満開の桜と散りゆく桜のどちらが好きですか、というアンケートをTVでやっていたが、散っていく桜のほうが、僅かばかり人気があった。
分かるような気がする。
会津で見た印象的な鶴ヶ城の桜も花吹雪の頃だったし、
桜がそれまでくっついていた枝を離れて、広く宙を舞っている様子は、満開の時以上に動きがあって賑々しかったりする。
決してわびさびだけでもなく、華やかさがある。
(まほろば~鶴ヶ城の夜桜)
一気に気候が緩んで先週末に満開を迎えたばかりの桜の花が、今週末には散ってゆく。
今年の春は冷たい雨や曇天の日が多く、
この週末も雨降りを堪えるのが精一杯の曇り空。桜と皆既月食の饗宴とは相成らなかった。
なんだかね、この写真、桜の淋しい紫に、映画「風立ちぬ」のヒロイン菜穂子の姿が重なって見えた。
(風立ちぬ、生きねば。)
千鳥ヶ淵の夜桜、月は見えずとも近年始まったばかりのLED照明によるライトアップとの饗宴が美しい。
皆既月食の赤い月との饗宴、とならなかったのは残念だが、
天気が悪くとも雨さえ降らなければ、ライトアップ夜桜に、あまり天気は関係ない。
むしろ、晴天の日よりも人出が抑えられて良いかもしれない。
おまけに千鳥ヶ淵に近い靖国神社に標準木がある「満開宣言」と違って、散りゆく桜には、特段宣言めいたものはないから、
思い思いに行く春を見送ることができる。
LEDのライトが行き渡らない、千鳥ヶ淵の遠景。
湿って霞みめいた、濃淡のある光景が幽玄を醸す。
都内で観る桜のイメージが変わりました。ここにも異界を思わせるような自然がある。
曇天がむしろ似つかわしいかもしれない英国大使館の春。
いよいよ今月下旬にはイギリスからポールマッカートニーもやって来ます。
室内から見える千鳥ヶ淵の交差点を写した二枚の写真、夕暮れ前とライトアップが始まる夕暮れ後の写真がありますが、
気を利かして窓際の席をリザーブしてくれていた「巨牛荘(三番町店)」で、その間の時間を過ごしました。
およそ15年前に、初めてプルコギを食べた店です。
その昔、父に、冑のうえで焼く本格的なジンギスカン料理に連れて行ってもらった時のことを思い出して、
同じように子供たちを、そんな風な店に連れて行ってみたいと思った。
(一階のトニーローマも気になる。くんくん。)
内田 百氏の「件(くだん)」よろしく、物語に出てくる牛を食べてから九段下へと。
イタリアン、中華、焼き肉と続く祝い飯の食べ納めでありました。
スティングのUntil、
ボトルに閉じ込められたような、月下に残されたこの世の静けさ 。
アインシュタインの呟きみたいな歌だ。
(イマジンの世界観)
If I caught the world in a bottle 世界をボトルに閉じ込めて
And everything was still beneath the moon 月下にはただ静寂だけが残ったとしたら
Without your love would it shine for me? あなたの愛なしで 月は輝いて見えるでしょうか
If I was smart as Aristotle 私がアリストテレスのような天才で
And understood the rings around the moon 月の周りのリングの正体を知っていたとしても
What would it all matter if you loved me? あなたが愛してくれたら そんなものはどうでもいいのです
夜桜もきれい~楽しませて頂きました~。
でもって、美味しそうなものも♪
私は近所に桜並木があるので毎日花見、昨日は逗子に出かけて桜並木堪能してきました。
今年は意外と長く楽しめているような。
来週は寒が戻るらしいので、ご自愛くださいませ~。
でも明日以降はまた冬の寒さらしいので、気をつけてください。
寒さ戻って、も一度桜が咲くような異常気象なら歓迎なのですが。