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飾釦(かざりぼたん)とは意匠を施されたお洒落な釦。生活に飾釦をと、もがきつつも綴るブログです。

偏在する乱歩・Y→「黒蜥蜴」(主演:美輪明宏/企画製作:パルコ)

2008-06-02 | 江戸川乱歩
「黒蜥蜴」(主演:美輪明宏/企画製作:パルコ)

■日時:2008年5月23日(金)
■劇場:ル テアトル銀座
■原作:江戸川乱歩
■脚本:三島由紀夫
■演出・美術・音楽・衣装:美輪明宏
■主演:美輪明宏、高嶋政宏、木村彰吾、他



江戸川乱歩についてこだわって書いていた時期があった。そして乱歩の小説以外にも、それを原作とした他の表現手段によって構築された乱歩の世界を味わうべく、映画化されたもの、テレビ番組となったもの、芝居になったもの、漫画化されたものなどをいろいろ見聞きし記事を書いていたのであります。その中でまだ見ぬ大物?として、美輪明宏による「黒蜥蜴」がありました。

こればっかりは演劇でありますからナマなわけで、公演がない限り、観ることができません。その評判は知ることはできても…と悔しい思いをいたら、なんと「黒蜥蜴」上演の情報を知りました。これは何をおいても見なければとあわててチケットを購入したのであります。

ということで劇場はル テアトル銀座。この劇場はかつては銀座セゾン劇場と呼ばれ、バブル華やかりしころ西武セゾングループのが作ったも。しかしバブル崩壊後、企業の衰退とともに運営の主体も変わってしまう。ボクとしては、当時いろいろとお世話になったことがある思い出がある劇場だ。

さて「黒蜥蜴」である、この乱歩の作品については、今まで何度か書いてきたので

乱歩NO.10・・・<黒蜥蜴/1968年>
乱歩NO.11・・・<黒蜥蜴/1964年>
乱歩NO.12・・・<悪魔のような美女~黒蜥蜴/1979年>
乱歩NO.13・・・<美しき悪女の伝説 黒蜥蜴/1993年>
乱歩NO.55・・・<乱歩R・黒蜥蜴/2004年>
江戸川乱歩の研究?11⇒「黒蜥蜴」から
江戸川乱歩の研究?12⇒「黒蜥蜴」から
江戸川乱歩の研究?13⇒「黒蜥蜴」から
江戸川乱歩の研究?14⇒「黒蜥蜴」から
江戸川乱歩の研究?15⇒「黒蜥蜴」から
漫画no乱歩#1⇒「黒とかげ」by高階良子
偏在する乱歩・Q→TPT「黒蜥蜴」
偏在する乱歩・R→宝塚歌劇・花組公演「明智小五郎の事件簿 黒蜥蜴」
偏在する乱歩・V→三島由紀夫戯曲「黒蜥蜴」(学研M文庫)
漫画no乱歩#16⇒「名探偵登場! 黒蜥蜴」byJET
偏在する乱歩・X→松竹映画・江戸川乱歩サウンドトラック

今回は美輪明宏を中心としたものになってしまうのかなと思います。

観る前から美輪=黒蜥蜴のイメージが非常に強かったのですが、はたしてそれは全くそのとおりでありました。ハマり役というには圧倒的にずば抜けていた、それが美輪による黒蜥蜴でした。

おそらく美輪は見かけによらずかなりの高齢に違いないのでが、それを感じさせないパフォーマンスを見せます。そこには自負に満ち満ちたた役者魂を感じるし、見せる=魅せるとはどういうことかを体を以て示していたようにも思いました。ちなみに、20代の娘・早苗を演じる時は裏声を出してがんばっていたのが印象的であります。

兎に角冷静に見れば、年齢的にも無理も多い役柄なわけですが、豪華なドレスを纏ったその姿は、黒蜥蜴の持つ高貴な魂が降臨しているかのようであり、美輪=黒蜥蜴のイメージはゆるぎのないものとしてそこにあったのでした。さらに、美輪を見ていて演技とは、その魂で演じるものなのだと感ずにはいられなかったのであります。ハートが無ければ3時間もの舞台を連続して演じられないでしょう。もう、美輪の賛辞ばかりとなってしまっていますが、それだけ見応えがあり、よかったということと興奮未だ冷めずなのであります。

演出の方も、場面展開を煩雑に行うことで物語に奥行きを持たせていました、密室におけるトリックにもあえて黒蜥蜴の罠を見せることで、ミステリーではなく明智小五郎との恋愛ドラマであることを強調しているようにも思えました。また、正確にはわからないが美輪の解釈による台詞も入っていたように感じました。ただ、たまに出てくるギャグは感覚が古いかなと。

いずれにせよ、美輪明宏の黒蜥蜴は素晴らしかった。満足した。「黒蜥蜴」を観た以上もうひとつの美輪の代表作「毛皮のマリー」の生のステージを観てみたいと思いました。美輪さんにはもう一丁頑張って上演してもらいたい!です。


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