とある日

大道芸、喫茶店、蝋梅、街歩き、映画、京都など。

スナフキン

2016-06-22 16:30:13 | 大道芸じゃない呟き
薄曇り、梅雨の真っ只中、何故だか猛烈に悲しい気分。
楽しみにしていた舞台の為に静岡に来ている。
午前中にのろのろと片付けや支度をしながら、私は何をやっているんだろうと改めて思わされた。
毎日行く場所がない。
人の為になっていない。
ならば、職を探さなければいかんのだ。
帰ったら徐々に動き出そう。

何もできない臆病者ゆえ、今の幸せは時を止めたい。
眠れる場所とかけがえのない家族。
なんでもない会話や喧嘩やほっとする時間。
雨の日は巣ごもりしてじっと帰りを待ちたい。
そんな事を考えているうちに旅人にはなれない、と真剣に思った。

街や家や家族や物や、大切に思うほど執着や依存が育ち、それ無しにはタメな弱さをも育ててしまう。
スナフキンのように孤独を常に選択する強さ、執着心を持たない生き方は、とても強い。
ゆえに失う悲しさを味わずに済むのだ。
心身共に身軽。
そして新たな場所や居場所を見つける旅に出る。

明日からは暫く京都。
歩くだけでなく、何かを作らねはと思って上向きになろう。


ダメじゃん小出 こいでいいのだ

2016-06-18 22:46:02 | 舞台
両国門天ホールにて、14時の回に伺いました。
昼ごはんにつけ麺をたらふく食べたせいなのか、あまりの暑さと熱い太陽熱にやられたのか、途中ひどい眠気が襲いかかり戦っておりました。
決して内容のせいではなく、只見線の話はもっと聞いていたかったし、前回のにぎわい座で演られた家電の話も楽しかった。
とは言え競艇の話でやっと目が冴えてきたのは、一番興味深くて身近な話だったからかも。
競馬場でも気になっていた予想屋さんという人達について、ドキュメントでもあった。
いいところをつついて、体感されて、面白く解説。
知らない世界を優しく紐解いてくださる小出さん。
私も平和島ツアーに参加したいなーと思ってしまった。
そんな暑い午後でした。

読書

2016-06-07 22:30:44 | 
文章が下手になった。
言葉が出てこない。
脳も老化が始まっているのかもしれない。
何とかしたい。
ちゃんと本を読もうと思う。

一番忙しい時に一番本を読んでいた。
ここ数年はいっさい読んでいなかった。
面白いのかもわからない本を読む時間がもったいないと思っていた。

そんな私もやっとハッとした。
時間て空(カラ)の容器であって、空でも容赦なく過ぎて行ってしまう。
何かをしていれば、詰まった容器が出来上がる。
あいている時間を詰める、私にでも出来る手っ取り早い方法は本を読むことだ!

と、宣言してここに読んだ本を記する事で頑張ってみようと思う。
脱スマホも合わせて頑張りたい。ますます大道芸じゃない(汗)

シアターマイムフェス2016 A

2016-06-05 23:21:03 | 舞台
以前にも書いた気がしますが、いつだったかさくパンを見に行った時に、
ある若いパントマイミストさんが演じるものがどういう動きをしているのかも掴めず、
シュチエーションさえも理解できずに見ていたら、まわりがどっと笑うことがあった。
その時にパントマイムは自分の想像力とか経験力が豊富でないと置いて行かれるような、
自分を試されている気がした。

その後、いろんな人の大道芸の中でパントマイムを見ているうちに、
美しい動きをする方に心を奪われ、操り人形になれるタイプの方が好きだと思った。
なので、川崎シネマ大道芸で竹ちゃんさんがパントマイムには波流みたいなものがあって、
心象風景を表現するタイプとモノやらが存在するように見せるタイプがあるという話にすごく納得が入った。

短い時間で次々と演じられる今日のプログラムでも、
一生懸命見ようとするのに、ストーリーをわかろうとするのに入り込んでいけなくて、眠くなってしまうことも正直あった。

細かい部分はわからなくても、なんとなくわかっていくストーリー。
いや、ストーリーがなくても動きが見惚れるほどキレイに見えて行けばずっと見ていたいと思うかもしれない。
が。
美しくてピエロのような風貌でそれだけ切り取ったら好みだとしても、
動きが加わった時に演じる世界が見えてこなかったり、動きや表情にキラリと光る何かを感じないと入っていけなかった。

かたや、ダンサーのように動きのある人が居て、何かを揺さぶられた。
目に見える動きだけにこだわるか、心のままに(表情を豊かに)動いて気持ちを表すのか。

パントマイムの上手さとか言うよりも、小さな舞台で僅かな道具と自分の身体だけで動いていく時に、
その瞬間にその人から目が離せなくなって、惹き込まされたのなら、入り込めたのなら、その人はすごい演者さんなんだと思う。

みぎわさんは歌もあるけれど、
まとう空気感がキャラクターとしてもう無理も嫌味もないほどの私が思うクラウンだから、文句なく見惚れる。
おまけに楽しい。
ちょうちょを掴もうと奮闘する動きや表情がなんともはやステキで可愛かった。
ただ居るだけで笑いを起こす登場シーンもあり。

無意識に出る動き、身についている動き、内なるものがつい出てしまうのなら、怖いものだよなぁと思う。