電影フリークス ~映画のブログ~

電影とは、映画のこと。その映画を一緒に楽しみましょう。

悪霸

2012-02-27 00:00:00 | 七十年代作品【1975】

 がんばってます。

今回の作品は75年邵氏製作の『惡霸』。
ダニー・リー主演のカンフー映画です。

 ダニー・リー

監督は同年にクイーン・ハスラー(原題:『大老千』)という映画も撮っている監督で
(こちらはダニー・リーがゲスト出演。)、ポイントは武術指導にユエン・ウーピン(兼ゲスト出演。ヤクザに手をつぶされる役)とユエン・チュンヤンのコンビが当たっている点でしょうか。

あと、ロー・リエがファンにはうれしいゲストとして、刑務所長で顔を出してます。

 

先日亡くなったリッキーも小さい役ながら出演。(しっかりセリフもあります)
 リッキー・ホイ

英語題のギャンブリング・シンジケートが表しているように
カジノを舞台に組織のボス(グー・フェン)と戦う男・方達(ダニー・リー)が主人公の物語です。

主人公は刑務所長(ロー・リエ)のところに行き、スリの名人(チェン・カンイエー)と腕のたつ男(ファン・メイサン)の囚人2人を利用して組織壊滅作戦に使ってしまおうというどこかで聞いたような展開になってます(笑。
(分かりやすく言えば、例えば「大福星」のようなお話。確か囚人のサモハンを出所させて利用するというプロットでしたね。)


カジノディーラー役のフー・チンさん。(「大福星」でいうところの西脇美智子みたいなものかな。)
 

先にスリの名手が潜入します。
アクションはあまり出来ないですが、邵氏ならこの人も欠かせない存在です。

 スリの名人。チェン・カンイエー


カジノの見張り番には大きな口のワン・チンがいます。
 王青だぁ

カジノで金品を盗まれた客が騒いで場内は大混乱。
見つかってボコボコにされるが、命からがら逃げ出した。

いよいよカジノに潜入する方達ら。
 潜入する捜査官

 

乱闘シーンでは、ユエン・ウーピン率いる武師たち(ユン・ピョウ、ユン・ケイ、ユン・ワー、袁信義、チン・ユーサンなど)が登場してます。

 ダニー・リーと戦うユン・ピョウ


ピンチ。捕まってしまう方達。
 


そして、一番の見所。ラストは上記の袁家班総動員でものすごい大立ち回りが展開されます。

このラストはとてもしっかりしていて見ごたえがありますね。
「大福星」より10年も前の作品ですが、ロー・リエのゲスト出演とか、リッキーも顔を見せたりとか細かいところも楽しいなかなか面白い映画でした。

おまけ:笑顔のフー・チンさん

 本日のベストショット


 

コメント (2)
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龍蛇侠影

2012-02-23 00:00:00 | 成龍的電影

今から6年前、私は1枚のDVDを手にしました。
と言うのは、イギリスの某有名人が仕掛けたレーベルからリリースされた『龍蛇侠影』(以下、『龍蛇』)のDVDです。
このDVDのパッケージの裏には覆面の刺客としてジャッキー自身が出演しているから探してみて…的な記載がありました。

顔を隠している・・・!?私は一瞬、ある映画を連想しました。。

何の映画だか分かりますかね?(苦笑)

ジャッキーが覆面で顔を隠す。「まさかそんなことってあるのかな?こりゃありえない。」と思い、「必殺鉄指拳」同様、全く信じずにいました。

実際にDVDを見てみると、まずその予告編には意味ありげの映像(下記参照)がありました。
 予告より

実際の本編では序盤、問題の“白装束の男”が現れて、これは時間にすると3分程度のシーンになります。

 白装束の男

随分と派手なアクションですが、たぶんこれがそうなんだろうなと。

ちょうどその頃、私は羅維影業の『劍・花・煙雨江南』が作られた時期などを調べていましたが、ジャッキーが『劍~』の後、『龍蛇』に出ることはスケジュール的に十分可能であるとの結論でした。

そして、もう一度よく見てみたらうっすらと顔、表情も見えたではありませんか。

 どうですか?(目が笑ってますよね。)

拡大

 ポーズしているところ。

これもそれっぽい感じ。

実際に動いているところを見ると、やっぱり本人かも知れないなぁと思い始めていたのです。ただ、このDVDの発売時にどうしてこんなスクープを得られたのかというのが疑問が残りましたが。

倒れているところ 左:龍蛇 右:成龍拳

では、なぜ白いマスクがジャッキーなのか。どうして顔を隠す必要があったのか。

この作品の監督は陳誌華。日本では蛇鶴や天中拳の監督としても有名ですね。
説明不要ですが、76年に彼は羅維影業の「少林寺木人拳」を撮っていて、これはジャッキーとの最初の作品になった訳ですからここから始まったんですね。

 陳誌華(左)。木人拳にチラッと出演。

そもそも陳誌華の次回作は『龍蛇』であり、ジャッキーがゲスト出演する予定だったのです。しかし、御存知の通りジャッキーは羅維のところで専属契約をしていたので他プロダクション作品への出演は叶わず、羅維影業作品ではない次回作にゲスト出演という形での出演は無理で実現に至らなかったようです。(「蛇拳」の経緯については本筋から外れるので割愛します。)

つまり、“顔”と名前は出せなかったと。だからあの様な、顔を隠した覆面姿の白装束での登場、かつノンクレジットという苦肉の策が生まれたのではないでしょうか。(パッケージ裏についても、マスターの権利元から得られた周知の事実だったのかも知れませんね。そうならそれも納得できます。(そういえば『龍蛇』と同じ製作会社の『人在江湖』リリースはどうなったのかな??)

また、ジャッキーと当時噂のあった徐杰(シー・フォンの妹)が出演しているのですが、もしかしたらこの頃から知り合っていたのではないでしょうか。この映画を通じて・・。彼女がこの映画に出ていなければ噂も出るようなことはなかったと推察できます。

ということで、ジャッキーが関与していたと思われる理由を改めて整理してみると、

・ジャッキーが刺客で登場するという謳い文句のDVDがなぜか突如発売された
・陳誌華が監督をしていた
・ジャッキーはゲスト出演する予定だった
・ジャッキーは顔を出せない(顔を隠しての出演、ノンクレジットなら許可なくとも可能)
・徐杰が出演(ここが重要!(爆。)

と、ここまでが私の考察になります。

先日、なるこうさんのHPで『龍蛇』が取りあげられていました。
そこでは興味深い内容が展開されています。 (とても参考になります。ブックマークの”成こ家班”からどうぞ。)
私は知らなかったのですが、武術指導には何維雄という人物が当たっているそうです。
その何維雄は実際に出演していたのですが、どこに出ていたかと言うと、いきなり冒頭に登場します。彼がマスクの下の素顔の持ち主かどうか分かりませんが、ユニークな内容と思います。

 これがその何。いきなり登場します。

さて、今回の龍蛇についてですが、
ジャッキー・チェンが覆面姿で出演と噂される、そんなDVDがあった。
そう言われてみればそうかも知れない。
でも本当は誰だかわからない。それを決定的に証明するものが無いから・・・。

一般的にはこんな話になるでしょう。
でも、これだけ周辺の状況証拠が揃えば本人の証言なくとも出演を証明しているようなものだと思います。

最後に、面白い実験をしてみました。

 成龍拳より

これが、マスクすると・・・こうなります(笑。

 

最初の白装束の男の画像と見比べてみてください。動きはもちろん重要なんですが、やはり顔。顔に違和感があるようではダメですからね。

コメント (7)
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今日の電影バージョン・アップしました。

2012-02-03 00:00:00 | その他・研究

昨年末に公開しました”今日の電影”ですが、本日よりバージョン・アップして2.0になりました。

変更点は、いままでの公開作品1本セレクトとは別に、未公開作品を含む電影の中からジャンルをしぼって
セレクトするボタンを追加しました。

とりあえず、選べるジャンルは10個に限定して、武侠、カンフー、現代劇・アクションもの、キョンシー映画、少林寺、刑事もの、ホラー、コメディー、ドラマ、その他の中から1つ選べます。

こちらからどうぞ。

 

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