自分探詩(じぶんさがし)& 山陰柴犬かれんとの日々
満ち
溢れている
ミラクル。
ときどき
ふと
微笑みかける。
ときどき
ふと
こっそりと…。
朝日。
犬の園
ひと葉ひと葉と
秋の色
近くの公園で。
生まれて2か月すると
それぞれの
家庭にもらわれて行く
犬の仔たち。
どこにもらわれていくかで
その後の犬生は違ってくる。
それは偶然のように
決まる場合も少なくない。
けれど
すべてを受け入れ
犬はそこで
人と物語を紡いでいく。
人と犬とにとって
いちばんよい物語を
紡ごうと。
2年前の大晦日に生まれた4ボーイズのひとり。
オリーブの
木陰愛しき
秋の朝
庭で。
過行く時間を
惜しむように
秋の
午後の
光の
中に佇む
エメラルドセージ。
ビロードの
紫色の
気高き衣は
誇り高き心の証。
エメラルドセージ〈シソ科〉
秋晴れや
犬も歩けば
犬に会い
うるわしき朝の光を
すべてのものに。
きのう
雨に打たれた花にも
風に倒れた草にも
新しい朝の光を。
きのう
光に笑った花にも
風に踊った草にも
新しい朝の光を。
すべての時を
一つにする朝の光を
すべてのものへ。
今朝の日野川と日本海。
おはようさん
朝のあいさつ
秋の道
散歩の途中で。4月に生まれた雄犬と出会う。
溶けていく
溶けていく
月の姿。
青い空に
溶けていく。
夕べは
あんなに
輝いていたのに。
空の輝く
女王だったのに。
溶けていく
溶けていく
ひっそりと
空と一つになっていく。
朝の満月。
濃厚な
蜜のごときの
秋の光(こう)
散歩の途中で。
きっとそれは
新たな夜明け。
真っ暗な夜に続く
金色の夜明け。
今朝の高麗山
日野川
そぞろ寒
大地に紅い
華咲かせ
近くの公園で。
きらきら
露のドレス。
朝だけ
まとうことができる
魔法のドレス。
お日さま
すっかり上ったら
ドレスも
すっかり消え失せる。
きらきら
朝露のドレス。
秋の朝は
かしこで
草たちの舞踏会。
ハマエンドウ〈マメ科)
見つけたり
何かいいこと
秋の朝
散歩の途中で。
その笑顔
心に温し
秋の夕
近くの公園で。