飾釦

飾釦(かざりぼたん)とは意匠を施されたお洒落な釦。生活に飾釦をと、もがきつつも綴るブログです。

虚実の狭間で、監督: アッバス・キアロスタミの映画#6・・・「桜桃の味」

2012-10-31 | Weblog
■製作年:1997年 ■監督:アッバス・キアロスタミ ■出演:ホマユン・エルシャディ、アブドルホセイン・バゲリ、アフシン・バクティアリ   イランの映画「桜桃の味」は、アッバス・キアロスタス監督の1997年カンヌ映画祭パルムドール受賞作品です。ストーリーはこの監督の特徴であるのか、他の作品同様いたってシンプルです。つまり、自殺願望のある男が、行きがかりで出会う男に自殺を幇助するよ . . . 本文を読む
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「お伽草子」展(サントリー美術館)を見た

2012-10-30 | 美術&工芸とその周辺
サントリー美術館で開催中の「お伽草子」展を見てきました。サントリー美術館は東京ミッドタウンの中にあって、そこは高級感ある重厚な感じのお洒落な内装のショップが並びます。さて、そのショップ群とは少し合いそうもない今回の展覧会、タイトルにある「お伽草子」とは室町時代から江戸時代の初期までに作られた短編小説のことを指すそうで、現代わかっているだけで400編以上の話があるようです。似たような言葉の、おとぎ話 . . . 本文を読む
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映画「アイアン・スカイ」(監督:ティモ・ヴオレンソラ)を見た

2012-10-29 | Weblog
■製作年:2012年■監督:ティモ・ヴオレンソラ■出演:ユリア・ディーツェ、ゲッツ・オットー、クリストファー・カービイー、ウド・キア、他 話題性、意外性、トンデモ性、ハチャメチャ性、危険性、いろんな意味で注目の映画「アイアン・スカイ」を見てきました。第二次世界大戦で負けたナチスが月に潜伏していて、その月から地球征服のため襲撃してくるという話だけで、えっ?なんなのそれはとなる驚きがあるのですが、そ . . . 本文を読む
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映画「ランナウェイズ」(出演:ダコタ・ファニング)

2012-10-26 | Weblog
■製作年:2010年■監督:フローリア・シジスモンディ  ■出演:ダコタ・ファニング、クリステン・スチュワート、マイケル・シャノン、他 丁度私の思春期の真っ只中、性にも関心が思いっきりある年頃に、超過激なアメリカのバンドがブームになりました。ブロンド・ヘアーに下着姿で♪チェリーボムと歌うその過激バンドこそがランナウェイズでした。それは十代の私にとっては刺激的そのもので、ロック音楽の . . . 本文を読む
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衛星劇場「みうらじゅんのグレイト余生ショー in日活ロマンポルノ」その2

2012-10-25 | Weblog
今日も昨日に続き、CS放送・衛星劇場で放送中の「みうらじゅんのグレイト余生ショー in日活ロマンポルノ」でいきます。とにかくみうらじゅんは面白い。つまらないもの見たり読んだりするならば、みうらじゅんのものを見たり読んだりするほうがよっぽど発見があり、ためになる?なんてたって発想がユニークでそこいらのお笑いタレントも敵わないんじゃないか?と思ってしまうほど。知性とキャラが程よく融合したサブカル・キン . . . 本文を読む
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気ままに新書NO.20・・・「ロマンポルノの時代」寺脇研(光文社新書)を読む

2012-10-23 | 新書(読書)
書店で女優の風祭ゆきの写真が帯となっているこの本を見て思わず衝動的に買ってしまいました。新書でロマンポルノを語るというのがよかったのでしょうか。著者の寺脇研は東大法学部卒で文部省に勤務する傍ら、映画評論も書いてきたというエリートで、現在はプロととして活動している評論家です。ただ、これまでロマンポルノは語られすぎていると前置きして、ロマンポルノと題はつきながらも監督や脚本家、男優らをメインに綴ってお . . . 本文を読む
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「日活映画の100年 日本映画の100年」展(東京国立近代美術館フィルムセンター)を見た

2012-10-22 | 美術&工芸とその周辺
東京国立近代美術館フィルムセンターで開催中の「日活映画の100年 日本映画の100年」展を見ました。この日活という会社は今から100年前に設立され、今年で100年を迎えるそうだ。その間紆余曲折しながら映画作りをしてきた活動をポスターやスナップ中心に紹介しようというもの。とはいいながら私にとって日活は映画を見るようになった思春期には既に一般映画ではなく、ロマンポルノと呼ばれた成人映画を作る会社であり . . . 本文を読む
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貧乏でも明るいのさ!アキ・カウリスマキの映画#9・・・「白い花びら」

2012-10-19 | Weblog
■製作年:1999年■監督:アキ・カウリスマキ■出演:サカリ・クオスマネン、カティ・オウティネン、アンドレ・ウィルムス、他   アキ・カウリスマキ監督による1999年に作られたサイレント映画です。映像技術が高度に発達した中でサイレント?というのが驚きですが、もともと台詞も少なくシンプルな映像で見せるカウリスマキ監督の映画なのだから、そうした映画が1本くらい過去の作品にあってもおかしく . . . 本文を読む
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貧乏でも明るいのさ!アキ・カウリスマキの映画#8・・・「街のあかり」

2012-10-18 | Weblog
■製作年:2006年■監督:アキ・カウリスマキ  ■出演:ヤンネ・ヒューティライネン、マリア・ヤンヴェンヘルミ、イルッカ・コイヴラ、他 孤独な警備員、彼は自分の殻に閉じこもり、周囲から疎まわれている。だから何時もひとりぼっちだ。ある時、カフェで一人でいたら、女が目の前の席に座り声をかけてきた。男は女と映画に行くことになるが、彼は映画を見るでなく女の横顔をずっと見ているのだった。男は自分 . . . 本文を読む
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アキ・カウリスマキの映画#7・・・「レニングラード・カウボーイズ、モーゼに会う」

2012-10-17 | Weblog
■製作年:1994年■監督:アキ・カウリスマキ  ■出演:レニングラード・カウボーイズ、マッティ・ペロンパー、他   昨日に続き、変なリーゼントと長い奇妙な靴を履いたロックバンド「レニングラード・カウボーイズ」が主演したアキ・カウリスマキ監督による続編です。話の摩訶不思議さは前作以上に進み、整合性を見ていくと正直全くわけがわからなくなってしまう映画です。しかし、わけがわかな . . . 本文を読む
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アキ・カウリスマキの映画#6・・・「レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ」

2012-10-16 | Weblog
■製作年:1989年 ■監督:アキ・カウリスマキ ■出演:レニングラード・カウボーイズ、マッティ・ペロンパー、他 超ユニークな長く伸びたリーゼント・スタイルが印象的な「レニングラード・カウボーイズ」は、もともと「スリーピー・スリーパーズ」というバンド名だったそうです。ラッキーにも?、アキ・カウリスマキ監督の企画した映画に登場する架空の名前のバンドの名前がそれで、彼らはその映画に出演することで . . . 本文を読む
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貧乏でも明るいのさ!アキ・カウリスマキの映画#5・・・「ラヴィ・ド・ボエーム」を見た

2012-10-15 | Weblog
■製作年:1992年■監督:アキ・カウリスマキ■出演:マッティ・ペロンパー、アンドレ・ウィルム、カリ・ヴァーナネン、ジャン=ピエール・レオー、他 渋谷の映画館ユーロスペースでアキ・カウリスマキ監督作品の特集上映をしていて(イベント名は『帰ってきたアキ・カウリスマキ』)、土曜の夜レイトショーで「ラヴィ・ド・ボエーム」を見てきました。1992年の作品で例によって貧しくも力強く生きている人々をモノクロ . . . 本文を読む
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「篠山紀信展 写真力」(東京オペラシティ アートギャラリー)を見た

2012-10-12 | 美術&工芸とその周辺
東京オペラシティギャラリーで開催中の「篠山紀信展 写真力」へ行きました。駅の構内でジョン・レノンとオノ・ヨーコがキスをしている写真がメインビジュアルの写真展のポスターが、どこか懐かしい記憶を呼び覚まし、やっぱりインパクトある写真だなと思い、それを見かけた時から篠山紀信の写真は時代時代において無意識にどこかで見かけその無意識の記憶に沈澱しているものが多いんだろうなと思い、そう感じるとその展覧会が気に . . . 本文を読む
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映画「ロボット」(出演:ラジニカーント)を見た

2012-10-11 | Weblog
■製作年:2010年■監督:シャンコール  ■出演:ラジニカーント、アイシュワリヤー・ラーイ、他   全く開いた口がふさがらない映画とは、こういうようなものをおそらくさすのだろうと思います。ニッチな層で噂の?インド映画「ロボット」をようやく見たのですが、それはとてつもないパワフルなエネルギーに満ちた作品だったのです。日本映画なんてもしかしたら軽く吹っ飛ばされているのでは?ハ . . . 本文を読む
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ワンダースポットへ Go!46⇒熱海秘宝館(静岡県)へ行った

2012-10-10 | ワンダーゾーンの世界
※18禁です。 仕事で熱海に行くことがあるのですが、温泉とは無縁です。今回はそれと違ってプライベートで熱海の温泉に浸かりました。で、以前より気になっていた昭和の遺物?知る人ぞ知る?「熱海秘宝館」へ行きました。温泉地にセットでつきものだった秘宝館、現在は時代の変遷で取り残された施設になってしまいその数もどんどん減ってしまいました。そうした歴史は、ちょっとネットで調べればすぐにわかります。ところで私 . . . 本文を読む
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