副会長

2017-05-21 23:29:00 | 日記
ボランティアの副会長のユリさん。
正確には、今期役を降りられたので、元副会長のユリさん。
とっても綺麗で、おしゃれで、明るくて、何でもできて…。
とっても素敵な女性。

私の新人研修の初期に、会長と一緒に指導してくださった。
初めてお会いした時、私が2回ほどステージを見に行ったことのあるゴスペルを歌う合唱団に入ってみえると聞き、
「ああ、それでどこかでお見かけしたことがあるような気がしていたんですねー」
なんて話していた。

本当にとっても明るくて、昔からの友達のように接してくださる。
今の私の憧れの人かもしれない。

ユリさんはゴスペルとは別に、ジャズ系のコーラスグループにも入ってみえるそうで、
ちょっと前に、そのグループの演奏会(ライブ?)のチラシをもらった。
ちょっと興味があって、行きたいなあと思って、
事前にチケットをいただかなくても入れるのかお聞きしたかったのだけれど、
お会いする機会もなく、迷っていた。
当日になっても迷っていた。
行って入れなくて、空振りで帰ってくるのも虚しいし…。

でも他に予定もなかったので、思い切って行ってみた。
受付で聞くと大丈夫だった。
料金を払って入る。

ステージが始まって、
最初はちょっと馴染めない感じだった。
私が所属していた合唱団とはジャンルが違うのだけれど、
そこの合唱団の美しいハーモニーと比べると、かなり雑な感じがしてしまったのだ。
私にはやっぱりあっちのが合ってるんだろうなとか思いながら、乗り切れないでいた。
前半のステージではユリさんのソロもなかったし。

狭いホールなので、ソロの人はちょくちょく歌いながら客席の方に歩いてくる。
お友達の方に手を振ったりしている。
もし、ユリさんがそんな風に歩いてきたら、私、思いっきり手を振ってしまいそう。
コミュ症の私に、そんな風に思わせてしまうような人なのである。ユリさんは。

最後の方の曲で、実際にソロのユリさんがこっちの方に歩いて来た時には、
照れてしまってユリさんの顔を見れなかったのだけれど。
それに、私の少し後ろの席にお友達がみえたようで、
そちらに向かって手を振られたので、ちょっと委縮してしまった。

それにしても、このグループの方は皆、とても楽しそうにステージをこなしてみえる。
みんなとても明るくてノリノリって感じ。
ジャズだから、そんな風でないといけないんだろうな。
リズム感が悪くて、性格も暗くて、ノリの悪い私には、やっぱりこういうジャンルは無理だな、
なんて改めて思ってしまった。

ステージが終わると、ホールの出口で主演者の方々が、観客のお見送りをしていた。
ユリさんの前を通らずには外に出ることはできそうにない。
ユリさんも、当然私がいたことには気づいておられたと思う。
照れくさかったので、前を向いたまま通り過ぎようとすると、
ユリさんが私に気づいた様子。
私は、照れ隠しに両手を顔の横に持って行って、隠れて通り過ぎようとする。
(うまく描写できない!!)
そこまで親しい仲でもないはずなのに、まるで親しい人を相手にするようなそんな行為を、
このコミュ症の私にさせてしまう人なのである。ユリさんは。

もちろん、そのまま通り過ぎることもできず、
「楽しかったですー!」と声をかける。
「私、チケットあげたんだっけ?」と聞かれて、
「チラシをいただきましたー」
そして、ちょっと迷ったけれど、カバンの中に持っていたチョコの包みを渡す。
迷ったのは、チケットをいただいたわけでもないのに、差し入れなんてすると、
あちらの負担になるかな?と思ったから。
でも、「こういう場合はこうする」というルール通りのことをするのが嫌いな私は、
私らしく「ま、いっかあ!」と思って差し出す。
ユリさんはちょっとためらいながらも受け取ってくださった。

ユリさんは私より少し歳上のようである。
本当に素敵な女性。
私も、あんな風に生き生きと生きられる日がきたらいいなあと思う。