らびおがゆく Vol.3

山形県を中心とした演奏活動等

かえせ

2017年06月27日 23時59分59秒 | 雑記
 本日は、お仕事で新しく開通した常磐道を南下しました。

 何年ぶりになるだろうか?浪江、双葉、大熊、広野など自然と美しい里山が広がる風景を見ることが出来ました。しかし、その風景には、ほとんど人の気配がありません。

 広い空き地には、写真のように汚染土壌から出た大量の黒い袋が積み上げられています。

 東日本大震災が起き、津波で被害を受けた地方は復興へ向かいつつあるというのに、原発事故の影響を受けた地域は、何年も時間が止まってしまっているように思えます。

 事故さえ起きなければ、この地域にのんびり暮らしている人々がいたはずです。

 東日本大震災から、全く復興しないどころか・・・・暮らしていたふるさとを奪われてしまったのです。

 風化させては駄目です。

 線量を減らしたり、あの黒い袋の中を洗浄できる科学の発展を願ってやみません。

 私達、音楽家に出来る事は、わずかな(むしろ何にも出来ないのかも)事しか出来ません。

 しかし、東日本大震災の後、やっと停電から復旧して、寒い中電力節約のために、暖房なしで開いた演奏会を思い出します。

 県民会館に集まってくださった不安だらけの人々の癒やしに少しは、役だったのかもしれないし(希望的)。

 個人的には、人の前で演奏して喜んでいただけることは、なんて幸せなんだろうと自分の職業に感謝の心が浮かんだ瞬間でした。

 人はのど元過ぎれば、何度でも同じ間違いを繰り返してしまいます。

 私もあの時の気持ちを忘れず、謙虚にこれからはやってゆこうと心新たにしました。

 いつも初心忘れず!!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする