<結末>のその先には、いくつもの驚きが待ち構える。
『ミッション:8ミニッツ』
監督・・・ダンカン・ジョーンズ
脚本・・・ベン・リプリー
出演・・・ジェイク・ギレンホール、ミシェル・モナハン、ヴェラ・ファーミガ、ジェフリー・ライト 他
【解説】
『月に囚われた男』のダンカン・ジョーンズ監督の長編第2作となるSFサスペンス。列車爆破事故の犯人を見つけるべく、犠牲者が死亡する8分前の意識に入り込み、爆破直前の列車内を追体験していく男の運命を描く。困難なミッションを課せられた主人公を、『ブロークバック・マウンテン』のジェイク・ギレンホールが熱演。巧妙に練り上げられたプロットと先の読めないストーリー展開に引き込まれる。
【STORY】は、ず~~っと↓に
機内映画他で書いていたように、途中までしか観れなかった為~公開を待っていました。
何回めの8分間まで観て・・・続きは観れず。
辛かった~~~この放置プレイ(笑)
でも、新作公開の週末はなかなか一人では行けなかった・・・やっと観れました。
面白かった!!
ただ「映画通ほどダマされる」っていうのはどうなの?
私は今回は騙されませんでしたよ~~~。ということはやっぱり、“通”ではないってことですね?
彼が何故、カプセルから出られないか~薄々分かってました。←私にしては上出来!
ジェイクって軍人さんが似合う・・・
彼の演技、ナチュラルさが好きです。相変わらずかなり濃いお顔ですが~~~。
真剣なまなざしがいいいよね。
ミシェル・モナハンって、誰かに似てる・・・誰だっけ?ってず~~っと考えていた。
映画の途中でやっとわかりました~~。
マイケル・ジャクソンに似てる!!似てない?
同じシーンを何度も何度も違ったシチュエーションで・・・彼女の「ありがとう。最高のアドバイスだわ」だっけ?何回聴いたかな~~~
ヴェラ・ファーミガは、ずっと相手のいない演技。
大変だと思う~~~。
でも顔の表情ひとつ、目の動きひとつで感情がよ~く伝わって来た。
数日だけジェイクが同じ部屋のカメラの映らない場所で相手をしてくれたって。ステキなお話です~。
ここから、ネタばれになります~~
未見の方、観る予定の方は読まないで下さいね。
【STORY】
ある朝。コルター・スティーヴンス(ジェイク・ギレンホール)は列車の座席で目覚める。目の前の女性(ミシェル・モナハン)が、親しげに話しかけてくる。だが、コルターには自分がなぜここにいて、彼女が誰なのかわからなかった。陸軍大尉のコルターは、アフガニスタンで戦闘ヘリを操縦していたはずなのだ。鏡を覗きこんだ彼の眼に映ったのは、見知らぬ別人の顔。所持していた身分証明書には、“ショーン・フェントレス:教師”と記されていた。そのとき突然、車内で大爆発が発生。なす術もなく炎に飲み込まれていった……。コルターが意識を取り戻したのは薄暗い密室。モニターに軍服姿の女性、グッドウィン大尉(ヴェラ・ファーミガ)が映し出される。列車の爆発事故について質問されるが、状況が飲み込めず、回答できない。“包囲された城”と呼ばれるこの空間は、何かの研究室らしかった。朝7時48分に列車爆破事件が発生したことは事実で、コルターの任務は、乗客であるショーンとなって車内を捜査し、爆弾魔を特定することだという。なぜか再び列車に戻されたコルターは、次第に状況を理解してゆく。目の前の女性の名はクリスティーナ。コルターが繰り返し列車に戻るのは、“ソースコード”というラトレッジ博士(ジェフリー・ライト)が開発中の極秘実験によるもの。これによってコルターの意識はショーンの身体とリンクし、死亡するまでの8分間を繰り返し体験できるのだ。5回目のスリップで彼は、アフガニスタンに向かったコルターについて調べてくれるよう、クリスティーナに依頼する。そして明かされる衝撃的な真実。“ソースコード”には、まだ知らない秘密が隠されていた。さまざまな疑問が浮かぶ一方で、コルターはクリスティーナに特別な思いを寄せるようになる。彼女を救うためにも、爆弾犯を探し出そうと8分間のミッションを繰り返すが、その先に待ち受けていたのは想像を絶する運命だった……。
地球の裏側で蝶が羽ばたくと、その裏側では嵐が起こる・・・『バタフライ・エフェクト』は私が好きな映画に挙げている作品。
パラレルワールドという点で思い出したのですが~、でもあちらの方がスケールが大きくて現実感がなかった。
でも、こちらは“脳”の神経回路が死後も活動している。死ぬ直前の8分間の記憶を記録している・・・という設定。
これで思い出したのが
清水玲子さんのコミックス「秘密 ―トップ・シークレット―」の中の
「科学警察研究所 法医第九研究室」で行われている「MRI捜査」
以下wikipediaより
「MRI捜査」とは、作中に登場する架空の科学捜査である。死後10時間以内の死体から取り出した脳に電気刺激を与え、通常では5から10%しか働いていない脳を120%まで働かせ、死者が生前に「見ていた」映像をMRIスキャナーで再現し、それを基に捜査を行う。
捜査対象となる脳は損傷がないことが条件。脳は120%で働いているので、通常なら存在する「曖昧な記憶」は存在しないが、死体が「見た」映像なので、自分(捜査員)が「見た」ものと同一に見えないのは勿論、通常では目視し得ない幽霊などの幻覚でも生前の体が「見て」いれば映し出される。死後、最大5年前までの記憶を映像化できる。音声が再現されないため、捜査には読唇術が不可欠。
脳が記憶している。それって、なんかありそうじゃないですか。
こういう事実があっても不思議じゃないって思えて・・・
ただ、今作のように別の人間の脳に入り込むというのがちょっと謎・・・?
適合したからって、入り込んだ教師ショーンさんの好きな人を好きになるって、ちょっとズルイ。
ハッピーエンド好きな私なので、最初よかった~~~♪って思ったんだけど~よ~く考えると結局亡くなったのはショーンだけじゃない?
それもクリスティーナに“最高のアドバイス”してたり、手帳にクリスティーナとコーヒーって書いてあるぐらいだから以前から好きだったんだよね。
だから、彼の脳に入り込んでもその潜在意識もあったのかも知れない。
何度も彼女と8分間を体験して好きになったっていうのもアリだけど・・・
彼はこれから、歴史だっけ?が教えられない教師になるのかな???
ずっと思いを伝えられなかったお父さんに伝言(っていうか本人の声じゃなくショーンの声なんだよね?)出来たとこ、ちょっと泣けた。
そして、残り1分・・・みんなが笑顔で・・・ってとこも感動した。
脚本ではそこまでだったみたいですが~監督が敢えてあのエンディングを作ったって。
あの歪んだオブジェが何度も何度も出てきたのは意味があるのか・・・
ショーンとクリスティーナの想い出の場所であったりしたのか、なんか意味深でした。
マリー的お気に入り度 ・・・ ★9個(待ってた甲斐があったかな?)