電影フリークス ~映画のブログ~

電影とは、映画のこと。その映画を一緒に楽しみましょう。

慌失失

2010-01-29 02:56:17 | 嘉禾電影
金曜日はゴールデンハーベストの関連する内容などについて整理しておこうと思います。
(さすがに毎日更新とはなりません)
GHで最近見ました作品は79年のリチャード・ウン主演『慌失失』でした。(唯一の監督作。)
香港の街を走る救急車でスタート

病院に勤める助手の亜漢(呉耀漢)と亜明(楊又祥)は仕事仲間で看護婦の亜芝も同じ病院に勤めている。
亜漢は偶然忍び込んだエアダクトから医師の梁(唐菁)と患者・何の密談を目撃してしまう。入院している患者の殺害を企んでいるようだ。
亜漢は老婆に花を届けるのを毎日楽しみにしていたがある日老婆はベッドからいなくなっていた。
密談を思い出した亜漢は追跡を開始するが実は依頼したのは意外な人物で犯人たちに追われることになる。

ドジな主人公をリチャードが演じているドタバタ喜劇であります。
劇中、病院内外での様々な光景には古臭さもあるが呉耀漢がうまく香港コメディーに仕上げています。
例えば看護婦の家に遊びに行って全身がかゆくなって全裸になってタワシで体を擦ったり、巨大な掃除機との格闘や犬と戯れる、全身石膏に包まれる等々どれを取っても熱の入った演技、滑稽な描写で感動してしまう。
後半はセスナや軍のヘリに乗ったりと突拍子もない展開であるが、これが当時の”呉耀漢”の表現方法なんですね。

冒頭ではスザンナ・クワン(ディスコグラフィーはココ。)の歌う主題歌『心底的奮闘』が流れています。(アルバム『永恒的琥珀』に収録。)「ザ・ポップマン」でも主題歌を歌っている。しかし彼女は映画の主題歌はあまり歌わないようでTVBのドラマの曲がほとんどであるのが特徴です。

この映画には陳國威なる俳優さんも出演しているのですが(これって酔拳の袁信義の役名と偶然にも同じ。)とにかくハーベスト作品でありながらヒロイン看護婦役レベッカ・フォン(方潔玲)だとかマイナーな出演者ばかりとなっています。(ロイ・チャオがゲスト出演)

この映画ってすっかり存在を忘れていたのですが、K社の特別編集”香港映画スペシャル”の海報集P80に載っており(この本ではGHのスタジオの場所とかも紹介されている。倉田さんの特別レポートもあり。)これでそのページの作品は見ることが叶いました。

GHではないですが先鋒公司の70年代後半に製作された作品「イエローパンサー」をはじめ3本(他に「天涯を彷徨う男たち」「全ては勝者の手に」)のCS放送が記憶に新しいところですね。他にもデビッド姜大衛が監督した84年の『上天救命』。これ何でしょうね?
そういえば昔は「ザ・ポップマン」や『難兄難弟』、『發錢寒』までもがCS放送されていましたね。(邦題忘れちゃいましたけど。今度調べておきます。)とまぁ70年代後半からの香港コメディ映画史には欠かせない人物でしたねー。
リチャード・ウンはロバート・クローズ監督の『Golden Needles』にも出演していたそうなのでこれも要チェック。



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餓虎狂龍その一

2010-01-28 01:29:10 | 呉思遠と思遠影業
木曜日は電影フリークス特設コーナー。
簡単にご紹介すると最近は思遠影業や倉田さんに関するネタを取り上げております。
今回は72年に製作された呉思遠の『餓虎狂龍』です。やっと見ることが出来ました。

陳星が前作『蕩寇灘』に続いて主役の、そしてまた待ちに待った倉田保昭を起用して呉思遠の念願が叶った作品として、「よーし、もう一回やるぞ~」という声のトーンも上がりっぱなしのメガホンの声が聞こえてきそうなそんな映画なのである。

この映画を製作した富国影業は台湾電影筆記によれば朱煥然(真ん中の”カン”は携帯では表示されないかも。。)との共同設立だという。この頃に設立した会社数はかなり多いようなのだが多すぎて把握するのはとても難しい(解明はまだまだ先の話になるが…)。富国のように誰が設立したかが分かるだけでもありがたい。他の会社とかならそんな情報すらないので。
それにしても富国のオープニングロゴというものは映像には含まれない事が多くて研究者泣かせですね。。(いろいろチェックしても未だ発見はできない)はじめから無かったとは考えづらいけど、そう思うことにしようか(爆。

さて、国内ではエンパイア・シネマと呼ばれたこともあった富国影業だが
その製作された作品をリストアップしてみると、
『蕩寇灘』
「危うしタイガー」
『石破天驚』
『狼狽為奸』
『黒色星期五』
と今回の『餓虎狂龍』と合わせてもたったこれだけしかない。これでも多い方なのかも知れないが資金が尽きてしまったのだろうか?関連会社に帝国影業という会社もあってこちらは呉思遠とは何ら関係は無い模様だが、こっちはこっちで未公開作品のオンパレード会社なのである。そもそもエンパイアを直訳すれば帝国となるので本来は帝国の方がエンパイアシネマでいい気もするがなぜか富国がエンパイア、帝国がエンペラーになっているようだ。まぁどうでもいい話であるけれども。

ちなみに最後の『黒色~』はジミー王羽主演作なのだ。さすがジミーさん、突如としてこっち方面にも現れるんですね(笑。(いやいやジミーさんを忘れちゃいけませんね。)富国とジミーさんの関係なんて想像するとおかしくなってしまうのですがやっぱり頼りにされてたんだなぁと思いますね。
『黒色星期五』より

上記リストを眺めていると殆どの作品において于洋が出演していたのが分かる。彼をどう使おうかといった姿勢も見られるのがポイントであろうか。
例えばこういう見方はできないだろうか?
呉思遠が会社を変更し富国を抜けようとする頃、会社は于洋をスターに仕立てようと主演映画を撮りはじめてゆく。それが『石破』や帝国の『除霸』という作品だった。ジャッキーやあのジョン・ウーでさえ在籍していたことのあったこの会社。
しかしこの于洋主演映画を作ろうとした選択は成功であったのか?首を傾げてしまう。


『除霸』Fist of the double Kより(US公開Ver)

于洋に関しては「カラテ愚連隊」での私のお気に入りキャラとなった健を演じた事で色々思うこと、考える事がいっぱいある、というか出てきてしまう。
于洋と言えば彼が出演した刑事ドラマがあったと以前いつだったか忘れてしまったがブログ記事を書いた記憶がある。『餓虎』にも出演した黄元申のドラマ『CID』のことだ。この香港のドラマが日本で数話だけ放送されたときには残念ながら彼が出演した放送は無かったのだ。(張午郎や李家鼎の顔は見られた)いま思えばかなり悔やまれる話である。あったとしても果たしてアクションシーンがあったのか不明だがゲスト出演ということで犯人つまり悪役であったことは予想出来る。悪役の于洋も是非見てみたいものである。

話を元に戻せば会社設立にも関わっていたという呉思遠が監督したのは初期の数本のみであり、その後は恒生や思遠影業に変わってゆく。多くの会社が設立して間もなく消えていく中で3、4年の存続だから初期に築いた富もかなりのものだったのでしょうね。(ヒット作は呉思遠がいた間だけという事実も。)

そういえば『蕩寇灘』が公開され大ヒットした後、倉田さんが頻りに悔しがって当時を振り返っていたんですよね。倉田さんご本人が撮影中にオファーがあったと懐述していることからこれは恐らく本当なのでしょう。

しかし、具体的にどの映画だったのかまでは定かではなかったのだ。本当に撮影中もしくは契約上不可能な状況だったのですかねぇ?

倉田さんによると”チャンテツ”(これは倉田さん独特の張徹の呼び方でした。)の作品に入っていたとの事。だとすると『悪客』か『四騎士』のどちらかになるのだろうか?

また呉思遠(私は”ゴシエン”と呼んだりしています^^)の倉田起用の決断はどのタイミングで下ったのか?『悪客』を実際に目にしてからかor『四騎士』なのか、それとももっと前の段階か?

ちなみに72年は『餓虎』の後、ほぼ同じメンバーで『猛虎下山』を続けて撮ることになったという。他にも『麒麟掌』などにも出演していたという倉田さん。この多忙で詳細についても不明なこの年にはいったいどの位の映画に出演であったか。

これらを整理して考察するには倉田さんが富国影業と契約した時期がいつだったのかが重要になってくると思う。
72年中である事は分かりそうであるが、その日がいつなのかが分からない。
これが分かればこんがらがった72年とさらに大量出演したとされる怒濤の73年についても紐解く足がかりにはなりそうだ。

そして、富国創業作『蕩寇灘』で倉田さんとの契約が出来なかったからといって決して諦めなかったゴシエン。うーん、どうしてそんなに倉田さんの映画を撮りたかったのでしょう??
そう思ったとき私は富国2作目の倉田さん登場で必ずや『蕩寇灘』ではやれなかった“何か”を取り入れているはずだと感じていた。実際のところはどうだったのか。
次回へつづく


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殺しのナントカ・・。

2010-01-27 02:28:37 | 邵氏電影
今日は水曜。勝手にSBの日、SB曜日にしてSBのネタを書いてみようと思う。

ところで「殺しの・・」だとハードボイルドとか、洋画で「殺しのドレス」なんてのも昔ありました。(このタイトル意味不明だったんですよねェ。)
SBに限らないかも知れないが港台片では『○○殺手』という映画はたくさんあるようだ。
殺手とはKILLER、殺し屋だ。

71年には『殺手、殺手、殺手』なんてのも登場している(仰天。
とにかく殺し屋だらけ。そんな時代だったのか。

テキトーに並べてみた結果、
夢游女殺手 (台)74
變態女殺手 77 ★
蝴蝶殺手 (台)73
霹靂殺手 78
瘋狂殺手 71
黄色殺手 72
冷面殺手 (台)71
三十六殺手 71
蛇殺手 74 ★
追命殺手 (台)71
巴黎殺手 74
笑面殺手?小子 (台)83
唐山虎威殲殺手 74
侠士金票客殺手 77
殺手、殺手、殺手 (台)78
雨夜殺手 (台)74
十大殺手 77 ※協利作品
大殺手 72★
女殺手 71★
(★がSB作品)

取り敢えず★つきのSB作品は4本ありますね。
いまならリリー何の『女殺手』などは手軽に見れるようになって
とてもありがたいと思うのですが、3級片は置いといて(SBで變態女殺手なんていうのもある~。オイオイ)
相変わらず台湾作品はチャンバラも大量にあってとても鑑賞する余裕がありません。
(『雨夜殺手』なんて「雨の訪問者」のパクりじゃないだろうな(笑。まぁそれはそれで面白いのかも知れませんけど)

やはり注目はSB。楚原さんのSB『大殺手』はかなりいい線いってそうな予感。(これは是非探してみたいと思います)
とにかくkillerが付くと面白そうな映画だな。そんな気にさせられます。
さぁて、どんなキラーが待ち構えているのかな?
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『香港過客』の怪

2010-01-26 02:22:18 | 成龍的電影
本日は、最近気になっているネタメモということで。

『香港過客』というと、72年のSB作品というのが通説であるのだが、最近ネット上でよく見かけるようになったのが、『広東小老虎』『刀手怪招』(刀はアレね!)のもう一つの別題としてであり、この3つ目の名前が同時に載ることが多くなっている。これはなぜだろう??

http://www.chiculture.net/0521/html/d37/0521d37.html
また、こちら(↑)のサイト”中國電影芸術”では72年に『香港過客』で初主演と書かれている。SBの『香港過客』だとしたら陳元龍時代のジャッキーが主演するのは変だし、初主演ということであれば『広東小老虎』のことで正しいと思う。
うーん、SBの『香港過客』もリリースされないようなのでハッキリ分かりませんが、もしかして『香港過客』=『広東小老虎』なのだろうか?通説を覆す証拠でもあればいいのですが・・・。

ちなみに『広東小老虎』は香港では公開されていないことになっている。
あるサイトでは81/3/12が公開日という情報も載っているが、これが香港ではなく台湾のものだとすると『刀手怪招』が怪しくなってくる。
台湾では『刀手怪招』=『唐山師兄弟』の題であることが分かっているので矛盾してしまう。ここで行き詰ってしまった。。(実は香港で『刀手怪招』が公開されたときが『香港過客』だったとかだったりして。)Zzz
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少林寺拳道

2010-01-15 22:58:18 | その他・研究
今日はリューチャーフィ主演作品について。(2005年に封印した記事をベースに加筆して書き直しています。)

SB製作「少林寺拳道」はラウカーリョン監督作の中では割と好きな作品である。私が最初に見たのはテレビだったのだが、知人から89年当時劇場で上映されたことがあったとの情報を以前に聞いていました。

劇場での上映情報に関しては雑誌では”ぴあ”の地方版とかあれば一番いいと思うのですが、当時のバックナンバーを入手するのはかなり困難であり、各映画雑誌なんかでも該当する目当ての記事をそう簡単には見つけられないんですね。
やはり手っ取り早いのが新聞ということになります。日々の新聞に広告が載っていて上映時間も書いてあったりするので映画雑誌なんかよりはずっと正確である。
いくつかの新聞でその上映広告が確認出来たのだが、全ていわゆる”スプラッシュ公開”というものになりますね。
「少林寺拳道」以外でも過去には「いれずみドラゴン嵐の血斗」や「血斗竜門の宿」(これは先行上映)も同じ地方スプラッシュだったとされる。

例えば、高松東映での上映時にはこんな新聞広告が掲載された。(四国新聞89年9月7日付。)
邦画「悲しきヒットマン」と同時上映

キャッチフレーズが”鍛えれば全身が武器になる”とか”未来よりも遠い「今日」があることを知る”とか書いてあるのだが、驚いたのはその英語タイトルだ。何と"Fire spirit of shaolin"になっていたのである。このネーミングとてもいいですね~。もう最高!!(何かに使わせてもらおうかな)他では蔦のようなものがからまったロゴの広告なども見られたが実際に使われていたかどうかは分からない。

さて、過去にテレビで放送したこともあった「少林寺拳道」だが、私が見たのはテレ東の木曜洋画劇場だった。(少林寺映画なんて最近は洋画劇場じゃ全然やらないのだけれど)
放送日は1991/7/25

これが劇場版と同じ素材であったのか全く不明なのだが、DVDなどで見られるものとは異なる「少林三十六房續集」の題名(要するに台湾ver)で放送されていたのだ。

本編は普通の少林寺の修行僧の話なのかなと思ったら凝った作りだしコミカルでなかなか面白い映画だなと思ったものだった。映画には笑いもないとね^^/

テレビ用の日本語吹替に関してはいま思えば豪華な声優の起用だったと思う。韓国人コンビの権永文と張一道には大塚芳忠と二又一成。サンテ管長(京柱)には小川真司が。江島なんて「燃えよドラゴン」でブルース・リーをアテたこともある谷口節であったのだ。これは吹替ファンにはうれしいメンツだ。主役のジェンチェには、ちょっぴり違和感もあった堀内賢雄だったけれど、明るい役どころにはピッタリ。ホントでよかったですね。
尚、テレビでの役名で台本からそうなっていたと思われるのだが、張一道が演じている元力豪(Yuen Li Hou)と権永文演じる権民(Chuan Min)は役名が逆になっていた。些細な事だが念のため付け加えておく。

80年代のブームも既に去ったであろう'91年夏、突如としてこの作品が放送されたが、先の驚くべき89年のスプラッシュ公開前にも予兆(?)があった。
「少林寺」大ヒットで83年に近代映画社から出ていたトップページのリーリンチェイの笑顔が印象的なクンフー映画大全集には「少林寺三十六房」公開時の特集頁があった。後で気づいたことだがこれには写真がいくつか使われていてその大半が「少林寺拳道」のものだったのである。その写真からはコミカルな要素は感じられず全く違和感がなかった。(これらは三十六房のどこかで使われているシーンなんだなと思っていたからなのだが。)逆に言えば当時からその様な資料が存在していたということにもなるが、おそらく三十六房公開後すぐに劇場公開を控えていた事も可能性としてはゼロではなかったと思う。まぁ内部の事情は分かりませんけどね。

ついでに、この映画の原題についてのメモを。香港での原題は『少林搭棚大師』。製作当初は『搭棚小子』と呼ばれていた。搭棚とは広東語の辞書で調べてみると搭が棒や柱の組み立てを表し、棚が工事現場のテントなどを指すので棚(足場)を組み立てる意味になるようだ。
海外に目を向けると英語圏のビデオは『RETURN OF MASTER KILLER』のタイトルで本編は同じものになる。(出演者のクレジットは最初に出る。)MASTER KILLERの方が有名なのだからこれは続編扱い。また2003年春、米ミネソタ州で中国電影展が開催された時は『少林大膨大師』として紹介されていたらしい。

最後に、この映画で一番好きなシーンを挙げるならば、竹紐を使ったアクションになるだろうか。これを見た時、とある引っ越し業者の職人の為せるワザを思い出した。彼は腰に付けたビニール紐とカッターを器用に使って私の目の前でぱぱぱっと荷造りしてみせたのだ。あまりの手際の良さに感動し、これこそ現代の搭棚大師だと思ったのでした。終


参考文献:
1997年 キン・フー武侠電影作法
1983年 スクリーン増刊クンフー映画大全集
1984年 香港電影百科


コメント (2)
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七小福50周年

2010-01-14 04:02:04 | その他・研究
昨年のイベントです。勢揃いした写真とか、当時の写真が公開されたりしてましたのでいっぱい写真を見ましたがここの写真もいいですね。(壁のポスターじっくり読みたいなあ)
http://www.info.gov.hk/gia/general/200911/14/P200911140192.htm

上映は終わってしまいましたが、
特別上映されたスケジュールがここにあります。
http://www.lcsd.gov.hk/CE/CulturalService/filmprog/chinese/2009hb/2009hb_schedule.html
あのジャッキーのデビュー作『大小黄天霸』(62)が上映されたなんて夢のようですね。(上のページの右にある”宣傳短片”をクリックすれば、ちょっとだけ見ることができます。)
また、香港電影資料館では”七小福五十周年展覧”が開催されています。
(2010/2/21まで)
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ジョイセールス盤『鐵漢柔情』DVD

2010-01-06 01:23:44 | ソフト情報
先日発売になった『鐵漢柔情』のDVDですが、安いので海外ショップにて購入してみました。

確かに国内盤に比べ格安ではありますけれど、画質のビットレートは落ちており画面全体が白っぽい感じで勿論スクィーズではありますが色合いにはやや難ありですねぇー。
 (bitRatio上:海外、下:国内)

 読めないクレジット

但し、プリントのキズは全体的に解消されているようですね。
 (上:国内、下:海外)
字幕は普通に中文繁体字、簡体字を収録。『上海灘大亨』のDVDなんかだど同じ繁体字、簡体字でも港式、台式と別々になっており計4種類入っている。収録される中文字幕も最近は多様化しているようだ。

特典には予告編と国内盤には未収録のロビーカード11枚組が入っていました。これはうれしいですね。
見比べてみて気づいたのは国内盤の画像はロビーカードの下部を切り落とした画像だったという事。せっかくのオリジナル素材が裁断されてしまってちょっともったいなかったなぁと思います。漢字は合わないもんなんですかねぇ?しかし、やはり白っぽく色合いが薄くて鑑賞に何とか耐えられるレベルとなってしまっている事は無視できないのではないかと思います。
国内盤は調整すべき人がしているということで色合いについては今更ながら安心しました。
 ロビーカード
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三十六迷形拳

2010-01-05 23:52:11 | 七十年代作品【1979】
延々と続きそうな予感のする(苦笑、思遠影業をお休みして忘れないうちに70年代後半の作品をご紹介のコーナー。
これは『三十六迷形拳』のとてもキレイなプリントの画像です。


これがファン待望のオリジナル中文マスターVerでワイドスクリーン仕様になっています。


特筆すべきは英語版では何種類かあったジャッキーの武術指導のクレジット。


ここだけあとから改変しているような英語版の映像もあったのだが、オリジナル中文Verでは驚くなかれ”成龍 武術團”の表示であったのだ。成家班という言い回しが定着する前ということになるのだろうか。

この『三十六迷形拳』は「ヤングマスター」の撮影が始まった二ヶ月ほど後に製作を開始、ヤンマスの合間に『小老虎』のビデオの冒頭にあるような成家班、陳誌華らが指導しているシーンで分かるように彼らが作り上げた作品である。
陳誌華&武術指導中のジャッキー

不明なことも多い製作公司を探し出す、或いは見つけ出すことも割合楽しい作業である。一度調べたぐらいではそう簡単には分からないというパズルのような要素こそが大人には魅力なのですー。
この作品の公司名も既に判明はしていましたがこの合衆公司のロゴを見るのは初めてでした。


オリジナル海報も一度だけだが見たことがあった。正規のDVDなどがリリースされてるのならこのオリジナル海報も是非収録していて欲しいんですよね。
まだまだ素晴らしい素材が潜んでいるかと思うとワクワクしてしまいますね。
















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