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冷血

2015-03-16 23:11:45 | ★★★★★★★☆☆☆

監督 リチャード・ブルックス
キャスト ロバート・ブレイク、スコット・ウィルソン、ジョン・フォーサイス、ポール・スチュアート、ジェフ・コーリイ、ジェームズ・フレイヴィン、ジェラルド・S・オローリン、チャールズ・マックグロー
1967年 アメリカ
ジャンル:ドラマ、サスペンス

【あらすじ】
1959年11月。カンサス州西部の村で、この地方の名士として人望を集めていたクラスター一家の4名が惨殺されるという事件が起こった。さっそくベテランのデューイーはじめ、腕利きの刑事たちが捜査を開始するが、動機が全く見当たらないこの事件は暗礁に乗り上げる。このまま迷宮入りかと思われたが、ある日ふたりの若者が逮捕される。

【感想】
本作鑑賞時、一日中確定申告がらみの作業していた関係でやや疲れており、長時間のモノクロ映画を観てしまうと眠くなってしまうのではないかと心配していたが、とても面白くて最後まで見入ってしまいました。

トルーマン・カポーティ原作のノンフィクション小説を映画化。一家惨殺事件の発生から犯人の死刑執行までをリアルに描く。

前情報を全く持たない状態での鑑賞だったので、金持ちの泥棒に入った二人が一家全員を惨殺してしまうことを全く想像しておらず、それだけで驚いた。途中まで全くそのような気配はなかっただけに完全に裏をつかれました。モノクロ映画ならでは暗くて不気味な雰囲気が内容によくマッチしていたと思います。

事件発生後、二人の過去を小出しにすることでなぜこのような惨劇が発生したのかが明かされる。子供の頃の親に関するトラウマが大きく関わっていることがわかる。ただこれだけであのような凶行に手を染めてしまうものなのかは疑問に感じる所。トルーマン・カポーティですから原作の小説だとこのあたりもしっかり書かれているのだろうと想像している。限られた時間の中で小説1冊の内容を伝えるのは限界があるので仕方のないことか。

またラストの死刑制度の是非について考えさせるように仕向けているのは個人的にはいらなかった。私は死刑制度に肯定的なのでこれをやられるといつも作品に対するトーンが下がる。

余談だが泥棒役であるスコット・ウィルソンはエドワード・ノートンに似ていた。もう一人は自分の奥さんを殺した容疑で逮捕されて無罪にはなったらしいが、民事では大量の賠償金を払ったとのこと。映画の内容リアルに再現するとか怖すぎる。

お薦め度:★★★★★★★☆☆☆

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