リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

バスルームの排水パイプがキモイことになっていた

2021年01月31日 | 日々の風の吹くまま
1月30日(土曜日)。☁☂☁。何だか2人ともすごぉくよく眠って、起きたらもう8時。今日はワルデマーが休みなので、土曜と日曜日の2日間が丸々の週末。カレシは担当のバスルームの掃除がトイレ2つと小さいバスルームひとつだけになったので、楽々15分で任務完了。ワタシはというと、1週間分いつもより倍以上の埃をダスターでていねいに払って、石膏ボードからの白い埃や何やらの埃をていねいに箒で掃き集めて、丁寧に掃除機で吸い取って、モップかけは途中でパッドを取り替えて、いつもより力を入れてごしごしごしやって、やっと終わったと思ったらもう11時半。汗はかくし、肩も腰も背中も痛くなって来るしで、あぁ~あ、やれやれ。

ウォーキングとランチの後は「午後の部」。きのう、ワルデマーがバスルームのシンクから外した排水管を見せてくれたんだけど、これが髪の毛やら何やらでほぼ閉塞状態。どうりで流れが悪かったはず。髪の毛なんかは共有部分の排水管を詰まらせないために、極力流さないように気をつけてたんだけどなあ。でも、ワルデマーの説明では、水栓の後ろのレバーで操作するポップアップ排水栓は、排水管の中に上げ下げするためのピンを差し込んであるので、そこに髪の毛のようなごみが引っかかると詰まりやすくなるんだとか。なるほどなあ。それで、ほぼ標準のポップアップじゃなくて、プッシュ式のを買って来たのか。詰まった髪の毛がはみ出している排水管は何ともgross(キモ)なので、写真も撮らずにバケツごとバルコニーに出したけど、もうひとつのバスルームもひょっとしたら、もしかしたら・・・。

ワルデマーが「B2」と呼んでいる玄関脇のバスルームにはバスタブがあって、この排水栓の流れが何ともまだるっこしい。おとといは排水栓を開けてシャワーをしているのに足首の上までお湯が溜まったから、もしかしたらこっちも詰まっているのかな。思い立ったが何とかで、水を流しながら(どうしても外れない)栓を開けたり閉めたりしてみたら、う~ん、何だかいやぁ~な感じ。そこで、買い置きしてある排水栓の詰まりを取り除くLiquid Plumberをどぼどぼ。ついでにシンクの方も入居したときから何となく流れが悪かったのでどぼどぼ。20分くらい待って、大きな鍋にいっぱいに入れた熱いお湯をどばぁ~っ。シンクは栓をして、熱湯を貯めて、レバーを押して一気に排水。うん、流れ方が違って来た。やっぱり詰まっていて、バルコニーのバケツの中のパイプみたいに外して見たらオェッと来るような状態になっていたのかな。やぁ~だぁ。

バスタブは鍋いっぱいの熱湯を5回流したら、まあどうやら流れが良くなった感じ。B2のリフォームは寝室の「B1」が終わってからだから、その前にあと2、3回は強力なLiquid Plumberを流し込んで排水管の詰まりを解消しておこうっと。それにしても、我が家の外の共有部分の排水管が詰まっていることも考えられるけど、こっちは毎年業者が来て清掃しているので、やっぱり我が家の中の部分で詰まっているってことだろうな。うん、リフォームが終わったら、マイホームのメインテナンスをもうちょっとまめにやらないとね。


ウィルスよりも始末に負えないコロナバカ

2021年01月30日 | 日々の風の吹くまま
1月29日(金曜日)。(霧)☁☁。また1週間の終わりで、おまけにもう1月が終わりで、あぁ~あという感じ。今日はワルデマーの資材ショッピングの日で、「出勤」して来るのは午後。ということで、午前中は(カレシはレッスンがあるけど)ワタシはのんびり。レッスンが終わったらウォーキングを済ませて、後はゆっくりとバスルームの照明器具の選定。ついでにリビング用の小型シーリングファンとダイニング用の照明も決めてしまった。シーリングファンは冬の暖房期にヒーターから上って天井に溜まってしまう暖かい空気を足元の方に下げるのが目的で、今は小型の扇風機を本棚の上で回して効果のほどは確認済み。

12月初めからの社交的集まりの禁止が来週で期限切れになるんだけど、2週間ほど下降線だった新規感染者数のグラフがこのところ1日500人前後で横ばいになっているから、来月は中国正月とバレンタインと「ファミリーデイ」の連休が重なることもあって、緊急事態宣言と一緒にまた延長されるんじゃないかな。何しろ最近は特にバンクーバー市ダウンタウンの何億円もするタワマンで何度警告されても懲りずに大人数のパーティをやるコロナバカが後を絶たなくて、業を煮やした警察に逮捕される悪質なケースも出る始末。どれもけっこう若い男性で、どこから億ションに住むような収入を得ているのか興味があるところだけどな。先日は大きなカジノ経営会社の社長夫婦が北のユーコン準州のアラスカとの国境に近い村にチャーター機で飛んで、ホテルの従業員だとか嘘をついてワクチンを受けて帰って来たことがばれて、検疫法違反で検挙される始末。北極圏の過疎地でのワクチン接種が優先されているのはコロナ患者が入院できる病院がないからなんだけどねえ。2回目の接種は該当グループの順番が来るまでお預けになったけど、貴重なワクチンを2人分無駄にしたようなもので、自己中もここまで来ると開いた口が塞がらないな。

そんなんだから、トルドー君も「不要な旅行には行くな。バケーションの予定がある人はキャンセルしろ。海外からの帰国者は到着時に検査をして、結果を待つ間の3日間は政府指定のホテルに隔離する。ホテルの費用は帰国者持ちで20万円を超える(から考え直せ)」と強硬な姿勢。おまけにそれでも足りないと思ったのか、航空会社からメキシコやカリブ海の保養地への便を4月末まで運行停止するという合意を取り付けたんだって。飛行機が飛んでいなければ、さすがのコロナバカも遊びに行くこともできないし、何とか行けたとしても帰って来たら隔離されて20万円以上の出費だし、しかも旅行帰りで自己隔離して仕事に行けなくても2週間の給付金はもらえない。これでも春休みだぁ~とのこのこ遊びに行っちゃうようなおバカはもう帰国禁止にするしかないかな。

夜になって、午後にシャワーブースの仕事をして帰ったワルデマーが天板を作る人(ポーランド人じゃなくて中国人)を連れて来て、バスルームとキッチンの天板全部の寸法取りと、園芸ルームの壁2面のつなぎ目が中途半端な角度になる天板のテンプレートの作成。見ていると、細長い薄板を角度と寸法に合わせてナイフで切って、キャビネットの上に並べて、グルーガンで接着。厚さ3センチのクォーツストーンだから1週間くらいかかるらしい。来週の木曜日には家電が届くから、そろそろフリーザーの中身を整理しておかなくちゃ。


リフォーム、まずは園芸ルームがほぼ完成

2021年01月29日 | 日々の風の吹くまま
1月28日(木曜日)。☁☁☀。湿っぽいけど、雪よりはいいか。9時半近くにワルデマーとステファンが「出勤」して来て、ほどなくしてキャビネットチームのヤチェクとドロータが園芸ルームとバスルームのキャビネットを搬入。仕上がりは白だけど、ドアと側面の化粧板はまだ。艶のあるベージュっぽい地板の色は何だかドアで隠してしまうのがもったいない感じ。ヤチェクとドロータは40代くらいの夫婦で、2人のポーランド語の会話の調子からすると、どうも「かかあ天下」らしい雰囲気。それでもキャビネットの取り付けではぴったり呼吸が合って、作業はてきぱき。ウォールキャビネットはまずジャッキの上に載せて高さを調節してから、ドロータが押さえて、ヤチェクが電動ねじ回しで固定。すらりとしたドロータだけど、ここで見せた力こぶは見事。

バスルームでは、ステファンがキャビネット取り付けの準備をして、ワルデマーはまずシャワーにお湯と水を供給するパイプそれぞれに止水栓を取り付け。おとといシャワーブースの壁を剥がしたときに止水栓が付いていないことがわかってびっくり仰天。反対側のランドリールーム側の壁にアクセス用の穴があるんだけど、ふたを外しても肝心の止水栓がなければただの壁の穴で、ワルデマーは「何を考えてたやら」と呆れ顔。で、止水栓を取り付けるには、ユニット全体の元栓を締めなければならなくて、「トイレに行きたかったら今のうちだぞぉ」とワルデマー。(カレシがトイレに急行。)止水栓を付けてやっとサーモスタット混合栓の取り付けにかかったけど、こういうびっくり玉手箱に対処しているうちに作業日程がどんどんずれるからタイヘン。臨機応変に考える頭脳と忍耐力がなかったら続かないだろうな。

混合栓の取り付けが終わったら、シャワーヘッドの高さを調節するためのバーの位置決めで、バーを中心線から少し横にずらして、ヘッドが中央になるように調節。次はシニアの安全対策として付けることにしたグラブバーの位置決めで、ワルデマーがビニールパイプをバーのつもりで壁に斜めに当てて「つかまってみて」。ふぅん、壁の真ん中に1本はちょっとねえ。「斜めだと手首に負担がかかるし、短いのを2か所に垂直につけた方がいいよ」。ということで、ワルデマーがあちこち動かすビニールパイプにつかまってみて、中央部の両側にちょうど使い心地のいい位置を発見。年をとるとシャワーを浴びていて体の位置を変えるとバランスを崩しやすいそうなので、この先長く自立して暮らすためにはグラブバーは必須。

カレシの園芸ルームのキャビネットが全部納まったら、ヤチェクとドロータがバスルームに移ってキャビネットの取り付け。ワルデマーは園芸ルームで、キャビネットの上に臨時の合板のカウンターを載せて、右端に小さいシンクと水栓を取り付ける位置をマーク。ちょうどレッスンが終わったカレシがどれどれと出て来て、「おおぉ~」。「使い始めていいよ」と言われたカレシ、いそいそとスタンドを運んで来て、大きなトレイに水を張って運んできた鉢を浸けたりと、俄然大忙し。それにしても、マンションでこんな園芸ルームを持っている人、どこにもいないだろうねえ・・・。





壁の内側には何が潜んでいるやら

2021年01月28日 | 日々の風の吹くまま
1月27日(水曜日)。☂❄☂☁。雨だぁと思ったら9時過ぎにべちゃ雪になって、ルーフデッキが一時的に真っ白。ま、すぐにべちゃべちゃになって解けてしまったけど、やぁね。リフォームの作業が始まってから1週間。いつも見慣れていて何とも思わない壁の内側にはいったい何が潜んでいるのか。たったの1週間なのにほんっとにびっくり玉手箱の連続。でも、ワルデマーとステファンがポーランド語で「対策協議」を始めると、まるで外国映画を見ているような感じで、「ニェ」と聞こえたらどうやら「ノー」、「タク」と聞こえたら「イエス」と言っているらしいとわかって来た。カレシがマティニを作っているときに帰りがけのステファンに「乾杯」ってどう言うのか聞いたら、「ナズドローヴィエって言うんだよ」。へえ、何だか歌っているようなすてきな響き。

そんなところへ番外編で飛び出したのが窓下の雨漏り。これで3度目のハプニングで、キッチンの床から剥がしたフローリングでダイニングテーブルの下の2度目の雨漏りの跡を修理しようと思っていたので、まったくあれあれという感じ。10時半に外壁専門会社XTRのラドが来て、入居した翌年の1度目のときからおなじみなので、お久しぶり。膨れたフローリングを見て、外の(下の階の)バルコニーの屋根に出て窓枠とコンクリートの継ぎ目の写真を何枚か撮って、中に戻って来て「かなり漏れているかも」。先々週の嵐はすごい風が唸っていたからねえ。どうやらフローリングを2枚取り替えればいいという単純なものじゃないみたいで、「窓の下の壁を切って開いて、中がどうなっているか調べないとね」。あら、また壁の中のミステリーか。スマホにメモを打ち込んでいたラド、「えっと、ここは02だったかな」。え、うちは「01」なんだけどぉと言ったら、「あ、混乱しちゃった。02も雨漏りなんだよ」。あらまあ。

どうやらお隣さんも同じ嵐で被害が出たようなので、今夜は組合理事会の月例会議だから、そこで対策を協議するだろうと、外壁と床の修理は管理組合に任せることにして、プロジェクトの「やることリスト」から削除。隣では2年前に大きな雨漏り被害があって、管理組合の費用でユニット全体の床を張り替えたらしい。我が家も隣も冬の嵐が真正面から来る方角なので、雨漏りが年中行事になっては困りもんだな。調査を終えたラドが激甚災害の現場みたいなキッチンを見て、「業者の連絡先がほしいんだけど」。あら、お宅もリフォームなの。「奥サン次第なんだけどね」。そこへちょうど良く資材を抱えたワルデマーが来て、初対面の挨拶もそこそこに「スロバキア?」と聞くとラドが「そちらはポーランド」。聞いていると、どうやらそれぞれの出身地が国境をはさんで近くて、かなりの行き来があるらしい。ワルデマーが「リフォーム、声をかけてくれたらいつでもやるから」と名刺を渡して、ラドが退場。何かますます外国映画っぽくなって来たなあ。





トイレ以外はそっくり解体したバスルームでの作業はシャワーブースの再建。今日の「びっくり」はシャワーブースの石膏ボードに防水膜を張らずにそのままタイルを接着剤で張ってあったことと、キャビネットがあった床の隅にタイルがないところがあったこと。タイルが足りなかったのか面倒だったのかは知る由もないけど、すごい手抜きだなあ、もう。ワルデマーが「建築基準法で義務付けてないからね」。そっか、必要最低限で済ませてるんだな。ま、ワルデマーが最高だというドイツ製の防水膜を持って来たので、我が家のシャワーは完全防水。水周り専用の石膏ボードを張るのに、ワルデマーの提案でシャワーの反対側の奥行きのある壁にシャンプーや石鹸をおける棚ができた。マーティンがタイルを全部張り終えて、さて、明日は園芸ルームとバスルームのキャビネットを搬入する日。また忙しいぞ。


今日はバスルームの解体

2021年01月27日 | 日々の風の吹くまま
1月26日(火曜日)。☁☀。なぜかいつもより早く起きてしまって、カレシは何となく目覚めが悪かったみたい。それでも、朝ご飯を済ませたらちょっとだけ機嫌が治ったような感じ。9時ごろに冗談に「Polish Unit(ポーランド部隊)」と呼ぶようになった3人組が来て、マーティンはタイル張り、ステファンは新しい壁の石膏ボードの継ぎ目の紙やすりかけ。大きな掃除機のホースの先にやすり紙を取り付けられるようになっていて、ごしごしやるのと同時に石膏のほこりを吸い取るから助かるな。(それでも近くのカウンターや家具の上はやっぱり少し白くなるけど。)

部隊長のワルデマーは寝室のバスルームの「解体作業」で、ワタシはワルデマーが持って来てくれたいくつものプラスチックの容器にキャビネットの中身を出す作業。その間にワルデマーはシャワーのセットを外し始めたけど、温度を調節するレバーがなかなかの曲者で外れない。そこで給水の元栓を締めて、えいっ。壁に残った水栓を見て、「やっぱり安物だねえ」。まあ、マンションは「大量生産の商品」と同じようなものだから、設備も家電も見えるところには有名ブランドの名前が付いているけど、その後ろの見えないところはコスト削減の「努力」の後がありあり。次はステファンを呼んで、まずはブースの強化ガラスの壁とドアを外してから、2人がかりでキャビネットの解体。まずは天板で、給水給湯のパイプを外して、バールとハンマーでガンガンやって、水栓とシンクが付いたままでがばっ。すごぉ~い。



キャビネットを外したら、床のタイルのキャビネットの下の部分だけグラウトが入っていない。いや、手抜きじゃないの、これ、んっとに。ワルデマーはステファンにタイルを剥がして置くように言いつけて、シャワーセットと水栓を調達しに行き、ステファンはひとりでタイル剥がし。シャワーの水栓がある方は壁の中のパイプやケーブルを調べて確認しながらの作業。「だって、うっかりパイプを切ったらタイヘンだろ」とステファン。先週、ケイトが上の階でリフォーム中に水道管を壊したために天井の煙探知器の周りから雨が降って来たと言っていたので納得。バールとハンマーと素手でガンガン、バンバン、バリバリ。タイルの後ろの石膏ボードは特別の廃材廃棄場に持っていかなければならないということで、タイルとは別のバケツに放り込んで分別。なるほど、環境関連の規則ってことだな。終業時間の4時までにキャビネットもシンクもシャワーブースもなくなって、バスルームは手をつけないトイレだけが残って機能している状態。これで当面は玄関脇の小さいバスルームひとつになって、朝晩はちょっと不便かもしれないけど、トイレが使えるだけましかな。







さて、明日は外壁のメインテナンス専門会社の人が来て、雨漏りで床下浸水した(といってもフローリング2枚くらいだけど)ところを見に来るし、木曜日の園芸ルームのキャビネットの搬入に備えてタイルの目地の仕上げと防水加工があるので、また忙しくなりそう。リラックスして、よく眠っておかなくちゃ。


今日も1日せまい工事現場で・・・

2021年01月26日 | 日々の風の吹くまま
1月25日(月曜日)。☁☁☀。雪が降るぅと大騒ぎしたわりにはほぼ空振りで、降雪注意報も解除。やれやれ、人騒がせな予報だったけど、ちょっと安心。9時過ぎに予告どおりワルデマー、ステファン、マーティンの3人組が来たので、迎えにロビーまで。コロナの制限で4人一度に乗れないので、ステファンに予備のフォブを預けておいて、ワタシとワルデマーとで先に23階へ。後から上がって来たステファンが配線の工事、マーティンがタイル張りに取りかかって、ワルデマーとワタシはタイルとサンプルを比べながらグラウトの色選び。マーティンも加わって、微妙に違う色を矯めつ眇めつして決めたのは「デロリアングレイ」。マーティンが「お、バックトゥザフューチャー。いいねえ」と茶々を入れている間に、ワルデマーが販売店の在庫を確認して調達しにおでかけ。

ステファンは換気扇付き電子レンジの配線を園芸ルーム反対側のパントリーに延長するのに、しまいにはタイルを壊して、下地の石膏ボードをすっかり剥がしての大汗をかきながらの作業。次に帰って来たワルデマーを加えて3人がかりで玄関脇に移してあった冷蔵庫を所定の場所に戻す作業。張ったばかりのタイルを傷つけないように、そろり、そろり。レンジ側の壁は新しいタイルを張るので、ついでにとステファンが石膏ボードで塞いで、「泥塗り」までやっつけて、電気工事は終了。








その間、ワタシとワルデマーは次にとりかかるバスルームのシャワーブースについてああだこうだ。タイルと壁を剥がしたら何が出て来るかわからないし、しっかり防水する必要があるし、壁のタイルは床のタイルよりずっと小さいので、作業予定は2週間か3週間。トイレはそのままだし、朝晩の身づくろいはもうひとつのバスルームでやればいいし、もうひとつのバスルームもシャワーブースを一から作り直していても、キャビネットが入ってしまえば使えるので、キッチンの場合ほど不便はなさそう。でも、早めに照明器具を選んでおかないと、物流がぎくしゃくしている今は必要なときに在庫なしなんてことになるのでご用心。

木曜日に園芸ルームのキャビネットが来るので、シャワーブース用の石膏ボード4枚と合わせて、1時間だけエレベーターを予約。折り返しカリードから予約確認のメールが来て準備完了。今ごろの時期は引越しがあまりないので助かるね。キャビネットが入ったら、カウンターが届いてシンクと水栓を取り付けるまでは合板を置いてくれることになって、カレシはあちこちにおいてある道具類やポットを整理する気満々で、「オレの縄張りが戻って来たら、後は関知しないから適当にやってくれ」と来たもんだ。ま、その方がワタシとしてもやりやすいかも・・・。


タイミングが良すぎる床下浸水

2021年01月25日 | 日々の風の吹くまま
1月24日(日曜日)。☁☂☃☂❄☂☃。予報の通りだと目が覚める頃には真っ白になっているはずだったんだけど、ブラインドの隙間から覗いたら、雨だったので拍子抜け。まあ、当たらないのがバンクーバー圏の天気予報なので、しゃぁ~ないなぁ。でも、何だかマザーネイチャーも雪にしようか雨にしようか決めかねているような感じ。今どきはほんっとに決断に迷うよなあ。それでも、今日はきのう張ったタイルの両側をケンケンパして歩かなくてもいいから楽。セラミックタイルだけど、歩いてみると足元がなかなかいい感触。

リフォームの作業が認められるのは月曜日から土曜日までの午前8時から4時までなので、日曜日は「安息日」。たぶんご近所さんもやれやれと思っているだろうな。朝ご飯が済んだら、バルコニーに置いてある工具類の箱を中に取り込んで、重くて動かせないものはビニールシートで覆って、さらにじっとり重くなった古いシーツを載せて抑えて保護。それから外においてあったフローリングの束を濡れないうちに取り込み。見渡す限り戦闘ゾーンみたいな様相なところへして、外のルーフデッキの端と下の階のバルコニーの屋根が合流するあたりの内側の床がポコッと膨れていて、あ、また床下浸水!と直感。管理会社の担当者に宛てた床の張替えの追加説明に「ところでぇ」と前置きして、先々週の大嵐で水漏れが発生したみたいと写真つきでメールしたら、すぐに外壁の請負業者を送るとの返事。真正面から嵐が吹きつける方角なので水漏れは3度目だから慣れたもので、外壁の防水が済んだら膨れたフローリングを進行中のリフォームの一部としてこっちの費用で修理しまぁすとメール。(本来なら修理は管理組合の責任なんだけど。)

それにしてもタイミングが良過ぎるというのか何というのか、映画『フォレスト・ガンプ/一期一会』の名言じゃないけど、ほんとにマンションのリフォームも「チョコレートの箱みたいなもので、何があるかわからない」。おとといは、カレシの園芸ルームに給水管と排水管を引くためにキッチンのアイランドのダイニング側のパネルを外したら、排水管が何と古臭い鋳鉄管。ワルデマーは「長持ちはするけど、内側がざらざらだからごみが溜まりやすくてね、管理組合は共有部分しか掃除しないから、気をつけていてもいずれはその前で詰まってしまうよ」。うはっ。「ついでだからABS樹脂のに変えよう」。あっ、よかった。で、次の日に取り替えるために外したステファンが「30%くらい行ってるよ」。あらら、ストレーナーを入れてコーヒーかすもご飯粒も流さないようにしていたのに、動脈狭窄症じゃないの、もう。

昼前から雪が降り始めて、一時はルーフデッキが真っ白になったけど、すぐに雨に変わってべちゃべちゃ。午後になったらときどき雪がちらちら、雨がしょぼしょぼで、夕方にはしばし霧が流れて、1日中何とも落ち着かない天気。マイナスだった最低気温の予報がプラスになったので、雨雪混じりの日が続くみたい。やぁね。今日はけっこう重いものを動かしたりして動き回ったので、何となく腰が痛い。でも、あしたはタイル張りと石膏ボードの継ぎ目をパテで埋める「泥塗り」が主だと思うから、あまり騒々しくないかも。


マンションのリフォームはハンディマンの腕の見せどころ

2021年01月24日 | 日々の風の吹くまま


1月23日(土曜日)。☀☀☀。ゆっくり寝て起きて、さて朝ご飯というところで、ベーカー山の山頂近くから盛大な日の出。外の気温はマイナス3度だって。夜にはほんとに雪になるみたいで、次の週末近くまで雪と雨の鬩ぎあいという予報。やぁだっ。でも、そんなことを言ってはいられない。9時半過ぎにステファンとマーティンが来て、それぞれに内側の石膏ボードを取り付ける作業とタイルを張る作業を始め、ワルデマーが途中で調達した資材を抱えて来たのは10時過ぎ。「いやぁ、混んでいて、入るのに行列で待たされたよ」。あ、コロナでDIYプロジェクトに目覚めた人がたくさんいるそうだから、土曜日の今日はホームセンターが混むのも不思議はないな。

作業が進んでいる間に、ワルデマーと次に取りかかるシャワーブースのリフォームの相談。寝室に付属しているのは普通のシャワーヘッドを使うので特にデザインは不要だけど、もうひとつはバスタブを撤去した後にホテルにあるようなシャワーブースを作ろうということで、デザインから始めるゼロからの出発。既製のシャワートレイはサイズが合わないので、コンクリートでトレイを作って、中にベンチを作って、タイルを張って、ガラスのドアを付けての大仕事。幸い天井がダクトを通すために15センチほど低くなっているので、オーバーヘッドシャワーをベンチの上に付ければ、ベンチで温かな「雨」に打たれて風呂に浸かるようにのんびりというイメージで、高級ホテルのおしゃれなシャワーブースみたいな感じになるかな。バスルームは2つあるから、不便を最小限にするためのタイミングの問題はなし。

3人が別々の作業を同時に進めるもので、けっこう広いバルコニーは道具や材料でいっぱい。何でも屋(ハンディマン)のワルデマーとステファンは、園芸ルーム側の石膏ボードの取り付け、石膏ボードのテープ貼りとパテ塗り、電子レンジを置くためのフリーザーと小型冷蔵庫とは別の回線のコンセントの設置(キッチン側からコンクリートの柱の裏側を通して配線)と、マーティンがタイルを張っているそばをすり抜けて行ったり来たり。でも、いつもチームを組んで仕事をしているようで、狭いところでも見事なくらいに手馴れたもの。工務店だったら電気のことは電気屋を呼び、配管は配管屋を呼ぶから、想定外のびっくり玉手箱の連続の状態では、こんな具合にすいすいとは進まなかっただろうな。







ワルデマーが2時過ぎに引き上げ、午後3時過ぎにはステファンとマーティンが、通せんぼにならないように一部だけに貼ったタイルを朝まで踏まないようにという指示を残して帰って行って、月曜日までひと息。晩ご飯のしたくをするのに、玄関脇においた冷蔵庫とキッチンのカウンターの間を行き来するのに、タイルを避けてケンケンパ。アイランド側はタイル1列分の隙間があって普通に立てるけど、レンジ側は2列敷いてあるので足を下ろせるのはわずかな隙間だけなので、タイルをまたいだままの格好で料理。電子レンジはちょっと苦労したけど、けっこういい運動になるな。不便と言ってしまえば不便な状態ではあるけど、なぜかこの「非日常」を大いに楽しんじゃっているのがワタシ。妙にエネルギーが沸いてくるからおもしろい。


何でもできて、よく働いて・・・

2021年01月23日 | 日々の風の吹くまま
1月22日(金曜日)。☀☀☀。冷え込んで来た。土曜日の夜から雪が降り始めるという注意報が出ていて、来週の半ばくらいまで「冬」の天気らしい。ま、ひと冬に1回や2回はあるイベントだから、(マンション暮らしだと雪かきシャベルは要らないし)それなりに準備があれば問題なしだけど。

9時ちょっと過ぎにワルデマーとステファンがタイルの下に敷くアンダーレイのロールとモルタルの袋やタイルカッターを持って登場。作業の下準備をしている間にタイル工のマーティンが来て、肘と肘でポンッと挨拶。若いけど、もじゃっと長い顎ひげが昔のヒッピーみたいで印象的。3人ともポーランド人なので、キッチンをフルに使えない不便を最小限にするにはどうしたらいいかという問題を、主にポーランド語でああだこうだと議論。(「主に」というのは英語っぽくてわかった気になる単語がときどき聞こえるから)。相談がまとまったところで、ワルデマーがカレシの園芸ルームに新しい給水管と配水管を引き、ステファンがコンセントの位置を移し、マーティンは床板はがし。ポーランド人はほんとによく働くなあ。それに、ポーランド人移民の結束の強さもすごい。

床板をはがすのに、冷蔵庫が玄関ドアの脇に、フリーザーがダイニングエリアの戸棚の前にとそれぞれ移動。電源さえ入っていれば特に不便はないけど、動かした家具も部屋の真ん中にあったりして、まるで我が家は戦場みたいな感じ。バルコニーのドアを開け放しているので、カレシはオフィスにポータブルヒーターを持ち込んでドアを閉めて巣篭もり。ランチのために出て来て、ワルデマーに「ちょっと聞くけど、もしも将来ここのオーナーになった人が壁はいらないと言ったら簡単に外せるの?」と質問したら、ワルデマーは壁の隅をぐるっと眺めて「ねじ6本」。へえ、ねじを6本抜けた外せちゃうのか。ツーバイフォー工法はそういうシンプルなところがいい。だから、ずっと昔のまだ若い頃に、たったひとりで裏庭に幅3.5メートルの物置小屋を作れたわけで、土台から床、壁と枠組みをして行って、垂木を載せて、片流れ屋根をこけら板で葺いて、両開きのドアを付けて「建築した」小屋は10年以上健在だった。まあ、今はそんな腕力も気力もないけどね。それで今はミニチュア版を作っているのかな。





  


壁の中になる配管と配線が終わって、壁枠のリビング側に石膏ボードを取り付け終わったのはサレーセントラルのタワー群の窓が金色に輝く夕暮れどき。川向こうの埠頭ではタグボートが貨物船を接岸中で、「ボクはね、若いときは造船所でコンテナ船を作っていたんだよ」とワルデマー。そっか、それで大工仕事に配線に配管にタイル張りと何でもできちゃうんだな。マーティンがアンダーレイを貼り終わって、終業時間の5時。「あしたはタイルを張るからね。10時に来るよ」。うん、ごくろうさま。じゃぁ、また明日ね。


マンションのリフォームはびっくり玉手箱

2021年01月22日 | 日々の風の吹くまま
1月21日(木曜日)。☁☀。起きたときには低い雲がたなびいていたけど、朝日が昇って来たらまあまあの天気。今日はキッチン改装の事始めで、朝ご飯が終わったら、まずは作業スペースの確保。リビング側のリカーキャビネットを動かしやすいように大きなビン類を出しておいて、カレシの園芸作業台はバルコニーに引越し。9時半過ぎにワルデマーと相棒のステファンが大量の道具箱やら電動工具やら電線やらパイプやらを持って到着。バルコニーを置き場にして、10時には管理人のカリードにロビーに連絡を取ってロビーへ。カリードがエレベーターをロックしてくれて、1.2m×2.4mの石膏ボード3枚と長さ2.4mのツーバイフォー8本をそろりそろりとエレベーターに運び込んで、監督?のカリードと一緒に23階へ。全部部屋の中に運び込んだら、ワルデマーがエレベーターの床を掃除して、カリードが「合格だな」。

最初の仕事は壁の位置を決めて、床板を剥がすこと。壁は斜めなので、緑色のレーザーの水準器で下のプレートの両端の角度を測って印をつけ、バルコニーで電動鋸で切断。道具大好きのワタシはレーザー水準器に興味津々で、ワルデマーが壁のポスターの額縁にレーザーを当ててみせて「お、まっすぐだ」。あはは、ワタシの「目玉水準器」も捨てたもんじゃないね。電動鋸はコンセントがいるかと思ったら、今は充電式のバッテリが電源で、コードが絡まないように気をつけていた昔とは大違い。でも、壁の組み立てはバルコニーで上枠と下枠の間に間柱を取り付ける昔ながらの方法で、できたものを運び込んで、取り付ける位置にはめ込むのがひと仕事。





壁枠が入ったら、次はダイニング側の照明のスイッチと低いところにあるコンセントを移動して1ヵ所にまとめる作業。これがまたサプライズ続きで、アイランドの端の壁の中には電線が何本もあって、キッチン側の中央にあるスイッチとコンセントも端に移して、ついでにシンクの下にあるディスポーザー用のコンセントをダイニング側の壁に移すことにしたら、配線を動かすのにあっちに穴、こっちに穴で、最後はみごとに穴だらけ。ほんと、マンションの壁の中は何がいったいどうなっているのか、まるで開けてみるまでのお楽しみのびっくり玉手箱。まあ、下の方はキャビネットが入るし、その上はタイルを張るので余った石膏ボードで塞げばいいんだけど、配線の処理で予想外の時間がかかってしまった。





というわけで、今日は壁枠に石膏ボードを取り付けて、継ぎ目にテープを貼ってパテで埋める予定は明日に持ち越し。あらかじめオンラインで選んでおいた床のタイルは白っぽいクリーム色だったけど、ダイニングエリアのフローリングとの調和を考えて、ワルデマーの意見を採用してグレーに変更。タイル屋に在庫があることを確認して、帰りがけに仕入れることになったけど、晩ご飯のしたくをしていたら、「今からタイルを持って行くよ」。持って来たグレーのタイルは思ったよりも暖かみがあって、カレシも「いいねえ」。よし、明日はまた忙しくなるね。


ホワイトハウスの代替わりで株が上がったけど

2021年01月21日 | 日々の風の吹くまま
1月20日(水曜日)。☁☁。別に風雲急というわけではないんだけど、何となく忙しくなって来たような気分。いつものように朝からラジオのかけていたら、DJがトランプが乗ったヘリコプターがホワイトハウスから飛び立った、トランプが大統領専用機でフロリダに飛び立った、もうすぐ新大統領の宣誓式が始まる、バイデン大統領が就任してホワイトハウスに入った・・・と音楽専門局(ハードロック)なのに音楽はそっちのけ。これも歴史のひとつの区切りだな。トランプは慣例に従って大統領執務室に後任への手紙を残して行って、バイデンによると「very generous」だったそうな。寛容とか寛大とか思いやりがあるとか惜しみないとか、いろんな意味合いがあるけど、トランプはああいうとんでもない引っかき回し屋でも根っから悪いヤツというわけじゃないと思ってたから、どんなことが書いてあったのか興味があるね。

バイデン新大統領はホワイトハウスの執務室に入ってすぐに大統領令の連発。そのひとつがキーストーンXLという延長約1900キロの原油パイプラインの建設許可の取り消しで、カナダから延々とネブラスカ州まで敷設して、そこで既存のキーストーンパイプラインに接続して、メキシコ湾岸の製油所にカナダの原油を供給する計画は賛否両論入り乱れていたけど、バイデン大統領のサインひとつであっさりチョン。カナダはアメリカにとって最大のエネルギー供給国なんだけど、すでに予告されていたことなので想定外ではないにしろ、石油産地のアルバータ州ではかなりのショックだろうな。石油には逆風が吹いているし、ロッキー山脈を越えてBC州沿岸に通じるトランスマウンテンパイプライン(バーナビーにある終点のタンク基地は我が家から見える)の拡張も環境派の反対運動やBC州の政権交代などでご難続きだし、「陸封」アルバータはつらいところ。

コロナのパンデミックで世界の経済が混乱して以来いかにも神経質にあたふたしていた株式市場は、ホワイトハウスの代替わりにほっとしたのか、ダウ平均が史上最高値。でも、パイプラインが建設中止になって、カナダの株式市場は下がるんじゃないかと思ったら、ポートフォリオマネジャーのトニーに運用を任せてあるワタシの虎の子資産もぴょんと跳ね上がって、年末に個人年金の払い出しがなければ「市場最高値」になっていた勘定。ま、これからまだひと波乱ありそうだから、手放しで喜んでいる場合じゃないかもしれないけど、去年の春の暴落ぶりを思い出せば、がんばってるじゃないかという感じがして、やっぱりうれしいね。

さて、今日の「やることリスト」のトップは、園芸ルームの壁を作る部分においてある作業台の周りを片付けること。基本的にはカレシの領域だから、カレシ流で片付けてもらうことにして、ワタシは手伝うから言ってねぇとやんわりプッシュ。午前中に作業台の上の棚に積み上げてあったポットの類がなくなってすっきり。午後はのんびりして、晩ご飯の後で今度は下の棚の片付け。ワタシはキッチンでアップルソースを作りながらそれとなく監督?していたら、「持ってるのを忘れてた道具が出て来た」と言いながら、ためておいた段ボール箱にごちゃごちゃと入れてはバルコニーやレクルームに運んで、30分ほどで作業台は空っぽ。ふう、やれやれ間に合った。


不便になる便利なものと変わることなく便利なもの

2021年01月20日 | 日々の風の吹くまま

1月19日(火曜日)。☁☀。ベーカー山が燃えているような、何とも不思議な朝焼け。今日はどんな日になるのかな。もしもこんな光景が今から5000年前とかだったら、古代の人たちは「わっ、恐ろしいことが起きる予兆だっ」とあわてたのかな。もっとも、何かにつけてあたふたすることにかけては21世紀の人間も古代人とそんなに違わないような気がする。不可解なことに遭遇して「空が落っこちて来るぅ」とパニックになる人と、「わかんないや」と他のわかりそうでおもしろそうなことに注意を移す人と、「へぇ、何なんだろう」と矯めつ眇めつする人と、「興味なぁ~い」と布団にもぐりこむ人と、その他いろいろ。それだから芝居のひとつも書いてみたいって気になるわけだけど。

朝一番でワルデマーが「木曜日に石膏ボード3枚とツーバイフォーを8本持って行くけど、15分くらいで済むのにエレベーターの予約は必要?」とメール。そこで管理人のカリードにこれこれしかじかで指示をお願いとメールしたら、すぐに「予約のリクエストを出して」と返信。ワルデマーに「要予約だって。午前中は9時から1時まで1時間刻みだけど、9時?10時?」とメールを飛ばしたら、すぐに「10時にして」。オッケーとPCで管理会社のマンション専用のサイトログインして、エレベーター予約のページでリクエストフォームに「家具・資材の搬入」をチェックして、1月21日午前10時から午前11時に予約。新規に入居の場合は2万円のデポジットが必要だけど、出て行くときと家具などの大型の配達品の搬入の場合はデポジットなし。さっと送信したら、ほどなくして「確認」のメール。カリードは仕事が早くて、まさにno nonsenseなので評判がいい。すぐにワルデマーに予約したよぉとメールして、木曜日の予定が整ってしまった。

スマホでのテキストメッセージはめったに使わない(使うことがない)けど、こういうときはやっぱり便利なもんだな。若い人たちのように親指では打てないけど、人差し指1本でちょいちょいとやるのはもう楽々。ただし、返事を待つときはスマホをそばに置いてちょこちょこチェックするか、「スピード感を持って」やり取りする必要があるときは一時的にバイブレーションに設定することにしていて、ふだんは着信しても鳴らないように設定して、ときどきメッセンジャーのアイコンに着信を知らせる赤い通知バッジがぽちっとついていないかちら見するだけ。それにしても、今どきは日常生活を便利にしてくれるはずのものが何だかどんどん不便になるパラドキシカルな時代だな。

午後はワルデマーがアカウントを持っているタイル屋のサイトで床タイル、キッチンとバスルームの壁タイルの品定めをして、次に旧居のシャワーセットを買ったディーラーのサイトを見つけて、キッチンとバスルームの水栓とシャワーヘッドの品定め。(グローエはいつの間にか日本のメーカーの子会社になっていた・・・。)買い物に行って来たら、後は晩ご飯のしたく。今日のメニューは鶏ももの唐揚げ。スーパーに行く途中にある、アジア系を中心に世界の珍しい食品を置いているDenny’s Farm Marketで見つけたのが、このフィリピンから輸入の「唐揚げ粉」。ブランドは「Aj」だけど、よく見たら下にAJINOMOTOと書いてある。つまり味の素がフィリピンで作って売っているもので、値段は99円で味も日本の唐揚げ粉とそれほど違わないから、いつでも手に入るのはうれしい。エアフライヤーでこんがり焼いて、いただきまぁ~す。



今日は1年で一番ブルーな月曜日なんだって

2021年01月19日 | 日々の風の吹くまま
1月18日(月曜日)。☀☀☀。公式の日の出の時刻は7時59分。太陽がベーカー山の肩から昇って来た。日の出の位置がだんだん東へ東へ、日の入りの位置が西へ西へと移って行くから、それだけ日が長くなるわけで、見ているとほんっとに宇宙と自然の妙が実感できる。でも、いつまでもうっとりしているわけには行かなくて、朝ご飯が済んだから脚本を読んでくれるアミエルに60ページあるけどいいかとメール。ほどなくして「いいよ」という返事が来たので、それではお願いしまぁすと送って、うん、どんな評が返って来るか、ちょっとどきどき。

今日1月の第3月曜日は「ブルーマンデイ」と言って、1年で一番ゆううつな月曜日ということになっている。どうやら、クリスマスから新年までのホリデイシーズンに旅行だ、プレゼントだ、ボクシングデイセールだと散財したつけが、クレジットカードの請求として回って来て頭を抱える時期だからと言うことらしい。何だかねえ。でも、このホリデイシーズンはコロナのおかげで旅行とプレゼントの方は減っただろうと思うけど、ボクシングデイセールはオンラインショッピングが盛況で、カナダポスト(郵便公社)なんか記録的な増収になったらしい。そういえばあの頃は、ロビーのメールルームが宅配業者が置いて行った荷物で足の踏み場がない状態で、箱やら袋をどけてからでないと郵便箱に手が届かなくて困ったもんだった。

今週は我が家でもワタシ名義のクレジットカードの請求日があるけど、これはキッチンの改装で新調する大型家電6点の支払い。国境閉鎖などで物資の輸送が円滑に行っていないので、全品入荷待ち。でも、ひいきにしている家電ディーラーなので改装のための注文であることを伝えておいたら、けさ改装のスケジュールはどうかという問い合わせがあって、ちょうどタイミングよくワルデマーから「木曜日に壁を取り付けに行く」と電話。そこで、ディーラーの担当者のアンナにスケジュールの調整に役立つなら直接ワルデマーと連絡を取ってもらっていいとメールしたら、「ぜひお願い」との返事で、さっそくワルデマーに連絡先を教えてもいいかとメールを飛ばしたら「そうしてくれ」との返事。大きいのが6点もあるから、入荷ごとに配達するよりもひとまとめの方が効率的で、それならスケジュールを立てるワルデマーに任せた方がいい。ということで、ワタシの肩の荷がひとつ下りたところで、明日かあさってにはカレシの園芸コーナーのものを全部どけておかないと。

何だか急に慌しい雰囲気になって来たけど、そうなるとけっこう張り切ってしまうのがワタシ。あれこれと頭の中で「やることリスト」を作っていて、そうそう、同じフロアのご近所さん4軒に「ご迷惑をおかけしますがよろしく」と改装のことを知らせておかなくちゃ。工事がすっかり終わったらお披露目のオープンハウスをしたいな。コロナ関連の制限が厳しいうちはダメだけど、4戸合わせて6人だから、少し緩んだら三々五々の形でやれるかも。そのコロナ、BC州の新規感染者数は7日平均のグラフが下降線になっているけど、このまま下がり続けてくれれば・・・。


トランプ退場でフーコーの振り子がひと周り

2021年01月18日 | 日々の風の吹くまま
1月17日(日曜日)。☁☂☁。ぱっとない天気だけど、気分はちょっとアップビート。きのう1日脚本の読み直しと手入れに夢中になって、最後には全体的なまとまりがほんの少しだけど見えて来たからかな。ワタシってけっこう調子が出る性質のようで、むらっ気なわけじゃないんだけど、調子に乗ったらしばらくの間はエネルギーを集中して疾走するところがあるから、今がその「イケイケ」フェーズということかな。

だったら今のうちということで、脚本の最後の最後の見直し。まずはプロローグを第1幕に変更。公園のベンチでの老人と若者の会話を拡充して、若者のスマホが突然アクセス不能になったところで、慌てる若者に老人が「自分のデバイスを使え」。若者がスマホを振りかざして「これがオレのデバイスだ」と言い返せば「じゃあキミの耳と耳の間にあるのは何なんだ」。カタカナ語のデバイスと違って、英語のdeviceにはいくつも意味があるので、それを使って場面を第2幕の想像の世界につなげてみた。第2幕は、劇作講座で書き始めたときのテーマにつながるものを削って、整理。想像の世界から現実に戻るエピローグは短いのでそのままにして、老人が読んでいた本(フランス革命の話)を「キミの未来を形作るのに役立つかも」と若者にあげて退場して、その本が最後の最後で「未来」を示唆する小道具になり、新たに入れた若者のせりふで「希望を持たせる」幕引き。

時代の変化と社会の要求の変化、過去と現在の断絶、世代間の断絶、デジタルとアナログ、リアルと想像といった対比をフーコーの振り子のイメージに託して・・・と言うとちょっとかっこ良く聞こえるけど、舞台をイメージできるようになって、我ながらかなり向上したとは思う。同じカレッジの映画脚本の講座で、一般に通用しているフォーマットでは「1ページ=1分」が目安と教わったけど、できあがった脚本原稿は全部で60ページだから、だいたい1時間ちょっとで、休憩なしの1幕ものの芝居という感覚で行けそうな長さ。第2幕の想像の世界にすぅ~っと入って、ひとつの「事件」でまたすぅ~っと現実の世界に戻って来るようになっているから、実質的には1幕3場に近い感じかな。結局2日がかりになって、ちょっとばかり頭がくたびれてしまったけど、やる気が戻って来たのは大収穫。

トランプ大統領はしあさってで政治の舞台から退場するけど、第1幕での会話で、モーツァルトのオペラ『魔笛』のパパゲーノが嘘の罰として口に錠をかけられる場面にSNSのアカウントを止められたトランプのイメージを重ねたような若者のせりふがある。読み返しながら、前後にこの「民主党派の怒れる若者」と「謎めいたアナログ老人」を配したのはトランプが大統領に就任した頃だったのを思い出して、ちょっとひとり笑い。何となくフーコーの振り子がひと周りしたような感じで、時の流れというものはほんとに絶妙におもしろい。


モーツァルトとベートーベンとフーコーの振り子

2021年01月17日 | 日々の風の吹くまま
1月16日(土曜日)。☁☁☂。何かあまりよく眠っていなかったのか、目が覚めたらほぼ8時。外はきのうとは打って変わって、朝焼けも何もないもっやぁ~っとした天気。日本では「阪神・淡路大震災」から今日で満26年。そんなに長い年月が経ったのか。仕事をしながらいつも聞いていたシアトルのFM局から「日本で大規模な地震があった」という第一声に、とっさに生まれ故郷の釧路かっ?と息を呑んだのを今でもはっきり覚えている。地震は関西だったことがわかってほっとしたのもつかの間、その後の1時間おきのニュースで報じられる死者の(推定)数がどんどん増えて行って、大変なことが起きたとわかって、その日の仕事は手につかなくなって中止。淡路島がワタシの母方の先祖の地ということもあったし、神戸に住む父方のいとこ達が無事だとわかるまでは仕事が手につかなかった。あれからもう26年。時間はほんとに容赦なく流れるんだなあ。鎮魂・・・。

いつもの土曜日の掃除と洗濯が済んで、弾みがついたところで、アミエルに読んでもらうことにした脚本のファイルを開いて、自分でじっくりと読み直し。もう10何年も前にコミュニティカレッジの夜間部で劇作コースを取ったときに書いた1幕もので、ナポレオンが自ら皇帝になる直前のウィーンで、(死ななかった)モーツァルトと『エロイカ』完成したばかりのベートーベンの会話が中心。でも何となく漠然としていたせいでその後放置してあったのを、Arts Clubのキャシーが個人指導を買って出てくれたときに埃を払って、プロローグとエピローグを書き足したんだけど、別の脚本に寄り道しているうちにまた3年以上も放置。でも、今になって読んでみたら何だか今の世の中にも通じるようなところがあるような感じがして、キャシーが書き込んでくれたコメントを読みながらちょっと手を入れてみるかという気になったしだい。

そうなるとけっこう夢中になるのがワタシの癖で、プロローグとエピローグに手を入れるのに1日がかり。現代の都市の片隅の公園でベンチに座っている老人と若者のやりとり。老人は本を読みながらウォークマンでカセットテープの音楽を聴いていて、若者はスマホをいじってはままならぬ時勢に憤っていて、そばにいた老人に絡むわけだけど、フーコーの振り子の話が出て来て、世代間の歴史観や世界観の違いが何となくテーマっぽくなっている感じ。若者がモーツァルトの音楽をエレベーターミュージックとしてはイケてると言ったり、中学校で連れて行かれたオペラ『魔笛』をチックフリックやディズニーのミュージカルと同列に見ていたり、でも夜の女王は声がキィキィし過ぎだったけど、話はわりとおもしろかったと言ったり。老人が読んでいた本がフランス革命の話だったことから、その激動の時代を生きたモーツァルトとベートーベンの対話に場面が移るわけだけど、キャシーのコメントにもあるように、現代からその場面にどうやってうまくつなげるかが一番の難問。

それでもやっているうちに、また少し形が整って来た感じで、明日もう一度じっくり読み直して、アミエルに送って読んでもらうことにしよう。思うように話が固まらなかったり、構成が気に入らなかったりして、なかなかこれなら自分なりに満足できるというところにたどり着けないからこそ、プロの劇作家の意見と指導を仰ぐわけで、はて、どうなることか・・・。