![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/1d/185b3c34ec0af34dcc0b08243193ab74.jpg)
~ダリ展を観た。そしてダリを感じダリを知るために~
◆「世界が愛した芸術家ダリの超現実的な人生」(2004年)◆
■発売:ナウオンメディア
レンタルビデオのTUTAYAでダリのDVDを見けそれを借りた。何本か借りられていたので、「ダリ展」に合わせてレンタルしている方が多いのだろう。ダリの作品やインタビュー、奇怪なパフォーマンスとともに、ダリに関係したブニュエルやヒッチコックの証言などを交えて構成したドキュメンタリー作品であった。
作品は冒頭、卵の形をしたオブジェを破ってダリとガラが登場するというパフォーマンスの映像が流れる。そこでダリは「すべてのトラウマを克服したダリ」と自身を語るのである。しかし、これまで伝記や画集、そしてこのドキュメント映像を観て思ったのだが、そのダリの発言には矛盾というかむなしさや悲しさの印象を持たざる得なかったのである。
ダリは決してトラウマを克服したのではなく、寧ろトラウマに生涯囚われの身となり、そのエネルギーを創作活動や派手で挑発的な発言や行動に転化していった、ある意味では悲劇の人ではなかったのであろうかと。「トラウマを克服した」と発言するダリの言葉にはむなしい強がりの姿しか見えなかったのだ。
そして、このドキュメンタリーはガラを失なった後、1984年大やけどを負い病院から退院するダリを映像で見せるのあった。車椅子に乗って鼻にはチューブを差し、まるでセミの抜け殻のようなダリの姿であった。当時、確か写真週刊誌でその変わり果てたダリの写真が掲載され、あの伊達男のダリがこんな風になっちゃったの?なんて思ったことが記憶の海から甦ってきた。それはそれとして、この変わり果てたダリの映像はショッキングである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/e7/da74bbe1566faf9b64e82d0040439759.jpg)
※人生をド派手に演じたダリ。老いたダリは若き日のようなギラついた牙はそぎ落ちている。横にあるのは遺作。これについては明日書きたいとと思います。
アメリカで大成功し大金を手にして「金こそがすべて」と言い切る成金趣味丸出しのダリの映像も流れ、それとの比較でもダリのその姿には悲しさとむなしさが漂う。
白髪になり小さくなり生気も感じられないダリにマスコミはマイクを向ける。ダリは言う「カタロニア万歳、スペイン国王万歳」と・・・
■■六つの本当の鏡のなかに仮に映し出される六つの仮想の角膜によって永遠化される、背後からガラを描く背後から見たダリ(1972-73年)■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/d3/c2f5cb1e6c7b42a5fcb7d6b474eb3256.jpg)
立体視にチャレンジした作品。立体視は人の視差を利用したもの、人指し指を1本両目の真ん中に立てて片目ずつその指を見ると左右に動くことが分かるだろう。右目から見る人差し指、左目から見る人差し指、その角度が違うことによって見え方も変わり、三角測量の要領によって頭の中で対象物との距離が認識される訳だ。それを人工的に作り出して視るのが立体視。実は以前ボクも立体映像のソフト作品を販売していたことがあり、親近感が持てる絵でもあるのだが、どことなくガラの表情は能面のように冷たく、ダリの方も冷ややかな目線で描く情熱が失せたような感じがしなくでもない。全体に寂しさが漂っている。この絵が制作された時期の二人の関係を象徴しているようで残念。
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ダリは決してトラウマを克服したのではなく、寧ろトラウマに生涯囚われの身となり、そのエネルギーを創作活動や派手で挑発的な発言や行動に転化していった、ある意味では悲劇の人ではなかったのであろうかと。「トラウマを克服した」と発言するダリの言葉にはむなしい強がりの姿しか見えなかったのだ。
そして、このドキュメンタリーはガラを失なった後、1984年大やけどを負い病院から退院するダリを映像で見せるのあった。車椅子に乗って鼻にはチューブを差し、まるでセミの抜け殻のようなダリの姿であった。当時、確か写真週刊誌でその変わり果てたダリの写真が掲載され、あの伊達男のダリがこんな風になっちゃったの?なんて思ったことが記憶の海から甦ってきた。それはそれとして、この変わり果てたダリの映像はショッキングである。
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白髪になり小さくなり生気も感じられないダリにマスコミはマイクを向ける。ダリは言う「カタロニア万歳、スペイン国王万歳」と・・・
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「ダリ回顧展」の会場で、ブニュエルと創った「アンダルシアの犬」が上映されていましたね。
東京造形大学での講義でもこの映画のDVDを流し、学生達も喜んでいましたが
ダリの作品は、光も影も楽しませてくれます。
竹浪様がご覧になった正月の番組、私も見ました。近日中に記事にしようかなと思っています。
ダリのドキュメントもあるのですね。
知りませんでした。
確かにこの写真は、あの伊達男のダリがこうなって
しまったかと思うと悲しいですね。
機会があればDVD借りて見たいと思います。
人は歳をとると言うことには勝てない、その悲しさ。だから若き日のハチャメチャも光る?
みーゆさん、これからもよろしくお願いします。