Opera! Opera! Opera!

音楽知識ゼロ、しかし、メトロポリタン・オペラを心から愛する人間の、
独断と偏見によるNYオペラ感想日記。

ジゼルと共に~そして、『愛の妙薬』で最後のキャストチェンジ

2009-04-08 | お知らせ・その他
① 今日は、会社で自分のブログを開けてしまったために、大変なことになりました。
それは、こちらの記事に頂いたコメントで、教えていただいた(ありがとうございます!)
バニティー・フェア誌の写真見開き記事。
冒頭の写真がそれですが、
(左から)マリウス・クウィーチェン、マイヤ・コヴァレフスカ、ローランド・ヴィラゾン、
ネイサン・ガン、ダニエル・デ・ニース、アーウィン・シュロット、アンナ・ネトレプコが勢揃い。
ウェブでも記事の文章と写真は見れるのですが、これが全てなのだろうか?
もしや、次のページに他の歌手の記事もあるのでは?とどんどん疑り深くなってきて、
(だって、フローレスはどうした?!ゲオルギューはどうした?!)
もう、どうしても、今日、同誌を買わずにはおれません!!!

というわけで、勤務終了後に猛ダッシュ。帰りの電車の中でゆっくり目を通そうと
駅のキオスクに向かうと、あった!あった!
ジゼルが表紙の5月号。



そのジゼルの特集記事のすぐ後に見開きで出てくるのが例の写真です。
そして、その次をめくると、NYタイムズの凋落を扱った記事、、。
あれ?見開き2ページだけなんですね、、、期待し過ぎて暴走してしまいました。

しかし、まあ、こうして見ると、ジゼルの次に並んでいても、
一向に違和感がないほどオペラ歌手のビジュアルのレベルが上がったというのは感慨深いことです。
ニーズがあれば、それに応じた人材が出てくる、ということなんでしょう。

記事はメトのライブ・イン・HDのことやら、2009-10年の演目に、
写真に写っている歌手たちがどう噛んでくるか、など、巧みにチケット・セールスupを狙った内容。
わかりやすすぎます。支配人が仕掛け人!
でも、これで、ゲルプ氏がどのあたりの歌手に期待しているか、なんとなくわかって面白いです。
最近元気のないヴィラゾンの、眉間に皺が寄った表情が洒落になってないのが気になりますが。
ちなみに、ファッショニスタの方のために、各人が身につけている服は、
クウィーチェンがブリオーニとラルフ・ローレン、
コヴァレフスカがドルチェ&ガッバーナ(似合ってます)、
ヴィラゾンがボッテガ・ヴェネタ、ガンがトム・フォードとボス、
デ・ニースがダナ・キャラン、シュロットがジョルジオ・アルマーニとブルックス・ブラザーズ、
ネトレプコがオスカー・デ・ラ・レンタとなっています。


② その眉間に皺を寄せた渋い表情が洒落になっていないヴィラゾンですが、
ますます洒落ですまされなくなってきました。
最初の二回の公演のネモリーノ役がマッシモ・ジョルダーノに交代となってしまった『愛の妙薬』ですが、
どうやら、ヴィラゾン、今回は全公演から降板になってしまったようです。
メトのサイトによると、4/11、15、18の公演はヴィラゾンに代わり、
ディミトリ・ピッタスがネモリーノ役を歌うことになりました。
今日(4/8)の公演はもともとヴィラゾンが歌う予定になっていましたが、
バリー・バンクスが代役をつとめたようです。
(シリウスの放送の予定もなく、私自身で確認できませんでしたので、
ギルドのサイトなどの情報に基づいています。)
22日は最初から予定されていた通り、カレイヤが歌います。
ちなみにアディーナ役は11、15日がゲオルギュー、残りがキャベルとなっています。
ピッタスは昨シーズン『マクベス』のマクダフが素晴らしく、
また今シーズンの『魔笛』のタミーノも悪くなかったので、
彼がネモリーノを歌うなら、もう一回観に行きたいな、という気がしてきました。

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15 コメント

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coolと思いきや・・・ (ようこ)
2009-04-10 18:52:55
いつになく、画面がしっくりくると思いきや、ファッションページでした。

女性のポーズが、皆様ちょっとぎこちない。男性群の方が上手い。左の男性を除き。真ん中で寝そべってる彼は、格好良いですが、誰ですか?

舞台衣装をもっとモダンにした、歌手はデビュー手前の人たち、衣装もデザイナー志望の人で形成されて、歌も素人が作ったみたいな人達で造られる、アヴァンギャルドオペラ面白そうだから作って欲しいです!
返信する
隅々まで読むように! (Madokakip)
2009-04-11 01:55:23
 ようこさん、

だって、この記事でファッショニスタ云々というのは、
あなたのことを思って書いたからね!

>真ん中で寝そべってる彼は、格好良いですが、誰ですか?


もー!相変わらずちゃんと読まないんだからー(笑)。
書いてあるでしょうが、文章中に、ネイサン・ガンって!!

http://blog.goo.ne.jp/madokakip/e/8b1f1e2ecba19c6209915aafd7ce6bce

以前に上の記事でも紹介したので思い出して。

>左の男性を除き

なんて皮肉な。歌手としては私はこの写真に写っている中で彼(クウィーチェン)が一番だと思っているのだけど。

文章中の、

>ニーズがあれば、それに応じた人材が出てくる、ということなんでしょう

というのは、いいかえれば、
歌がより上手い歌手がビジュアル的にいけてないだけの理由で黙殺されてしまうというのも、
それが逆ニーズとして存在しているからで、
いい歌手がなかなか出てこなかったり、
いても正当な評価を受けられないのは、
観客のせいでもあるかもしれないってことです。

フローレスみたいに両方揃っている場合は話が簡単だけれども。

>アヴァンギャルドオペラ

、、、、、
私は観に行かないと思う、、(笑)。
衣装やデザイナーについてはどうかわからないけど、
歌や音楽だけはちゃんと訓練された、才能のある人のそれでないと聴いてられません。
返信する
発見! (ようこ)
2009-04-12 00:10:14
失礼しました。
男性歌手の紹介ページ、訪れました。
発見してしまいました、ヨナス・カウフマン!これがよろしいんじゃないでしょうか?ヴィジュアルしか今は知らないけれど・・・また、聞いてみましょう。細いと声量がないかしら・・・
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遅いなー、もう(笑) (Madokakip)
2009-04-12 08:14:43
 ようこさん、

カウフマンは私も好きで、ちょっと前に盛り上がって記事を書いて、
今は一段落ついたくらいなんですけど、、、。
やだなあ、遅すぎるよ!

実演で聴いたところでは、体が細い割には彼は声量があります。
結構ユニークな声なので好き嫌いは分かれるかもしれないけど。
返信する
初めまして ()
2009-04-16 23:26:49
初めてオペラ全曲を見たのが2年前、という立派な初心者ですが、いつも楽しく拝読させていただいています。

こちらの記事に関係があるようなないような・・・という書き込みで大変恐縮なのですが・・・。

実は、ご贔屓歌手の一人の公式サイトのフォトギャラリーに、舞台写真などに混じって、“Vanity Fair”とだけキャプションのついた写真がありまして。
これって何? とずーっと疑問に思っていたところだったのです。
そういう名前の雑誌があるのですね。まさか掲載写真だったということは・・・?
もし他に思い当たる可能性がおありでしたら、教えていただければ幸いです。
返信する
それはどなたでしょう? (Madokakip)
2009-04-17 13:05:03
 彩さん、

はじめまして!

>いつも楽しく拝読させていただいています

嬉しいです。コメント欄のこうしたお言葉は、
本当に!

>こちらの記事に関係があるようなないような・・・という書き込みで大変恐縮なのですが・

あ、そのような戸惑いは当ブログでは無用ですから!
なーんでも、思ったことを気ままに好きなときに、
どこにでもお書きください。

>ご贔屓歌手の一人の公式サイトのフォトギャラリー

あら?どなたでしょう?
私が普段冷たくしている歌手でなければいいのですが(笑)。
そうなんですよ、ヴァ二ティ・フェアは雑誌です

>まさか掲載写真だったということは・

写真の版権がVanity Fairとしてクレジットされているとしたら、
掲載写真だった可能性は大有りだと思いますよ。

>もし他に思い当たる可能性がおありでしたら、教えていただければ

”他に”というのは、Vanity Fairの掲載写真である以外に、という意味でいらっしゃいますか?
ご贔屓歌手というのがどなたか教えてくださると助かります。
返信する
では遠慮無く(笑) ()
2009-04-19 00:49:56
ありがとうございます。ではお言葉に甘えまして遠慮無く。

>私が普段冷たくしている歌手でなければいいのですが(笑)。
それは大丈夫です(笑)。・・・METには滅多に出ませんから(爆)。
サンフランシスコの「欲望という名の電車」の初演でスタンリー役だったRodney Gilfryです。
(とりあえずこれが一番有名だろうと・・・;笑)

公式サイト(http://www.rodgilfry.com/)のフォトギャラリーのポートレイトの最初2枚に、“Vanity Fair”ってキャプションがついてるんです。版権表示は写真家のお名前です。
(1枚目の写真など暗くて見にくいのですが、↓の写真と同一です。
http://www.theatermania.com/new-york/news/11-2001/joey-joey-rodney_1752.html
それ以外に何も書いてないので、アメリカ在住の方ならそれで分かるのかもしれないけど・・・なんて思ってたんですよね。

雑誌で取り上げられるというのとどうしても結びつかなかったのですが、
サンフランシスコの直後だったらありうるかも・・・という気はしてきました。
返信する
これまたマニアな、、 (Madokakip)
2009-04-19 13:49:15
 彩さん、

どうぞ、どうぞ(笑)!!

しっかし、Rod Gilfry、彼のことはどのようにしてお知りになったのですか?
私、全然、名前も聞いたことがなかったです(ごめんなさい、、。)

でもSFOで主役級を張る方なら実力もあるはずですね。
今、サイトも見せて頂きましたが、多分、Vanity Fairに掲載されたもののように見受けます。
Vanity Fairのサイトで検索もしてみたのですが、
少し記事が古いのか、検索では出てこないですね。
彼のマネジメントに直接メールをして、
何年の何月号かを確認し、バックナンバーを
eBayで落とすというのはどうでしょう?

写真でお見受けするに、なかなかのビジュアルなので、
雑誌で取り上げられるのは全然あると思います。
写真家のアート・ストライバーのサイトに行くと、

http://www.artstreiber.com/

バイオの欄にこれまで手がけた仕事として、
雑誌のヴァニティ・フェアの名前が挙がっていますので、
掲載されたのはまず間違いないと思います。
返信する
さらに発見! (ようこ)
2009-04-20 00:06:08
ヨナス・カウフマン、モデル向きです。声量が物足りなかったです。

でも、opera is not about sexy , about the beauty especially inner beauty ね

そして、まさか、同じ評価になるとは・・・
私も、Juan Diego Florez がオペラ歌手としても評価できると思います。
しいていえば、イメージ的にもう少し汚れた方が良いかと・・・無精ひげなんかも似合うはず!あまりにも清潔感ありすぎるなあ・・・
彼の公演には是非行きたい
返信する
オペラブログあらし (Madokakip)
2009-04-20 12:45:48
 ようこさん、

あなたのオペラブログ荒しも真っ青な、
素っ頓狂なコメントの数々に、あっけにとられてるわ(笑)。

注:皆様には、私の身内の”あらし”を、お見逃しくださいますようお願いします。
私と同じ血が流れているとは思えないほど、
(少なくとも今までは)オペラに興味がなかったようですので、、。
ただし、ファッションに関しては、とても詳しい人です。

>ヨナス・カウフマン、(中略)声量が物足りなかったです

、、、、何で聴いたの?You Tube?
彼の声量が足りなかったら、フローレスの声は蚊になっちゃうわよ。
(=カウフマンの方が声量あり。
でも、二人は全く違うタイプの歌手なので、
比べることに意味はないけれど。)
やっぱり、声というのは、劇場に行かないとなかなか実感として湧かないものよ。
行きなさい!オペラの公演に!!!

>イメージ的にもう少し汚れた方が良いかと・

、、、あのね、王子は汚れなくていいの!!
オペラの歌手というのは、”声”という道具のせいで、
カラスのような万人に一人をのぞいて、
必ず、それに縛られる個性というものがあるの。
(カラスだって歌えなかった役はあるわよ。)
だから、そんなにあれこれ歌うことは出来ないし、
(まあ、節操なく歌っている歌手が最近は多いけれども。)
自分のカラーにあったものを、どれだけ掘り下げられるか、ということに
価値があるのよ。
だから、万年清潔感、大いに結構!なのです。

彼の公演に行って、その声と歌唱の美しさに
雷に打たれたようになって、
それでもまだ”彼は汚れた方がいい”と簡単に言えるかどうか、、、
その時にまたコメントちょうだい!
待ってる!!
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