次の大仕事が確定した。現在進行形のピッチを上げなければと、いっそう腕まくりしてカレンダーを見たら、1月末日は
2006年の最終四半期に集めた物品サービス税(GST)を納付する期限。
これは大変と、レシートやら請求書を放り込んであるファイルのフォルダを引っ張り出す。いつものことだけど、四半期
3ヵ月分の経理事務はそっくりサボって来た。納付するのか還付があるのか見当もつかない。
法人形式を取らないフリーの稼業といっても、カナダではれっきとした個人事業主。会長、社長、生産部長に営業部長に
総務部長に経理部長、その下の生産、営業、事務、経理、カスタマーサービス、はてはお茶くみまで、いったい一人で
何役をやっているやら。特に毎年1月末はいつもの月末処理と前年度の決算が重なる。経理用ソフトを使っていても、
数字を入力しなければ無用の長物。デスクいっぱいに3ヵ月分の伝票の類を広げて、月ごとに仕分けして並べ、日付順
に重ねて、ひとつひとつ入力して、月ごとに貸借対照表と損益計算書をプリントして行くのだけど、そこでめんどうなのが
このGST。
GSTは連邦の消費税で、去年7月から6%に下がった。一定ラインを越える売上があれば、在宅営業の個人事業主でも
カナダ国内での売上についてGSTを徴収して納付しなければならない。その代わり、事業の経費にかかったGSTは控除
できる。自分の脳みそと2つの目と2本の腕で回っているビジネスだから利益率は90%とおいしい商売でもある。カナダ
国外からの仕事は「輸出」となって税率はゼロ。今は国外からの仕事がほとんどだから徴収額がゼロで、控除分が還付
される四半期もある。受注・納品はインターネットでやれるので、ひと昔前に比べて経費は大幅削減。伝票の数もぐんと
減った。それでもやっぱりめんどうくさい。客と示し合わせて現金取引でGSTをごまかす輩もけっこういる。私も、GSTを
取らないなら、請求書なしですぐに現金で払ってやる、ともちかけられたことがあった。でも、それは脱税。
還付されるときはオンラインで申告できるのだけど、納付額がある時は、銀行に個人口座しかないから、申告用紙に売上、
徴収額、控除額などを書き込んで、小切手といっしょに銀行までもって行かなければならない。郵送する手もあるけれど、
「経理係」がいつもぎりぎりまで処理をサボるから期限に間に合わなくなってしまうのだ。一人何役となれば、要領の悪い
経理係をクビにするわけにも行かない。仕事を横目で見ながら、経理部長の帽子をかぶって、経理係をせっつくしかない
のだ。たしか、効率改善が「一年の計」だったはずだけど・・・
2006年の最終四半期に集めた物品サービス税(GST)を納付する期限。
これは大変と、レシートやら請求書を放り込んであるファイルのフォルダを引っ張り出す。いつものことだけど、四半期
3ヵ月分の経理事務はそっくりサボって来た。納付するのか還付があるのか見当もつかない。
法人形式を取らないフリーの稼業といっても、カナダではれっきとした個人事業主。会長、社長、生産部長に営業部長に
総務部長に経理部長、その下の生産、営業、事務、経理、カスタマーサービス、はてはお茶くみまで、いったい一人で
何役をやっているやら。特に毎年1月末はいつもの月末処理と前年度の決算が重なる。経理用ソフトを使っていても、
数字を入力しなければ無用の長物。デスクいっぱいに3ヵ月分の伝票の類を広げて、月ごとに仕分けして並べ、日付順
に重ねて、ひとつひとつ入力して、月ごとに貸借対照表と損益計算書をプリントして行くのだけど、そこでめんどうなのが
このGST。
GSTは連邦の消費税で、去年7月から6%に下がった。一定ラインを越える売上があれば、在宅営業の個人事業主でも
カナダ国内での売上についてGSTを徴収して納付しなければならない。その代わり、事業の経費にかかったGSTは控除
できる。自分の脳みそと2つの目と2本の腕で回っているビジネスだから利益率は90%とおいしい商売でもある。カナダ
国外からの仕事は「輸出」となって税率はゼロ。今は国外からの仕事がほとんどだから徴収額がゼロで、控除分が還付
される四半期もある。受注・納品はインターネットでやれるので、ひと昔前に比べて経費は大幅削減。伝票の数もぐんと
減った。それでもやっぱりめんどうくさい。客と示し合わせて現金取引でGSTをごまかす輩もけっこういる。私も、GSTを
取らないなら、請求書なしですぐに現金で払ってやる、ともちかけられたことがあった。でも、それは脱税。
還付されるときはオンラインで申告できるのだけど、納付額がある時は、銀行に個人口座しかないから、申告用紙に売上、
徴収額、控除額などを書き込んで、小切手といっしょに銀行までもって行かなければならない。郵送する手もあるけれど、
「経理係」がいつもぎりぎりまで処理をサボるから期限に間に合わなくなってしまうのだ。一人何役となれば、要領の悪い
経理係をクビにするわけにも行かない。仕事を横目で見ながら、経理部長の帽子をかぶって、経理係をせっつくしかない
のだ。たしか、効率改善が「一年の計」だったはずだけど・・・