言葉の救はれ・時代と文學

言葉は道具であるなら、もつとそれを使ひこなせるやうに、こちらを磨く必要がある。日常生活の言葉遣ひを吟味し、言葉に学ばう。

時事評論石川 4月号

2016年04月19日 08時55分40秒 | 日記

 時事評論の最新号のご案内です。3面「この世が舞台」は、ヘミングウェイの『死者の博物誌』を取り上げてゐる。私は未読ながら、いつもながら留守先生の解説は絶妙である。時に、取り上げた本よりも解説の方が力がある。今回も「戦争」への安直な批判を剔抉してはばからない。ベルジャーエフを引用してかう記す。「美徳と悪徳とが重なり合ふ(中略)はなはだ複雑な道徳的現象」たる戦争の本質を篤と知らされる事になるのである」。

 4面コラムの「産むこと、守ること」は興味深い。大阪市立中学の校長先生が「女性は二人以上子どもを産みなさい」と言つたことが問題になつたが、それについての評である。しごく全うなことであるが、かういふ事柄にはアレルギー反応を起こす女性が多い。女性は産む機械などと言はれることは心外であるといふのは当然の理であるが、かと言つて、産みなさいと言はないのも不当である。男に産めといふのも不当であるが、女に生むなといふのも不当である。ただし、このコラム氏は女性なのだらうが、男は武器を取つて国を守れとも言つてゐる。互ひに果たすべき役割を果たせといふことだと解釈すれば、当然のことである。

 今月号は、次の通り。 どうぞ御關心がありましたら、御購讀ください。
1部200圓、年間では2000圓です。
(いちばん下に、問合はせ先があります。)

                 ●



 

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ベーシックインカムの幻想

――果たして貧困解消の「ウルトラC」か!? 

   ジャーナリスト 木村貴



日本がテロ攻撃を受ける時<下>

「ISの勃興はアメリカが望んだものだ」

   ジャーナリスト・危機管理コンサルタント 丸谷元人




教育隨想

  新たな慰安婦プロパガンダを画策する中国(勝)



「しんがり」を務める覚悟――現代は終はりの時代である―― 
         文藝評論家 前田嘉則



この世が舞台

『死者の博物誌』ヘミングウェイ


コラム


     産むこと、守ること(紫)

     宗教と商魂(石壁)

     「市場」で火帰結をしようとするな(星)

     演歌は日本の傳統か(騎士)



問ひ合せ

電話076-264-1119
ファックス 076-231-7009

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