風のうた 小さな僕の自由な詩

楽しかったり、嬉しかったり、悲しかったりする時、伝えたい思いがあります。
そんな思いを詩に込めて

心揺り動かして

2016-10-10 21:24:35 | 
もし歴史の上で翼を手にすることがあったなら
人は燃え尽きるまで飛んでいたいと願ったでしょう
愚かしいのはお構いなしで
くだらなくもマジなのは
散り際は綺麗なままで
消えたいと願う心

ずっと心を揺り動かして
もうダメだなんて諦めんなよ
まだ死ねはしないから
やれるところまで輝いてよ

もし歴史の上で生まれてきた意味があったなら
きっと愛情も感傷も要らず生きてゆけたでしょう
うるさいのはお構いなしで
騒ぎ立てる未来は
誰しものいつもの不安
意義ばかり求める心

もっと心を揺り動かして
どうでも良いだなんて諦めんなよ
まだ死ねはしないから
自分の存在を確かめてよ

いつも心を揺り動かして
ひたすら何か掴んでは叫んでよ
まだ死ねはしないなら
やれるところまで突き抜けてよ


朝が来ない日

2016-10-10 16:38:20 | 
窓辺につながれたまま大空を仰ぎみる
夢希望自由たくさん見たんでしょう?
叶わないのは元からそうで
激しく騙されたのは
被害者などではない
皆傷ついたから
嘘つきを信じて
苦しみながらもそっと笑ってた
ずっと分かっていたから
終わりが来る日を思ってた

今日も修正したのは己の価値観で
卑怯なゴミほどたくさん輝くでしょう?
届かないのは元からそうで
冷たくあしらわれたのは
被害者などではない
皆求めていたから
行く先はないから
鏡の中の虚像を愛してた
ずっと分かっていたから
朝が来ない日が来るのを願ってた

明日己の身に終焉が来るのならば
別れ際に言う言葉は決まっている
正しくないのは元からそうで
激しく笑われたのは
被害者などではない
皆生きているから
強がりは要らないから
逃げ出す間も無く終わらしてよ
ずっと分かっていたから
答えをもう求めはしないんだよ






幸せな君

2016-10-10 14:39:27 | 
本当の幸せは手に余るから
半分は捨てても良いよって
幸せそうに語る君の姿が
うらやましくて
大嫌いで大好きでした

空の色は望んでも変わりはしないよって
人混みへと駆け出して行く君の姿が
幸せの何たるかを知ってる気がして
うらやましくて
大嫌いで大好きでした

幸せそうに恋を語ってはにかむ君が
僕の嘘を見破って優しく笑う
生きること目一杯楽しんでいる姿
うらやましくて
大嫌いで大好きでした

憎まれても愛されても
それでも明日へ向かう君の姿
生きていること時々忘れる僕は
うらやましくて
大嫌いで大好きでした

君がいなくなって
時の流れの残酷をまた知る僕は
幸せを今は理屈抜きで考えていても
それでも君の事が
うらやましくて
大嫌いで大好きなのです





存在のあり方

2016-10-10 12:27:01 | 
存在の減少が僕の窓には
無意識を投影して影に写るよ
汚れた場面の後の景色は
見慣れた風景が新しく感じる

既成事実の境界線には
人間の本質が横たわるだけ
逃げ出した後でそこを埋めるのは
汚した過去が同じくあるから

よどんだ感情を隠したがるのは
同じく僕も汚れているから
尊厳が消える街の角では
無意味なものだけ束で売れるよ

存在の無意味が僕の窓には
自由を投影して直に写るよ
殺風景好んだ僕の部屋では
にじんだ輪郭だけ今日も描かれる