職員室通信・600字の教育学

小高進の職員室通信 ①教育コミュニティ編 ②教師の授業修業編 ③日常行事編 ④主任会トピックス編 ⑤あれこれ特集記事編

★2月、3月の学校は、伊東静雄的だ。僕の精神がついていけるかどうか?……やや不安である

2012-02-07 03:52:01 | 僕のモンマルトル日記

 

2012

02.02
Kさんの太鼓の響きに負けないように


◆遂に2月に入った。
 「遂に」という副詞は、3月に入ったときに使ったほうがいいのではないか?とも思うが、公立中学校という教育の場に、2月と3月の区別はない。
 2月に入ると、学校の空気の密度がグッと高くなる。
 子どもの思いも、教職員の思いも、濃くなる。
 昔、明けても暮れても日本の詩を読みつづけたことがあった。
 ある詩人のところで、ピーンと耳鳴りがするほど、空気の密度が高くなった。
 『わがひとに与ふる哀歌』の伊東静雄だった。
 2月、3月の学校は、伊東静雄的だ。
 僕の精神がついていけるかどうか?……やや不安である。
 音楽室(3年生)では、「遂に」、「仰げば尊し♪」の練習がはじまった。


◆朝、行事版に2月の行事を書き込む。(僕はいつも、その月に突入してしまってから、「あっ、忘れていた」という感じで記入する。前月のうちに記入したことは一度もない。)

 主なものは次のとおり。
 ○全校朝会(3年生激励会)
 ○新入生保護者説明会
 ○新入生(小学6年生)による授業参観
 ○近隣中学校情報交換会
 ○連合PTA臨時総会
 ○3年5次(学年末)試験
 ○私立高校入試
 ○地域教育力推進協議会
 ○1・2年5次(学年末)試験
 ○運営委員会
 ○職員会議
 ○学年会議
 ○公立高校入試


◆朝から、いつもの「1日66コマ授業参観(←これは何か? 機会があるときに説明しますm(_ _)m)」の合間に、怒濤の執筆(書き散らし)。

(1)学校通信原稿A4版3枚、3000字。
(2)新入生保護者説明会原稿A4版8枚、7000字。
(3)某教育団体からのアンケートへの回答。
(4)小・中連携推進協議会原稿のチェック。

 ここで、会議、給食等のために、作業は一時中断。
 給食後、校内を巡回。
 巡回の最後に、体育館で1・2年生がやっている、あすの「3年生激励会」に向けた練習を参観。
 やはり、体育館の空気の密度が高い……1・2年生の思いが濃い……そして、あたたかい……と感じる。
 Kさん(2年生女子)の叩く太鼓が、僕のカラダのシンに響いた。
 寒さも吹っ飛ぶ。


 午後1時半から「書き散らし」作業再開。

(5)新入生保護者説明会用のパワーポイントスライド26枚。
(6)近隣中学校情報交換会の資料確認(これは新たに作成というのではなく、既に地区で発行している「すこやかみなみネット通信12月号~地域情報交換会特集号~」を使用する。残部数をチェックしただけ。)

 午後2時30分、ここで一段落。

 これで、本日のノルマ達成……と、ホッとしたところで、明朝の「3年生激励会」のプログラムにある、僕のスピーチの「内容」が決まっていないことを思い出した。
 ブレストのための紙を1枚取り出し、単語を2つ、3つ、書き出した。
 しかし、すぐにやめた。
 できることなら、もう少し魂を沈潜させた「位置」で、ブレストをやりたい。
 きょうの仕事(1)~(6)の魂の「位置」では「太鼓の響きに負けてしまう」と感じた。

◆夕刻、職員室の隅で、国語科の八重Tと、太宰治『走れメロス』を分析批評で授業をするとすれば……というテーマで雑談。
 八重Tはあさってから『走れメロス』をやるそうだ。
 話題にあがった分析コード。
 「登場人物」……「設定」……「視点」……「主役と対役」……「対比」……「ピナクル」……等々。
 「ピナクル」の討議はおもしろそうだ。

★関連記事
★昔、もう、ホンマ、ずっとずっと昔、来る日も来る日も、次から次に、日本の詩集を読みつづけたことがある。ある詩人のところで胃と食道のあいだがグイグイと引っぱられた

  公式ホームページへ


  WEB無人駅線ページへ




最新の画像もっと見る

コメントを投稿