半袖

2020-04-30 19:05:00 | 
半袖シャツが

笑う


初夏の日差しを

浴びて


あなたが

振り向くから

うつむくばかり…



半袖シャツが

笑う


初夏の香りを

乗せて


あなたが

振り向くから

日焼けしたみたい…




島のユリから

どこかの誰かのいつかの

日常をテーマに

詩にしています。
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島のユリ

2020-04-30 18:36:00 | 
光の道が

できる頃


あなたは

晩酌しているかしら…


丘に咲くユリ

島のユリ


白く白く

待ってます




いちばん星を

見つけると


ただただ

愛しい想いだけ…


丘に咲くユリ

島のユリ


白く白く

待ってます


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洗濯日和

2020-04-29 18:35:00 | 
窓を開けて

手洗いの洗濯をする


風が通ると


洗剤の花の香りが

廊下で笑う


家での生活は

化粧しなくていいから

ついつい

日焼け止めを

忘れてしまう


ベランダに出て

洗濯物を干すと


日差しが

初夏の方を向いていた
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衣替え

2020-04-24 21:00:00 | 
街や

山が

衣替え


緑のレースが

揺れている


そっと

ほころぶ胸に


飛び込んで

くる

ホーホケキョ…
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窓ぎわ

2020-04-20 18:00:00 | 
こっちへ

来てごらん


窓のそばで

腰かけた祖母が

手招く


ここにいると

世の中のことが

よく見えるから

と笑う


いつかの

柔らかな日差しが

私を包む


外を眺めると

庭と小さな畑と裏山…


私の思う

世の中とは

ずいぶん違っていた


けれど

祖母の世の中には

多くの生命が

育まれている


おばあちゃん…

私の思う世の中は

大きくて

大きくて


ひとりでは

見失いそうなくらい

大きかったよ…



猫が

外を眺めている


行き交う車


遠くの木々


そして

こちらを

見つめる


そうね…


世の中って

あなたがいるね…
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