監督 オットー・プレミンジャー
キャスト ローレンス・オリヴィエ、キャロル・リンレイ、ケア・デュリア、アンナ・マッセイ、クライヴ・レヴィル、ノエル・カワード、エイドリアン・コリ、フィンレイ・カリー、マーティタ・ハント
1965年 アメリカ
ジャンル:サスペンス、ミステリー
【あらすじ】
4歳の娘バニーを連れてロンドンへやって来たアメリカ人女性アン。しかしバニーの姿が消え、アンは兄スティーブンに助けを求めるが、保育所にも近所にもバニーはいない。通報を受けたニューハウス警視がアンを訪ねるが、母娘の部屋にバニーの荷物は何もなく、アンは娘の写真も持っていない。彼女の言動に不審を抱いた警視は、そもそもバニーが存在していないのではないかと推理。妹の正気を疑う警視にスティーブンは激昂するが…。
【感想】
この時代に既に現在でもよく見かけるサイコサスペンスのプロットが確立されていたことに素直に驚く。
以下、ネババレあり 未見の方は注意。
息子の失踪が母親の狂言ではないかと徐々に疑われて行く中で実は真犯人がいて、息子は本当に誘拐されていたというのは同じような他のサスペンスを観ているから大体見当がつきました。監督のオットー・プレミンジャーは新しい手法を次々と取り入れてきた人物として知られ本作はその中でもパイオニア的な位置にあるそうです。また警部が非常に冷静な人物として描かれていたもの二人と対照的で作品が引き締まっていました。
しかしさすがに今ほど洗練されてないので細かな所で粗が目立ちます。母親である主人公が失踪した息子を探すのに常に兄と一緒に行動している段階で怪しさ全開です。誰でもおかしいと思うはずで犯人隠す気ないですよね。兄のサイコっぷりも最後に一気に爆発したような感じでもっと伏線を張っても良かったのではないかと思います。
とはいいつつもこれらはパイオニア的な作品に対して言うような文句でもないでしょう。それだけでも価値は高いです。リアルタイムで鑑賞していたら度肝を抜かれていただろうと思う。
お薦め度:★★★★★★★☆☆☆
バニー・レークは行方不明:DVD未発売
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