監督 ニール・ジョーダン
キャスト スティーヴン・レイ、ジェイ・デヴィッドソン、フォレスト・ウィッテカー、ミランダ・リチャードソン、エイドリアン・ダンバー、ジム・ブロードベント、ラルフ・ブラウン
1992年 イギリス、日本
ジャンル：サスペンス
【あらすじ】
イギリス政府に捕らえられている同志を釈放させるため、ＩＲＡ（アイルランド共和軍）はイギリス軍の黒人兵士ジョディを誘拐する。テロリストのファーガスは、ジョディの見張りをしていくうちに、次第に彼との間に奇妙な友情が芽生える。そんなとき、彼らの隠れ家がイギリス軍の奇襲を受け、ジョディは死んでしまう。ロンドンに逃れたファーガスは、ジョディに頼まれた約束を果たすため、彼の恋人のディルを訪ねる…。
【感想】
前半のみで退場したフォレスト・ウィッテカーの存在感が他を圧倒していたように思います。この人は主役格よりもキャスト順で４，５番目位の方がいい仕事する。初期の出演作品の方が好きですね。
数週間後には内容を忘れてしまっているような映画もある中で本作はその作品ならではのアイデンティティを持った作品だったと思います。ただし地味な上に癖は強いので万人向けではありません。
主人公が自分のせいで殺してしまった男の恋人を寝取る話なのかと思っていた所、とんでもない秘密が隠されていてまあ驚かされました。あの服を脱がせた時の間がたまりませんでした。自分が仮にこういう光景に遭遇したらと考えるとゾッとしますね。主人公は最後の方にはそちらの方向に染まっていたように読み取れましたが、実際にはあり得ないのではないかと思います。しかしオープニング曲が完全なラブソングだったのでロマンス系なのかと思っていましたが、間違ってはないにしても失笑してしまいました。
全体的に脚本が非常に練られて飽きることがありませんでした。セリフの一つ一つが印象に残ります。中でもサソリが本能でカエルを殺してしまう話などはこの物語をしっかりと表現する例えになっていました。
今でもしっかり記憶に残っている作品です。
お薦め度：★★★★★★★☆☆☆
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