Opera! Opera! Opera!

音楽知識ゼロ、しかし、メトロポリタン・オペラを心から愛する人間の、
独断と偏見によるNYオペラ感想日記。

LA BAYADERE - ABT (Wed, Jun 25, 2008)

2008-06-25 | バレエ
二日連続の『ラ・バヤデール』鑑賞一日目は、
ニキヤにジュリー・ケント、ソロルにイーサン・スティーフェル、
ガムザッティに加治屋百合子さんという非常に楽しみなキャスト。
今年になって隠れバレエファンである事実を開陳した連れも一緒。

ジュリー・ケントについては、色々な方からいい評判を聞くのですが、
昨年のメト・シーズンの『シンデレラ』が今ひとつ私にはピンと来なかったので、
ぜひ、今回こそは、本領発揮の現場を押さえたい!
イーサン・スティーフェルといえば、昨シーズンのフェリ出演『マノン』
マノン兄役でのあまりのエレガントさにぼーっとしていたら、
なんと怪我のため、いきなりニ幕以降ラデツキーに交代、という事件が発生、
違った意味で(ショックにより)ぼーっとさせられた記憶が新しいのですが、
一年ぶりに、しかも、今回は主役で見れるので、これはとっても楽しみです。
そして、加治屋さん。ABTで頑張る日本人ダンサーを応援しないわけにはいきません。
が、しかし、このブログは私なりに公平に、思ったままの意見を書くように心がけているので、
私が彼女について良い事を書けるためには、ご本人に頑張っていただくしかない。
なので、加治屋さん、頑張ってください!

テレビのボリュームを思いっきり絞ったような、何でこんな小さな音しか出ないの?という前奏でスタート。
あいかわらずです、ABTオケ。

今回、予習に使用したDVDは、ロイヤル・バレエの公演
(Asylmuratova、Mukhamedov、バッセル、熊川哲也、ダウエルらの出演)で、
このDVDを見ても、いろんなあらすじを探しても、そして、今日の公演を見てもよくわからないのが、
冒頭に出てくる、火の上を飛び回る男性たちが何者であるか?
ソロルとニキヤの味方なんだな、くらいなことしかわからない、、。
そして、特にこのABTでのプロダクションでは、彼らの風貌がまさにトロールのようで、かなり不気味です。
最後まで、あんたたち、誰?状態でした。

続いて登場したスティーフェル。
彼は、体型なんかに関しても、翌日に同役を踊ったホールバーグが背が高くすらーっとして恵まれているのに比べると、
あまり特徴がないのが特徴、という感じで、決して物理的に目立った長所があるわけではないのですが、
一旦踊リ始めると、見ている人を惹きつけ、好感を持たせてしまうクオリティとエレガントさがあり、
これが彼の最大の強みなのではないかと思います。
”普通”であることに、エレガントさを足してうまく魅力に転化しているダンサーだと思います。

この物語で描かれる悲劇の引き金をひくことになる重要な役である大僧正。
踊るのは『白鳥~』での半魚人も記憶に新しいズルビン。
直前にダウエル氏が演じるこの役をDVDで見てしまったのは痛かったか?
いや、でも、それだけではなく、まだまだ彼にはこの役は消化しきれていない気がします。
極めて高い、しかも、徳のあるはずの身分でありながら、
いやらしい手をつかって、ニキヤとソロルを陥れる邪悪さ!
また、その方法も、自分の地位を利用し、邪悪さを隠しつつ着々と人を陥れる巧妙ぶり。
後にニキヤについての個所でもう少し詳しく書こうと思いますが、
私は、この大僧正の行動は”嫉妬”などとも呼べない、
すけべ心 X 自尊心を傷つけられた怒りによるものだと思うのですが、
その自尊心があまりに大きいので、それが傷つけられた時には相思相愛の二人を引き裂いてもOK
と考えている恐ろしい輩なわけです。
しかし、そんな一見高徳な中に隠された邪悪さというような複雑さは
全くズルビンの振りからは伝わってきませんでした。
まだまだこのような役を演じるには若すぎるのか?
それに比べてダウエル卿の、少し寄り目がちな大きな目が人をじっと見据えている姿や、
抑えた身のこなしの中に今書いたような全部のことが入っているのは本当に見事です。

ニキヤが登場する場面。大僧正がニキヤの頭からヴェールを外すまで、
観客の視線も、そして大僧正の視線も彼女の足に注目するわけですが、
ケントが階段を降りて来る足のポジションとテンポのその美しいことと言ったら!
こういう足の動きを見ると、そうだ、もう顔を見る前から、この足だけで、
ニキヤは大僧正の心を一掴みしたんだ、というのがよくわかります。
平安時代、日本人も、御簾からちらりとのぞく、中にいる女性の着物の色あわせとか、髪を見て、
男性は恋心をかきたてられたといいますが、似たメカニズムだと思います。

そして、ヴェールをとって大僧正、二度びっくり。
足のみならず、全ての姿が美しい!!と恋心爆発!のシーンですが、
その点で、このニキヤ役は、やっぱり見目麗しく、少しはかなげで、しかし芯の強さを感じさせるタイプの人じゃないと、
説得力がないと思うのですが、ケントはこれらの条件がかなり整っているダンサーだとは思います。
ただ、”ぴったり”ではなく、”かなり”という表記にとどめたのは、
一つだけ気になった点として、時に彼女のたたずまいや表現がややお姉さんっぽすぎるように
私には感じられた個所があったからです。
翌日に同役を演じたイリーナ・ドヴォロヴェンコは、もう少し少女らしい雰囲気を残しながら、
この役を演じていましたが、
特に今日の共演者、スティーフェルと加治屋さんが、若々しさを感じさせる二人なので、
時に、ケントだけが主役ダンサーたちの中ではみ出して見える個所があったのが残念。
これでは、美人で魅力的なんだけど、年増になるまで売れ残ってしまった舞姫、という趣。
この役から、本来のストーリーラインから感じるのとは違った種類の痛々しさを感じたのは私だけでしょうか?

布を効果的に使った踊りが印象的な寺院の舞姫たちの踊り。
一人、かなり体格ががっしりしたダンサーが混じっていて、
踊りのスタイルもおよそクラシック・バレエらしくなく、
この場面の雰囲気をぶち壊しにしていて、がっかり。

いよいよ、ソロルとニキヤの逢引のシーン。
ここは、先に書いたとおり、ケントのお姉さんっぽさが気になってしまった個所。
スティーフェル演じる年下の男の子=ソロルが恋する素敵なお姉さんニキヤ、とでもいいましょうか?
これまた、後の加治屋さんについての感想につながっていくのですが、
この二人だけであれば、この年齢関係もそれはそれで面白いと思うものの、
ガムザッティという、ほとんど、ドラマ性においては、この二人と対等の立場にある人物がいるので、
彼女との関係性も無視できないと思うのですが、ガムザッティが加治屋さんのように初々しく演じられた場合、
もう少し、ケントのお姉さんっぽさをトーン・ダウンしないと、違和感が生じるように思います。

ケントは、どの動きも非常に美しくて、何か非をあげろ、といわれると困るのですが、
それでいて、少し役との間のよそよそしさを感じてしまいました。
踊りから、役を生きている感じが伝わってこないというか、、。
去年の『シンデレラ』でも、やはり似た印象を持ったのですが、たまたまでしょうか?
このちょっと役から距離がある感じが、秋シーズンのコンテものではとっても生きていたので、
私の中では、今のところ、彼女が白系の作品がなかなかいいとどんなに聞いていても、
むしろ、アンドロジニアスな役を踊った時が一番良いような印象が固まりつつあります。

後、もう一点、それと関連するのかも知れませんが、彼女の踊りはこの役には少し清潔すぎるかな、
という気もしました。
特にそれは、翌日のイリーナ・ドヴォロヴェンコのこのシーンの踊りを見て、
確信に変わりました。
私は、このケント&スティーフェル組の踊りを観たとき、
もちろん、この二人が愛し合っているということは伝わって来ましたが、
夜の寺院の庭を語り合いながら散歩してる、くらいの温度感で見ていたのですが、
翌日ドヴォロヴェンコとホールバーグの踊りを見て、”全然そうじゃなかった!”と覚醒した次第です。
このシーン、二人が愛し合っているシーンだったんですね。
ドヴォロヴェンコからは、ソロルに愛される歓びがものすごく伝わってきました。
で、思ったのです。
ニキヤが死んで初めて二人の愛は精神的なものに昇華したのではないかと。
そして、それまでは、ソロルとニキヤの愛はもっと現実的な、つまり、
相手の見た目とかフィジカルな面での愛であり、
だからこそ、ソロルはガムザッティになびくし、
また、大僧正がニキヤに魅かれたのも、まさに同じ理由なのではないかと思うのです。
つまり、先に、大僧正の感情は嫉妬と呼べるほど高尚なものじゃない、と言ったのはまさにこの意味で、
嫉妬というのは、ある程度、相手を心の底から愛していてこそ芽生える感情だと私は思うのですが、
大僧正がニキヤに対して持っていた感情はそんな深い愛じゃない。
”この女を自分のものにしたい、うっしっし、、”という極めて原始的な肉欲なわけです。
シャイなわたくしが、あえて赤面しながらこんなことをはっきり書くのは、
実はこの作品、そこを読み間違えて、あまりに高尚に演じ踊ろうとすると、
非常にピントが狂うように思うからなのです。

そんなただのエッチ心を拒否されただけで、相手を不幸に陥れようとするところにこそ、
この大僧正の尊大さが現れていて怖いし、
また、ニキヤとは肉体的には最高に愛し合っていたけど、
将来のことを考えれば、ガムザッティと結婚しておいた方が得なら、ガムザッティもとんでもない美女、
ニキヤもわかってくれるだろう、と甘い考えで心がゆらいだソロルが、
ニキヤが死んで初めて、二人の愛が肉体的関係以上のものだったということ、
そして、それをニキヤが生きている間に自分が気付かなかった愚かさと初めて向き合うところに、
この作品のポイントと悲しさがあるように思うのです。
よって、ケントの踊りはこの作品においては、あまりに清潔、高尚すぎるというのが私の意見で、
むしろ、ドヴォロヴェンコのような表現の方が私にはしっくり来ました。

踊りの方について少しふれると、スティーフェルとケントのパートナリングには、
若干ぎこちなさを感じました。
スティーフェルのサポートが悪かったのか、ケントの回転が止まってしまって、
一旦、両足をついて残りをまわらなければならなかったような場面もあり、
二人のコンビネーションに最も不安を感じたのがこの第一幕。
スティーフェルに関しては、加治屋さんと踊る時の方が、ずっと息が合っているような気もしました。
むしろ、加治屋さんと踊る場面でスティーフェルの調子がついて、
後の幕でのケントとの場面を乗り切った、というような印象すらあったほどです。

その一幕での加治屋さん。
この大役にかなり緊張していたのか、踊り以外の個所で、少し余裕がない感じはありました。
例えば、翌日に同役を演じたジリアン・マーフィーが、舞台の中心で他のダンサーたちが踊っている間、
チェスのような盤ゲームをはさんでソロルと語りあうシーンでは、
リラックスして、本当におしゃべりをしながらゲームを打っている、という雰囲気だったのに対し、
かちかちな状態で、ほとんどスティーフェルと言葉も交わさず、真正面を向いている状態でしたが、
一旦踊りだすと、これが本当に目をひきつける踊りというのか、、、
単にテクニックだけのことを言えば、マーフィーの方が安定感があるのかもしれませんが、
加治屋さんの踊りにはなんともいえない魅力がありました。
私なりにその理由を分析するに、

① 回転系の技の、一回転の中の速度の配分が非常に独特で、
ほとんど加治屋ターンとでも呼びたくなる個性がある。
これは、秋シーズンの演目で、他のダンサーたち何人かと同じ振りを踊るときは、
若干邪魔になっていたようにも思いますが(なぜなら、他のダンサーたちとシンクロしていないから、、。)、
こういったソロの役では、ものすごい強みになっているように思います。
たいていのダンサーの場合、回転技はまわりはじめてから終わるまで、
かなり同一速度に近いように思うのですが、加治屋さんの回転は、微妙に、速度に変化がついていて、
終わる直前に一旦、非常に優雅なゆったりした回転になって、また早くなって終わるのです。

②分解した踊りに新しい発見が!
音楽でも、通常のテンポより極端に遅く演奏された場合、時に(そう、断じて言うが、
いつもではない。あくまで、優れた演奏の場合のみ)
今まで見えなかった美があらわれてきて、”ああ、ここってこんなに美しい音楽だったんだ”という、
意外な発見が起こることがありますが、似た感触を今日の加治屋さんの踊りから持ちました。
ものすごくディテールにこだわった踊りで、腕の使い方に卓越したものがあったのと、
(この点に関しては、マーフィーよりもずっと良かった。)
それから、スティーフェルのサポートを受けながら、
ほとんど止まってしまうのではないかと思うほどゆっくりとまわった回転、
こんなにゆっくりまわるのは、ちょっと普通ではないのかも知れませんが、
”早く回れないからこんなにゆっくりなのかしら?”というよりはむしろ、
表現のためにわざとゆっくりまわっていると、多くの人は判断したと思います。
(本当のところはわかりませんが、前者ってことはさすがにないと思う、、。)
そこには、解体に解体を重ねた末にしか現れてこない独特の美しさと意外性があって、
私は非常におもしろく見ました。
(翌日のマーフィーの踊りからは、そういった意外性の発見というものは全くなかった。)

もう私たちのまわりに座っているオジサマたちは、彼女の一挙手一同に、溜息状態。
いえ、溜息ばかりか、いちいち口に出して "Beautiful! ”を連発し、完全な骨抜き状態になっていました。

後は、役に必要な”雰囲気”みたいなものがつくともっともっと良くなる気がします。
このガムザッティ役特有な傲慢さみたいなものは加治屋さんからはほとんど感じられず、
むしろ、日本人女性っぽい独特のたおやかさと可愛さみたいなものが前面に出てしまったため、
ソロの部分、またソロルと二人で踊る部分は非常に見所が多かったのですが、
逆に、ニキヤと争う部分では少し説得力不足か。
(一方、ケント=ニキヤは彼女は彼女で、ナイフを振るう場面にどこか迫真力を欠いていた様に思うので、
お互いに改善すべき個所なのかもしれませんが。)
また、この可愛らしいガムザッティのために、余計にケントのニキヤが
”年増の舞姫”風に見えたことは否めません。

先にも書いたとおり、加治屋さんとスティーフェルとのコンビネーションは素晴らしく、
二人とも決して身長が高い方ではないと思うのですが、一緒に踊ると、なぜだか舞台で大きく見える気がしました。
というわけで、我々観客も、どちらかというと、気分的にはソロル&ガムザッティを応援したい気分に、、。

そして、その気分と、”年増の舞姫”風ニキヤは、婚約式の場面で頂点を迎えてしまいます。
ソロルとガムザッティの前で踊るために現れたニキヤの、この清掃のおばさんを思わせる
三角巾様のかぶりもの!!これは一体何?!!
一応、衣装の赤紫色と友布の三角巾なんですが、ケントが異様にみすぼらしく見えませんか?!
ここは、ニキヤ、憐れではあっても、みすぼらしくてはいかんでしょう!!

蛇にかまれる場面、ケントはここでもあくまでたおやか。
ドヴォロヴェンコのニキヤが、いかにも”がちーん!”と蛇にかまれた瞬間を描写していて、
こちらも飛びのきそうになったのとは、対照的ですが、どちらがいいかは好みの問題かもしれません。

ニ幕。
(この作品を全四幕としている書物もありますが、ABTでは全三幕となっています。)
アヘンを吸って朦朧とする場面、翌日の公演のホールバーグが、
”あんた、アヘンを吸ったことがあるんじゃ、、、?”と思わせるほど、
自然かつ達者な演技だったのにくらべ、意外と(どういう意味だ?)スティーフェルは大人しい。

”影の王国”。
キーロフのNY公演で抜粋を見て、早く全幕を実演で!と思っていたので感慨もひとしお。
やっぱり全幕の中にあってこそ、このシーンは光ると思う。
こんなに悲しい場面だったとは、、。
ABTのコール・ドについてはけちょんけちょんな意見をよく耳にし、
特にキーロフのそれを数ヶ月前に今日の観客の、おそらく多くの人が目にしたであろうと思うと、
大変不利な状況ではあり、私の連れも、コール・ドがなあ、、とこぼしていましたが、
私は思ったほどには悪くはなかったと思いました。
(その思ったほど、の”ほど”がどのくらいだったかは聞かないでほしい。)

この幕での、スティーフェルとケントは一幕よりもずっとコンビネーションも良く、
安心して見ていられました。


(↑ ニキヤ役のケントとソロル役のスティーフェル。
一枚目の写真は違う日の公演より、ゴメスとパルトのコンビ。)


ホールバーグがジャンプそのものは綺麗なのに、
回転もしくは回転と組み合わされたジャンプでややてこずっていたのに対し、
スティーフェルは技のタイプの間であまり出来に差がないのも、安心してみていられる要因の一つのような気がしました。

三幕のブロンズ・アイドルを踊ったアロン・スコットは、少し体が重い感じがするのが残念。
ロイヤル・バレエのDVDでの、熊川哲也のあの身軽さが私のこの役のデフォルトになってしまったので、
こんな重たそうな仏像あり?と思わされましたが、まあ、よく考えてみたら、
実際には仏像ってどちらかというぽっちゃりしていることが多いから、こちらが標準なのか?
翌日のイーリンも、踊りのきれはスコットより上なものの、やっぱりややぽっちゃりめの仏像に見えた。
ABTのブロンズ・アイドルはぽっちゃり、がデフォなのかもしれません。

今日の一幕後の休憩中、以前一緒に働いた時期のある、うちの長男(犬)も大好きな
お友達と旦那様にばったり。
大のバレエ・ファンであり、おそらくケント・ファンと思われる彼女をもってしても、
今日のケントについては、ちょっとオフ・ナイトかな、、という感想でした。
一緒に働いていた頃は、私がNYCBの『くるみ割り~』『ロミ・ジュリ』を見て
”、、、。”という時期だったので、
残念ながらあまりゆっくりとバレエについてお話する機会がなかったのだけれど、
今回、色々なお話、意見を聞かせてもらって、また心強いメンターがここに!!と、とっても嬉しい。
ますます充実するmyバレエ鑑賞ライフなのです。

Julie Kent (Nikiya)
Ethan Stiefel (Solor)
Yuriko Kajiya (Gamzatti)
Jared Matthews (Magdaveya)
Cory Stearns (Solor's Friend)
Arron Scott (The Bronze Idol)
Gennadi Saveliev (The Radjah Dugumanta)
Roman Zhurbin (The High Brahmin)
Sarah Lane, Isabella Boylston, Melissa Thomas replacing Maria Riccetto (the Shades soloists)

Music: Ludwig Minkus
Choreography: Natalia Makarova after Marius Petipa
Conductor: Charles Barker

Metropolitan Opera House
Grand Tier B Odd

*** ラ・バヤデール La Bayadere ***

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9 コメント

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Unknown (yuki)
2008-06-28 22:37:35
こんにちは
オペラにバレエ芸術に浸れていいですねぜひ、この日のEthan Stiefel、Julie Kent、Yuriko Kajiyaのレポートを宜しくおねがいします。日本は、梅雨で蒸し暑いですよ
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お待たせしました! (Madokakip)
2008-06-30 13:37:25
 yukiさん、

こんにちは!遅くなりましたが、先ほど、レポの方、上げました。

結論を言いますと、少しケントが乗り切れていない感じがあったのが残念でしたが、
加治屋さんの初々しく、しかし魅力のあるガムザッティを見れたのは、ラッキーでした。
レポにも書きましたが、安定している、雰囲気がある、という点では今はマーフィーに軍配があがるかもしれませんが、
加治屋さんの踊りには何か観客をひきつけるクオリティがあると思いました。
スティーフェルが加治屋さんとの方が生き生きとしていたように感じたのも、面白かったです。
ソロル、完全にガムザッティに骨抜き状態でした。
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はやく~ (yol)
2008-06-30 23:10:05
加治屋さん、どうだったかしら?と思っていたのだけれどまずますかしら?
それよりドヴォ・レポが早く読みたいわ。

ケントは好きなダンサーなのだけれど、年増といわれりゃ、もうそれは否定できないけれど、あの年齢にしてわカワイイ。なによりアメリカ人っぽくない(でもヨーロッパ人ではない)やや半端なところが結構はまるときがあるの。

あぁ、それより何より本当に忙しい!
明後日、明々後日はコールプなので心を癒されてくるつもり!本当にもうやってらんないわっ!

私のブロンズ・アイドルもデフォはK氏です。
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加治屋さん! (娑羅)
2008-06-30 23:13:05
うわ~、加治屋さんがガムザッティを踊られたとは!
何年前だったかなぁ、彼女がローザンヌコンクールに出演したのは。
その後、ABTに入団されたのは知っていましたが、ガムザッティを踊られるまでになられたのは、日本人として、とても嬉しいですね。

彼女は、日本ではなく、中国でバレエ教育を受けてるんですよね。
そういう点では、純・日本人よりも根性があるのでは!?とは、私の友達の意見です。

来月のABT来日公演では、東京の『海賊』でグルナーラを踊るようです。

私のお薦め『バヤデール』DVDは、パリ・オペラ座版。
ヌレエフ版なので、最後の寺院崩壊の場面がなく、幻想の場で終わってしまうのですが、とても美しい仕上がりになっています。
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はじめまして (Duck Walk)
2008-07-01 00:11:31
はじめまして。いつも楽しく拝読しています。
冒頭の火の上を飛び回る男性たちは、苦行僧だそうです。私も最初に見た時は友人と、あの原始人みたいなのは何?火の回りを跳んでるから火の精じゃない?などと言っておりました。ソロルのパシリのマグダヴェーヤも、苦行僧と言うより奴隷に見えちゃうんですけどね。
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ただ感嘆 ( F)
2008-07-01 21:38:04
こんばんわ。
やはりメトの鉄火場で鍛えた目と耳、なによりその感性には本当に感心させられます。
素晴らしいレポです。バヤは好きな演目だけに感動しました。

大僧正の心情に肉迫する考察もまさにその通りと思います。
ダウエル卿はかなり上品側に振った(怖い)演技だと思いますが、ダンサーによってはもっと野獣系の大僧正もいます。
センターのふたり以外でも、こうして感じられると楽しみは尽きませんね。

それにつけてもガムザッティ(笑)
「情熱大陸」は見逃したので加治屋さんの踊りは知らないのですが、日本人が頑張っているのは応援したくなりますね。
踊りの分析も非常に興味深いです。
ただ残念ながらケントのニキヤとはバランスが悪いというのには納得です。
なかなかふたりがピッタリのキャスティングには出会えません。
またそれを捜し求めるのも楽しみかと。
あ、娑羅さんオススメのパリオペ版は私も大好きです。

ああ、またこんなにも語ってしまいました。
ドヴォのニキヤレポも楽しみにしています!!



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本当に長らくお待たせしてすみませんでした (Madokakip)
2008-07-03 13:23:07
皆様、コメントをどうもありがとうございました。
レポ、また、頂いたコメントへの返信が大変遅くなり、本当に申し訳ありませんでした。
いつもどおり、頂いた順番に、、。

 yol嬢、

本当に遅くなって申し訳ない!ドヴォ・レポ、やっと先ほどあげました。
加治屋さん、なんか今あらためてこの文章読むと、
褒めてんだか何なんだかよくわからない文章になってしまっているけど、
一言で言うなら、まずまずどころか、かなり良かったと思うわ。非常に個性的だけど、目が離せませんでした。

ケントは私も可愛いと思うわ。でも、見た目よりもむしろ、踊りの雰囲気がちょっとお姉さん過ぎたと思うのよ。
まあ、ドヴォも最初は良さが今ひとつ掴めなかった私なので、
ケントもまた違う演目でトライしてみるわ!
で、コールプはどうだったの?!

 娑羅さん、

がんばってますよー、加治屋さん。
このところ、どんどん役がついて、しかもその役が大きくなっていってます。
いやいや、根性、あるでしょう!!
見た目でハンデあり、のはずの日本人でありながら、ここまで結果を出しているのは、
ご本人の努力と根性の賜物!
ぜひ、さらなる飛躍を期待しましょう!!
Fさんもおすすめになっているパリ・オペラ座版、ぜひ次回のバーンズ&ノーブル詣での際にゲットしてきます!
(そうそう、以前にコメントを頂いたリパッティのショパンのCD聴きました!おっしゃっていた通り、
素晴らしい演奏でした。彼のピアノは、頭の一音から音楽が生きてるのが本当にすごいです。)


 Duck Walkさん、

はじめまして!そして、衝撃の事実をご紹介いただき、
本当にありがとうございます!
私ってば、苦行僧をトロール呼ばわり、、、罰当たりもいいところでした。
でも、絶対に見えないですよね。
さらに、ABTの苦行僧たちは、どこか、髪型とか衣装の雰囲気が、アメリカン・ネイティブ・インディアン風なんですよ。
それ、インディアン違いでしょうが!と突っ込みたくなりました。

 Fさん、

ありがとうございます。バヤ、お好きな演目でいらっしゃるんですね。
私も今シーズン全幕を初めて観て、あの影の王国など、
そうか、全幕の中でこんな役割を果たしていたのか、、と感慨深い思いでした。

野獣系の大僧正、見たいー!!(笑)
ダウエル卿の大僧正、素敵でした
あの怪しい寄り目で見つめられたら、私ならソロルを捨てて、大僧正に走る!間違いありません。

加治屋さんのガムザッティ、私はとってもいいと思いました。
娑羅さんに頂いたコメントによれば、加治屋さん、『海賊』のグルナーラをABTの日本公演で踊られるようなので、
またその時の日本の観客の方たちからの反応が楽しみです。

ドヴォのレポ、先ほどアップしました。
ドヴォとマーフィーのコンビは、雰囲気は花丸なんですが、
踊り出すと、マーフィーの意地悪度が足りなくて、私は少しそこでフラストレーションを感じました。
ドヴォのニキヤ、特に一幕は素晴らしかったですよー!







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リパッティ (娑羅)
2008-07-05 01:51:30
ワルツ集のCDを聴いていただいたんですね!
あれを聴いちゃうと、安易に、生徒に「小犬のワルツ」なんか弾かせられませんわ(笑)

「小犬~」で感動したのは、リパッティとブレハッチです。
返信する
紹介ありがとうございました! (Madokakip)
2008-07-07 06:07:45
 娑羅さん、

はい!素晴らしいCDを紹介していただいて、
本当にありがとうございました。
あと、未視聴ですが、”愛と哀しみのボレロ”のDVDも購入してあります。見るのが楽しみです!!
返信する

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