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~ダリ展を観た。そしてダリを感じダリを知るために~
◆ダリ展(1982年)◆
昨日も書いたのですが、美術展を始めて観たのがダリの絵であった。(24年前の21歳の時)それだけに、ダリという名前は一際印象深くボクの記憶の中に残ることになった。
その不思議な感覚の絵、一体何を表わしているの?ややもすれば滑稽にも見えてしまう、しかし深遠な印象のものもある。独特の浮遊している感じやまるで夢の中に出てくるようなデフォルメされた動物やグニャリとした時計、果ては引き出しのあるミロのビーナスやパンを頭にのせた女性の像などボクの疑問符は広がるばかり。そしてダリの絵がシュルレアリズムという分野の代表的な作家ということを知ったのはまもなくのことでした。
それからというもの情報誌を眺めてはシュルレアリストの作家達の展覧会を探しては観て回りました。キリコ、マグリット、デルヴォー、マン・レイなどなど。ボクの美術鑑賞体験はシュルレアリズムから始まっている。振り返ると幻想、深層、無意識といったイメージが支配する世界に惹かれいった、あるいは興味の対象がそそがれたといったとこでしょうか・・・。
そして今、この年であらためてダリを観るとその幻想の世界のは、細かく緻密に描かれていました。小さな絵を最新の注意と集中力を払ってあの特徴あるヒゲのおじさんダリが筆を奮わせていた様子を想う。それがボクの中でイメージとして立ち現れてきたとき、ダリはこの幻想的な絵を描かずにはいられない人だったと痛感したのでありました。
■■超立方体的人体/磔刑(1954年)■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/05/9ee96b44dcfc1f02f0973249ebefb8a1.jpg)
暗黒の世界に浮かんで磔にされたキリストらしきはダリか。そしてそれを見上げるガラ。宙に浮いている磔刑に処されている人物は杭など打たれてはいない。目に見える血は流していないのだ。しかし顔を背けた様子は彼の苦痛、苦悩を表わしているようにも見える。物理学に興味のあったダリは十字架や人物を支えるものに超立方体を用意した。チェス盤のような大地と超立方体と浮遊感が未来のキリスト像を想起させるようなSF的な雰囲気を醸し出しているようにボクには見えた。(当時展示された作品)
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それからというもの情報誌を眺めてはシュルレアリストの作家達の展覧会を探しては観て回りました。キリコ、マグリット、デルヴォー、マン・レイなどなど。ボクの美術鑑賞体験はシュルレアリズムから始まっている。振り返ると幻想、深層、無意識といったイメージが支配する世界に惹かれいった、あるいは興味の対象がそそがれたといったとこでしょうか・・・。
そして今、この年であらためてダリを観るとその幻想の世界のは、細かく緻密に描かれていました。小さな絵を最新の注意と集中力を払ってあの特徴あるヒゲのおじさんダリが筆を奮わせていた様子を想う。それがボクの中でイメージとして立ち現れてきたとき、ダリはこの幻想的な絵を描かずにはいられない人だったと痛感したのでありました。
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いよいよ来年、「ダリ展」が大阪に巡回してくるそうで、楽しみです。