今、ここで(Now ,here) by 中村真生子

自分探詩(じぶんさがし)& 山陰柴犬かれんとの日々

自然農法への期待

2011-10-31 10:54:00 | 食べ物

果樹は

上へ向けて剪定することで

根は広く深く伸び

自ら養分を吸い上げるのだという。

土作りは自然に任せて耕さず

草取りもしないことで

自ら困難を生き抜くのだという。

農薬も肥料もやらないことで

必要なホルモンを出し

自ら丈夫になるのだという。

果実作りのいちばんのプロである

果樹を信頼して

委ねることは委ねることで

果樹は元気な果実をたわわにつける。

それで大地も水も汚さなくて済む。

土が汚れると水が汚れ、水が汚れると体が汚れる。

けなげに体は浄化装置となって

膨大な作業を強いられ

哀しいかなたくさんの人が病んでいる。

*グリーングラス 道法正徳氏の講演会より

Photo

大文字草〈ユキノシタ科〉

copyright Maoko Nakamura


居ながらの旅

2011-10-29 08:53:30 | ヨガ・呼吸

いつも何気なく見ている

部屋の風景。

上から

下から

斜めから

逆さから

いろんな角度から見つめる。

ネコになったり

三角になったり

英雄になったりしながら。

いつもと違う風景が

視界に広がる。

同じ部屋にありながら。

体を真っ直ぐにして

元の部屋に還って

呼吸を整える。

旅から還って一息つくように・・・。

Photo

芝桜〈ハナシノブ科〉

copyright Maoko Nakamura


自分に還ろう

2011-10-28 11:24:46 | ヨガ・呼吸

風に揺れたあとは

自分に還ろう。

呼吸で

体と心を一つにして。

雨に濡れたあとは

自分に還ろう。

呼吸で

心と体を一つにして。

いつも

自分に還ろう。

野に咲く花のように

いちばん心地よい

自分に還ろう。

Photo

浜菊〈キク科〉

copyright Maoko Nakamura


災難

2011-10-26 09:24:15 | 気持ち

厚い雲の切れ間から

光が柱になって

色づき始めた山に注ぐ。

深まりゆく秋の朝。

季節が動いて

万物が動いて

やってきたトラブル。

「災難にあうときは

災難にあうがよく・・・」

気持ちに抗うのをやめ

光の柱を眺める。

「光あるうちに光のなかを進め」。

囁く声に

心の口角を上げる。

Photo

プリティジェシカ/バラ〈バラ科〉

copyright Maoko Nakamura


神という自然

2011-10-25 10:43:39 | 自然・植物

神様は地に似せて人を作った。

大地に川が流れるように

体の中に

血管やリンパ管が張り巡らされ

血液や体液が循環することで

命が保たれている。

神様は空に似せて人を作った。

空に昼と夜、四季があるように

体の中で

リズムに合わせて

ホルモン等が分泌されることで

命が保たれている。

だから今も

川が汚れると体が汚れ

リズムが狂うと体も狂う。

その昔

神様は自然そのものだった。

自然は神様そのものだった。

Photo

ススキ〈イネ科〉

copyright Maoko Nakamura


雨粒の旅

2011-10-23 14:23:43 | 自然・植物

満を持して雨粒は

縁あって集まった

雲から離れて旅に出る。

小さな体に

世界をすっぽり抱えて・・・。

森の木々もビルの街も

すべて雨粒のもだった。

雨粒は嬉々としてつぶやいた。

「ああ、生きている」。

やがて雨粒は旅を終え

地上でしばらく休んだ後

精となって空へ昇った。

そしてまた

縁あるものが集まって雲になり

満を持して旅に出た。

Photo_2

<shapetype id="_x0000_t75" stroked="f" filled="f" path="m@4@5l@4@11@9@11@9@5xe" o:preferrelative="t" o:spt="75" coordsize="21600,21600"><stroke joinstyle="miter"></stroke><formulas><f eqn="if lineDrawn pixelLineWidth 0"></f><f eqn="sum @0 1 0"></f><f eqn="sum 0 0 @1"></f><f eqn="prod @2 1 2"></f><f eqn="prod @3 21600 pixelWidth"></f><f eqn="prod @3 21600 pixelHeight"></f><f eqn="sum @0 0 1"></f><f eqn="prod @6 1 2"></f><f eqn="prod @7 21600 pixelWidth"></f><f eqn="sum @8 21600 0"></f><f eqn="prod @7 21600 pixelHeight"></f><f eqn="sum @10 21600 0"></f></formulas><path o:connecttype="rect" gradientshapeok="t" o:extrusionok="f"></path><lock aspectratio="t" v:ext="edit"></lock></shapetype><shape id="図_x0020_1" type="#_x0000_t75" o:button="t" alt="Photo" o:spid="_x0000_i1025" style="WIDTH: 225pt; HEIGHT: 180pt; VISIBILITY: visible"><imagedata o:title="Photo" src="file:///C:UsersOwnerAppDataLocalTempmsohtmlclip11clip_image001.jpg"></imagedata></shape>

レモンマリーゴールド〈キク科〉

copyright Maoko Nakamura


出雲の古社を訪ねて

2011-10-22 11:13:38 | 歴史・神話

「神魂(かもす)神社」「熊野大社」という

出雲の古社を訪ねた。

「出雲大社」よりおそらく古く

また「出雲大社」と関係している神社である。

それぞれに趣は異なるが

聖域として守られてきたことがうかがえる。

千年以上の永きにわたって・・・。

境内には

その途切れることなく重なってきた歳月が

今も静かに息づいている。

土となり、森となり、気となって・・・。

「神魂神社」の側の田んぼに

刈り取られた稲が干してあった。

「よずくはで」という干し方だそうだが

どこなく神社の千木に見えた。

「よずく」とはミミズクのこと。はでの形がミミズクの耳に似ていることからそう呼ばれる。

千木(ちぎ)とは神社の屋根の両端に付きだしたX字形の装飾材。

Photo Photo_2

紫露草〈ツユクサ科〉とよずくはで

copyright Maoko Nakamura


神と仏の窟「加賀の潜戸」

2011-10-21 22:44:10 | 歴史・神話

島根半島の

宍道湖と中海の間に位置する山々。

その海側の岬に二つの窟がある。

あわせて「加賀の潜戸(くけど)」という。

東側の窟は神様の潜戸。

佐太神社の神様である

佐太大神がここで誕生したのだという。

母が黄金の矢で射抜いた穴からは

夏至に朝日が

黄金の矢のごとく通り抜ける。

西側の窟は仏様の潜戸(賽の磧)。

幼くして亡くなった子どもの霊が

ここへやってきて

石を積み上げながら

生まれ変わるのを待つのだという。

一つの岬に神様と仏様。

一つの岬に生と死とそして再生と・・・。

Photo_2

ガーベラ〈キク科〉

copyright Maoko Nakamura


日々の紡ぎ

2011-10-20 09:53:30 | ヨガ・呼吸

深く返すと

深く与えられる。

深く与えられると

深く返さなければならない。

大きく返すと

大きく与えられる。

大きく与えられると

大きく返さなければいけない。

返したものをもらい

もらったものを返しながら

一息

一日

一年

一生

を紡いでいく。

Photo

クレマチス/エビネッタ〈キンポウゲ科〉

copyright Maoko Nakamura


朝の呼吸

2011-10-18 10:03:33 | ヨガ・呼吸

朝の冷えた空気の中で

ゆっくり体を動かしながら

ゆっくり呼吸をする。

体の気が

周りの気と一つになって

体が目を覚ましていく。

呼吸がこんなにも

気持ちがよいものであることを

呼吸に教えてもらう。

遅くなった日の出が

山の端から昇っていく。

太陽のエネルギーをいただく。

雨ならば雨のエネルギーを・・・。

Photo

コスモス〈キク科〉

copyright Maoko Nakamura


流れ行く

2011-10-17 10:53:46 | 自然・植物

雲が流れていく。

悠々と。

水が流れていく。

滔々と。

その下に

その側に佇み

流れゆくことを思い出し

流れゆくことに思いをはせる。

雲が流れていく。

水が流れていく。

時が流れていく。

淡々と。

Photo

バラ/フリージア〈バラ科〉

copyright Maoko Nakamura