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ベンジャミン・バトン 数奇な人生 

2010-02-23 00:20:53 | ★★★★★★★☆☆☆
監督 デヴィッド・フィンチャー
キャスト ブラッド・ピット、ケイト・ブランシェット、ティルダ・スウィントン、エル・ファニング、ジュリア・オーモンド、イライアス・コティーズ、ジェイソン・フレミング、タラジ・P・ヘンソン
2008年 アメリカ
ジャンル:ドラマ、ファンタジー、ミステリー、ロマンス

【あらすじ】
80歳で生まれ、老人養護施設で育ったベンジャミン。少年期を迎えた彼は施設にやって来た少女・デイジーと出会い恋に落ちる。

【感想】
80歳の老体で生まれ、若返る男という現実にはありえない人物を作ることで出会いや別れの尊さや人間の成長、人生の素晴らしさを強調したかったのでしょう。

ブラッド・ピット演じる若返る主人公の生涯だけではなく、そこにヒロイン役のケイト・ブランシェット二人の人生を重ね合わせるように描いた演出は見ごたえ十分でした。

特に前半の雰囲気がとても好きです。老人達に囲まれ生活してきたベンジャミンがある日、デイジーという少女に出会い密かに好意を寄せる場面。自分が老人の姿であるために遠い存在に思えた。しかしそれは後に彼の人生を左右する運命の出会いそのものでした。純真な心は観ていて気分が良かった。

以降、ベンジャミンは色々な人生経験するために、老人施設から出て行くことを決意します。デイジーとは別々の道を歩んだにも関わらず、成長するにつれ若い姿になったことが二人の距離を縮める形になります。この時期が二人の関係の絶頂期だったと言えるでしょう。さらに時が経つにつれ、ベンジャミンは若返り、デイジーは歳を取って行きます。このままでは関係を維持できなくなることを恐れたベンジャミンはある行動に出る。

ラスト付近はSFのように感じられてしまった。元々ヒューマン・ファンタジーではあるのですが、前半の雰囲気を維持して欲しかったというのが個人的な希望であります。正直、エンディングには感動しなかったです。それから成人したデイジーの男に依存するような姿に少しがっかりしました。まあ、あのかわいらしい少女が大人になるとああなってしまうこと自体が人生そのものなのかもしれません。

前半の勢いではもっと高い点を与えるつもりでいたのが、終盤~ラストで躊躇してしまいました。それでも見ごたえ十分の良作ではないかと思います。

お薦め度:★★★★★★★☆☆☆

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