ゴルフィーライフ(New) ~ 龍と共にあれ

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ミクロの粒子は幽霊的な存在だった

2010年07月19日 | 人間と宇宙~哲学を科学する

人間は宇宙を「光」で観測している。
X線やガンマ線、赤外線を含めた「光」では観測に引っかからないものが宇宙全体の総質量(エネルギー)の96%を占めている。
物質的な素粒子(原子核を作っている「陽子や中性子」といった「重粒子」と呼ばれるもの)はわずか4%にすぎず、
74%が暗黒エネルギー(ダークエネルギー)、22%が暗黒物質(ダークマター)であり、
これらは(なかなかに)観測には引っかからない。

カミオカンデで有名になったニュートリノなどもダークマターのひとつと言われている。
そういえば、重力子(グラヴィトン)も観測されていないらしいので、これもダークマターということか。


(↓)いろいろありますが、これが「素粒子」の表とのこと。
  量子と素粒子とどう違うの?って思ってましたが、量子というのは、これら個々の素粒子の全体を指す概念。
 
  


なぜわざわざ「量子」という概念を持ち出す必要があるのか、素粒子の方が分かりやすい、と思うことなかれ。
光や電磁波は、波であると同時に粒子の性質を持ち、電子や陽子も粒子であると同時に波の性質を持つ。
単に" つぶ "ではない。
しかも、それら粒子の位置と運動量は同時に両方を正確に測定することができない(不確定性原理)。

量子力学は、これまでの素朴実在論(実在、リアリティを100%疑わないこと)に対して、100%実在することは「ありえない」とする理論。
実体というのは多面的で2重構造を持っている、
リアルワールドの背後にイマジナリーワールドがあるというのが量子力学の概念、
相対性理論の時空の説明でも使われていた、実数に対する虚数の考え方がミクロでも出現します。

(↓)ドラえもんのどこでもドア、のごとく、
  瞬間的なテレポーテーションは量子力学の世界(具体的には光子での実験)では可能になっている。
  リアルワールドを通過することなく、「中を通るのではなく」情報が瞬間移送している。



(↓)ビデオでも説明されていますが、
  1個の光子が衝立の2つの穴を両方同時に通過しているという奇妙な説明が成り立つ。
  (そういうことにしないと実験結果を説明できない。)
  ミクロな粒子は幽霊的な存在といわれたりもする。
  量子は同時に別々の場所に存在することができる、確率の波のような、存在自体がぼやけた、不確定なもの。





Dr Quantum (超訳)

光は粒であって波であるはずがない、というがそれがありうるのが量子力学。
つまり粒でもあり波でもあり、粒でもなく波でもない、それが量子というもの。

なんとなく分かってきた。
粒というのは、リアルそのものだがミクロの概念で、
人間が測定しようとした瞬間にそれはミクロでなくマクロの世界の事象になる。
ミクロを純粋に、数学的に、取り扱わなければ、ミクロの世界を知ることはできない。
一方、波というのは振動数や波長、といったモノサシが表すように、はじめから測定結果、マクロの産物、
そもそも、どちらが正しい、といった仕分けはできないのだ、きっと。

  見えない波動がリアリティを作り出す根源であるわけですが、
  この陰で存在を支える張本人は見えない。
  見えない世界が見える世界を作っているという、自然の二重構造の考え方がここにも見られます。
  波はたくさんの波を重ね合わせて波になっています。
  したがって、この今、見えている世界というのは、
  おびただしく重なる波と同じくたくさんの可能性を内在しています。
  見えない波動の中では、
  私が右に行くことと、左に行くことは両方の可能性を持っているのですが、
  このリアルワールドではどちらかが選択されるのです。
  その可能性の一つが、リアルワールドに出現するのです。

マクロの世界で空間が虚数になってしまうように、ミクロの世界では時間が消えてしまう不思議。
ホーキング博士のいうところのパラレルワールドという仮説もなかなかにおもしろそうです。
この世界の未だ解明されない諸々の不思議のカギは、どうもこの辺りにあるように思えます。

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