踊る小児科医のblog

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広瀬隆講演会「福島・原発・憲法! 今、私達が知るべきこと」(9月22日・八戸市総合福祉会館)

2013年08月29日 | 東日本大震災・原発事故
#9/21青森の翌日に八戸でも講演会開催が決まったようです。主催者から案内が送られてきたのでこちらにも掲載しておきます。

広瀬隆講演会

「福島・原発・憲法!
今、私達が知るべきこと」

日 時:2013年9月22日(日)13時30分~16時
場 所:八戸市総合福祉会館「はちふくプラザ ねじょう」
多目的ホール(八戸市根城 TEL 0178-47-1651)
講 師:広瀬 隆氏(ノンフィクション作家)
入場無料

福島原発震災から3年目の今も、事故の全容はつかめておらず、破壊された原発は未だに膨大な放射能を空に海にタレ流し続けています。
福島県では15万人もの原発難民が故郷に帰ることができず、それまでの親子、夫婦、友人、知人等の絆はズタズタに引き裂かれてしまいました。
そのうえ原発被災者への賠償・保障は不十分極まりなく、健康やくらし等先々の見通しもほとんど立っていません。
先の衆議院選で自民党政権が復帰し、『原発ゼロの見直し』と『原発再稼働』を声高に叫び、これまで自分達が進めてきた原発推進の顛末である福島事故への反省は微塵も窺えません。
そして、今日まで日本の平和と繁栄の礎となってきた憲法さえも変えようとしています。
本当にこのままでいいのでしょうか?
私たちは今こそ、福島現地の状況、事故を起こした原発の脅威、そして人権と平和について、一緒に考えてみようではありませんか。

※青森市に於ける広瀬さん講演会のお知らせ
 9月21日(土)午後5時~・ねぶたの家ワラッセ(青森駅近く)。入場無料です。

JTに騙されているのに気がつかない 「喫煙率と肺がん死亡者数のウソ」のウソ 何度でも騙され続ける人たち

2013年08月29日 | 禁煙・防煙
こういう低レベルの詭弁(ウソ)に騙されているのにも気づかず「頭悪すぎw」などというコメントを寄越してくる輩が後を絶たない。
(当ブログに載せる意味のないコメントなので公開してません)
どうも武田邦彦のトンデモ本も「騙されやすい人たち」と親和性があるらしい。

「喫煙率が下がっているのに肺がん死亡者数は増え続けている」
だからタバコが原因ではないと…



得意気にこんなグラフを持ち出してくるわけだ。。
阿呆らしくていちいち反論する気にもなれないのだが、子どもたち教えているこの「タバコ病の流行モデル」をご覧あれ。一目瞭然。



喫煙率が下がり始めてから死亡率が下がり始めるまで30年かかる。
これが世界各国で実証されている事実。
日本はまだ死亡率がピークに達していない「第3期」の段階だと説明してきた。
こんなことも知らない。調べようともしない。

ところで、このグラフは「死亡率」、上記の肺がんのグラフは「死亡者数」であることに注目を。
死亡者数と死亡率はパラレルではありません。
年齢構成が変化して高齢化率が高まると、死亡率が下がっていても死亡者数は増加するという現象が起こる。
これを補正するために「年齢調整死亡率」という指標が使われる。

最近発表されたデータによると、



男性の肺がん年齢調整死亡率は1990年代後半をピークに下がり始めている。
ちょうど1970年頃のタバコ消費本数のピークから25年以上経過。

これが厳然たる事実。
貴方、騙されてたでしょ。
もしくは、知っていて嘘・詭弁を書き散らかしていたか。

原発神話にだまされていた
神国日本は必ず勝つと教え込まれてだまされていた
何度でも何度でもだまされ続ける

そんな人たちを、ある意味ではうらやましいとは思うが

NHK青森記者への回答「青森県喫煙率全国一の原因」 来なかった再質問

2013年08月29日 | 禁煙・防煙
2週間ほど前に、NHK青森の某記者から問い合わせがあり、

// 青森県が全国一の喫煙率に至った経緯は何だとお考えでしょうか?
// 私は第一として「青森県が喫煙に対して寛容な社会」があると思います。

という質問があったので、以下のメールで回答しました。
案の定というか、再度の問い合わせはありませんでした。
(メールで回答したことへのお礼すらなかった)

NHK青森は世界禁煙デーのときに、青森県タバコ問題懇談会にも取材しておきながら「喫煙率を下げる有効な方策はみつかっていない」などというあり得ないトンデモ特集を流した前科があります。

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ご連絡ありがとうございます。
ちょっと時間が取れません。
また、マスコミの方にはこれまで時間をかけて対応したこともあったのですが、徒労に帰することが多く、下記にも書きましたがメディアの問題も追及しているところです。
ご挨拶は抜きにして単刀直入にお答えしますが、失礼等あるかもしれません。

「喫煙に対して寛容な社会」というのは、それはそうなのですが、それでは同じ現象を右から見てるのと左から見ている程度の違いで、裏側にすら達していません。
喫煙に寛容な社会だから喫煙率が高い
喫煙率が高いから喫煙に寛容
同じ文章を入れ替えただけの話で何も解決しません。

表面的な特集をつくって形だけ整えて、表面だけなでて終わるだけならそれでもいいかもしれません。

その元の問題をとらえて、どうするかを青森県タバコ問題懇談会でこの10年間活動し提言し、申し入れや請願・陳情なども行ってきました。

もし深く根本まで掘り下げるつもりであれば、以下をお読みいただいた上で再度質問するなり、場合によっては時間を取って対応することも可能です。
(ただ、上記のように予めストーリーをつくって、それに沿った取材をして終りという人が多いので、期待はしてませんが)

青森県タバコ問題懇談会
http://aaa.umin.jp/

この2年間の禁煙デーの報道発表資料です。まずこれをお読み下さい。
県庁で記者配布しているからNHKも受理しているはずです。

報道発表資料
平成25年(2013年)5月31日
2013年世界禁煙デー(5月31日)にあたって
タバコ会社の広告・販促・後援協賛活動の包括的禁止法制定を
真実を伝えずにタバコマネーにすがり続けるメディア
法律・通知を守らずに喫煙室を設置し続ける青森県議会
http://ameblo.jp/aomori-aa/entry-11539079063.html

平成24年(2012年)5月31日
2012年世界禁煙デー(5月31日)にあたって
受動喫煙防止条例の制定は急務 行政・政治の不作為は深刻
青森県はWHOタバコ規制枠組み条約(FCTC)違反の受動喫煙放置状態にあります
http://ameblo.jp/aomori-aa/entry-11264360292.html

今年の禁煙デー記念フォーラムで発表した内容です。
ここにもポイントが書かれています。

「2025年に喫煙率ゼロ」は日本でも達成可能(その1)医師2022年、成人2025-34年、政府目標12%はまやかし
2013年06月06日
http://blog.goo.ne.jp/kuba_clinic/e/fc11d87f9ee41839768b407f18c57912

「2025年に喫煙率ゼロ」は日本でも達成可能(その2)未成年2019年、『最後の喫煙者』は青森県の女性か
http://blog.goo.ne.jp/kuba_clinic/e/33f27ff041dba166bfac836c186808f1

一つには、県民の知識・教養や情報リテラシーの低さなども考えられます。
ここに書いてませんが、喫煙は教育レベルや所得と負の相関があります。
要するに、低学歴で収入の少ない人程喫煙率が高い。

ただし、それでは青森県民が馬鹿だからという結論になりかねませんが、上記の高校生の喫煙率は激減しています。
きちんと情報を伝えて、規制を強化すれば、効果は出る。

要するに、やることをやっていない。
行政、政治を筆頭に。

最短命県で、喫煙率が高ければ、全国のどこよりも喫煙規制を強めて、喫煙率低下に取り組まなければならない。
現状は全く逆。
タクシーも県庁舎の禁煙化も、全国や東北でビリになりそうになってあわてて実施しただけ。

世界で最も喫煙規制の緩い国、日本(これは比喩ではない)の中で、
更に青森県が最も緩い。

政官学財メディアの構造的問題がある。
原発・核燃と同じ。
命よりマネー

県政界のドンの大島理森が何をしてきたかも追及し糾弾してきました。

大島氏のタバコ税増税妨害運動に厳重抗議
2008年12月07日
大島理森議員は選良としてタバコ税増税妨害運動を即刻中止すべき
衆議院議員(青森3区選出) 大島 理森 殿
http://blog.goo.ne.jp/kuba_clinic/e/2f3980e89624eec9e07aa4c6026c6b5f


消費税よりタバコ税:タバコ増税反対の候補を医師は支持すべきでない
2009年08月08日
http://blog.goo.ne.jp/kuba_clinic/e/4889af4df5760712fd177f0fcd3117b9

こんなことをちゃんと取り上げる気があるのであれば、再度ご連絡下さい。

福島の甲状腺がん18+25=43例 発生率は2-3/10万人に増加 二次実施者中の割合は変わらず

2013年08月21日 | 東日本大震災・原発事故
まず、新聞の速報だけ読んで増えた増えたと騒ぐのはやめようよ>脱原発派の方たち
誤解の無いように書き添えておきますが、私自身はフクシマ以前からずっと反核燃・脱原発の立場を明らかにして運動にもわずかながら関わってきました。
福島の甲状腺がん検診結果についても、非常に憂慮しつつデータを追い続けています。
大事なのは、まず自分の手でデータを見つめなおして、ごく簡単に解析してみること。

6月の時点での判断は当ブログのこのページにまとめてあります。

福島県の甲状腺がん検診結果をどう読むか 発生率1~2人/10万人はベラルーシと同じ
2013年06月11日
http://blog.goo.ne.jp/kuba_clinic/e/7098ce074b9500449ee9c5f8dc2bfb52

今回はそれと比較してみます。

第12回「県民健康管理調査」検討委員会(平成25年8月20日開催)配布資料
http://wwwcms.pref.fukushima.jp/pcp_portal/PortalServlet?DISPLAY_ID=DIRECT&NEXT_DISPLAY_ID=U000004&CONTENTS_ID=24809

表 6月発表と8月発表(今回)の比較

(↑クリックして拡大。別ウインドウが開きます)

全部まとめてエクセルに入れてみました。黄色く塗りつぶした部分が今回のデータです。
甲状腺がんは確定18+疑い25=43人
前にも書いたように、疑い例のほとんどはがんと推測されるので、「確定+疑い」例を10万人あたりの有病率で表すと、6月の15.5から今回は22.3と上昇しています。

これを「スクリーニング効果が10倍(10年分まとめて診断している)」というやや過剰な数字で割ると1/10になるので、発生率は10万人あたり約2人という計算となり、前回推定した1-2人/10万人よりも多めになりそう。
特に、初年度(2011年)の発生率は3人/10万人を超えてきたことには注意が必要。
経過観察の時間が長くなれば、いずれの年度ももう少し増えてくる可能性は高い。
2012年度は、まだ二次検査が対象者の半分以下に留まっているので、実数はまだまだ増えることになります。

ただし、二次検査実施者中(今回は二次終了者中)の割合でみていくと、「確定+疑い例」は2012年度対象者でもほぼ同じ6%台で推移しています。
2011年度の数字は上昇していますが、分母が今回は終了者でとっているので、前回よりも小さくなっている分も加味されています。

これを見るかぎり、今回この2ヶ月で新たな知見が加わったわけではなく、これまでのデータから推測される範囲内で増え続けていると判断することができます。

どこまで増えるのか?
単純に36万人×20人/10万人(有病率)とすると、一巡したところで72人という数字が目安になるでしょう。

福島県の36万人の未成年から72人の甲状腺がんが発見される。
いくら10代後半の年長児が中心とは言っても、心穏やかに推移を見守るというわけにはいかないでしょう。(特に当事者の親にとっては)

結局、わからないという前回と同じ結論になりそう。
二巡目、三巡目までみてみないと。
そこまでで10年はかかる。

船橋洋一『カウントダウン・メルトダウン』より 鈴木寛文部科学副大臣はSPEEDI問題の主犯格

2013年08月19日 | 東日本大震災・原発事故
主にSPEEDIと鈴木寛文部科学副大臣(当時)関連情報についてメモ
(原文通りのところと要約とが入り混じっている)
敬称略

#またはカッコ( )内はコメント

ここでは主に3つのエピソード
<15日夜:文科省政務三役会議、16日朝“枝野裁定”、同日午前:安全委員会への押しつけ>
<16日夜:ミスターSPEEDIによる逆推定作業、23日夕:記者会見>
<17日~24日:早野と鈴木のメールのやりとり>
が別々の章で述べられているが、最後のエピソードだけが明らかに矛盾している。

『カウントダウン・メルトダウン』を読む限り、鈴木寛文部科学副大臣は政府首脳の中で最も早くSPEEDI問題について知った上で非公表という意思決定に関わったことは明らか。

■ SPEEDI

3月11日午後9時12分、保安院は1回目のSPEEDI試算結果を出し、官邸地下の危機管理センターの専用端末にその予測図を送った。
12日午前1時12分、2回目。いずれも首相には伝わらなかった。

12日 早野龍五・東大教授が鈴木寛文科副大臣に呼ばれ、その後ほぼ常駐する形で鈴木を手伝っていた。

14日 海洋開発機構(JAMSTEC)の地球シミュレーターのコンピューターがシャットダウン。節電と省エネの国からの通達を受け、東大災害対策本部が判断。
山形は義憤に駆られ、鈴木にメール
「文部科学官僚の愚かな対応を辞めさせていただきたい」(ママ)

山形<この国は科学的シミュレーションを危機対応に使えない国なのか…>
猪瀬直樹『昭和16年夏の敗戦』のエピソードを仲間に話した。
(日本は必ず敗戦するという開戦前のシミュレーション)

15日早朝、2号機損傷、4号機建屋爆発。同日夜、文部科学省モニタリングチームは浪江町の高線量地区をピンポイントで計測。SPEEDI試算によって予測してた。

15日午後2時20分、早野のツイッター「SPEEDIがフル稼働中ではないかな」

15日午後8時。文科大臣室で高木文科相、鈴木寛副大臣、笹木竜三副大臣ら政務三役5人と事務方の協議。SPEEDIとW-SPEEDI試算結果を示す。W-SPEEDIは関東、東北地方に放射性雲(プルーム)が流れると予測。(ここでも、いつの予測図なのかは書いてない)
鈴木の主張
 W-SPEEDIの試算結果が出ると、たちまち風評被害が起こり、東京から福島への輸送もストップしてしまうだろう。…なかでも必要なのは、ガソリンや重油を福島県内に届けることではないか。…「いま、大事なことは、次に亡くなる命を減らすことだ」と相馬市長の言う通りだ。この点に注意を払っておかなくてはならない。
 それに、W-SPEEDIは放出量が100%、全原子炉が壊れた場合を前提で計算している。
(だから試算結果は公表しない、という意味)
文科省EOC放射線班の内部メモ
政務三役は「一般にはとても公表できない内容」であると判断
#この部分は新聞記事にもなって以前ブログにも紹介した通り

このメモについて
森口文科相審議官
「備忘録的に書いたもので不正確な点がある。15日の協議では、SPEEDI公表の是非は判断しておらず、議論は継続となった」
(東京新聞編集局編『原発報道 東京新聞はこう伝えた』)

SPEEDIの存在を知った時期
枝野 15日頃 マスコミか何かから
福山 同じ頃 マスメディアを通じて
   18日 小佐古らに助言を求める
小佐古 参与就任直後の17日から「SPEEDIを動かせ」と主張
寺田 小佐古がわめいているので知った(原文通り)
海江田 20日頃
松下経産副大臣 23日頃 報道で

遅くとも15日から16日の役割分担“枝野裁定”のころには官邸政務中枢はSPEEDIの存在を知るに至っている。
(官邸政務中枢この表現は範囲が不確かだが枝野・福山ら数名のことだろう)

15日夜に枝野の秘書官たちの協議終了後、秘書官の1人が官邸政務に報告
「心配しないでください。SPEEDIのSの字も出ていませんから」
秘書官たちはSPEEDIの“きな臭さ”に気づき始めていた。
(枝野の秘書官が報告する官邸政務とは、枝野以外にあり得ない。15日夜には鈴木ら文科省政務三役だけでなく枝野も確実に知っていた。)

原子力安全技術センターの職員
SPEEDI運用現場ではSPEEDI活用の声が
政府が住民避難に役立てようとしないことに強い不満が噴き出していた
職員は24時間体制で働いていた
官邸に直接活用を訴えるべきとの声が
上層部は慎重 文科省次第 政治家への直接の働きかけは認めない
16日からHPに「SPEEDIは運用されています(壊れていません)」というメッセージを出し続けた。せめてもの抵抗だった。

16日午前8時頃
枝野、鈴木、久住(安全委員会)、福島(保安院)ら
モニタリングの役割分担を“枝野裁定”
SPEEDIについては誰も一切発言しなかった。
しかし、同日午前11時頃、文科省政務三役ら幹部会議で鈴木は
「今後、SPEEDIは安全委員会において運用、公表すべきであると思う」
と述べ、全員が合意。
官邸から「移管」するという指示もないまま、SPEEDIの評価を安全委員会に押しつけようとした。(霞ヶ関言葉で言うところの「消極的権限争い」)

16日午後 文科省 笹木副大臣記者会見で記者からSPEEDIについて質疑応答
「原子力安全委員会が、それを使う、使わないの判断も含めて決定する」

16日午後5時56分 枝野 記者会見
「ただちに人体に影響を及ぼす数値ではない」との見解

佐藤雄平福島県知事
SPEEDIの中の、放射性物質の帯が福島市の方向に向かっているというデータに
「どういう根拠でこんなものを出すのか」
官邸政務に「不快感」を伝えた(日時不明)

16日
安全委員会は日本原子力研究開発機構(JAEA)の茅野政道を招いた。
ミスターSPEEDI
夜、逆推定を依頼される
17日から逆推定作業を開始
23日午前7時すぎ、計算結果が安全委員会に届いた。
午前、細野に「大変です。飯舘村などすごい数字になっています」
23日午後2時半過ぎ 菅首相ら 会議
23日午後5時過ぎ 枝野が記者会見

17日 早野は中川恵一准教授と共に鈴木に会った
「SPEEDIが稼働しているはずです」
「どうなんですかね。動いているんですか。私は知りません」

この際に、鈴木は、放射性物質拡散情報を国民に知らせるために、SPEEDIの状況確認と情報提供を促すには、気象学会長のメッセージと気胸学会の大御所の意見が必要と述べ、支援を取りつけるよう早野らに勧めた。

18日 気象学会理事長名の通知「信頼できる単一の情報を提供し…」

20日 「当初から稼働しているようです」とメール
21日 「原子力安全委員会において、当初から積極的に活用しているようです」
(この一連のやりとりは上記の15日夜から16日にかけての記載と矛盾。筆者は指摘していないが、これが本当なら鈴木は明らかに嘘をついている。)

24日 メール「すずかんです」
「本当に数日間にわたり原子力安全委員会にSPEEDIの公開を政府内でも様々な政治家が再三再四、提案し続けて参りましたが、私もくたびれました。最後は強引に枝野官房長官が、記者会見で、委員会の了解を得ずに押し切りました」
(このメールの内容も上記の17日~23日逆推定作業とその発表の経緯と全く一致していない。15日夜に自らSPEEDIを公表しないと決め、安全委員会に押しつけておきながら、外部には安全委員会が公表しないと主張。著者はなぜ追及しなかったのか。)

ミスターSPEEDI茅野は
「SPEEDIは使えません」
と聞くたびに、
<高潮防災の予測について、間違ってはならない、だから使えないとは誰も言わないはず>
<なぜ、今回、SPEEDIについては完全を求めるのか>
との疑問を感じた。

SPEEDIを公表することによってパニックが起こった場合、責任を取らされることを官僚機構は極度に怖れた。
行動することのリスクより行動しないことのリスクを取ることを選択した。

福山官房副長官
「文科省は組織防衛で動いた。最初は逃げ回っていたんです。だから初めは保安院に押しつけようとし、それから原子力安全委員会に押しつけて、自分らは最終的に逃げる方向で動いたと思うんですよ…最初官邸からモニタリングを文科省でやれと言われたときも、どきっとしたんじゃないですか。その後も文科省の動きは鈍かった」

この事件は、霞ヶ関の醜い消極的権限争いの歴史の中でももっともおぞましい例として記憶に留めておく必要がある。(船橋洋一氏)

SPEEDIは、…原発がもっとも危機的な状況だった3月11日から16日の間はまったく活用されなかった。

民間事故調
「SPEEDIは、事前の防災計画においては十分に活用されず、事故発生後の緊急時対応においては価値が認められなかったにもかかわらず、社会的には過度な期待が集まったため、一層、政府の事故対応に対する社会的な不信を高める結果を招いたのである」


■ 学校20mSv問題

4月6日の年間20mSv基準決定後、“敗者復活戦”を仕掛けようとした細野に対して文科省政務三役のひとりから細野の携帯に電話。
激しいやりとり。
最後に「総理補佐官というのは何の権限もないんだからな」
細野の“敗者復活戦”は、そこまでだった。

#「文科省政務三役のひとり」が誰かは記載されていない。
 鈴木寛の可能性も否定できないが細野との力関係がわからない。


■ 吉田昌郎
2011年12月9日 辞任の挨拶
「ここでみんなと一緒にやってきました。こんなふうにここを去るのはとても残念です。みなさん体にきをつけて。たばこを吸う人は吸いすぎないように」

子宮頸がん予防ワクチン積極的勧奨の差し控えの意味 接種との因果関係とワクチン成分との因果関係は違う

2013年08月07日 | 予防接種
 すでに報道などえ伝えられている通り、4月に定期接種になったばかりの子宮頸がん予防HPVワクチンが、6月から「積極的勧奨を差し控える」ことになっています。接種自体は中止になったわけではなく、非常にわかりにくい状態が続いています。

■「複合性局所疼痛症候群」とHPVワクチンの関係は? 今後の見込みは?

 問題となった複合性局所疼痛症候群(CRPS)自体が、原因も病態も不明の疾患なのですが、予防接種や外傷などの誘因がある場合以外に、明らかな先行損傷のない場合も多いようです。海外ではHPVワクチン以外にも様々なワクチン後の報告がありますが、いずれも稀で特定のワクチンとの因果関係は認められていないとのことです。

 ここで注意しなくてはいけないのは、接種との因果関係と、ワクチン成分との因果関係は必ずしも同じではないということです。 今回問題となったCRPSのケースでは接種との因果関係の可能性が想定されていますが、それが「HPVワクチンの成分が原因」という結論に直接結びつくわけではありません。

 海外ではHPVワクチン以外でもほとんどのワクチンが筋肉内注射(筋注)ですが、日本ではHPVワクチンだけが筋注で他は皮下注です。ここから先は推論になりますが、CRPSが筋肉や神経の微細な損傷と関係があるとすると、日本だけHPVワクチンが問題になっていることの説明はつくかもしれません。個人的には、筋注の接種手技(部位や局所抵抗、注入速度など)に問題があるのではないかと考えています。

 世界保健機構(WHO)でも、世界で2億本接種されたHPVワクチンの安全性について「現在までにCRPSの原因としてHPVワクチンを疑う理由はほとんどない」と総括していることから、日本だけが接種を中止する可能性は少ないと考えられます。

■ すぐに接種すべきか、待つべきか? 接種が途中までの場合は?

 現時点で、いつ頃までに判断が決まるのか情報はありませんが、接種再開か「差し控え」が続くかを決定する時期は年内の比較的早い時期になると推測しています。もし接種再開になったときには、接種が途中までで接種間隔があいてしまった場合でも、残りの接種回数を定期接種で実施できるよう配慮されるはずだと思います。

 HPVワクチンは、他の全ての予防接種とは異なり、今すぐに子どもが感染して発症し重症化するのを防ぐワクチンではないため、接種を急ぐ必要はありませんが、当院では以上のような考え方を理解していただいた上で、希望する方への接種は継続しております。ただし、国の結論が様々な要因に左右される可能性は否定できません。

風疹の流行はピークを過ぎたが… 国は「特別な対応は取らず」 個人防衛の徹底を ワクチン流通は回復

2013年08月07日 | 予防接種
 首都圏や関西などで流行していた風疹はピークを過ぎましたが、これは季節的な変動であって、成人にワクチン接種を勧める運動が効を奏したからではありません。特に青森県では流行自体がほとんどみられなかったので、感染する可能性のある人が多数残っている状態が来年以降も続くことになります。

 これまでお伝えしたように、昨年から続いている流行は20~40代の男性が中心で、ほとんどの人は予防接種をしていません。対策は予防接種以外にはありません。

 予防接種の目的として「個人防衛」と「集団防衛」の2つがあります。集団防衛とは、ほとんどの人が個人防衛としてのワクチン接種で免疫を持つことにより、社会全体で流行をなくすことです。同じMRワクチンで接種している麻疹と同様に、風疹も最終的には世界中でウイルスを根絶してしまうことが可能であり、現実に南北アメリカ大陸では風疹の流行が制圧された状態にあります。そんな中で、日本のアウトブレイクは世界から汚染国・流行国と名指しで指定される事態に至っています。

 現在、23歳以下(今年大学を卒業した人と同じ世代)はMRワクチン2回接種を済ませているはずで、接種率は不十分でも今後大きな流行に至る可能性は少ないのですが、その上の世代での流行を防ぎ、先天性風疹症候群の発生をなくすためには、国の責任で幅広い世代に対し出来るだけ短期間にワクチンを接種するしかありません(集団防衛)。しかし田村厚労相は6月に「特別な対応は取らない」と明言しています。

 流行地域だけでなく、青森県内でもいくつかの自治体で風疹予防接種の助成が始まっています。階上町でも条件を限定した助成が実施されていますが、町内の医療機関限定になります。八戸市は県内でも最も消極的です。これらの接種はいずれも個人防衛が目的であって、流行をなくすことは期待できません。流行の大小はともかく、ある程度の流行が今後も数年程度続くものと考えて、家族、会社、身近な集団などの中で、できるだけ多くの人がお互いを守るために自ら接種していくしかありません。

 なお、ワクチンの流通は回復してきたので予約はいつでも可能となっています。

院内報8月・9月号と6月・7月号をHPに掲載

2013年08月07日 | こども・小児科
毎回発行が遅れておりますが、院内報を2号(4ケ月分)HPに掲載しました。

■ 院内報 2013年6月・7月号

・福島県の甲状腺がん検診結果をどう読むか
  発生率はベラルーシと同等
・2013年8月の予定表

■ 院内報 2013年8月・9月号

・院内版感染症情報 ~2013年第30週(07/22~07/28)
  手足口病ワンポイント「出席停止の必要はありません」
・子宮頸がん予防HPVワクチン「積極的勧奨の差し控え」の意味は?
  「複合性局所疼痛症候群」とHPVワクチンの関係は? 今後の見込みは?
  すぐに接種すべきか、待つべきか? 接種が途中までの場合は?
・風疹の流行はピークを過ぎたが… ワクチンの流通は回復の見込み
・8月・9月の診療・休診日、急病診療所の予定
・2013年9月の予定表

http://www.kuba.gr.jp/info/ih.html

8月の休診予定 8/13~8/15お盆休み 8/24(土)臨時休診 急病診療所当番8/10・16・8/26

2013年08月06日 | こども・小児科
8月の休診予定
 8/13(火)~8/15(木) お盆休み
 8/24(土) 臨時休診

よろしくお願いします。

もし休診日に具合が悪くなり診療日まで待てない場合には、急病診療所に小児科医が交代で勤務していますので、そちらをご利用下さい。

 八戸市休日夜間急病診療所
  八戸市根城八丁目8-39
  0178-22-2277
  平日(月~土):19:00~23:00
  日曜・祝日  :12:00~23:00

なお、今月の急病診療所当番予定は、8/10(土) 夜、8/16(金) 夜、8/26(月) 夜になります。

http://www.kuba.gr.jp/