飾釦

飾釦(かざりぼたん)とは意匠を施されたお洒落な釦。生活に飾釦をと、もがきつつも綴るブログです。

テレビ「新日曜美術館・若冲 夢の10選」(2010年1月放送・NHK)を見た

2010-06-29 | 美術&工芸とその周辺
千葉市美術館で若冲展を見に行ったのに合わせて今年の始め1月にNHK教育テレビで放送されたものを録画保存しておいた「新日曜美術館」の若冲特集、「若冲 夢の10選」を見ました。読書における読みたい本を机の上に積ん読(積んでおくと置くだけでも読書効果があるとするかけあわせの造語)ではないですが、興味がありそうなテレビ番組はどんどん録画しておくのがボクの流儀、見てない番組を事前にタイトルだけで頭の中で熟成 . . . 本文を読む
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「伊藤若冲 アナザーワールド」展(千葉市美術館)を見た

2010-06-28 | 美術&工芸とその周辺
「伊藤若冲 アナザーワールド」展(6/27で終了)を見に、千葉市美術館へ行ってきました。この千葉市美術館は、自宅からは結構遠く気軽に行こうとは思えない場所なのですが、日本美術の作家の作品をまとめて見ることができる展覧会を度々開催していて、これまでに「鈴木春信」展、「竹久夢二」展などを見に行ったことがあり、展示企画においてボクの好きな美術館の一つであります。ただ、今回の若冲展は、極彩色で強烈な作品の . . . 本文を読む
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怨霊・平将門⑯・・・御首神社(岐阜県大垣市)

2010-06-25 | 平将門
平将門の首塚が名古屋にもあった?と昨日の記事に書きましたが、その名古屋の北側、岐阜県の大垣市には、まじめに平将門に関係したところがあるのです。その名も御首神社。凄すぎる神社の名前。冗談ではできないです。なんで将門にゆかりもなさそうなこの大垣市にそうなもんがあるのだろうと思います。それが不思議です。 神社の由縁によると、平将門が反乱(天慶の乱)を起こし藤原秀郷と平貞盛に鎮圧され、その首を京都に運び . . . 本文を読む
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怨霊・平将門⑮・・・名古屋にもあった?「平将門の首塚の碑」(丹八山公園)

2010-06-24 | 平将門
今週は伊勢神宮に行ったことを書いているので名古屋がらみのものを、と思います。さて、東京のパワースポットとして全国的にもよく知られているのに平将門の首塚というのがあります。その塚にはいまでも数々の伝説があり、オフィス街のど真ん中(大手町)に位置しながらそこだけは、なにか空気が違うように感じさせる異様な存在感を持った場所でボクのblogにおいても記事にしたことがあります。その平将門の首塚の碑が名古屋に . . . 本文を読む
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気ままに新書NO.8・・・「伊勢神宮ー東アジアのアマテラス」千田稔(中公新書)

2010-06-23 | 新書(読書)
伊勢神宮へ参拝したことは昨日アップした通りで、かなりのパワースポットであったことに感動さえおぼえました。で、道中には伊勢神宮のことを勉強しようと中公新書から出ている「伊勢神宮ー東アジアのアマテラス」(千田稔)を携えていきました。新書を読むのは久しぶりと思いながら、それを読んでいると伊勢神宮について歴史的な細かいこと、それも相当細かく、が書かれてあり、あまりそうしたことには、つまり何年に誰がどうした . . . 本文を読む
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先月のことですが、伊勢神宮へ参拝しました。

2010-06-22 | Weblog
先月のことです。名古屋に出張に行った折に、翌日は休日だったので、そのまま一泊し、足をのばして伊勢神宮へ行ってきた。お伊勢参りである。伊勢神宮は小学校の修学旅行で、それこそ40年近く前に、行った以来だ。当時の記憶を探っても伊勢神宮参拝はほとんどなく、二見浦の夫婦岩から登る朝日を見に行ったくらいしか覚えていない。むしろボクは乗り物酔いする子供でゲー、ゲーと吐いていたことのほうが印象に残っている。だから . . . 本文を読む
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映画「プレシャス」(出演:ガボレイ・シディベ)を見た

2010-06-21 | Weblog
■製作年:2009年 ■監督:リー・ダニエルズ ■出演:ガボレイ・シディベ、モニ―ク、ポーラ・パットン、マライア・キャリー、レニー・クラヴィッツ、他 予告編を見てから気になっていた映画「プレシャス」を見ました。主役を演じた女性のインパクトは予告編を見るただけでも忘れられないくらい強いことや、ネット上での映画の評判もかなりいい、宣伝されたものによるといろいろな映画賞を列記し総なめした感を出している . . . 本文を読む
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鏡花幻想譚への接近#73・・・「青い沼の女」(演出:実相寺昭雄)

2010-06-18 | 泉鏡花
■放送:1986年日本テレビ ■演出:実相寺昭雄 ■原作:泉鏡花「沼夫人」 ■脚本:岸田理生 ■出演:山本陽子、田村亮、中山仁、他 本日は「青い沼の女」、昨日アップした泉鏡花の小説「沼夫人」を原作とした実相寺昭雄監督によるテレビの2時間ドラマで放送された作品です。脚本は先日こまばアゴラ劇場で見た「鏡花讀み」を書いた鏡花フリーク?で寺山修司の後期作品を支えた岸田理生が担当しています。 . . . 本文を読む
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鏡花幻想譚への接近#72・・・「沼夫人」

2010-06-17 | 泉鏡花
デジャヴュか正夢か?泉鏡花の小説「沼夫人」の主人公の小松原は、寝入りばなに、水の中に入って遊ぶ子供になる夢を見るという。そして子供自身となった幻視するその横には<足の白い、綺麗な褄をしっとりと、水すれすれに内輪にかい込んで、一人美人がただずむ>という女性の幻影を恍惚の夢の中で見るのが好きだったという。この夢に出るビジョンは小松原による小説の冒頭の一言、開業医の友人宅の診察室を間借りして寝ているとき . . . 本文を読む
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鏡花幻想譚への接近#71・・・「万華鏡花辻村ジュサブロー」

2010-06-16 | 泉鏡花
<人形が、物語の中にまで、投影している、鏡花文学の人物達を、人形にうつしかえるには、選ばれたその美しい魔術に、まどわされることのないように、とても注意が必要です。>名前だけは知っている希代の人形師・辻村ジュサブローの言葉であります。ジュサブローは鏡花に登場する女性に対してこうも言っています。<鏡花の女性達は、あるがままのの姿、活きるがままの姿だから、人形の命と、とても近いのです。>ジュサブローさん . . . 本文を読む
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鏡花幻想譚への接近#70・・・ショウデザイン舎公演「鏡花讀み 草迷宮」(こまばアゴラ劇場)

2010-06-15 | 泉鏡花
■日時:2010年6月12日(土)、19:30~ ■劇場:こまばアゴラ劇場 ■台本:岸田理生 ■演出:山本健翔 ■出演:河合盛恵、ささいけい子、山本健翔、他 岸田理生が織り込んだ泉鏡花の世界。役者らが朗読する。少女が群読する、舞読する。岸田は生前、泉鏡花をこよなく愛したそうだ。寺山修司の秘蔵っ子で劇作家として信奉者も多い岸田。怪しげな情念の世界を彩るためにその岸田に選ばれた鏡花の小説は「草迷宮」 . . . 本文を読む
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鏡花幻想譚への接近#69・・・演劇倶楽部『座』公演・詠み芝居「夜行巡査」「高野聖」

2010-06-14 | 泉鏡花
■日時:2010年6月6日(日)16:00~ ■劇場:あうるすぽっと ■作:泉鏡花 ■構成・演出:壌晴彦 ■音楽:深草アキ ■出演:壌晴彦、高野力哉、富岡弘、井上康、高山春夫、他 泉鏡花の小説は朗読で聞くとまた味わい深いものがある。鏡花の世界について、ああそうなのかと新しい発見が待っていたりする。小説を読んでも、なかなか理解ができなかった「歌行燈」、それを朗読と演劇と音楽が合体した「詠み芝居」な . . . 本文を読む
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香港ノワール!映画「エレクション~黒社会~」(監督:ジョニー・トー)

2010-06-11 | Weblog
■製作年:2005年 ■監督:ジョニー・トー ■出演:サイモン・ヤム、レオン・カーファイ、他 香港ノワールの巨匠ジョニー・トー監督による劇場公開中の映画「冷たい雨に撃て、約束の銃弾を」を見たことを今週の頭にアップしました。スタイリッシュな映像センスと評論家の評価が高いこともあって他にどんな映画があるんだろうとトー監督の作品を何本か連続して見てきました。今回はカンヌ映画祭のパルム・ドールにノミネー . . . 本文を読む
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香港ノワール!映画「ザ・ミッション 非情の掟」(監督:ジョニー・トー)

2010-06-10 | Weblog
■製作年:2000年 ■監督:ジョニー・トー ■出演:アンソニー・ウォン、フランシス・ン、ロイ・チョン、ジャッキー・ロイ、ラム・シュー、他 本日もジョニー・トー監督の香港ノワールものです。連続してトー監督の作品を見てそれをblogに書いているからといって、別にトー監督に心酔しているわけではありません。むしろボクはつい先日までトー監督を知らずにいたのですが、監督を熱烈に支持するファンがいるこ . . . 本文を読む
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香港ノワール!映画「PTU」(監督:ジョニー・トー)

2010-06-09 | Weblog
■製作年:2003年 ■監督:ジョニー・トー ■出演:サイモン・ヤム、ラム・シュー、ルビー・ウォン、マギー・シュウ、レイモンド・ウォン 、他 またまたジョニー・トー監督の作品を見ました。今回の作品は「PTU」。トーの作品はめちゃ面白いとか、すごい作品と強烈に感じさせるものではないのですが、日本の古きよき任侠映画の世界、義理と人情の…といった世界に通じるものを作品の底流に持ちながら、映像詩人とでも . . . 本文を読む
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