踊る小児科医のblog

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せんべい汁ボランティア、新潟の被災地へ

2004年11月07日 | NEWS / TOPICS
11月6日~10日の5日間、小千谷・川口の被災地に八戸からボランティアがせんべい汁炊き出しに行ってきました。前週に引き続き第二陣としてのもので、実はうちの息子も学校に無理を言って参加させていただいたので、新聞記事をここに引用しておきます。

八戸のボランティア被災地でせんべい汁提供(2004/11/07 デーリー東北)

【新潟県小千谷市から本社・金澤朋哉】十月二十三日の発生から丸二週間が経過した新潟県中越地震。被災地の支援にと六日、八戸市の民間ボランティア団体が、大きな被害を受けた小千谷市に入り、避難所生活の人たちらに温かいせんべい汁を提供した。全国的な支援の輪が広がる被災地。ライフラインが徐々に回復し、復興に向け着実に動いているように見えるが、現地の人たちはいまだ続く余震におびえ、今後の生活など現実的問題に頭を悩ませる。依然、不安を抱えたままの避難所生活が続いている。
 「八戸ボランティア会」の支援活動は先月三十日に続き二度目。今回はメンバー十九人が車二台で同日早朝に八戸市を出発。高速道を乗り継ぎ、約九時間かけ目的地の小千谷小学校に到着した。
 メンバーに緊張が走ったのは高速道から市総合体育館が見えた瞬間だった。路上駐車の車の列、倒壊した家屋…。惨状を前に「うゎー」と、ため息にも似た声が漏れた。
 市内に百カ所以上ある避難所の中でも規模の大きい同校。ピーク時に二千人以上いた被災者は、ようやく四分の一まで減ったという。日中はお年寄りや子供がまばらにいる程度。
 市の担当者は「家の片付けに行っているが、暗くなれば戻ってくる」と説明してくれた。
 一週間ほど前から、自宅と避難所の両方で生活している開業医の横山隆一さん(44)は「いつ余震が来るかと考えると、建物の中にいることが不安だ」と言う。そして「今は今後の生活の問題が重くのしかかっている」と表情を硬くした。
 せんべい汁作りは午後四時前から始まった。テントの中で、メンバーたちが、あらかじめ下ごしらえした材料にせんべいを割り入れる。列をつくった人たちは、湯気の立ち上る鍋の前に長い列をつくった。
 辺りは次第に暗くなり、冷えてきた体には何よりの贈り物。用意した約五百食分のせんべい汁は、あっという間になくなった。初めてせんべい汁を食べた会社員久保田常夫さん(29)は「温かい食べ物はやはりうれしい」。そして「青森から来てくれた気持ちにも、感謝したい」と笑顔だった。
 ボランティアに参加した八戸市立東中学校二年の久芳草佑君(13)は「決して大きなことはできないが、自分の力が何人かの役に立ったのなら、来た意義があると思う」と話した。
 同会は七日も、せんべい汁を被災者に提供することにしている。
【写真説明】
被災者に温かいせんべい汁を提供する八戸ボランティア会のメンバー=6日午後6時ごろ、小千谷市立小千谷小学校グラウンド

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