いつも思うのだけど、お酒の縁ってすごいな~と思う。
全然違うところの繋がりも、回りまわって、同じところに集まってくるような感じ。
それをまたもや強く感じたのが、武蔵境の 落日酒楽 さん。
自分は、元さくら の店長・今村さん繋がりで知り、
一方、まったく違う繋がりで仲良くなった日本酒友達が、ココの常連さんなのだ。
お互いそれを知ってビックリ!
さっそく一緒に飲みに行こう、ということに。
この日も、お店はほぼ満席状態。
すごい人気だなぁ~。
2人だけの我々は、小さなカウンターへ。
目の前には日本酒の冷蔵庫があって、いい眺め♪
そして、左側には厨房の出入り口が。
その暖簾からヒョコっと顔を出して 「おう!また来たな!」 って挨拶してくれる今村さん。
はーい、数日前に行ったばかりなのに、また来ちゃいました♪
ちなみに、落日酒楽さんでは、
大箱なスペースに対して5席ほどの小さなカウンターにあまりお客を通さないのか、
社長の渡邉さんは 「カウンターで、ほんっとに申し訳ないです」 って何度も言ってくださったのだけど、
いやいやいやいや、私としては、こういう風にお店の方とお喋りしやすいココの方が嬉しいんです♪
この日も、おいしそうなおつまみがいっぱい!
待ってる間に、渡邉社長が見せてくださったのは、新聞掲載。
こういう業界新聞があるんだな~。
「需要創造、料飲店とともに」 と、落日酒楽さんと酒屋の大塚屋さんが載ってる。
日本酒の需要が少しでも増えるように頑張ってらっしゃるお店の1つなのだ。
さてさて。
最初は冷たいお酒で 佐久の花 や 開運 涼々 を。
グラスコップに並々注いでくれる。
料理は、メニューを見ていて「おお!」と懐かしくなってしまった 無菌豚 。
これは、料理長の今村さんが居ないところでは食べたことのない、生で食べられる豚ロース。
山葵醤油で・・・くぅぅ~久しぶりだけど、相変わらず美味しい(>_<)!
お刺身も、今村さんが仕入れてくれるものだから美味しいに違いない! と、3点盛りをお願い。
青森産生本マグロ 平目えんがわ 真アジ
生本マグロが、やばいくらいウマイんですけどーー(>_<)!!!
そーとー頑張っちゃったんじゃないですか?!
と思ってたら、またキッチンからヒョコっと顔を出してくれて、
「お前らが来るっていうから、一番イイヤツ(まぐろ)を仕入れたんだよ、まったくもー。」
ってドヤ顔(笑)。
さらに、
「今忙しいからまだ出せないけど、とっておきのがあっから。待ってろ。」
と、これまた意味深な言葉を残して、また、さっ・・・と厨房に消える・・・、あぁ気になるじゃないっすか~。
これこれ、このドヤ顔や、意味深な言葉・・・
厨房で働いてる時にくるのは初めてだけど、さくらの時の調子そのままで、なんだか嬉しくなっちゃう。
やっぱ、気軽にお話できるカウンターって良いな♪
そんなカウンター越しで社長とお話していると、とっておきの 杜の蔵 を出してくださる。
これは、22BY 斗瓶採り で、落日酒楽さん用に仕込んでくれたんだそう。
表の暖簾も杜の蔵だったし、仲が良いのかな♪
お燗に移行して、さっそく日本酒義援金プロジェクト の いづみ橋 赤トンボ を。
もともと、このプロジェクトは、いづみ橋さんの声かけで始まった事。
逆に、こちらから
「安心して義援金を送るキッカケを作ってくれてありがとうございます!」って言いたいデス。
さて。
お燗を楽しんでいると、ようやく団体のお客が2組とも帰り、厨房も余裕ができたみたい。
今村さんが、さっきの「ドヤ顔」なものを出してくれる。
ん?串?!
確かに、このお店では焼鳥串焼きもメインであるみたいだけど・・・
今村さんが、タダ普通の串を出してくるワケがない。
やはり。
この日の とっておき本マグロの血合い串焼き とな!!
血合いだから、足もはやいし、そうそう数があるワケでもない。
この日仕入れてくれたのを出してくれたんだろうな~。
すると、渡邉社長が
「あ゛っっ!!こ、これは・・・メニューに載せてなくて、
仕入れ見たときから(まかないで)狙ってたのに~~~(>_<)!!」
と、ジョーダンともホンキとも取れないお言葉(笑)。
いやいや、でも、社長が狙うだけあって、
じゅ~しぃな血合い、肉汁ならぬ血合い汁が、すんごい旨みたっぷりなのだ。
こんな希少な部位を、ありがとうございますっ!!
最後は 日置桜 生もと玉栄 のお燗で、ほんわかほっこり~~
これで〆るかな? と思っていると、
またもや、ひょこっと暖簾の奥から出てきた今村さんが、一言。
「今日はパスタ、用意してあっから、食べたかったら。」
うっ・・・
でたーーー! この日、一番の言葉。
何の前触れもなく、いきなりパスタ?! と思うかもしれない言葉だけど、
今村さん用語を解釈すると、
「食べてみる?」 とか 「食べてみて。」 とか押すんじゃなくて 「食べたければドーゾ」的な言い方の時は
かなりの自信作、もしくは力作が用意されている、ということだ・・・。
お腹一杯だけど、でもでも、これは食べたい!
今村さんの笑顔を見るためにも、食べたい!
というワケで、「少しだけ」と最後にお願い。
それは、浅利のアーリオ・オーリオ・エ・ペペロンチーノ バジル風味 でした。
普通、パスタよりも浅利の方が少ないのに、
浅利がパスタを覆い隠すくらいふんだんに使われて、しっっかり浅利の味。
味付けもパスタの湯で加減もバッチリ!うま~~い!
前のカレーとかもそうだったけど、洋食もだんだんと極めつつある、
というか、さすがセンスもあって料理が好きなんだなぁ。
料理はこんな感じにすっかり楽しませてもらい、
カウンター越しでは、渡邉社長といっぱい楽しませてもらい、
充実感たっぷり。
ちなみに、渡邉社長曰く、もうお店を開いてから10年近くになるそう。
前後に、チェーン居酒屋が立ち並ぶこの場所で、そんな長くできるなんて。
10年も経てば、経済の状況もお客さんの状況も、とりまく環境は変わってくる。
それに対して、変えちゃいけないところは変えず、
変わらないといけないところは変えていかないと生き残っていけないこの世の中なのに・・・
それを、これだけ長く続けてきたということはスゴイことだと思う。
これからも楽しみなお店だなぁ。
[ 落日酒楽 ]
東京都武蔵野市境南町2-1-6 ライザ武蔵境 B1F
0422-32-2185
17:00~翌1:00
無休
[ 以前行った時の日記]
・2011/6/4 会いたかった~!
〆にパスタが登場したのには驚きました。
確かに料理のセンスがある人というのは
和食だけとかに拘らず今風に洋食などをミックスさせて
色々なお料理を提供してくれますよね!!
日本酒とあわせるべく和の食材で和のつまみを出していたと思うのですが、
さくらでも終盤は、イタリアン鍋やったりラーメンやったり、カレーやったり、
って、自分のやりたいことやるようになったら、
なんだかもう活き活きしちゃって(笑)。
本当にセンスがある人は、和に限らず
なんでもできちゃうんだな~って思います。
私がさくらにお供した時も嬉しそうにどや顔しながら、美味しいものを提供してくれて嬉しかった。
客商売が好きな人って感じだよね。
ちょっと大箱って聞いて大丈夫かな?・・やる気が落ちないかな・・っておもったけど、そんな事無さそうだね。
血合いだからそんなに希少で美味い部分とは言えないとおもうけど、作る人が作ると美味いんだよね!
それにしても、まき子さんのおもてなしのされ方、ハンパじゃないです。
メニューにないような、いいお酒や、いいつまみって、喜ばせたいって思う人にしか出さないでしょうね。
血合いの串は、相当うまそうです。
ここは6-7年位前に杜の蔵のイベントでお伺いして以来ご無沙汰してました・・・
関東所払になって久しいのでそうそう伺えませんが、以前に比べて料理が凄いことになってる
みたいなので、一度お伺いしないと。
パスタと日本酒、これがまた意外と合うんだなぁー
でも、遠いなあ
“商売はじめてから”今年は90周年でした、当店。酒屋からの年数でもないし、正確じゃないんで特別何をするってわけでもないですけどね~
日常では「こんな無駄な情報を?」と思うようなことが一杯!!