◆遂に2月に入った。 「遂に」という副詞は、3月に入ったときに使ったほうがいいのではないか?とも思うが、公立中学校という教育の場に、2月と3月の区別はない。 2月に入ると、学校の空気の密度がグッと高くなる。 子どもの思いも、教職員の思いも、濃くなる。 昔、明けても暮れても日本の詩を読みつづけたことがあった。 ある詩人のところで、ピーンと耳鳴りがするほど、空気の密度が高くなった。 『わがひとに与ふる哀歌』の伊東静雄だった。 2月、3月の学校は、伊東静雄的だ。 僕の精神がついていけるかどうか?……やや不安である。 音楽室(3年生)では、「遂に」、「仰げば尊し♪」の練習がはじまった。 ◆朝、行事版に2月の行事を書き込む。(僕はいつも、その月に突入してしまってから、「あっ、忘れていた」という感じで記入する。前月のうちに記入したことは一度もない。) 主なものは次のとおり。 ○全校朝会(3年生激励会) ○新入生保護者説明会 ○新入生(小学6年生)による授業参観 ○近隣中学校情報交換会 ○連合PTA臨時総会 ○3年5次(学年末)試験 ○私立高校入試 ○地域教育力推進協議会 ○1・2年5次(学年末)試験 ○運営委員会 ○職員会議 ○学年会議 ○公立高校入試 ◆朝から、いつもの「1日66コマ授業参観(←これは何か? 機会があるときに説明しますm(_ _)m)」の合間に、怒濤の執筆(書き散らし)。 (1)学校通信原稿A4版3枚、3000字。 (2)新入生保護者説明会原稿A4版8枚、7000字。 (3)某教育団体からのアンケートへの回答。 (4)小・中連携推進協議会原稿のチェック。 ここで、会議、給食等のために、作業は一時中断。 給食後、校内を巡回。 巡回の最後に、体育館で1・2年生がやっている、あすの「3年生激励会」に向けた練習を参観。 やはり、体育館の空気の密度が高い……1・2年生の思いが濃い……そして、あたたかい……と感じる。 Kさん(2年生女子)の叩く太鼓が、僕のカラダのシンに響いた。 寒さも吹っ飛ぶ。 午後1時半から「書き散らし」作業再開。 (5)新入生保護者説明会用のパワーポイントスライド26枚。 (6)近隣中学校情報交換会の資料確認(これは新たに作成というのではなく、既に地区で発行している「すこやかみなみネット通信12月号~地域情報交換会特集号~」を使用する。残部数をチェックしただけ。) 午後2時30分、ここで一段落。 これで、本日のノルマ達成……と、ホッとしたところで、明朝の「3年生激励会」のプログラムにある、僕のスピーチの「内容」が決まっていないことを思い出した。 ブレストのための紙を1枚取り出し、単語を2つ、3つ、書き出した。 しかし、すぐにやめた。 できることなら、もう少し魂を沈潜させた「位置」で、ブレストをやりたい。 きょうの仕事(1)~(6)の魂の「位置」では「太鼓の響きに負けてしまう」と感じた。 ◆夕刻、職員室の隅で、国語科の八重Tと、太宰治『走れメロス』を分析批評で授業をするとすれば……というテーマで雑談。 八重Tはあさってから『走れメロス』をやるそうだ。 話題にあがった分析コード。 「登場人物」……「設定」……「視点」……「主役と対役」……「対比」……「ピナクル」……等々。 「ピナクル」の討議はおもしろそうだ。 ★関連記事 ・★昔、もう、ホンマ、ずっとずっと昔、来る日も来る日も、次から次に、日本の詩集を読みつづけたことがある。ある詩人のところで胃と食道のあいだがグイグイと引っぱられた ★公式ホームページへ ★WEB無人駅線ページへ |
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