監督 アーニー・バーバラッシュ
キャスト ジャン=クロード・ヴァン・ダム、ジョー・フラニガン、アンナ=ルイーズ・プロウマン、シャーロット・ボーマント、クリストファー・ヴァン・ヴァレンバーグ
2012年 アメリカ
ジャンル:アクション、サスペンス
【あらすじ】
試合のため、妻子を連れて東欧モルドバを訪れた世界的な格闘家フェイデン。だがホテルに着いて間もなく娘が誘拐されてしまう。警察は頼りにならず、夫妻は肉屋を営む男サムソン・ゴールの元を訪れる。彼は警察も手を出せない事件を非合法に解決する凄腕の傭兵だったが、ある事件をきっかけに裏稼業から足を洗っていた。一度は断ったものの、息子に諭され依頼を受けるゴール。彼は事件の裏にロシア組織の存在を突き止めるのだが…。
【感想】
セガールがここ数年、映画によく出ていたのに比べるとヴァン・ダムはあまり見かけなかったので生存確認できて安心しました。
ジャン=クロード・ヴァン・ダムが活躍した90年代の回し蹴りしているだけの能天気な作風と比べると、小粒ながらもシナリオに起伏があって十分に観れる作品だったと思います。期待以上の出来でした。
アメリカからモルドバへやってきた夫婦の娘が人身売買目的のため誘拐され、現地の元傭兵のヴァン・ダム演じる主人公が救出へ向かう。(ネタバレになりそうな部分は極力ぼかして書きます。)
過去の任務で少女二人を犠牲にしてしまい傷を背負う主人公、人質の身代わりが残忍な姿で殺される場面や敵に指を切り落とされてしまうなど刺激的なシーンが含まれている。これらのシーンを挿入するタイミングが良かったために中だるみがなかったのは評価できると思います。本人が制作も担当していたこともあってか主人公がしっかり主人公しているので満足感がありました。
ただヴァン・ダムは演技が下手というわけではないのですが、シリアスな顔が苦手なようで笑っているように見えてしまう。その欠点が本作でも改善されていないようです。もうキャリア長いのだから亡霊と対峙したときの表情はもう少し上手くやって欲しかったです。
もうピークは過ぎているのでこれから代表作を引き当てろとは言いません。それでも本作レベルの映画にコツコツを出演してほしいです。
お薦め度:★★★★★★★☆☆☆
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