今、ここで(Now ,here) by 中村真生子

自分探詩(じぶんさがし)& 山陰柴犬かれんとの日々

花と虫の物語

2013-07-31 15:16:17 | 自然・植物

彼らはユリのもとへと

やってくる。

蝶は蜜を吸うために…

カマキリは蜜に集まる

アブラムシやアリを食べるために…。

ユリは彼らを喜んで迎え

未来の花の種を結ぶ。

いつの種だろうか

その根元には

幾つもの小さな芽生え。

やがて

蝶もカマキリも卵を産み

いのちのバトンタッチをするのだろう。

夏の夕暮れのユリ園の

花や虫たちの物語。

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クロアゲハとカマキリ

copyright Maoko Nakamura


光の絵具

2013-07-30 09:46:05 | 気持ち

想いとなって

心を染める光よ。

七つの色で

何を描こう。

まずは

明けゆく空の

おもしろさ。

咲きし花を悦ぶキミの

優しき気持ち。

光と遊び

光と暮らす。

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百合(オリエンタル・ハイブリッド)〈ユリ科〉

copyright Maoko Nakamura


ユリの匂い

2013-07-29 10:00:49 | 自然・植物

木立を彩る満開のユリ。

落ちた種が

1枚葉の芽を出し

5年ほどかかって

このような見事な花を

つけるのだという。

名前を聞くと

「ほら、車にもある…」。

「?」と思った後に

「!」と浮かんだのが

「ハイブリッド」。

日本の山に自生する

ササユリやヤマユリをもとに作られた

オリエンタル・ハイブリッドであった。

カサブランカもこの一種。

雨に混じって

ユリの匂いが漂う。

部屋に飾った

ユリの匂いにむせて

学校を休んだ

高校の友のことを思いだす。

その大人びた美しさとともに…。

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百合(オリエンタル・ハイブリッド)〈ユリ科〉

copyright Maoko Nakamura


虹色の帯

2013-07-28 07:37:11 | 気持ち

寝ている間に

雨雲が通っていったのか

近くの空き地に

大きな水たまり。

早朝の空を映す

その傍らを

柔道着の選手たちが

駆け抜けていく。

最初は黒帯の大人たち。

そのあとには

茶色や黄色や

橙色や緑色や紫色や…

虹色の帯の子どもたち。

光に抱かれ

彼らはこの夏

どんな自分と出会うのだろう。

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ムクゲ〈アオイ科〉

copyright Maoko Nakamura


晴れているのに…

2013-07-27 22:46:05 | 自然・植物

猛暑といえども

熱帯夜といえども

明け方は涼しく

窓を開けると

スーッと冷たい風。

夏の貴重な愉しみ。

けれど

ここ数日

晴れていても青い空がない。

pm2.5も光化学オキシダントも

数値が高く

窓を開けるのが

はばかられる。

文化の礎をもらった国とは

今もこんなにも

密接につながっているのだ。

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バラ〈バラ科〉

copyright Maoko Nakamura


梅干しと熱中症

2013-07-26 09:58:42 | 食べ物

梅干し一つ

ほおばる。

しょすっぱ~い!!

寒の中で花開き…

雨の中で実り…

塩に漬けられて

日に干され…

保存食として生まれた梅干し。

宿していた毒は薬と変わり

塩も含まれ

熱中症予防に一役。

今日も猛暑!

梅干し一つ

ほおばる。

しょすっぱ~い!!

麦茶を飲む。

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アスター(蝦夷菊)〈キク科〉

copyright Maoko Nakamura


暑さ

2013-07-25 09:31:27 | 自然・植物

天気予報に

雨マークはあったものの

オセロのごとく

晴れマークにひっくり返され

連日の猛暑。

蚊に刺されながら

庭の水やりをする。

けれど

夏を厭うまい。

冬の最中に

確かにキミに焦がれたのだから…。

数を増したトンボが

窓の外を

ビュンビュンと駆け回る。

早起きのカラスが2羽

藤棚の下のベンチで

仲良くひと休み。

夏を愉しめ。

冬にも夏にも失礼なきよう…。

今を愉しめ。

自分の想いに失礼なきよう…。

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カワラナデシコ〈ナデシコ科〉

copyright Maoko Nakamura


夏野菜

2013-07-24 11:32:56 | 食べ物

いち早くできた家の

ゴーヤをたくさんもらい

みんなで分け合う。

きゅうり

なす

ピーマン

トマト…。

いよいよ

ゴーヤも

食卓の常連に仲間入り。

夏野菜料理のお気に入りは

味噌炒め。

味噌汁を飲まなくなった分

炒め物でいただく。

鷹の爪もちぎって入れて…。

きゅうり

なす

ピーマン

トマト

ゴーヤ…。

食べることで夏が来る。

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ヤブカンゾウ〈ユリ科〉

copyright Maoko Nakmaura


銀の道

2013-07-23 09:16:36 | 自然・植物

山頂辺りから昇った

満月に呼ばれて

川土手まで出てみれば

夜の川に

月の光の銀の道。

雲の遮りに

道は掠れ…

海からの波に

道は震え…

けれど

高みには変わらぬ光…。

川辺からは

ビュンと空気を切り裂く

釣糸の音。

草むらからは

ギイギイと季節を転がす

虫の声。

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ダリア〈キク科〉

copyright Maoko Nakamura


夏休みの始まり

2013-07-22 10:25:05 | 遊び・歳時

日曜日の夜

晴れた夜空に

銀色の眩い月。

その月明かりの空を

選挙のニュースより

賑わしたのは

近所の子どもたちの

花火を楽しむ賑やかな声。

当選者の事務所に

勝るとも劣らない

大歓声が

夜遅くまで響き渡る。

夏休みの始まり。

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よめな〈キク科〉

copyright Maoko Nakmaura


ハモンドオルガンな朝

2013-07-20 10:49:12 | 映画・音楽

どこかで

誰かが演奏した

ハモンドオルガンの

調べが風に混じって

庭にやってきた朝。

音としては

聴こえないけれど

いくつかの細胞たちが

それに気づき

「ハモンドオルガン」という

言葉を想起させる。

あるいは

庭の花や草たちや

バッタやカマキリたちが

聴いていたものを

伝えてくれたのか…。

なぜだか

「ハモンドオルガン」。

きっと

どこかで

誰かが…。

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ペチュニア〈ナス科〉

copyright Maoko Nakamura


ビタミンW

2013-07-19 09:20:13 | 

笑った、笑った

一緒に笑った。

笑うから

楽しくなって笑い。

笑ってくれるから

嬉しくなって笑い。

笑った、笑った

一緒に笑った。

ビタミンW(笑)を

たくさん摂った。

他のビタミンとは逆で

自分の中でしか

作れない栄養素。

笑った、笑った

一緒に笑った。

一緒が楽しくて

笑った、笑った

一緒に笑った。

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カラー〈サトイモ科〉

copyright Maoko Nakamura


「超えて含む」

2013-07-18 09:11:36 | 自然・植物

すべてのものは

「超えて含む」という

ケン・ウィルバー

魅力的な見解。

1個の原子から

壮大な宇宙まで。

もちろん人も

その成長において。

「超えて含む」。

「他に何があろう」と

言わんばかりの

窓辺の木々。

年輪を含みて自らを越え

さらに高みへと向かう木々。

*ケン・ウィルバー/1949年、米国オクラホマ州生まれ。トランスパーソナル〈超個)の最大の思想家とされている。

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百日草〈キク科)

copyright Maoko Nakamura


桔梗と帰郷

2013-07-17 22:45:47 | 

この時期に

正確には1か月前に

3分の1まで

刈り込んでおくことで

旧盆にもう一度

花を咲かせる桔梗。

終日出かけていて

帰って受信トレイを見れば

毎年旧盆に

帰ってくる友からの

帰郷のメール。

少し遅れたが

明日には桔梗を

刈り込んでおこう。

再び桔梗が咲くとき

帰郷した友との再会のとき。

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桔梗〈キキョウ科〉

copyright Maoko Nakamura