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ミラーズ・クロッシング

2009-02-23 00:00:37 | ★★★★★★★☆☆☆
監督 ジョエル・コーエン
キャスト ガブリエル・バーン、アルバート・フィニー、マーシャ・ゲイ・ハーデン、ジョン・タートゥーロ、スティーヴ・ブシェミ、フランシス・マクドーマンド
1990年 アメリカ
ジャンル:ドラマ

【あらすじ】
1929年、アイルランド系とイタリア系のボスが暗黒街でしのぎを削るアメリカ東部のある町で、アイリッシュのインテリやくざトム(ガブリエル・バーン)とボスのレオ(アルバート・フィニー)は同じ女ヴァーナ(マーシャ・ゲイ・ハーデン)を愛したことから仲たがいし、やがてトムはイタリア系に加担。まもなくしてギャング戦争が勃発するが…。

【感想】
私がコーエン兄弟の映画を初めて見たのが本作でしたが、そのときはこんな死の臭いが漂う世界観を作り出せる人がいるのかと感心したものです。それ位オリジナリティは高かったです。ちなみに同監督の中では本作が一番お気に入りです。

この映画の名シーンといえば、2度に及ぶ森での駆け引きです。一度目は主人公トムが命乞いするバーニーを殺そうとするシーン。二度目はある疑惑を持たれたトムが逆に殺されそうになるシーンです。
いずれも死が目前に迫った人間の恐怖に満ちた人間ドラマが静まりかえった森の中で繰り広げられます。森を真下から映し出したモノクロに近い映像がとても美しく音楽も素晴らしい。張り詰めた中でもゆったりとした時間の流れが本当に独特で一見の価値ありです。このような静まりかえった中で行われる殺しのシーンは「ファーゴ」等の他作品でも見受けられますが、コーエン兄弟にしか撮れないものだと思います。

主役のガブリエル・バーンは知的で計算高く、ずる賢さを持った役なのですが、数え切れないくらいに殴られるので気の毒になります。特に彼をボコボコにしたアルバート・フィニーによる暴力シーンは神経を刺激されます。

このようにバイオレンスシーンがきついので万人向けではないのですが、好きな人であれば確実にはまれるでしょう。

お薦め度:★★★★★★★☆☆☆

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