津波跡に大麻工場 仙台で荒稼ぎ
東日本大震災での大津波による浸水域で、大麻草の栽培工場が見つかった。警視庁は29日までに、栽培した大麻を販売したとして、大麻取締法違反(営利目的譲渡)の疑いで、群馬県太田市大原町の会社役員枝正広容疑者(48)ら4人を逮捕した。大麻草の栽培工場になっていた仙台市宮城野区の建設会社の建物を家宅捜索。プランター160鉢や加湿器などを押収した。この建設会社は、地元の被災家屋のリフォームをしていたという。
高さ2メートルの津波が押し寄せた仙台市宮城野区の岡田地区に、大麻草の栽培工場が潜んでいた。同地区南帆海房(みなみほかいぼう)の建設会社が所有する2階建ての建物の内部には、プランター160鉢や加湿器、水の循環施設、照明や栽培器具などが備わっていた。1カ月で約1キロの大麻草を生産し、東北、関東地方を中心に全国に乾燥大麻を販売。毎月約1500万円を売り上げていたとみられている。
逮捕されたのは、枝容疑者と仙台市宮城野区福室の無職佐藤宏容疑者(66)、同区岡田南帆海房の無職栗原健二容疑者(43)と無職栗原武容疑者(42)の4人。栗原姓の両容疑者の関係は不明だが、2人は栽培工場に住み込み、大麻草を管理していたという。4人は「4カ月ほど時間をかけて、上質な大麻を栽培していた」と供述し、容疑を認めている。
4人の逮捕容疑は今年9月、仙台市の宅配業者から乾燥大麻約102グラム(販売価格15万円)を川崎市高津区の男性宅に発送し、譲り渡した疑い。この川崎市の男性も、大麻取締法違反(譲り受け)の疑いで逮捕された。警視庁は流通経路の特定を急いでいる。
仙台市の沿岸では、東日本大震災で最大7・2メートル(仙台塩釜港)の津波が押し寄せた。約2キロ内陸に入った宮城野区岡田地区にも、高さ2メートルの津波が侵入。同地区だけで住民78人が亡くなり、住宅や事業用建物も全壊や半壊が相次いだ。大麻草の栽培工場になった建設会社は、地元の被災家屋のリフォームをしていたというが、最近の経営状況は分かっていない。
枝容疑者と付き合いがあったという近所の50歳男性は「昨年末ぐらいに、被災した工場の一部を直してもらった。話し好きのおじさんで、震災後にポルシェの新車を買ったと聞いた。最近は会っていなかった」と話し、事件の報道に関心を寄せていた。
◆東日本大震災による仙台市宮城野区の被災状況 仙台市内では最大の震度6強を観測。大津波が仙台東部道路の付近まで押し寄せ、231人の死者を出した。震災直後は約40カ所の避難所に約3万人が避難。最後の避難所は、11年7月31日に閉鎖された。沿岸部を南北に貫く同道路は、周辺より高い盛土構造(7~10メートル)で造られていたため、高台や防波堤として機能した。仙台駅に近いプロ野球楽天の本拠地Kスタ宮城では、照明灯などに47カ所の損傷が見つかった。
日刊スポーツ [2013年10月30日8時36分 紙面から]
震災が無ければばれなかったのかも、、、「毎月約1500万円を売り上げて」って一体何処流通してたのか気になるねぇ~ 買った人もたくさん逮捕されるんだろうね (-_-;)