月曜日。車道はほぼ100%、歩道も大半の雪が解けた。気温の予想は日中の最高も夜間の
最低も向こう1週間はしっかりとプラス。あさっては相当に凶悪な嵐が来るらしいけど、まあ、白
くなければちょっとぐらいの荒れ模様でもいいか。やれやれ・・・。
午後いっぱいは例の「注文の多い」仕事の見直し。元がフツーの文章で、内容そのものがごくフ
ツーのことだったら、訳文も良くして「フツー」のレベルで、それ以上にはやんごとないレベルに
はならないんだけどなあ。まあ、やってやれないことはないけど、英語でいうならtongue in
cheekとでも言うのか、「やってらんにゃ~い」というような滑稽さが漂ってしまいそうでいけない。
早い話が、日本の総理大臣の演説をオバマ大統領のようなレベルの英語に訳せと言っている
ようなものかもしれない。ひと言で言って、ムリ、no way、nada。ま、このあたりの葛藤があんが
い翻訳商売における自虐的な楽しみだったりするんだけど・・・。
仕事にかまけているうちに、いつのまにか州の首相が新しくなっている。3期続いたキャンベル
政権が州の売上税の連邦売上税との統合を強引にやってのけたことで与党の支持率が凋落
する結果になって辞任を表明。新しい党首を決める選挙が土曜日にあって、選ばれたのが元閣
僚のクリスティ・クラーク。キャンベル政権の閣僚だった頃に出産して、赤ちゃんを執務室に寝か
せて仕事を続け、わりと美人ということもあって将来を期待されて副首相にもなったのに、なぜ
か育児と家族に専念すると言って政界から引退。この数年は地元のラジオ局でトークショーを
やっていた。ラジオ番組のホストだけあって、立て板に水のしゃべりっぷり。いつのまにか離婚し
たようで、今回は9歳の息子を持つ45歳のシングルマザーとして州首相に就任するんだから、
そのエネルギーはすごい。ま、野党の新民主党も似たような内輪もめで女性党首を退け、もう
すぐ党首選があるから、そうでなくても何が起きるかわからないBC州の政治風景、彼女の政
治手腕や政治日程は別としても、これからまたちょっとおもしろくなるかもしれないな。
今日の郵便にカレシの弟のジムから一通の封筒。宛名が2人になっていたから、何だろうと思っ
て開けてみたら、小切手が1枚。ぺたんと貼ってあった黄色い付箋には、ジムの筆跡で「ママが
みんなにあげると言っているから」という、謎めいた短いメモ。よくみたら、額面は1000ドルで、
ジムの筆跡で書いてあるけど、サインは間違いなくママのもの。「ボケが始まって、頭がどうかし
ちゃったんじゃないだろうな」とカレシ。さっそくジムに電話をして事情を聞いたら、満期になった
定期預金の分配だということだった。90代になって改めて定期預金に入れ直してもしょうがない
し、かと言って自分の生活は老齢年金とジムが管理している投資信託の配当だけで十分以上
だし、今すぐ役に立つところで使われた方がいいと決めて、夜の9時過ぎにジムを呼び出して小
切手を作らせて、郵送させたんだそうな。
ジム曰く、「ママは好きなように使えと言っているんだから、そうするのが一番だと思う。いらなけ
ればどこかに寄付したっていいし」と。だけど、ポケットマネーと言えるような金額じゃないから、
カレシは「ほんとに正気なのか」と心配。たしかに、去年の立て続けの骨折事故と入院の後には、
食事を拒否したりして周囲を心配させたけど、今はきちんと食事をするようになって、薬で消耗
した体力もかなり回復したし、ホームの中を歩行器具なしで歩けるようになっている。カレシに言
わせれば、この先まだ何年もあるんだから、生活に困っていない子供や孫に金を配るなんてど
うかしているということらしい。だって、このまま120歳まで悠々と暮らせるお金があるなら、設
備も介護も環境もこのあたりで最高のホームに入ることだってできると思う。だって、大恐慌時
代と、第二次世界大戦、そして極貧生活の時代を、働いて、家庭を切り盛りして、3人の息子を
育て上げたママが築いた老後資金なんだから当然だとみんなが思っているのに、と。
よく「親の心、子知らず」というけど、「子の心、親知らず」も然りなのかな。最後的に、「せっかく
だから、何か有意義なことに使おうね」と、納得したのかどうかわからないけど、カレシの結論。
うん、120歳まで悠々自適ということなら、安心してありがたくもらっちゃっていいか・・・。
最低も向こう1週間はしっかりとプラス。あさっては相当に凶悪な嵐が来るらしいけど、まあ、白
くなければちょっとぐらいの荒れ模様でもいいか。やれやれ・・・。
午後いっぱいは例の「注文の多い」仕事の見直し。元がフツーの文章で、内容そのものがごくフ
ツーのことだったら、訳文も良くして「フツー」のレベルで、それ以上にはやんごとないレベルに
はならないんだけどなあ。まあ、やってやれないことはないけど、英語でいうならtongue in
cheekとでも言うのか、「やってらんにゃ~い」というような滑稽さが漂ってしまいそうでいけない。
早い話が、日本の総理大臣の演説をオバマ大統領のようなレベルの英語に訳せと言っている
ようなものかもしれない。ひと言で言って、ムリ、no way、nada。ま、このあたりの葛藤があんが
い翻訳商売における自虐的な楽しみだったりするんだけど・・・。
仕事にかまけているうちに、いつのまにか州の首相が新しくなっている。3期続いたキャンベル
政権が州の売上税の連邦売上税との統合を強引にやってのけたことで与党の支持率が凋落
する結果になって辞任を表明。新しい党首を決める選挙が土曜日にあって、選ばれたのが元閣
僚のクリスティ・クラーク。キャンベル政権の閣僚だった頃に出産して、赤ちゃんを執務室に寝か
せて仕事を続け、わりと美人ということもあって将来を期待されて副首相にもなったのに、なぜ
か育児と家族に専念すると言って政界から引退。この数年は地元のラジオ局でトークショーを
やっていた。ラジオ番組のホストだけあって、立て板に水のしゃべりっぷり。いつのまにか離婚し
たようで、今回は9歳の息子を持つ45歳のシングルマザーとして州首相に就任するんだから、
そのエネルギーはすごい。ま、野党の新民主党も似たような内輪もめで女性党首を退け、もう
すぐ党首選があるから、そうでなくても何が起きるかわからないBC州の政治風景、彼女の政
治手腕や政治日程は別としても、これからまたちょっとおもしろくなるかもしれないな。
今日の郵便にカレシの弟のジムから一通の封筒。宛名が2人になっていたから、何だろうと思っ
て開けてみたら、小切手が1枚。ぺたんと貼ってあった黄色い付箋には、ジムの筆跡で「ママが
みんなにあげると言っているから」という、謎めいた短いメモ。よくみたら、額面は1000ドルで、
ジムの筆跡で書いてあるけど、サインは間違いなくママのもの。「ボケが始まって、頭がどうかし
ちゃったんじゃないだろうな」とカレシ。さっそくジムに電話をして事情を聞いたら、満期になった
定期預金の分配だということだった。90代になって改めて定期預金に入れ直してもしょうがない
し、かと言って自分の生活は老齢年金とジムが管理している投資信託の配当だけで十分以上
だし、今すぐ役に立つところで使われた方がいいと決めて、夜の9時過ぎにジムを呼び出して小
切手を作らせて、郵送させたんだそうな。
ジム曰く、「ママは好きなように使えと言っているんだから、そうするのが一番だと思う。いらなけ
ればどこかに寄付したっていいし」と。だけど、ポケットマネーと言えるような金額じゃないから、
カレシは「ほんとに正気なのか」と心配。たしかに、去年の立て続けの骨折事故と入院の後には、
食事を拒否したりして周囲を心配させたけど、今はきちんと食事をするようになって、薬で消耗
した体力もかなり回復したし、ホームの中を歩行器具なしで歩けるようになっている。カレシに言
わせれば、この先まだ何年もあるんだから、生活に困っていない子供や孫に金を配るなんてど
うかしているということらしい。だって、このまま120歳まで悠々と暮らせるお金があるなら、設
備も介護も環境もこのあたりで最高のホームに入ることだってできると思う。だって、大恐慌時
代と、第二次世界大戦、そして極貧生活の時代を、働いて、家庭を切り盛りして、3人の息子を
育て上げたママが築いた老後資金なんだから当然だとみんなが思っているのに、と。
よく「親の心、子知らず」というけど、「子の心、親知らず」も然りなのかな。最後的に、「せっかく
だから、何か有意義なことに使おうね」と、納得したのかどうかわからないけど、カレシの結論。
うん、120歳まで悠々自適ということなら、安心してありがたくもらっちゃっていいか・・・。