電影フリークス ~映画のブログ~

電影とは、映画のこと。その映画を一緒に楽しみましょう。

冷血十三鷹

2019-05-27 18:07:05 | 七十年代作品【1979】

こんにちは、醒龍です。 

70年代功夫片武侠片カテゴリー、令和一発目の記事となります。

先日、新作観賞のため映画館へ行ってきました。地元の映画館は上映予定なしだったため、ちょっとだけ遠征してきました。昭島というところの映画館です。
 
昔は、仕事で遠くへ出張することが多かったのですが、その日の仕事が片付いたら帰りがてら地方の映画館へ寄ることもありました。良く知っている場所よりも、そういったいつもと違う場所の方が結構記憶に残ったりするんですよね。自宅でDVDを見るのもいいですが、外へ出かけて映画館まで行って、その時にあった様々な出来事、たまにハプニングもあったりしますので、そういった体験を大切にしたいですね。
 
昭島は今回おそらく十数年振りぐらいに訪ねた駅ですが、以前に比べ随分と変わっていました。駅を降りて周辺一帯が整備されていて近くにはアウトドアヴィレッジなんかもあっておしゃれで静かな感じのところでしたので、とっても良い場所だなぁと感じました。アウトドア好きな人はきっと気にいる場所でしょうね。また次の機会を楽しみにしていきたいと思います。
 
さて、今回の記事ですが、邵氏の監督の中でも残酷な描写、チャンチェのように流血が印象に残るような映画はあまり撮らないANZEN漫才じゃなかった監督(笑)として知られる(?)スン・チョンの78年度作品、御存知『冷血十三鷹』です。最近お笑い芸人のみやぞんさんを生で見る機会がありましたが、やはりパワーがありますね。ずっとジャッキーファンを公言しているみやぞんさんですが、天才的なのはやはりあのポーズ。芸人さんって印象的なポーズがあるのと無いのとでは随分と違うと思うんですよね。三銃士のスパルタンXももっと子供たちに浸透していって欲しいと思います。
 
えーと何の話だっけ?あ、それではスン・チョンの映画です。彼はあちらでは緊張大師として知られています。緊張とは、ハラハラ、ドキドキの場面の描写のことです。
 
邵氏の幻のバイオレンス映画阿Sir毒后老虎槍(77)とか初期の『風雷魔鏡』(72)もハラハラして観ました。スン・チョン監督の原点とも言える『風雷~』はやっぱり外せませんね。パニック映画の『人蛇鼠』(77)なんかもずうーっと見ている間、ハラハラしてました。『人皮燈籠』なんてその最たるものです。あと、超カルト的作品『七煞』(79)も忘れられませんが、これについては後ほど・・。
 
冷血というタイトルからはやはり冷たいものを感じさせますが、ピッタリ令和に相応しい感じですね。今年というか令和になっても邵氏の映画を沢山観る予定ではいます。
 
この映画、主演がティロンと、傳聲ことフーシェンなんですよね。この映画が作られる前の75年頃、それまで盛況だったカンフー映画が下火になり、翌76年に台湾の小説家古龍が書いた小説を邵氏・楚原が映画化した『流星·蝴蝶·劍』が大ヒット。これを皮切りに古龍作品の武侠片ブームが起こります。このフィーバーが"第二浪"と言われるもので新派武侠片第2の波が到来します。(第1の波はそれより10年ほど前の『大酔侠』の頃)ティ・ロンの「マジック・ブレード」(76)なんかもその波の1つですね。
 
そして、古龍と同じ台湾の作家、秦紅が発表したのがこの『冷血十三鷹』でした。秦紅の小説は邵氏で3度映画化されましたが、冷血~はその2度目の映画です。続く3回目が同じスン監督で作られた『請帖』(80)です。スン・チョンは古龍の映画を撮ることは無かったのですが、秦紅の映画を2本も撮ることになったのです。同じ武俠片でも古龍作品が多かった楚原とは明らかに違う路線の映画を作っていたと思います。個人的にはこの路線がいいですね。
 
この冷血~は昔からタイトルは書籍に代表作として載っていたので知っていたのですが、実際の映画の方はいつだったか知人からDVDを借りたりとかまぁいろいろあってその後、いつかは観る機会があるかなと思い国内盤を入手しました。
が、しばらく何もできないまま長い時間が経過し、そのまま忘れて眠っていて。。。
 
見れなかったワケ、それは実はある事が影響していたのです。
子供の頃、先に名前を覚えたのはもちろんフーシェンです。嵐を呼ぶドラゴンで方世玉を演じた彼でしたので、ここが私の原点ですね。
どうして先だったのか。なぜなら書籍にはティ・ロンに関する記述のあったものがほぼ皆無だったからなのです。その頃からフーシェンという人物には特別な想いがあったのだと思います。
 
現在、そのフーシェンとティ・ロンが共演した映画は13本であったことが分かっています。
初期の作品は正確には共演とは言い難い映画もありますが、取りあえず同じ映画に出ているという意味のカウントと思ってください。
さらに絞り込むと、ティロンとフーシェンの二人が比較的大きな役で出演し、(ティ・ロンは端役なんてものはなく殆どが大きな役です^^)ているものは以下のタイトルです。
・少林五祖 (74)
・八道樓子 (76)
・風流斷劍小小刀(79)
・魔劍俠情
例えば、楚原の『楚留香』や『絕代雙驕』をみることがあっても『魔劍俠情』はやはり見れなかったのです。これらはほぼ未見と言ってもよいレベルのものです。
 
そう、このビッグな2人(正確には3人)がぶつかった映画は観たい気持ちにもなれず正直、見れなかったのです。分かりますでしょうか?
今でこそ観ることが出来る邵氏の映画はいっぱいありますが、タイトルを知っているものって当時はそんなに多くはなかったんですね。それから谷峰御大も子供の頃はまったく知らない俳優さんでした・・。
 
それから、学生時代は香港映画のビデオを借りにレンタルビデオ屋に通っていましたが、丁度その頃にビリー・チョンの「カンフー風林火山」など何本か見ました。大映ビデオの例のアレですね。このバリバリのクンフーを見て以来、監督のファン・・じゃなかったビリー・チョンのファンになりましたね。そうそのビデオの中の1本が今思えばスン・チョン作品だった訳なんですね。
 
監督の名を覚えたのは16~17年前ぐらいでしょうか。ちょうど未知の世界へ入りたくなる時期でしたので邵氏に入門して(笑)、ラウ・カーリョン作品を見始めていた時期です。
スン・チョンは割とハズレの無い監督なんだなという認識でいたのですが、10数年前に初めて見たのですね。冷血~はいくらキャストが豪華だと言えども上記理由によりすぐには見れなかったのです。
 
そうそう前回の記事、"地獄から来た女ドラゴン"=『仇』は英語題名が"The Avenger"でしたね。兄・馬永貞や仲間の仇を討つ女ドラゴンの物語でしたのでそうなったのですね。今回の冷血十三鷹は"Avenging Eagle"となっています。何も知らないうちは、"鷹"っていったい何を指すのか、そして13人もいるの?という印象をどうしても受けましたね。"Avenging Eagle"とは復讐の鷹、すなわち主人公ティロンのことを指しているのでしょうね。13人のメンバー、義兄弟たちで構成されたグループで、実際には一人の幫主(親玉)に仕えた人間たちが登場するということですね。「十三人の刺客」なんて邦画もありましたけど題名に13人と付けられた映画は意外と多いのです。きっと他にもあるでしょう。
 
シナリオでは以下の通り、十三人の名前が決められています。
 
 1.黑鷹(戚明星)・・・ティロン
 
 2.青鷹(尤冠雄)・・・元兵(ユン・ブン)
 3.獨眼鷹(呂緒)・・・徐發(シュー・ファ)
 4.沖天鷹(彭道生)・・・陳龍(チャン・ルン)
 
 5.白鷹(辛松)・・・唐炎燦(トン・インチャン)
 6.人面鷹(方輝)・・・黃培基(ウォン・パウガイ) 
 
 7.紅鷹(翟自強)・・・屠龍(ディック・ウェイ) 
 8.無尾鷹(鄧興)・・・林輝煌(ラム・ファイウォン)
 
 9.黃鷹(連金銘)・・・陸劍明(ジェイミー・ロク)
10.灰鷹(范倫)・・・張國華(チャン・コクワー)
 
11.貓頭鷹(仇高成)・・・小四(ウェイ・ティンチー)
12.藍鷹(萬達)・・・高雄(エディー・コー)
13.禿鷹(閻霖)・・・王龍威(ワン・ロンウェイ)
 
ついに封印を解く日が来ました。
以前から受け入れることのできなかった映画。これが一気に変わる瞬間でした。
 
最後までピッタリ息の合った二人に酔いしれてしまいました。
強いて難点を挙げるとすれば二人が強すぎて他12人の鷹が弱く見えてしまう部分でしょうか。ティロンが悪の属性(Evil)から善の属性(Good)へチェンジした瞬間が印象的でした。
表情も明らかに変わってるのですが、黒鷹というどこか暗いキャラの心の葛藤をスン監督はティロンからうまく引き出していたと思います。
 
13人はやはり多いので主要な最初の3名だけでも。ワン・ロンウェイを筆頭に、エディコー、黒鷹のティロンがナンバー3です。
あとは名前を知らなくても問題ないレベルでさらっといけちゃいます。
まぁ本当はこのぐらいがバランスも取れて丁度いいですね。
これに全く違う次元の卓一帆というキャラクターをうまく絡ませたシナリオは大変優れていますね。善とは何か、悪とは何かをテーマに苦悩する黒鷹、チーの役はティロン以外には無理だったでしょうね。ティロンはこの映画の演技力が評価され、79年にアジア太平洋映画祭で演技部門での賞を受賞しています。
 
一方、続いて製作された『七煞』は、登場人物が減って、冷血~より大幅に少ないですが、以前書いた通り話が複雑過ぎてしまってバランスも悪くなってしまっていたんです。さらにキャスティングの乏しさもあってスン監督の試験的な面もあったのではないでしょうか。何度も見たくなる要素は多少持ち合わせてはいるものの、主要なメンツとストーリーの分かり易さに欠けてしまっては消化不良でちょっともったいなかったですね。
 
閑話休題。007映画なら毎回ボンドカーを期待してしまうように、功夫・武俠片では武術指導家トンガイの風変わりな兵器が毎回楽しみですね。今回も十三鷹や登場人物がそれぞれ違った特長のあるウェポンを扱って見せてくれます。さらにご本人がちらっとバトルシーンに登場してみせるというおまけ付き。
ティロン扮する黒鷹は三節棍を終始手放さない人物として登場してました。
三節棍アクションは、とても好きです。(マイ三節棍を持ってるぐらいですのでw)
このアクションが出てくる映画って実はそんなに多くないんですよね。少林寺2のジェット・リーのようなシルバーの三節棍で、それを少し軽量化したような物です。この棍さばきが非常にスピーディーでコマを落としてそうなぐらい速いのです。このスピードが命でこれが見映えをアップしているんだと思います。これらの多彩な武器で目を楽しませてくれた後、想像を絶するラストを迎えるのです。
 
一応おおまかなストーリーは以下の通りとなっています。
 
鐵船幫の首領ユエ(谷峰)は10年もの間、人身売買でかき集めた幼少の子供を、感情を持たない非情な人間として育成、ユエ自身が認める者だけを残して凶悪な組織を形成していった。やがて13人の殺人マシーン、"冷血十三鷹"が誕生する。ユエにはこの集団を巨大な組織にする野望があった。それには莫大な資金が必要であり、強奪や殺戮を繰り返した。
 
ある日、ユエは政府の金品強奪計画を十三鷹に命令する。計画は成功するが、黒鷹のチー(ティロン)は負傷して一人離脱する。さまよい歩くチーは、身分を隠しつつ林の中で倒れてしまう。
 
瀕死のチーは運良く発見され、チャン一家に助けられる。一家には美しい娘、フォン(施思)がいた。3日間意識のなかったチーは奇跡的に息を吹き返す。
 
そこで数カ月静養していたチー。すっかり回復した彼はフォンに言う。
「俺はどんな男が知っているか。殺人者だぞ。」
「ええ。知っているわ。でも改心したわ。」
悪の道に堕ちた人間が生還することで人間が変わっていった。一家の温かい心が人を変えたのだ。
 
出発の日が来た。林の中に隠した鷹の証、金牌(エンブレム)を胸に付けるチー。しかし、フォンの顔が浮かび、もう金牌を付けることは出来なかった。
 
そのまま本拠地へ戻ったチーだったが、ユエは過去の恨みを晴らすべくワンアン一家の皆殺しをチーら、十三鷹に命じる。しかし、向かった先は何とチーの恩人チャン一家の住む家だった。
 
家主チャンは私がワンアンだと名乗り、正体をチーに明かすが、今回ばかりはチーも計画を全う出来るはずがない。しかし、チーの仲間たちは命令通り一家を皆殺しにしてしまう。この件をきっかけにチーは逃亡、追われる身となった。
 
その後、ひょんな事から一人で旅をしていた宿無しと名乗る男(傅聲)と知り合ったチーだったが、意気投合し行動を共にするようになる。
 
満月の夜、チーは誓いを立て、宿無しにユエを裏切ってツオという男に償うことを告げる。
宿無しは、一人では無理と助太刀をチーに申し出た。宿無しもある事件の犯人を探していた。
 
次々に現れる十三鷹の刺客たち。チーは宿無しと協力して追っ手を倒してゆく。
そして、側近の二人と首領ユエの待つ屋敷へ向かう。
コンビネーションで側近二人を退けると、ユエは最終兵器”散魂鐵爪”を使い応戦する。
 
宿無しは隠し持っていた武器を取り出し、秘技”袖裡雙刀”でユエの手下たちを瞬殺する。
「お前はツオ・イーファンだな。」
ユエは即座に宿無しがツオであると見抜いた。
それを聞いて驚くチーであったが、宿無しがツオであることは予想していたのだった。
ツオの正体とは!?そして事件の真相を追うツオは次の行動に出る・・・。
 
 
それぞれ違う立場ではありましたが、ティロン、フーシェンのコンビは本当に良かったですね。
もしフーシェンが刑事だったとしたら、この物語は成り立つでしょうか?いえ、途中で十三鷹を倒してしまうんですから、おそらく刑事であることはあり得ませんが、それに近い人物であったのかも知れません。二人の主人公がそれぞれの目的、これが共通の目的に変わっていきますが、そこに向かって突き進むのです。この辺り、パッケージ裏に宇田川先生がハードボイルドと書いていたのも頷けますよね。
 
ゲストにはこの二人。シーズーは登場場面こそ少ないですがストーリーに大きく関わる重要な人物としてチーの命の恩人の妹、フォンを演じてます。
もう一人のゲスト、傅聲の奥様ジェニーさんはそのままツオの妻ですが、残念ながらこのゲストのお二人はどちらも途中で死んでしまいます。
 
恵天賜(ベティ・ウェイの兄)もチラっと顔を見せてはいますが、セリフもほとんど無く、出演者が多いと都合上どうしてもこうなってしまうんですよね。
今回じっくりと見てみましたが、ラストはデイビッド先生の『新獨臂刀』(71)で、ややこしいですがこっちの役どころがティロンじゃなくて谷峰が武林大侠でしたけど、この谷峰が使っていた三節棍で命を落としたティロンが、今度は立場が入れ替わりティロンが育ての親、谷峰御大にとどめを刺すのです。このあたりも邵氏ファンを唸らせる展開となっているんですよね。
 
それから前にも書きましたけど、私はいろんな映画に出てくる夜の焚き火のシーンが好きなのですが、『冷血十三鷹』では中盤などに出てきます。このシーンでフーシェンが李白の詩を詠むのです。唐突にです。ここは、そのまま原作で全く同じ李白の詩がありました。しかしながらこれは絵になりますね。素晴らしい場面です!
後半ではフーシェンが暇そうな客さん店主になりすますシーンが出てきますが、あれも非常にうまい!!全編を通してフーシェンは明るいキャラ"宿無し"を演じ、自信に満ちている姿には余裕を感じます。
 
私が注目したいのは実はフーシェンの武器なのです。宿無しという人間は滅法強いキャラですが、ここぞというタイミングで足底に隠し持った刃物を取り出し、斬りつけるんですね。これをやられた相手は一溜まりもありません。この必殺ワザがあったからこそ、キャラに余裕が生まれスカっとする部分があったと思う訳なのです。
 
そうそう、レイ・チーホン、シンシア・カーン主演で『新冷血十三鷹』という90年代にリメイクされた映画があったのですが、これがなかなかよく出来ていました。古装片ブームの90年代、みんな大好き「ドラゴンイン」(原題『新龍門客棧』)とか、このブームの頃に製作された1本です。
この映画、そもそもオリジナル『冷血~』が知られてませんでしたので、残念ながら日本では紹介されることは無かったですね。監督は『龍拳』でウェイ家の次兄を演じたシュー・ファ。 (彼は冷血十三鷹の一人、片目の男を演じてましたね。)龍拳のラスト。ジャッキー映画史上、最も苛酷な戦いとも言える、血だらけになって戦う凄絶なシューファとの死闘は記憶に強烈に残りましたね。
 
そして首領・越西鴻の役は、拳シリーズでおなじみの任世官なんです。古装片ブームの時も大活躍してましたね。彼は白髪になるとパワーを増大してムチャクチャ強いですよね。ワンチャイ系列をはじめ、東方不敗系列など猛将ぶりを発揮していました。私は笑拳の鉄の爪の記憶が植え付けられていますけどw。
黒鷹役に当たるのが、あのレイ・チーホン。これは両者を比べてみるのもいいですね。
 
最後は『新冷血十三鷹』。今回こちらも面白い映画ですのでご紹介いたしました。ご参考まで。
 
See you next time !
 
 
Avenging Eagle (1979)
Director: Sun Chung
 
Ti Lung
Fu Sheng
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『英倫対決』

2019-05-12 13:10:37 | 劇場鑑賞

先日観た「ザ・フォーリナー復讐者」について。

※【注意喚起】内容を知りたくないという方は記事を閲覧しないでください。

それではスタート。

本記事は以下、章構成になっています。

先にここ数年のジャッキー主演の劇場公開映画を振り返ってみたいと思う。(声の出演を除く)

2015年 2月 「ドラゴンブレイド」

2017年 6月 「レイルロード・タイガー」

2017年 9月 「スキップ・トレース」

2017年12月 「カンフー・ヨガ」

2018年11月 「ポリス・ストーリー REBORN」

そして・・・。2019年5月(令和元年)、「ザ・フォーリナー 復讐者」が公開。日本における新時代が始まった。

(1)はじめに

今回の映画は、ジャッキー・チェンと007シリーズのピアース・ブロスナンが対決するという初めての試みである。この対決は、言ってみれば、キング・オブ・カンフーVSキング・オブ・スパイ(諜報員)という事になるだろうか。こんな夢のようなタッグは出来るならもっとやって欲しいのだが。

歴代007俳優の中で、ジャッキーに最も年齢が近いブロスナンが今回好敵手を演じたわけだが、劇中、悪徳政治家ブロスナンを追い詰め、爆弾を身に纏ったジャッキーが、ボンド俳優ブロスナンの頭に銃を突きつける姿を誰が想像できたであろうか。この異種混合、広義のバーリトゥード的対決が勿論目玉であるのだが、この突拍子もない映画はそもそもどのようなジャンルになるのだろうか。

これには原作があり、イギリス人作家Stephen Leather(日本名:スティーヴン・レザー)による92年の犯罪小説”The Chinaman”(新潮社刊「チャイナマン」)がそれである。2015年、映画化が決定。翌2016年、早々に撮影開始された。ジャンルとしては、アクション・スリラー映画に分類される。

スパイ映画のファンであれば、007シリーズ全作を制覇するぐらいのことは何てことはないだろう。監督が「ゴールデン・アイ」、「カジノ・ロワイヤル」のマーティン・キャンベルと来れば期待してしまうはずだ。ちなみにファンでない私は全24作中まだ半分も見ていない。そういえば、これは余談だがブロスナンは「トゥモロー・ネバー・ダイ」(97)でミシェール・ヨーとも共演している。すっかり忘れていたが、彼女はこの映画でボンド・ガールだったのだ。

(2)レザー氏の小説と映画化の可能性について


レザー氏は雑誌、新聞社などのマスコミ経験を活かし、執筆活動を開始したヒットメーカー。今回の「チャイナマン」はレザー氏の4番目の小説に当たる。
レザー氏の原作小説は、細かい綿密なまでのディテールな描写が至極印象に残る小説である。但し、映画と比較して遥かに残酷な内容であり、結末もまったく異なっている。すべてを映画化するのは不可能だろう。映画ではそういった部分は改良し、著名人によるアレンジされた脚本がベースとなっている。これは権利を取得してノベライズという形式で出してもらいたいところ。
ただ、ブロスナンとの共演はこれが最初で最後と思われるが、レザー氏は香港を舞台にした小説をいくつも書いており、他の小説も将来映画化される可能性も否定はできない。

(3)ハードボイルドとは?

レザー氏の小説は邦訳がまだ少なく、どの様な小説家であるかはまだあまり知られていない。
実際の映画は、ハード・ボイルドタッチである。とは言っても、トレンチコートを着たハンフリー・ボガードが出て来る訳ではないが・・。

主人公には熱き心、精神があって、それを貫く堅い意思があれば私個人の定義にも当てはまり、これがハードボイルドとなる。これに冷酷という言葉が加わればなお都合がよい。

主人公のクワンはどうか?

テロに巻き込まれた自分の娘の復讐に燃える男だ。また、犯人が誰であるか最後まで諦めずに貫き通す堅い意思があった。スパイのような目を持ち、そして爆弾をいとも簡単に作り出す巧みなワザをやってのける冷酷な人物だ。やはりこれは、ハードボイルドだと自分なりに解釈している。

(4)蘇える金狼の主人公とクワン

昔観た映画に大藪春彦原作、松田優作主演『蘇る金狼』(79)があった(以下、金狼)。御存知の通り、大藪先生は昭和33年にハードボイルド小説"野獣死すべし"でデビューした日本のベストセラー作家だ。

私は優作のドラマ、探偵物語のファンであったのだが、映画の金狼を観た時は平気で殺人を犯し、欲望剥き出しの野性的な姿に愕然とした記憶がある。この主人公朝倉は、昼は平凡なサラリーマンであるが、夜は会社組織に牙を剥く狼へと変貌する。

原作から変わった部分も多々あるが、既に村川監督作品には何本も出演経験のあった当時29歳の優作が、ノリに乗っている時期の彼らしさが全面に出た映画に仕上がった。あれはもしかしたら一部は好きなようにアドリブで演じさせたのではなかったか。終盤の異様とも言える展開からラストのスカンジナビア航空で旅立とうとする機内でのシーンまでがオリジナルの部分になる。この解釈は様々な解釈が存在する。後述するがここがポイントだ。解釈の困難な場面こそ議論の余地があり、映画の神秘性を継続させ後世まで語り継がれるような映画にも成り得るのだ。

この松田優作が演じた一匹狼・朝倉と、『英倫対決』(以下、英倫)の主人公クワン(關玉明)、どちらも天才的頭脳を持つ主人公だが、今回この2人を照らし合わせてみたい。

朝倉は前述の通り明確な2つの顔を持ち、巨大企業の乗っ取りという野望に向かって猛進していく。対するクワンは、ロンドンで飲食店を経営していたごく普通の人間であったが、復讐を果たすため、裏の顔、知られざる過去を持ったスーパー工作員へと変貌を遂げる。

クワンは、あのツイ・ハークと同じベトナム系中国人という設定で、ベトナム戦争を経験した米の工作員だったのだ。復讐の鬼へ変貌以降、スパイ的行動を開始するのも朝倉とまったく同じだ。(但し途中で元の顔には戻らない)

朝倉はボクシングで鍛えた強靱な肉体と、相手を叩き潰すほどの拳を持つ無敵の男に成長していた。真面目な社員のフリをする傍らスパイ活動を開始、会社の幹部にその素性をバラして内部へ潜入する作戦に出るのだ。

一方、クワンも年老いてはいるが、特殊部隊で培った豊富な知識と技術、強靭な肉体を持つ人物だった。もちろん武術も達人レベルだ。この変貌はあくまでテロリストへ復讐するためだ。

この全く素性の異なる2人だが、私はいくつもの類似性を感じずにはいられなかった。どちらも一匹狼であるが、例えば1つ目の点として、目的達成ため自分の体を鍛えることを忘れない点が挙げられる。また2つ目はスパイ的な行動が得意である事。そして3つ目の特徴として、自分に不利益となる人物も必要でない場合は必ず生かしておくのだ。これがこの2人の主人公の共通点だ。

金狼においては公安警察に当たる組織が登場しなかったように思う。主人公は全く法の裁きを受けることなく結末へ突き進む。英倫では北アイルランドの政治家は正体が判明すると成敗されていた。クワンもまた裁きを受けることになるはずなのだが・・。

そして、最後にこの2人を待っているのは生か死か。顛末はどうなったのか?

結果はそれぞれの映画の通りである。映画というのはどういった結論であったか、見る側の個々の解釈に任されている。どちらの映画も原作はない結末を迎えることになるのだが、ここがポイントと前に書いた通り、映画にしかない場面がどのような意味があったのかを考えさせる余地があるのだ。

尚、お断りしておくが、これは英倫が金狼の影響を受けていて一部が酷似しているという意味ではない。ここで言いたかったのは、どちらもハードボイルドとして楽しませてもらったという意味だ。一応お断りしておく。

(5)題名の意味、テーマについて

ところで、中文題の『英倫対決』とは、どういった意味であろうか。映画の舞台はロンドンや北アイルランド郊外となっている。珍しくイギリス・ロケを敢行し、アクション映画ということで、市街地での派手な爆破シーンも取り入れられている。本編にはロンドンの象徴とも言えるあの赤い2階建てバスも登場しているが、このロンドンとは漢字では"倫敦"と書くため、ロンドンを舞台に2人の人物が対峙するという単純な意味と思われる。

宗教問題、或いは北アイルランド問題など現在も騒動が絶えない政治的なテーマを絡めた今回の映画であるが、ブロスナンは偶然にもアイルランド出身俳優であり、役柄を地でいっている。そういった面では実にリアリティがあり、原作者であるレザー氏のメッセージを訴える作品となってはいないだろうか。つまりイギリスからの独立を主人公や登場人物に語らせている、代弁であると。

ちなみにこの映画は英国においては劇場では公開されていない(2019年5月現在)。この理由は不明だが、現地ではリアル過ぎるのかも知れない。ただ半年もすれば、我々日本人には理解し難いこれらの事情のあるテーマもさっと忘れ去ってしまうことだろう。

(6)新しい演技派ジャッキーの登場する映画について

過去、ジャッキーの新境地を開いたと言われ、一部の国で上映禁止となったイー・トンシン監督の『新宿インシデント』(09)。確かにシナリオは良かったと思うのだが、実際に完成された映画は正直甘い部分が見えてきてしまい、私の好みではなかった。

一方、「ザ・フォーリナー」こそ、ガチの大人映画、そのタッチは前述の通り大藪先生のハードボイルドそのものだ。こんな映画をシレっと作ってみせてしまう制作側、もちろん007シリーズを手掛けたマーティン・キャンベルのノリ、作風である。当然ながらアジア映画とはかけ離れたものであることはすぐに分かるだろう。ジャッキーも絶賛するキャンベル監督とのコラボは、今後のジャッキー作品にも多大な影響を与えることだろう。

(c)Cable News Network.

(7)ジャッキーの演技力と原作の設定

この映画でのジャッキーの演技は大きく変わったとする向きもあるが、脚本・シナリオ通りに忠実に映画作りに挑んだ結果ではないかと思う。これは結果的に監督、共演者を信頼し、途中で破綻することなく最後まで演じ切った職人的なジャッキー渾身の作品となっていたと言えよう。

ところで、原作ではクワン姓ではなくニューエン・ニョクミンとなっている。これは、姓・苗字はユアンまたはユエンであったものが変化したものと思われる。それにしてもベトナムでの経歴を持つ東洋人のロンドン移住という話を思いついたものである。作者は香港在住経験でもあったのだろうか。

今回の撮影でジャッキーはイギリス英語のセリフには相当に苦労したようだ。インタビューでこの事ばかりを話していることからも分かる。方言のような発音の難しいセリフが多かっためかと思われる。北アイルランドなんて縁がないから、発音の違いもよく分からないが、今回こういった国際的映画では避けられない言語の問題も露呈している。

移住後、平静な生活をしていた人間が事件に巻き込まれ、警察に代わり、まるで刑事が事件を追っていくかのような行動をし、映画では復讐を果たした後、さっと元の居場所に戻ることになってゆく。


(8)類似しているスパイ映画

英米中合作映画だが、劇場でのセリフは英語なので、アジア映画ではなく洋画で自然に通ってしまう。劇場版がこの英語のプリントを使用した選択が本当に正しかったのか。この選択は、あとあとなってシワ寄せが来ることに・・。
海外で他のスパイ映画に復讐を加味した旨のレビュー記事を見かけるが、確かに「ザ・フォーリナー」に酷似している洋画も「アメリカン・アサシン」や「アトミック・ブロンド」などのような対テロリストを描いた映画だったり、スパイ映画も同時期にいくつも存在しているが、いずれも後発だったのではないだろうか。ジャッキーが形式上、純なイギリス主体の映画に主演することは珍しい。エンドロールにNGシーンが無いのも頷ける。こういったケースも今後もっと増えてくるかも知れない。

(9)ブロスナンの感触

まるでジョブズのような風貌で現れたブロスナンがかなりシブかったが、これはあえてヒゲ面にしてボンド俳優であることをひた隠しにしたとも取れる。また、アクションも完全に封印されている。対決といっても相手は政治家でジャッキーの対応は、相手に物理的な攻撃もせず実に冷戦期的だ。完全な頭脳戦。今後もあるのだろうか。

ブロスナンが以前ミシェール・ヨーとも共演していることは前に述べた通りだが、そんな会話が撮影中2人の間であったかどうかは分からない。ブロスナンはケネス・ツァンとも共演したことがある(*)。そういった意味では香港俳優と共演する機会が不思議と多く回ってくるボンド俳優、注目すべき俳優ではないだろうか。

そのブロスナンのインタビューでは、素顔に戻ったブロスナンがジャッキー好きを公言しており、ジャッキーとの共演についてもコメントしていた。ジャッキーの数々の映画を観ていた1人のファンだったのである。そんな意外な話もあったりしてスパイ映画のプロ、ブロスナンとの相性はかなり良かったのだ。奇跡的とも言えるが、うまくキャスティングできたものである。シナリオが絶好の形を取っていたおかげもあり、西洋、東洋の相対する人間の対決を実に自然な形の映画を表現、結果として非常に内容の良い物に仕上がったのは言うまでもないだろう。

(10)レザー氏の小説と映画化の可能性について

レザー氏は雑誌、新聞社などのマスコミ経験を活かし、執筆活動を開始したヒットメーカー。今回の「チャイナマン」は4番目に出版した小説に当たる。
レザー氏の原作小説は、細かい綿密なまでのディテールな描写が至極印象に残る小説である。但し、映画と比較して遥かに残酷な内容であり、結末もまったく異なっている。すべてを映画化するのは不可能だろう。映画ではそういった部分はすべて改良し、著名人によるアレンジされた脚本がベースとなっている。これは権利を取得してノベライズという形式で出してもらいたいところ。
ただ、ブロスナンとの共演はこれが最初で最後と思われるが、レザー氏は香港を舞台にした小説をいくつも書いており、他の小説も将来映画化される可能性も否定はできないが。

(11)今回の役に関する解釈

ところで、今回ジャッキーが演じたクワンは悪党か?
これについて個人的な意見になるが、元軍事のプロフェッショナルとして、危険な爆薬を扱って爆弾を仕掛け続け、犯人捜しに執念を燃やす人物だが、原作にはなかったモリソンを助けたりする部分があり、無駄な争いをしない。女子供や動物にしても犠牲にしない。そして最終的な対処を見ても、悪党という事はない性格の持ち主だったのではないだろうか。

クワンは殺人を犯しただろうか?答えは勿論ノーとは言えないかも知れない。
何度警察に頼み込んでも却下され続けたクワンはついに決心し、自らテロリストへの復讐を果たした。

そしてラスト・シーン。犯人捜しで店を出た以降、一度も戻ることのなかったクワン。店に戻ったクワンをロンドン警視庁の指揮官は、借りがあるからそのまま監視を続けるよう指令を出す。

これは襲撃現場から逃亡し、射殺されても仕方がないという面と、正義のため命を顧みず危険を冒しての一連の復讐劇が事件解決の協力者になりうるかという2つの選択だった。生きるか死ぬか、どちらの審判が下るか最後の最後のまで分からない。結局はテロ集団の壊滅に協力したことが功を奏して、指揮官が射殺を指示することはなかったのだった。

私はラストの部分をこう解釈している。この部分がインターナショナル版ではカットされ、銃で狙われる部分も無くなってしまったので評価も変わってくる可能性もあるだろう。

(12)ジャッキーの今回のアクションについて

今回ジャッキーがアクションするは姿は、既存の常勝ジャッキーではない。
ほぼ互角か、勝利とは言え、僅差なのである。この微妙なバランスのアクションを構築したのは流石ジャッキーである。
実際の映画は少なくとも3つのバージョン(①国際②日文③中文)が存在している様だ。
劇場で見ることのできる物(②)は、中文版(③)と同じ編集で基本的にセリフなどは英語になっている。インターナショナル版(①)は編集の違う部分が随所に見られる。①にしかない部分もある。
ただ、ラッキーだったのは劇場版の、中盤の森でのバトルである。木々に囲まれた昔のファースト・ミッションのシーンを思い出すが、このバトル・シーンが国際版より長い。相手は元特殊部隊のショーン・モリソン役を演じたロリー・フレック・バーンズで、この緊張感のあるバトルがより長く見られるのはうれしい。これが無ければあっという間に決着がついてしまうのだから。
この森でのシーンは原作にもない見せ場になる部分と思われるが、相手はどちらかと言えば普通の俳優であり評価すべき点が然程ある訳ではない。派手なものにしないとジャッキーが語っていた通りである。この辺りの対決を観客は期待していたと思われるが、私はそんな対決ではなく、今回のような復讐の鬼に徹した元工作員に1票・・というか、見事に演じ切ったジャッキーに拍手を送りたい。

(13)映画の主題歌とソフト事情

劇場ではジャッキー主唱のテーマ曲"普通人"が流れることでも分かるのだが、この劇場公開版は日本独自の編集が施されたバージョンであると言える。クレジットやセリフもほぼ英語であるのに、エンドロールで中国語の歌が流れるのには少々違和感を覚えたが、ここで平凡なBGMが流れてしまっては日本のファンの怒りは収まらないだろう。ブルーレイソフトが発売される際には劇場と同じバージョンの収録を期待してしまうが、それはまた摩訶不思議な事情で、いつものように期待を裏切る結果となるかも知れない。独自の仕様もいいのだが、先のことはあまり考えない体質は変わっていないようなので、いつも同じ事の繰り返しになるのだ。

(14)最後に

これからも永久に続いてゆくであろう成龍的電影。『英倫対決』は通過点であるかも知れない。次回作は、ひょっとしたら人気シリーズの続きものになるのか、これはフタを開けてみるまで分からない。今後の映画でどんな演技を見せてくれるのか楽しみなところである。


注:今回記事はいつもと違う論調で記述しました。


(*)「ダイ・アナザー・デイ」(2002)

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ザ・フォーリナー 復讐者

2019-05-03 15:02:50 | 成龍的電影

こんにちは、醒龍です。 

令和元年。GW真っ最中ですが、いかがお過ごしでしょうか。世間は令和、令和で大騒ぎ。新しい元号・令和にちなんだグッズなんかもいっぱい出て日本はお祭りですね~。ホント、景気のいい明るい世の中になって欲しいですね。

さて、本日5月3日、本国より公開が遅れて遅れて約1年7カ月。待ちに待ったジャッキー新作映画「ザ・フォーリナー復讐者」(原題:『英倫対決』)がついに公開されましたね~。私も早速、初回上映の映画館へ飛び込んで来ました。

レビューはまた後日にでも書きたいと思いますが、アクションはもちろん、ジャッキーの迫真の演技に是非注目してみてください。Let's Go!!

 

エンディングテーマ(普通人) 

『ザ・フォーリナー復讐者』

本日(5/3)から絶賛公開中

 

(C)2017 SPARKLE ROLL MEDIA CORPORATION STX FINANCING, LLC WANDA MEDIA CO., LTD.SPARKLE ROLL CULTURE & ENTERTAINMENT DEVELOPMENT LIMITED. ALL RIGHTS RESERVED.

 


【原作小説】

平成8年に刊行されました。映画とちょっと違います。あなたは先に読む派か後に読む派か!?

チャイナマン (新潮文庫)
Stephen Leather,田中 昌太郎
新潮社

 

【サントラCD】

※ジャッキーが歌う主題曲は含まれません。

Ost: the Foreigner
Imports
Imports

 

【作品Blu-ray】

※インポート盤のため、日本語字幕は含まれません。

Foreigner/ [Blu-ray] [Import]
クリエーター情報なし
メーカー情報なし
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