フォーン・ブース

監督 ジョエル・シューマカー
キャスト コリン・ファレル、フォレスト・ウィッテカー、ラダ・ミッチェル、キーファー・サザーランド
2002年　アメリカ
ジャンル：サスペンス

【あらすじ】
契約を取るためなら嘘もつきまくり、妻がいるのに新進女優パメラを狙うパブリシストのスチュ。そんな彼が公衆電話ボックス内で鳴った電話をとったことから謎の男に命を狙われることに。しかも男は電話を切ったらスチュを狙撃するし、自分の存在を誰かに明かしても狙撃するという。はたしてこの男の目的とは？ そしてスチュの運命は！？

【感想】
金は全くかかってないけど、斬新な発想のおかげで最後まで楽しませてくれる映画です。「コロンブスの卵」のような発想という意味では「キューブ」を思い出させてくれます。

話のほとんどが電話ボックスでの会話なので81分という短い時間にもかかわらず、ボリュームがあります。このようなシチュエーションの中で最後まで緊張感を維持できたのはスチュ役であるコリン・ファレルの演技力が大きいです。同じ場所で大半を費やすのは、下手をすると直ぐに飽きられてしまうので、俳優の演技が作品の面白さに直結するからです。その点で非常に難しい役だったと思いますが、彼の元々のイメージに近いこともあって、見事に演じきったのは評価できます。この人は私生活でも何かとお騒がせな人ですが、その分才能もある役者だと思います。

ただやはり「ラストはどうなのよ」という感じではありましたね。「犯人は誰か当ててやろう」と思って作品を見ていましたが、これでは絶対に無理です。その点で少し脱力感を感じました。

お勧め度：★★★★★★★☆☆☆

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