戦争より平和・・・

　思い切り睨み合うのかと思っていた朝鮮半島も、韓国世論の“戦争より平和”という選択によって与党は大敗し、李明博政権もいきなりトーンダウン・・・、とりあえず一触即発ムードは和らいでいるとのこと。
　こうして戦争が回避されるのは何よりも喜ぶべきことだし、この時代そうあるべきことなのだけれど、しかし、それでまたまた図に乗るのであろう北朝鮮の今後を考えると、果たしてこれで良かったのか悪かったのか？　理屈ではなく、気持ちの上でどうにも釈然としない部分が残るのも実は否定できない・・・。
　こんなことを言うと、罷り間違って戦争になったとしてもそれを肯定するような言い回しに聞こえてしまうが、しかし、ことごとく北朝鮮をとりまく国々が、今後も一様にこうした“泣き寝入り”的対応を継続してゆくのだとしたら、いつになったって北朝鮮は変わらないどころか、益々その無法者振りに拍車をかけ、周辺国を嘲笑うが如き態度をとってゆくのだろう・・・。日本の拉致被害者に対する解決だって、キッカケさえ掴めないままに・・・。

　そんな中で行われたW杯1次リーグのブラジルVS北朝鮮戦・・・、正直言ってあのブラジルを相手にした北朝鮮の、あの超善戦振りには驚かされた。それこそ10－0くらいでコケにされるのかと思っていたら、終わってみれば2－1という僅少差・・・。韓国と日本も第一戦では周囲を驚かせる結果を叩き出したけれど、この北朝鮮もランキング1位であるブラジルをここまで本気にさせたということは、素直にスゴイ！と誰もが思ったことだろう。
　アジアの黄色人種も、スポーツだけではなく、やれば何だって出来る。日本も韓国もそうやって世界の中での地位を徐々に築いてきた。北朝鮮もいい加減目を覚まし、こんなサッカーが出来るのだから、良い面でもっと世界に注目されるように変わり驚かせて欲しいものだと思う・・・。何はともあれ、まずは拉致被害者を帰せ！・・・。