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『マイウェイ 12,000キロの真実』 試写会で鑑賞

2012-01-13 20:56:23 | 映画(ま行)
            日本・ソ連・ドイツ
               3つの軍服を着ることになった数奇な運命



『マイウェイ 12,000キロの真実』

監督・・・カン・ジェギュ
出演・・・オダギリジョー、チャン・ドンゴン、ファン・ビンビン 他


 【解説】
アジアからノルマンディーまでを生き抜いた東洋人の壮絶な人生と人間の本質を描くトゥルーストーリー。監督は、『ブラザーフッド』のカン・ジェギュ。『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』のオダギリジョーと『PROMISE プロミス』のチャン・ドンゴンが、運命のいたずらで日本、ソ連、ドイツの軍服を着て戦うことになる男たちを演じる。
240日間にも及ぶアジアからヨーロッパの大陸横断撮影を敢行して作られた、壮大なスケールの作品世界に酔いしれたい。

 【STORY】
第2次世界大戦末期、ノルマンディー上陸作戦後、ドイツ軍捕虜の中に1人の東洋人が発見される。話す言葉もわからない中、連合軍の尋問を受けた彼が語り始めたのは、にわかに信じ難い物語だった。1928年、日本統治下の朝鮮。そこには、頑なに国を信じた辰雄(オダギリジョー)と、ひたむきに夢を信じたキム・ジュンシク(チャン・ドンゴン)がいた。




職場の方の奥様が風邪の為、ピンチヒッターで急遽、試写会へ・・・
今年初の新作映画はこちらになりました。

う~~ん・・・予想していた感じとは全く違う、本物の戦争映画でした。
戦争映画であり、マラソン選手のお話でもあり・・・
国境を越えた“友情のお話”と勝手に思っていた私は、ちょっと面食らっちゃった!
240日間にも及ぶアジアからヨーロッパの大陸横断撮影を敢行したと・・・想像もつかない過酷さ?

日本人の私達が観たら、かなり不快なシーンも多い。
でもきっとそれが現実・・・
事実、今でもあの国を毛嫌いしている人も多いし~私も幼い頃から父に洗脳されていた。
戦争体験者はみんな、かの国を蔑視している。
映画で描かれていた、不当に優勝の記録を消し去るようなこともやっていたんだろうと思う。恥ずかしいけれど・・・

そして、それは日本に限らない。
戦争は人々の心を蝕む。
他の国の捕虜になって初めて知るというのが皮肉ですね。



オダジョー、凄かったです。
辰雄としての鬼の形相の迫力も~己の罪を知って呆然としてしまう表情も素晴らしかったです。
マラソンの谷川真理さんに教わったという走りもそれらしかったし・・・
実際の戦車が走り、そこら中で爆破が起こる現場は壮絶だったことでしょう。見事嵌ってました!


チャン・ドンゴンは久しぶりに観た感じ?
彼は演技はいいのですが~ちょっと身体がふくよかすぎたかなぁと・・・
食事もろくに取れないはずだし、もっとガリガリじゃないとおかしいなって余計なこと考えてしまった。
ドンゴン演じるジュンシクは徹底的に善人。
最初から最後までブレることなく・・・。どんな過酷な運命に流されてもたった一つの目標に突き進んでゆく・・・
怒ったり、泣いたり、感情を爆発させるよりも~こういうキャラはある意味難しい。
彼の真摯なまなざしが印象的だった。


典型的な嫌な奴を演じてた山本太郎さん。あんなことがあって日本の映画界では観られなくなったけど
憎らし~い役が本当に合ってた。


ファン・ビンビン・・好きな女優さんだから、私は嬉しかったけど~彼女のシーンって必要?
なんか中国からも参加させる為にわざわざ人物像作ったような、ちょっと唐突な感じを受けた。
それにしても、美しい彼女~汚れ役が本当に多いわ~いつも感心しちゃうぐらい酷い役で(苦笑)


KARAのニコルが映画に初出演って聞いたのは観た後・・・
一体どこに?と思ったら~
オダジョー演じる辰雄が会見でオリンピック予選に向けての抱負を語る中、ライバルのジュンシクが突然姿を現すというシーン。
メイクもほとんどしてなくて、動画観てやっと分かった。
同じシーンの日本人俳優さんが韓国語が分からないようで、監督さんの指示を日本語通訳してあげたりしてて~前は上手じゃなかった日本語を頑張ったんだなぁと感心。


とても印象的だったの親友チョンデ(アントン)=キム・イングォン
どっかで観た~~という思いが頭を離れず、家に帰って調べたら~韓国大ヒットドラマ「美男(イケメン)ですね」のあのマネージャーだった!
すっきりした~~~。
主演の2人以上に彼から目が離せなかったです。



あれだけの修羅場をくぐる、ああいう時代で命が助かるというのは単に運がいいだけじゃなくて
足を使って逃げ回る。ひたすら逃げる。なりふり構わず逃げる!それが重要なんだと思う。
勿論、マラソン選手の身体能力もあったからですが~。


戦闘シーンがリアルすぎて・・・疲れすぎました。
それに、日本人として恥ずかしくなることが多くて、楽しむことは出来なかった。
韓国の方、日本の方、どういう感想を持たれるか両方知りたいと思った。



マリー的お気に入り度 ・・・ ★8個ちょっと(山本太郎とキム・イングォンが一番印象に残ってるって・・・う~ん)

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16 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
教育や文化、ドンゴンさん。 (BC)
2012-01-13 23:46:17
マリーさん、こんばんは。

この両国間に関する事は戦後、
それぞれの国で受けてきた教育や文化は別々の歩みだから一概に計る事は出来ないだけに
この作品ではどういうふうな価値観で描かれているかは関心あります。

ドンゴンさんは恋愛映画で共演した女優さんとご結婚されて
お子さんも生まれて今が一番幸せな時期だから、ふくよかなのは仕方がないのかも?^^
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思い出せてよかったね (ノルウェーまだ~む)
2012-01-14 15:20:12
マリーさん、こんにちは☆
迫力満点な映画だったよね。
日本人の軍人は日本映画でも同じように酷く描かれているから、私は不快には感じなかったけど、選手選抜のところなど知らなかったのでビックリでした。歴史的には似たようなことがあったみたいね。
チャン・ドンゴンが体をしぼれなかったら、もっと無名な人でもよかったのかも・・・
チョンデが誰だったか判ってよかったね。私は堤下にしか見えなかったけど(笑)
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こんにちは。 (BROOK)
2012-01-14 15:31:29
たしかに日本人から見たら、不快に思うシーンがありますね。
ちょっと複雑な気持ちになりながらも、
その後の人間ドラマが、上手く昇華していったので、満足出来ました。

チャン・ドンゴンの日本語はどうしても某CMを思い出してしまって、
ちょっと笑いそうに…(苦笑)
オダギリジョーは熱演でした♪

そうそう、韓国では既に100万人突破の大ヒットのようです。
韓国人から観れば、大満足なのかもしれません。
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BCさんへ・・・ (マリー)
2012-01-14 21:19:34
こんにちは~~♪
そうなんですよね。日韓共同製作といっても、主に作る側の見方で描かれますし・・・デリケートな問題もあるし・・・難しいですね~。

ドンゴンさんは、そんなにお幸せなのね~~~。そりゃ仕方ないわぁ~(笑)とは冗談だけど、何か意図があってのことかな。痩せたら軍服の時、オダジョーと見分けがつかないとか?
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まだ~むへ・・・ (マリー)
2012-01-14 21:23:11
こんにちは~~♪
今の若い人はどう思うかな?日本人ってこんなだったんだ~?って驚くかな・・とか考えてしまった。。。

堤下(笑)がさ~、絶対よ~~く知ってると思ったんだけど、なかなか思い出せず苦しかったよ~~~。「美男ですね」の時は、もうちょっと痩せていたんだ。だから気づかなかったのかも~~~。
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BROOKさんへ・・・ (マリー)
2012-01-14 21:27:46
こんにちは~~♪
仕方ないことなのだけど、いい気はしなかったですね~。><;けど戦争なんだから・・と言い聞かせて観てた。

ドンゴンさん、あのCM~~確かに思い出してしまうかも(笑)
オダジョー、凄かった~!

韓国ではヒットしたのですね。。。
そっかぁ~。
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こんにちは♪ (ひらで~)
2012-01-15 17:55:04
戦場シーンが事の他凄かったですね。
本物を使ったらしいけれど、
日本では真似できませんね~。

外国映画での日本軍は殆どが悪役なので
覚悟はしてますが(^^;)
ここでは、ただの悪役じゃなくて今までの描かれ方とは少し違っていたので
後ろめたさが少しで済みました。
オダジョーくんが巧かったのですよね。

ドンゴンさん、『PROMISE』での
走りっぷりがよくてキャスティングされたのかと
思いましたが・・・嘘です(笑)
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ひらで~さんへ・・・ (マリー)
2012-01-15 21:53:58
こんにちは~~♪
本物の凄さ~迫力・・・びっくりの連続でした。

日本の過去の歴史を振りかえっても、きっとこういう描き方だろうとは思ったけど
確かに、正視できたのはオダジョーのおかげかも?

ドンゴンさん、そっか~、あの凄い走りでね!
(笑)
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男の物語。 (BC)
2012-01-15 23:44:26
マリーさん、こんばんは。

戦場の場面はハリウッド映画並みの迫力だったよね。

山本太郎は演技が上手いし存在感もあるし、
名脇役になれる可能性がある役者なのに勿体ないよね。。。

戦死が名誉とされた時代の中で戦況に翻弄されながらも
走る事で生き抜こうとした男の物語を監督は描きたかったのでしょうね。
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BCさんへ・・・ (マリー)
2012-01-16 20:20:03
こんにちは~~♪
戦闘シーン、爆破シーン、ハリウッドに負けなかったよね~。本当に凄かった!

山本太郎さん、役者さんとしてあの“いやらしさ”貴重だと思うな~。

生きたいという強い思いが沸き起こり、その為にひたすら走る!この映画の根底ってこれかな。観てみないと全然別の映画だと思ってしまうかも・・・(キャッチコピーがそもそもちょっと・・?)
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