監督 カーティス・ハンソン
キャスト ケヴィン・スペイシー、ラッセル・クロウ、ガイ・ピアース、ジェームズ・クロムウェル、キム・ベイシンガー、デヴィッド・ストラザーン、ダニー・デヴィート、グレアム・ベッケル
1997年 アメリカ
ジャンル:サスペンス
【あらすじ】
縄張り争いが激化する'50年代のロサンゼルス。街のコーヒーショップで元刑事を含む6人の男女が惨殺される事件が発生した。殺された刑事の相棒だったバド(ラッセル・クロウ)が捜査を開始。殺された女と一緒にいたブロンド美女リン(キム・ベイシンガー)に接近する。彼女はスターに似た女を集めた高級娼婦組織の一員だった。同じ頃、その組織をベテラン刑事のジャック(ケビン・スペイシー)が追っていた。野心家の若手刑事エドも事件を追い、容疑者を射殺。事件は解決したかに見えたが、彼ら3人は底なしの陰謀に巻き込まれていく。
【感想】
この年代のサスペンスとしては代表格でしょう。だだし、あれだけの大事件を起しておきながら真相を闇に葬るのはどう考えても不可能だろうという点が引っかかった。特にラストでどうやって英雄に仕立て上げたのかが省略されてしまっていたのでよく理解できませんでした。
とはいいつつも、それ以外の完成度は高いです。特にそれぞれ性格の全く異なる3人の個性派刑事が織り成す世界がお見事でした。捜査のためなら暴力を躊躇しないバド(ラッセル・クロウ)、野心があり賢さも持ち合わせたエド(ガイ・ピアース)、曲者のビンセンス(ケヴィン・スペイシー)それぞれが長所と短所を持ち合わせており、最初はバラバラだったのが、協力するようになるにつれて真相が明らかになっていく展開がとても丁寧かつスリリングで好感が持てます。特にラッセル・クロウの演技にはキレがありました。最近、この人が主演する出来の悪いコメディを見たばかりなので尚更そのように感じます。
これに加えてミステリアスな売春婦を演じたキム・ベイシンガーが彼らを翻弄する光景が独特な雰囲気を出したのだと思います。歳を重ねることによる外面的な衰えを逆に武器にすることができた役者の一人だと評価しております。
以下、軽くネタバレあり。未見の方は注意。
エドが犯人が誰であるのか確証を持つに至ったのは、犯人が「ロロ・トマシ」という名前を口にしたからです。この名はエドが作り出した架空の人物であり、ビンセンスにしか話していなかったのです。これがきっかけで事件は急展開を迎えます。このトリックはサスペンス慣れしているにもかかわらず、なるほどなと感心しました。
この映画を見ると、最近出来のいいサスペンスが減ったのではないかと感じてしまいます。そのため少々古いですが、今でも十分通用するクオリティです。
お薦め度:★★★★★★★☆☆☆
キャスト ケヴィン・スペイシー、ラッセル・クロウ、ガイ・ピアース、ジェームズ・クロムウェル、キム・ベイシンガー、デヴィッド・ストラザーン、ダニー・デヴィート、グレアム・ベッケル
1997年 アメリカ
ジャンル:サスペンス
【あらすじ】
縄張り争いが激化する'50年代のロサンゼルス。街のコーヒーショップで元刑事を含む6人の男女が惨殺される事件が発生した。殺された刑事の相棒だったバド(ラッセル・クロウ)が捜査を開始。殺された女と一緒にいたブロンド美女リン(キム・ベイシンガー)に接近する。彼女はスターに似た女を集めた高級娼婦組織の一員だった。同じ頃、その組織をベテラン刑事のジャック(ケビン・スペイシー)が追っていた。野心家の若手刑事エドも事件を追い、容疑者を射殺。事件は解決したかに見えたが、彼ら3人は底なしの陰謀に巻き込まれていく。
【感想】
この年代のサスペンスとしては代表格でしょう。だだし、あれだけの大事件を起しておきながら真相を闇に葬るのはどう考えても不可能だろうという点が引っかかった。特にラストでどうやって英雄に仕立て上げたのかが省略されてしまっていたのでよく理解できませんでした。
とはいいつつも、それ以外の完成度は高いです。特にそれぞれ性格の全く異なる3人の個性派刑事が織り成す世界がお見事でした。捜査のためなら暴力を躊躇しないバド(ラッセル・クロウ)、野心があり賢さも持ち合わせたエド(ガイ・ピアース)、曲者のビンセンス(ケヴィン・スペイシー)それぞれが長所と短所を持ち合わせており、最初はバラバラだったのが、協力するようになるにつれて真相が明らかになっていく展開がとても丁寧かつスリリングで好感が持てます。特にラッセル・クロウの演技にはキレがありました。最近、この人が主演する出来の悪いコメディを見たばかりなので尚更そのように感じます。
これに加えてミステリアスな売春婦を演じたキム・ベイシンガーが彼らを翻弄する光景が独特な雰囲気を出したのだと思います。歳を重ねることによる外面的な衰えを逆に武器にすることができた役者の一人だと評価しております。
以下、軽くネタバレあり。未見の方は注意。
エドが犯人が誰であるのか確証を持つに至ったのは、犯人が「ロロ・トマシ」という名前を口にしたからです。この名はエドが作り出した架空の人物であり、ビンセンスにしか話していなかったのです。これがきっかけで事件は急展開を迎えます。このトリックはサスペンス慣れしているにもかかわらず、なるほどなと感心しました。
この映画を見ると、最近出来のいいサスペンスが減ったのではないかと感じてしまいます。そのため少々古いですが、今でも十分通用するクオリティです。
お薦め度:★★★★★★★☆☆☆
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