鈴鹿カートレースで超有名なドライバーさんと写真を撮ってもらってます。
ちなみに彼のおとーちゃんと私は同級生。
さて、期せずしてポールからのスタートってなった決勝。
戦略は??
前回のレースの最大の反省点である体力不足を自分なりに補おうと多少の努力はしてきました。
その効果も少しはあったのか、レギュレーションのカートとドライバーの重量の145キロはいつもは何もせずにクリアしてましたが、今回はウェイトを1.5キロ積まなければ足らなかった。
体重も少々減少していたようです。
目標であった決勝レースの後半で粘れる走りをしようと後半重視に空気圧も下げた。
午後になって気温も上がってきて午前中のようなスリッピーな路面でもないはずです。
この日は私のクラスのレースはカートではオオトリの開催・・いわばエフワンです(笑)
案外、もう失うものはないねんってレース前は落ちつけてきてました。
あのスピンで厄払いはできたのか(+_+)
待った無しのローリングがスタート。
一発で隊列が揃って日章旗が振られて激闘へのスタートが切られた。
1コーナーの内側を2番手カートとずっと並んだままヘアピンに向かいます。
ヘアピンでも2位のカートがけん制してきてぐりぐりと2台のサイドカウルがひっついたままコーナーを曲がっていきます。
「うひょひょ!これをやりにきたんやで~~!!」ってなんかうれしかった。
「いやいや、負けへんで~~!!」
タイヤがからんで浮きあがるような競り合いではなかったので危なくは全くない。
当たり負けせずに4コーナーに向かうことに成功!!
そーして悪夢の4コーナーも慎重に抜けた・・
だが、キャブのハイニードルを開け過ぎた気がしたのでS字コーナーでもう1度全閉にして最終コーナーを抜けてからまたストレートでキャブのハイニードルを少なめに開け直しました。
1コーナー手前でエンジンが弾ける回り方になったので「キャブはOK]って判断した。
タイヤのグリップ感も問題なし!!
超絶全力でコーナーからコーナーへブットバシます。
「後ろが誰になったか知らんが心を折らんとあかん!!」
コースの端っこにタイヤの半分でも残ってたらええねんって勢いでプッシュしました。
しかし、ここまで言う事を聞いてくれるイントレ君も初めてかも?ってくらい乗りやすいし攻めても攻めてもコースから外れて破綻してしまう不安がみじんにも起きてこない。
鬼門の4コーナーでのハンドリングがすごくしっとりときて、絶品なフレームのシナリを感じました。
予想では3台くらいで必ずもつれるって考えてました。
レースは進んでいきます。
だが、心配していた体力不足がだんだんと出てきた。
「や、やばいかも・・」
と、突然、自分でも「なんで?」って分からなかったが声が出てきた。
「おっりゃ~~!!!」
「くっそ~~~!!!」
「なにさらしとんねんんんんーーー!!」
「○×%※▽ううーーん!!」
もうストレートでもコーナー手前でも絶叫しまくった。
なんか、もう弱気が出てきそうだったので、自分で自分を鼓舞して必死にダメダメの気持ちを押し込む。
この時点で相手は他のカートよりヘタレな自分自身ってオモムキになってきたのだと思う。
前回レースでばててしまった10周を越えてきた。
「おどりゃ~~!!、コラァ~~!!、ここからじゃ~~!!」ってさらにわめきちらした。
もうピットの人やオフィシャルの方に聞こえるんじゃないか?ってくらいです・・聞こえてなかったでしょうか(笑)
この時、ふと、思ったのですが、エフワンのツノダ選手が走りながらの暴言があるってニュースになってバッシングを受けてましたが、あれは他人にどうこうなんて全く無く、自分自身を必死に追い詰めていた際に自然に出た言葉ではなかったでしょうか?
私と一緒にしたらアカンです??
そーして、自分に負けないように後半もベストを出し尽した、9分間。
フッと気付けば残り周回数のボードが1になった!!
トップを走っているとレースが長く感じて仕方ないものだが、この日はなんでか早い。
後ろがどこまで来てるかって、1度も振り返らずにここまでレースを走ってきました。
最後の1周だけ、「インに誰か飛び込んくるんじゃなかろうか?」
「怖い、ここか、次か~~??」ってビビりながら走った。
でも、イチマルレーシングチームのフレッシュマンクラスで2位をゲットしたTくんからの「後ろ、危ないでサイン」もあまり無かったって思い出しました。
最終コーナーも1台だけで無事に回った!!!
ああ、ピットの大勢の人が強く手を振ってくれている!!
あああ、夢のチェッカーを構えている社長が見えた!!!
自然とガッツポーズが出てきた!!!!
激しく振られるチェッカーを1番で受けた~~~~あああ
とたん、何でか知らんけど1コーナーがホントに全く見えなくなりました。
目から大汗が出た模様。
ハンパない脱力感と共にクールダウンのラップをゆるゆると回ります。
振り返るとトニーカートの同級生ドライバーの方がおられた。
今シーズンもありがとうって気持ちでハイタッチを交わしました。
ピットに入るとまたまた皆さんが拍手で迎えてくれる・・アリガトウ、ほんと、アリガトウ・・ううう
天国から地獄、そしてまさかまさかの極上の天国に来れたです。
ほんまにここにおるのかイチマル監督・・
合成写真ではありません。
スピンで落ち込んでいた人間とは完全に別人に豹変。
「はー?あれはわざとやがな」って言いかねないくらいのかわいげのないオッサンですがな。
などというと冗談はやめときまして・・
レースを開催してくださった、きのくにカートランドさんや私をサポートしてくれたり、いろいろと親身になって無理を聞いてくれたりしてくれた多くの皆さま、ほんとありがとうございました。
いい結果を見ていただけてこの上なくうれしいです。
って、もう引退でもするような挨拶になってしまいましたが、来年シーズンもキバリますです。
今後ともヨロシクお願いいたします。
以上、きのくにカートシリーズ最終戦のご報告でありました!!