週末といっても年中在宅の二人には特別な日じゃなくなったもので、周囲が何となく静かなもので「あ、
週末か」とナットクするようになった。週末が週末だった頃には二人とも何をやっていたんだろう。それは
「何」によるんだけど、私にも週末という区分があったのは(つまり勤めていた頃は)もう20年近くも前の
こと。ふむ、何をやっていたんだろうなあ。思い出せるのは洗濯と掃除とアイロンかけと料理と後片付け。
なんだかそれだけで週末が暮れたような気もするなあ。私がたまった家事を片付けている間、頼んでも
ほとんど手伝わなかったツレアイ君はいったい何をやってたんだろう。
それよりも、最初の25年の結婚生活の記憶に二人で「いっしょ」にやっていたことを思い出せないのが
さびしい。共働きであっても残業があったわけでもなく、子育てがあったわけでもないのに、二人一緒の
時間があったはずなのに、覚えていないのか、思い出せないのか、いったい何をしていたんだろうなあ。
だから、離婚話のときに言ってしまったんだろうなあ、「ひとりぼっちの結婚生活なんて意味がない」と。
あのあたりからだったかなあ、ツレアイ君が「夫業」に取り組むようになったのは。まあ、最初のうちは
「手伝いさえすればオンナノコと遊ばせてもらえるだろう」という魂胆だったらしいけど、「うちは母子家庭
じゃないんだよ!」と一蹴されて、少しは頭を冷やして考えてくれたんだろうと思う。うん・・・
最初の25年間のことは思い出そうとしても思い出せないのに、離婚の寸前まで行った2年間の記憶が
まだ鮮明に蘇ってくるのが切ないところだけど、二人がその気になればものの弾みでだってできてしまう
結婚と違って、それを「UNDO」するだけが離婚じゃないからなあ。そんなことを考えるのも、日本には
離婚後300日以内に生まれた子供は有無を言わせず「元夫」の子供と見なされるという法律があって、
その法律のおかげで無戸籍のまま育った女性が出産したけれど、その子供も無戸籍になりそうという
ニュースに唖然としてしまったから。日本では女性だけが離婚後100日経たなければ再婚できないと
いう。妊娠していた場合にどっちの男の子供かわからないからという理屈らしいけど、300日の規定の
方は、離婚前に夫の子供を妊娠したと見なすということらしい。
あのですねえ、離婚するほど破綻した夫婦がですよ、離婚届を出す前の日までは一緒に暮らしていて、
フツーに夫婦生活をやっていて、それで夜が明けたら、お役所に薄っぺらな紙きれを一枚出して来て、
どっちかが荷物を運び出して、「じゃあね」と別れると思ってるんでしょうか?別居とか、実家に帰るとか、
聞いたことがないんでしょうか?ドメスティックバイオレンスって、女が勝手にでっち上げて騒いでいると
思っているんでしょうか?戸籍に「妻」と書き込んだらもう夫以外の男には見向きもしないとナイーブに
信じているんでしょうか?戸籍、ねえ。戸籍って、誰のものなんだろう。戸籍って、何なんだろうなあ。
いくら日本国憲法が「結婚は両性の同意にのみ基づく」なんてもっともらしくぶち上げても、戸籍制度は
旧態依然。戸籍の「戸」は「家」の意味で、つまり、今だに初めに「家」ありき。その家という「箱」に「夫」、
「妻」、「長男」などとラベルをつけて入れる行為が入籍。まるで箱に所属する「収集物」のよう。夫婦の
戸籍では妻が夫の姓を名乗れば夫が筆頭者になる。戸籍の筆頭者というのは戸籍を検索するための
「見出し」だそうで、結婚して夫の姓になった女性の戸籍を検索するには、筆頭者の夫に関する情報が
キーワードになる。たとえ夫が先に死んでも、戸籍筆頭者は夫のままなんだそうな。これでは「夫」という
男なしではたまたま女に生まれた人間の存在を確認できないというのも同然じゃないの。どうりで、女は
男の所有物、子供は親の所有物という、他人を独立した人格として見ない風潮が蔓延るはずだよなあ。
結婚なんて「箱入り娘」が「箱入り女」になるってことのように思える。(まあ、箱入り娘はかわいがられて
いるんだろうけど、箱入り女はどうなのかなあ。)日本の女性は大いに憤ったほうがいいんじゃないかと
思うけど、よけいなお世話かなあ・・・
週末か」とナットクするようになった。週末が週末だった頃には二人とも何をやっていたんだろう。それは
「何」によるんだけど、私にも週末という区分があったのは(つまり勤めていた頃は)もう20年近くも前の
こと。ふむ、何をやっていたんだろうなあ。思い出せるのは洗濯と掃除とアイロンかけと料理と後片付け。
なんだかそれだけで週末が暮れたような気もするなあ。私がたまった家事を片付けている間、頼んでも
ほとんど手伝わなかったツレアイ君はいったい何をやってたんだろう。
それよりも、最初の25年の結婚生活の記憶に二人で「いっしょ」にやっていたことを思い出せないのが
さびしい。共働きであっても残業があったわけでもなく、子育てがあったわけでもないのに、二人一緒の
時間があったはずなのに、覚えていないのか、思い出せないのか、いったい何をしていたんだろうなあ。
だから、離婚話のときに言ってしまったんだろうなあ、「ひとりぼっちの結婚生活なんて意味がない」と。
あのあたりからだったかなあ、ツレアイ君が「夫業」に取り組むようになったのは。まあ、最初のうちは
「手伝いさえすればオンナノコと遊ばせてもらえるだろう」という魂胆だったらしいけど、「うちは母子家庭
じゃないんだよ!」と一蹴されて、少しは頭を冷やして考えてくれたんだろうと思う。うん・・・
最初の25年間のことは思い出そうとしても思い出せないのに、離婚の寸前まで行った2年間の記憶が
まだ鮮明に蘇ってくるのが切ないところだけど、二人がその気になればものの弾みでだってできてしまう
結婚と違って、それを「UNDO」するだけが離婚じゃないからなあ。そんなことを考えるのも、日本には
離婚後300日以内に生まれた子供は有無を言わせず「元夫」の子供と見なされるという法律があって、
その法律のおかげで無戸籍のまま育った女性が出産したけれど、その子供も無戸籍になりそうという
ニュースに唖然としてしまったから。日本では女性だけが離婚後100日経たなければ再婚できないと
いう。妊娠していた場合にどっちの男の子供かわからないからという理屈らしいけど、300日の規定の
方は、離婚前に夫の子供を妊娠したと見なすということらしい。
あのですねえ、離婚するほど破綻した夫婦がですよ、離婚届を出す前の日までは一緒に暮らしていて、
フツーに夫婦生活をやっていて、それで夜が明けたら、お役所に薄っぺらな紙きれを一枚出して来て、
どっちかが荷物を運び出して、「じゃあね」と別れると思ってるんでしょうか?別居とか、実家に帰るとか、
聞いたことがないんでしょうか?ドメスティックバイオレンスって、女が勝手にでっち上げて騒いでいると
思っているんでしょうか?戸籍に「妻」と書き込んだらもう夫以外の男には見向きもしないとナイーブに
信じているんでしょうか?戸籍、ねえ。戸籍って、誰のものなんだろう。戸籍って、何なんだろうなあ。
いくら日本国憲法が「結婚は両性の同意にのみ基づく」なんてもっともらしくぶち上げても、戸籍制度は
旧態依然。戸籍の「戸」は「家」の意味で、つまり、今だに初めに「家」ありき。その家という「箱」に「夫」、
「妻」、「長男」などとラベルをつけて入れる行為が入籍。まるで箱に所属する「収集物」のよう。夫婦の
戸籍では妻が夫の姓を名乗れば夫が筆頭者になる。戸籍の筆頭者というのは戸籍を検索するための
「見出し」だそうで、結婚して夫の姓になった女性の戸籍を検索するには、筆頭者の夫に関する情報が
キーワードになる。たとえ夫が先に死んでも、戸籍筆頭者は夫のままなんだそうな。これでは「夫」という
男なしではたまたま女に生まれた人間の存在を確認できないというのも同然じゃないの。どうりで、女は
男の所有物、子供は親の所有物という、他人を独立した人格として見ない風潮が蔓延るはずだよなあ。
結婚なんて「箱入り娘」が「箱入り女」になるってことのように思える。(まあ、箱入り娘はかわいがられて
いるんだろうけど、箱入り女はどうなのかなあ。)日本の女性は大いに憤ったほうがいいんじゃないかと
思うけど、よけいなお世話かなあ・・・