踊る小児科医のblog

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鈴木達治郎氏講演『3・11以降の原子力政策 青森県民と核燃料サイクルを考える』(7/15)

2017年05月26日 | 東日本大震災・原発事故

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→参加申込はこちらから

八戸市医師会市民公開講座(青森県医師会生涯教育講座)
『3・11以降の原子力政策 青森県民と核燃料サイクルを考える』

講師 長崎大学核兵器廃絶研究センター長 鈴木 達治郎 教授
  (前・内閣府原子力委員会委員長代理/日本パグウォッシュ会議代表)
日時 2017年 7月15日 (土) 15時〜17時
会場 八戸グランドホテル 3階 双鶴
    八戸市番町14番地 TEL 0178-46-1234
主催 八戸市医師会 TEL 0178-43-3954
参加無料・要申込 定員150名(申込順)

鈴木達治郎氏 Profile
1951年大阪府生まれ。東京大学原子力工学科卒、米マサチューセッツ工科大学修士修了。工学博士。専門は原子力政策。2010年〜14年、内閣府原子力委員会委員長代理。2014年より長崎大学核兵器廃絶研究センター副センター長、2015年より現職。

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 東日本震災・福島原発事故から6年が経過し、いくつかの原発で再稼働が始まっていますが、東日本では1基も稼働していません。一方、最近1年間だけみても、電力自由化に対応した「使用済燃料再処理機構」の発足、高速増殖炉「もんじゅ」の廃炉決定、高レベル放射性廃棄物最終処分場の適性地マップの公表延期、六ヶ所再処理工場の基準適合性審査における前進など、青森県の原子力政策をとりまく環境は大きく変化しており、先行きに不透明感も増す中で、国や県などは全量再処理路線を堅持しています。
 また、国際的に核兵器廃絶を求める声が強まる中で、日本の余剰プルトニウム保有にも厳しい目が向けられています。 
 今回、原子力政策の専門家で、福島原発事故以前から提言を続けてきた鈴木達治郎教授をお迎えして、市民公開講座を開催することになりました。鈴木氏は、2015年の「八戸シンポジウム〜放射性廃棄物と地域を考える」(山脇直司氏・今田高俊氏・鈴木氏)以来2年ぶりの来八となり、今回は核燃料サイクルを中心とした原子力政策の問題や課題についてお話しいただいた上で、来場者との議論や対話にも応じていただけることになっています。
 広く様々な立場の市民にご参加いただき、共に学んで議論する場になることを期待いたします。なお、この講座は医師会の予算により運営され、政治的・経済的に中立で、利益相反はありません。

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参加申し込み・お問合せは、
①氏名、
②在住地(市内・県内・県外)、
③原子力政策に関する質問・疑問(あれば)をご記入いただき、post311aomori@gmail.com にメールをお送り下さい(担当:久芳)

http://www.kokuchpro.com/event/post311aomori/ からお申し込みいただくこともできます

頂いた個人情報は法律に則り他の目的には転用いたしません
(八戸市医師会員およびその家族、従業員の方は八戸市医師会に直接お申し込み下さい)
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一票の格差は「2倍以内」という司法判断に公然と疑義を申し立てる八戸市小林眞市長

2017年04月21日 | 政治・行政
八戸市の小林眞市長は以前から、一票の格差は「2倍以内」という司法判断について公然と疑義を申し立てているが、これは公僕として憲法遵守義務があり、立法府による法律およびそれに対する司法判断に従う義務がある首長として、憲法違反に相当する言動ではないかと考えます。



都会と地方との間で、ある程度の一票の格差があって然るべきとは考えますが、衆議院(下院)で「2倍以内」というのは国民の感覚としても司法判断としても至極常識的であり、その程度の感覚すら持てない人が市長であるという事実に危機感を覚えます。

選挙制度についての抜本的な改正が必要なのは別の次元の話であり、また、都会と地方との格差が2倍以上でも許容されるかどうかを議論するのは参議院(上院)の話であり、衆議院(下院)において「2倍以内」まで地方への特権が認められている(有権者の権利がギリギリ半分まで削られている)という厳然たる事実をわきまえるべきだと思う。
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青森県内で3回連続トンデモ報告書「青森市・浪岡中2自殺」 いじめ自殺は本人の要因か

2017年04月14日 | こども・小児科
生前に診察していない医師が特定の病名(思春期うつ)と断定して報告書に記載するなどあり得ない事態。
医師法の無診察診療違反に相当するのではないか。
前の2回とは、八戸北高[摂食障害=今回と同じF会A医師]、東北町上北中[軽度発達障害:報道では明記されていないが=H大K医師]。
その二つのケースで、いずれも遺族からクレームがつき再調査となっている教訓から何も学んでいないと言わざるを得ない。
(個別の情報も報告書の詳細も把握していないので、各社の報道を元に判断していることをお断りしておきます)

<青森中2自殺>遺族、追加調査要望へ(河北新報)
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201704/20170412_23021.html

まず第一に、これは以前にも書きましたが、いじめと自殺との因果関係について、「自殺の因果関係は特定できない」(別の報道では「解明できない」)と説明した(とされている)こと。

因果関係は「あり」と「なし」しかない。
この場合、「なし」はあり得ないので、結論は「あり」だけ。
その程度を、1%〜100%の間のどこにあるかなどという定量的評価はできない(わからない)のだから、その程度を問うこと自体、最初から無意味。
(イタコに訊くしかない)

次に、最大の問題、「思春期うつ」
こんな馬鹿げた表現(診断)が出てくるとは想像もしてなかった。
いじめなり何なりの外因があって自殺したとしたら、その過程において「うつ」または抑うつ症状があったのは当然のことで、それを自殺の要因として考えるのは本末転倒も甚だしい。
この点については、遺族側の弁護士も説明している通り。

百歩譲って、いじめが起こる前に「思春期うつ」(別のケースでは摂食障害や軽度発達障害)があったと仮定しても、それをいじめと並列的に考えるのは構図上の誤り。(単純に考えて、その段階では本人はちゃんと生きていたのだから)

人の心というのは誰にもわからないのに、亡くなった子どもの心の中における割合を並列的に(横軸棒グラフのように)推測して、これとこれの割合はどうかなどと考えることは、最初から論理の立て方がおかしいと言わざるを得ない。

本人の側の要因と外的要因をあえて一緒に考えるとすれば、重層的な構図を想定すべきと思う。

これをダムの決壊<自殺>にたとえてみると、元々溜まっていた水量、最後に降った雨量、ダムの高さや脆弱性などの複数の要因があり、最後に降った雨<いじめ>が大した量ではなかったから、ダムの側<本人>の要因とどちらが大きかったかわからないと考えるのはナンセンスで、全ての要因は一人一人の子どもによって全く違う。

そもそも、いじめと本人の側の要因を別々に考えるのは無意味で、いじめというのは本人の側にも何らかの要因<別に病的ではなくても、周囲と付和雷同しないような性格など>があると起きやすくなるものなので、それがあるから、いじめた側に酌量の余地があるとは言えない。

だから、標準的な尺度(八戸北高報告書における青森県トンデモ独自基準)で、個別のケースを判断することなど最初からできない。

審議会がなすべきことは、
・いじめに相当する事実があったことの解明
・それに対する学校側の対応の問題
を事実として列記することだけ。

「いじめ」があって「自殺」があったなら、それは「いじめ自殺」。
その段階であれこれ考える意味がわからない。
子どもが一人死んだという重さをどう考えているのか。
何度も同じような事態が繰り返されるのは、行政や教委・学校側の免責を図ろうとしていると捉えられても、言い逃れできないのではないか。

委員の精神科医だけの問題ではもちろんない。
「専門家」である精神科医の見解を、「専門外」である会長や他の委員が覆したとしたら、それはそれで問題になるかもしれないが、全体の議論を取りまとめた会長に責が無いとは言えないだろう。。
(青森市の委員構成は同一医療機関から医師と臨床心理士が入っている<5人中2人>ことに問題がありそうだが)
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河原木蝦夷館と東北本線「尻内駅」

2017年04月14日 | 地域・社会
1)南部山運動公園の地名は「河原木蝦夷館」。地名の由来も、実際にここに遺跡があるのかどうかも知りませんが、蝦夷の頭領の館として最適地といえるでしょう。
 山続きで地図の左下にある「林ノ前」にも平安時代の防御集落が発掘されています。(防御というのは中央勢力が蝦夷から防御するのではなく、その逆)
 馬淵川をはさんで地図右下(南東)には根城、(地図では切れてますが)左下(南西)に櫛引八幡宮。鎌倉・室町時代の中央勢力(南部氏)の拠点。



2)八戸駅(旧尻内駅)がここにあるのは、明治時代の八戸市民が、疫病を恐れて市街から遠くに設置したという説があり、「先見の明がなかった」ということになっていますが、実際には市街地(本八戸駅)の方に引っ張ってくることは物理的に不可能だったのではないか。
 急カーブで馬淵川を2回渡らなければいけないので、鉄橋の設置費用もかかるし、海に近い鉄橋は敵国に狙われる可能性があり、防衛上不都合だったはず。
 それでも尻内は遠すぎると思うけど、できたとしても八食センター付近だとしたら、今となってはほとんど変わりない。
 おそらく、その辺りは低湿地で洪水の常襲地帯だったと思われる。尻内駅の選択は必然だったのだろう。

3)蝦夷の時代に戻る。根城・櫛引の中央勢力(南部氏)と、林ノ前・河原木の蝦夷勢力が、馬淵川と低湿地帯を挟んで最前線で向かい合っていた時代があったのかもしれない。
 そう考えると、小田八幡宮は中央勢力の進出拠点(出城)だったのかも、などと妄想は膨らみ続ける。。
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この雪崩も「想定外」か 「正常性バイアス」でも説明がつかない 栃木雪崩8人死亡

2017年03月31日 | 東日本大震災・原発事故
八甲田山や大川小学校を思い浮かべた人も少なくなかったのでは。。
過去の重大事故と共通する構図があったのではないかと考え、記事を検証している。
29日の記者会見でも、肝腎なポイントである「なぜ」について追及されてはいるが、解明されていない。

自然災害というよりも人災の面が大きく、法的責任(刑事・民事)が問われることは間違いないだろう。
ここでは震災・津波・原発事故でも問題となった「想定外」「正常性バイアス」について考えてみる。

29日の記事に、(※)
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雪崩に巻き込まれた学校関係者は「事前に危険を指摘する意見はなかったのか」との問いに「そういう話は出なかったと思う。想定外だった」と話した。
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とある。この「学校関係者」は、おそらく責任者ではない他校の引率教員ではないかと思われる。

本当に「想定外」だったのであれば、遺族も到底納得できないだろう。
この事態は、必ず想定して、防ぐことができたはずだし、防がなければいけなかった。
心が痛む。

(※以下、断わりがなければデーリー東北=共同通信配信記事)

素人の私でも、このニュースと当時の気象状況を聞いたときに「表層雪崩」という言葉を思い浮かべた。
記事でも「表層雪崩が起きる条件はほぼ整っていたとみられる」と記されている。

まして、「高体連の登山専門部委員長で、山岳指導員の免許を所持し、山岳部顧問を20年以上務めた」教師が、雪崩の危険性を想起していなかったとは考えにくい。

29日の記者会見において、NHKの記事では「ラッセルの訓練は当時は安全だと判断して行ったが、こういう事態になり、反省しなければいけない」と述べたと記されている。

しかし、同記事の動画とその字幕によると、


「前日にテレビ等で雪崩が発生するかもしれない状況であるというのは認知していた」


「そのときには絶対安全であると判断して歩行訓練に入ったが…」

と口述している。(★)

30日の新聞にも「絶対安全と判断」という見出し。

「絶対安全」で思い起こされるのは、「原発は絶対安全です」という原発安全神話ではないか。。

NPO法人日本雪崩ネットワークは「目視でも分かる典型的な雪崩発生区」と指摘しており、別のNPO法人の理事長は、ラッセルについて「そもそも雪崩の危険性があると分かっていればやらなかったはずだ」と指摘している。

また、救助隊の一員は、救助場所(ゲレンデ上部付近の林の近く、急斜面の下)について「もっと安全な場所はあったはずだ」と述べている。

一方、この教員は「雪崩が起きやすい地点を知っていた。(訓練場所は)危険と認識していなかった」と述べており、上記の専門家や救助隊の指摘とは全く見解を異にしている。

一番最初に引用した「学校関係者」の「想定外」という証言を合わせて考えると、引率教員の間で雪崩に対する注意喚起は「全くなされていなかった」という推測に至る。(ここがポイント)

更に「教諭や生徒からも危険という意見はなかった」と述べているが、別の記事によると、訓練に参加した高校生は「すごい積雪だったので大丈夫か?」と思い、「先輩たちも、この状況でやるのはおかしいと言っていた」と証言している。

記者会見の記事によると、同教員は「何年か前にそこで訓練したこともあった」というだけで、「経験則で判断したのは間違いない」と答えている。(3人で判断)

今回、この雪崩が起きたという事実から考えて、同じ地点で過去に雪崩がなかったということはあり得ない。

表題の「正常性バイアス Normalcy bias」は「自分にとって都合の悪い情報を無視したり、過小評価したりしてしまう人の特性のこと(Wikipedia)」であり、韓国の地下鉄火災の写真がよく引用される。
福島原発事故以来、このブログでも取り上げてきた。

正常性バイアスという場合には、少しは危険性を考慮しながらも、自分だけは大丈夫と判断するものだが、この場合は、経験豊かな教員が、状況から最も危険性を考慮しなくてはいけない場合に、可能性すら考えていなかったという。。

記者の質問にある「慣れや慢心(=答えは上記の「経験則で判断」)」だけだったとしたら。。

もう一度問う。
春山で雪が溶けて固まった上に新雪が降り積もるという、最も雪崩の危険性を考えなくてはいけない状況で、なぜ教員は誰一人疑問を感じなかったのか。

おそらく報道は一段落で、裁判にならない限り大きな事実は出てこないと思われるが、この謎については、原発事故と同じレベルで追及し続けるべきと考える。

★ なぜ多くの犠牲者が出てしまった後で、「絶対安全」という用語を用いたのか、理解に苦しむ。
当時の判断の妥当性を弁明するために用いたのかもしれないが、医学・医療の世界には「絶対」というタームは存在しない。
医学だけでなく、少なくとも自然科学の分野では絶対ということはあり得ない。
(厳しい自然が相手の登山でも全く同じだと思う)

あるとすれば、「絶対にない(絶対大丈夫)」ということは「絶対にない」という場合のみ。
(これが原発安全神話のウソ。それまで、みんな理解しているものと思っていたが)

あるいは、責任を自分一人で背負い込むことを目的としていたのかもしれない。。

無論、この教員一人の責任を追及したくて書いているわけではない。
そんなことをしても8人の命は返ってこないのだから。
(冒頭に書いたように法的責任は問われるべきだと思うが)

今後も注視し続けたいと思うが、一旦ここで筆を措くことにします。
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大胸筋断裂は軽い怪我ではない 結果は別として稀勢の里は出場すべきではなかった(3/29)

2017年03月29日 | SPORTS
以下は千秋楽の2日後の3月28日夜に書いたもので、29日のNHK番組を見てから修正しようと思いつつ放置されてました。そのまま手を加えず、最後に追加のコメントを載せておきます。

「貴乃花の『鬼の形相』がまた見られるか」などとインタビューに嬉しそうに答えていた観客。。

結果として優勝したことについては、稀勢の里の経験と技術、作戦、そしてもちろん気力や執念が勝っていたこともあったのだろう。
(照ノ富士が二番とも良い体勢になりかけながら勝ち切れなかったのは、膝の状態が相当悪化していたのかもしれない)
私も含めて多くの人が予想していなかった驚くべき結果であり、優勝そのものは讃えて良いとは思う。

ただし、それはまた別の話。


写真1枚目、上腕部に内出血がくっきりとみられる。
これを見て(…かどうかわからないが)上腕二頭筋の損傷と一部で報じられているようだが、大いに疑問がある。
この内出血は、組織の間隙を通って、上のほうから降りてきて溜まったもの。
この部位の損傷ではありません。
(整形外科医ではないので断定はできませんが ※以下同じ)


写真2枚目、負傷直後に押さえているのは、大胸筋の起始部で、上腕二頭筋とはかけ離れている。
大胸筋の損傷で、上腕に出血が流れていったのだとしたら、大胸筋の腱が上腕骨に付着する付近の断裂なのではないかと推測する。 ※

以上の推測が当たっているかどうかは別としても、これだけの出血がある(=断裂)のであれば、復帰までの道のりはそんなに簡単ではない。 ※

軟部組織(骨以外)の損傷で、関節の靭帯断裂などでなければ、自然治癒の機転が働くが、元通りの柔らかな筋肉と硬い腱に戻るわけではない。
結合組織で無理矢理くっつけたような形になるので、拘縮や可動域制限が残るかもしれないし、しばらくは痛みも残るはず。

半年程度で横綱大関と互角以上に戦えるまで戻せると甘く考えない方が良いと思う。 ※

優勝翌日のインタビューでは、すぐに治してまた来場所にでも出場したいような口ぶりだったが、本人が怪我の程度やその先の見込みを理解していない(告げられていない)可能性を否定できない。

もちろん、ここに書いたような(門外漢の小児科医が見立てたような)程度ではなく、回復力やリハビリにより早期に復帰できたのであれば、それに越したことはない。

だが、それはまた別の話。

標題に戻る。
強行出場して、二日間で三番とったことで、怪我が更に悪化したかどうかはわからない。
初期の治癒機転が二日遅れただけで、結果オーライと言えるのかもしれない。

だが、それで本当に良いのだろうか。

千秋楽で稀勢の里の優勝を願って応援していた人たちは、この一番(あるいは二番)に勝ちさえすれば、それで力士生命が終わっても構わない、それでも良いから一回の優勝のために賭けるべきと考えて応援していたのだろうか。

日本人のこういった、ある意味「幼稚」と言っても差し支えのないメンタリティが変わらない限り、高校野球で延長戦まで投げ続けていた投手も、高校駅伝で将来を嘱望されたランナーも、次々と怪我で選手生命を絶たれていくことになるでしょう。

感動の美談は、選手が練習の成果を十二分に発揮できたときに、結果としてついてくるものであり、消費社会の商品の一つとしてテレビの向こうから食い逃げするようなものではない。

例えば、卓球の平野×石川の歴史に残る一戦であり、名古屋ウィメンズでの安藤の走りがそれであったと思う。

以上の思考過程をまとめると、
稀勢の里は結果のいかんにかかわらず、出場すべきではなかった。
と書いても、大半の方には理解してもらえないのではないかと思う。

(追記)昨日(4/4)になって初めて「大胸筋損傷」という文字が報じられたが、ここで用いられている「損傷」という文字は、メルトダウン(溶融)を燃料の損傷と言い換えていたことを思い起こさせる。無論、損傷とは(程度はともあれ)断裂のことです。稀勢の里は次の巡業に参加したいようなコメントを出しているようだが、ここで問題にしているのは、怪我の程度や、本人の意志、あるいは力士生命に対する考え方ではない。これが貴乃花と同じように美談として言い伝えられ、若い力士や、他の競技のアスリート、若者、子どもたちに対して悪しき精神主義が残っていくことを危惧している。
全く関係のない事故だが、翌27日には那須の雪崩で8人が死亡した。(次のentry)
全く関係のない二つの事象だが、全く関係がないとも言い切れないような気がする。
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福島県の甲状腺がん地域別比較(201702) 郡山で1増 浜通り郡部・中通り市部に注意

2017年03月25日 | 東日本大震災・原発事故
2017年2月のデータを地域別に解析してみました。前回(2016年12月)、13市と三地域の郡部に分けて比較したのですが、更に大きな括りの「浜通り・中通り・会津」での比較も加えてみました。

2016年12月のデータについては表とマップにしてみました。(このページの一番下にリンクを掲載)
今回、郡山市で疑い例が1人増えて、全体の頻度が25.1人から25.5人/10万人に微増しましたが、全体の傾向は特に変化ありません。(本格③は甲状腺がん疑い・確定例は現時点でゼロです)

前回(201612)、三地域の郡部で「浜通り>中通り>会津」という差がみられたように見えた(表1)ことから、以下のように比較しなおしてみました。


表1 13市と三地域の郡部の比較(10万人あたり) 2017年2月現在


表2 三地域(市部・郡部合計)の比較(10万人あたり) 2017年2月現在

まず、市部と郡部を合わせて、三地域で比較してみたところ、「中通り>浜通り>会津」という順になりました。(表2)

また、本格検査②において、三地域における市部・郡部・全体の検出率(10万人あたりの「疑い+確定」患者の検出数)を比較してみたところ、
 浜通り郡部>中通り市部>県平均>浜通り市部>…
という傾向があるように見えました。(表3)


表3 本格調査②における三地域の市部・郡部・全体の比較(10万人あたり) 2017年2月現在

これらは、いずれも現時点で意味がある傾向なのか判断はつきません。統計学的な解析をする必要もないと思います。今後、何らかの傾向や証拠が得られるかどうかは、(何度も書いているように)三巡目の数字の出方によるだろうと考えています。

<この作業に意味があるのかどうか、三地域の市町村の分布を地図で見直してみたところ、会津は二市が盆地にあり、その周辺に広大な郡部がある。浜通りは北(相馬・南相馬)と南(いわき)に市があり、その間の郡部が汚染の高い地域。中通りは南北に市が連なり、その間や東西に小さな町村がある。地形や汚染状況を考えると、市部・郡部・全体と分けて比較する意味はありそうだ。三巡目でも同じ作業をすることにする。>

いずれにせよ、県民健康調査の中間報告における主張(※)は根拠を持たないことが証明されています。
(※ 増えたという証拠が確定したという意味ではなく、「増加の可能性を否定できない」としつつも「実質的に否定」した報告書の「断定」が否定されたという意味です。)
根拠
1)先行調査→本格調査での増加(前述)
2)本格調査で地域差が否定できない

福島県の甲状腺がん(201612)13市と3地域郡部別比較(暫定版)「地域差無し」とは言えない
2016年12月31日
http://blog.goo.ne.jp/kuba_clinic/e/c552065a58e08d9f24e5b199bc6bb170
福島県の甲状腺がんマップ(201612)市部・3地域郡部別比較
2017年01月02日
http://blog.goo.ne.jp/kuba_clinic/e/43fd6517922074893479feda55451274
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名古屋ウィメンズマラソン(3/12)の安藤選手は「国内歴代2位」に相当する快挙

2017年03月13日 | SPORTS
<新聞やスポーツニュースの扱いがあまりにも小さいので、改めて書き出してみました>

◎ 名古屋ウィメンズマラソン(2017)での安藤友香選手の記録がどれほど凄いのか、何で瀬古さんや高橋尚子さんがあんなに興奮していたのか、興味のない人には伝わりにくいのかもしれません。

◎ 「日本歴代4位」というのは、各選手の自己ベストの比較。
しかし、野口(2005)、渋井(2004)、高橋(2001)の19分台はいずれもベルリンの混合レースで、自前の男子ペースメーカー付きの記録。#1

◎ そこで、国内と海外の女子公式レースだけで比較してみたところ、野口(2003)に18秒差の「歴代2位」に相当することがわかりました。#2

野口みずき 大阪(2003)   2:21:18 A
安藤友香  名古屋(2017)  2:21:36 B
千葉真子  大阪(2003)   2:21:45
高橋尚子  バンコク(1998) 2:21:47 C
坂本直子  大阪(2003)   2:21:51 D

高橋尚子  名古屋(2000)  2:22:19(国内自己記録)
渋井陽子  大阪(2001)   2:23:11 D

A 国内最高記録
B 初マラソン日本記録
C 日本記録(当時)
D 初マラソン日本記録(当時)

◎ このほかに22分台の記録を持っているのは、山口衛里(1999東京)、福士加代子(2016大阪)、土佐礼子(2002ロンドン)、前田彩里(2015名古屋)、弘山晴美(2000大阪)という錚々たるランナー5名のみ。(ロンドンは混合レース)

◎ #2 → マラソンはコースや天候によって大きな差が出る競技であり、単純にタイムだけで評価するのは難しいという前提の上での比較作業であることをお断りしておきます。

◎ 高橋尚子のアジア大会(1998)は猛暑の中のレースだったので、この記録をトップと評価した方が良いのかもしれません。(…見逃したのですが)

◎ もう一つ、この上位5人の記録のうち3人が2003年の大阪だったということで、あの時のレベルの高さが今では想像もつかない程だったことがわかります。

◎ 特に、2003年の坂本直子の初マラソン日本記録はもう破られることのない大記録だと思っていたので、安藤の14年ぶりの新記録は歴史的な快挙と言えます。
(ずっと坂本の幻影を追い続けてきただけに感涙ものです)

◎ #1 → これも誤解のないように付け加えておきますが、たとえ混合レース+高速コース+自前ペースメーカー付きだったとしても、自分の足で駆け抜けた記録ですから、上位3人の記録に疑義を申し立てているわけではありません。あくまで、条件を近づけた上での比較を試みただけです。

◎ 更にもう一つ、五輪金メダリスト2人(高橋・野口)と銀銅メダリスト(有森)に押されて軽く見られがちな千葉ちゃんですが、タイムだけでなく、世界大会でトラックとマラソンの両方でメダルを獲得したのは男女通じて日本でただ一人という傑出したランナーだったのです。。
(いつになったらバイク便から卒業できるのだろう?)

◎ 正直、安藤選手は駅伝で見たことはありましたが、変わった走り方する選手だなという記憶しかなく、ほとんど知識もなく期待もしてませんでした。。

◎ マラソンでは期待された選手が、坂本直子さんのように怪我で大成できずに終わってしまうことが多々あるのですが、安藤選手の「忍者走り」は、高橋尚子さんが解説していたように、上下動も少なく効率的で怪我しにくい走り方のように見えるので、このまま順調に伸びていってくれることを期待したい。
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福島県の甲状腺がん(201702):疑い1名増加、3巡目の受診率低下を防止できるか

2017年03月13日 | 東日本大震災・原発事故
ポイントは、予想されている「受診率の減少」を防ぐことができるかどうか。

また、何度も繰り返すように、分母の違う集団からの「患者数」を累積して「足していく」のでは何もわからないということが、受診率の変化(低下)により理解しやすくなるかもしれません。
(求められる作業は発症率の推移を比較することです)

◎ 本格調査(2巡目)については、細胞診実施者が189人から195人に増加して、そのうち1名が甲状腺がん疑いとなっています。

◎ 本格調査(3巡目)は二次検査受診率が30%(143名)で、細胞診実施は1名、甲状腺がん疑いはゼロです。

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先行調査(1巡目:2011-2013)
確定101+疑い14=合計115人 
2016年6月追補確定版

本格調査(2巡目:2014-2015)
確定44+疑い25=合計69人
(疑い1名増加) 
2017年2月現在

本格調査(3巡目:2016-2017)
確定0+疑い0=合計0人 
2017年2月現在

(今回は変化がほとんどないので、グラフは次回まとめて掲載します)
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◎ 問題の一次検査受診率は

先行検査(1巡目)
 300,476/367,672=81.7%

本格検査(2巡目)
 270,489/381,282=70.9%

本格検査(3巡目)
2016
 83,866/191,855=43.7%
2017
 3,351/144,768=2.3%
合計
 87,217/336,623=25.9%

3巡目の1年目(2016年12月末現在)で43.7%という数字について、2巡目の同じ時期と比較してみました。

2014(2014年12月末現在)
 103,874/216,203=48.0%

数字で見ると、4.3%の低下に留まっているので、極端に大きな低下とまではいかないのかもしれません。

しかし、あまり楽観はできません。福島県、医大、小児科医会、メディア、(自称)識者らは事実上の検査体制の縮小(強く勧めずに自己選択とする)を推し進めているからです。

確かにおおよその傾向は受診率がある程度低下しても把握できるかもしれませんが、受診率が極端に低下してしまうと誤差が大きくなる上に、見逃されている患者が増えることになり、その中で進行例の診断が遅れてしまう可能性を否定できません。

2巡目の推定発症率が1巡目より明らかに増加しているというこれまでのデータをどう判断するかは、3巡目の結果にかかっています。

その意味で、結果だけでなくその元となる受診率の推移にも注意していく必要があるでしょう。
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年齢別死亡率で男性は45年前、女性は40年前より10歳若返っている→高齢者の定義変更は不要かつ有害

2017年01月14日 | こども・小児科
高齢者の定義を65歳以上から75歳以上に引き上げるという老年医学会など2学会の提案がありましたが、医学的には全く必要のない定義変更であり、社会的・政治的な意味合いしかありません。

確かに昔の65歳は「おじいさん・おばあさん」だったけど、今は身体的にも精神的にもかつての50代に相当すると言えるかもしれません。それ自体は医学の進歩や生活習慣等の改善により引き起こされたもので、喜ぶべきことです。(財務官僚を除けば)

記事中に「10〜20年間に5〜10歳程度若返っている」という記載がありましたが、一部の疾患や運動能力のデータなどではなく、最も基礎的かつ重要な「年齢階級別死亡率」についての言及がありません。検索してダウンロードし、グラフ化してみました。(1955年〜2013年)


男性:2013年における75-79歳の死亡率[3688.1]と70-74歳の死亡率[2129.6]の赤線を左に辿っていくと、5歳下の階級とは1985年頃、10歳下の階級とは1970年頃に交差します。(死亡率は10万人あたりの人数)

同様に、


女性:2013年における75-79歳の死亡率[1695.7]と70-74歳の死亡率[908.1]の赤線を左に辿っていくと、5歳下の階級とは1989年頃、10歳下の階級とは1975年頃に交差します。

男性は1970年頃(約45年前)
女性は1975年頃(約40年前)
から、10歳若返っているということが死亡率から見て取れます。女性の方が若返りのスピードも速かった。

しかも、75-79歳、70-74歳のいずれにおいても、男性は女性の倍以上死亡率が高い(女性の死亡率が男性の半分以下)ということもわかります。
(グラフは縦軸のスケールを男女で変えてあるので、似たような曲線に見えるかもしれませんが)

もう一つ、女性では65-69歳と60-64歳の差が小さくなってきていることがわかります。それでも10万人あたり500人程度は亡くなっているわけですが、死亡率が急上昇してくるのは70歳代に入ってから。
男性は60-64歳で既に女性の70-74歳より高く、65-69歳で急上昇する年代に入る。

この男女差についてはいろいろな要因が言われていますが、喫煙率の差が一番大きな要因だと考えています。(詳しくは未調査)

以上、男性は約45年、女性は約40年で10歳若返っていることが死亡率から読み取れましたが、記事にあるような「10〜20年間に5〜10歳程度若返っている」というのは、一部のデータだけでみたある種の誇張(詭弁)といっても過言ではないでしょう。

最初に書いたように、医学的には定義変更の必要性はなく、国際的にも65歳以上が標準であり、過去のデータとの比較という意味でも、定義というのは変更してはならないものです。

65-74歳を前期高齢者(young-old)、75歳以上を後期高齢者(old-old)と分けているのは、後期高齢者医療制度を作るために厚労省が独自に作った用語ではありません。

元気な前期高齢者が、再就職やボランティア活動などで社会参加していくことは必要なことだし、それを可能とする社会的な仕組みも求められていますが、それは社会的・政治的なレベルの話で、医学の世界で「准高齢者」などと呼び替えることには何の意味もありません。

年金支給開始年齢を遅らせようとする政治的な要請(圧力)に応じた政治的な判断と考えるのが普通であり、両学会の良識が疑われます。

(「今回の提言を年金の支給年齢引き上げなど、社会保障制度の変更に直接結びつけることには、慎重な対応を求めている」などと但し書きを付けていること自体が、それに直結することを物語っています。)
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福島県の甲状腺がんマップ(201612)市部・3地域郡部別比較

2017年01月02日 | 東日本大震災・原発事故
前2つのentry(最後にリンクを列記)の続きで、13市と3地域の郡部との有病率比較をマップ化してみました。同様に「扱い注意」で、今後の推移を観察するために比較可能な形で提示したものであり、何らかの意味が読み取れるかどうかはこの時点ではわかりません。

先行検査①201606追補版


本格検査②201612暫定版


☆注意☆(追記)
このマップはタイトルおよび前entryで説明したように、13市以外の郡部については浜通り・中通り・会津の3地域で一括して比較しています。マップだけ見て各市町村ごとに色分けしているように誤解することのないようお願いします。市町村名が入っていないので、某所から拝借した地図を参考として載せておきます。(浜通り・中通り・会津の境界は「本格調査②暫定版」で分けられている線です)



有病率(発見率)は10万人あたりの人数で、スクリーニング効果や検査間隔での補正作業を行っていない、そのままの数字です。

前述のように、先行検査①のスクリーニング効果を10倍、本格検査②を2〜2.5年とすると、本格検査②では1/4に減少していなければならなかったのですが、県全体として先行検査①が38.3、本格検査②は25.1(2016年12月現在)で、受診率で補正すると先行検査①に匹敵する30台に乗ることが予想されます。(※)

色分けは前entryの表に準じていますが、より細分化し、色の違いがわかりやすいように変更しています。

市部・3地域郡部別有病率:先行検査①・本格検査②(10万人あたり)


白  0
桜色 0<
桜鼠 10<
虹色 20<
宍色 30<
赤紫 40<
中紅 50<
茜色 60<

※一次検査
  受診者 270,454人
  判定  270,431人(99.99%)
 二次検査
  対象者 2,222人
  受診者 1,685人(75.8%)
これらの数字で補正すると推定有病率は33.2となる。

<関連リンク>
福島県の甲状腺がん 二巡目で確定44+疑い24=68人 有病率25.1→推定発症率10.0人/10万人(201612)
2016年12月28日
http://blog.goo.ne.jp/kuba_clinic/e/077c3feb0d7465c3e4e40fb32747baf6

福島県の甲状腺がん(201612)13市と3地域郡部別比較(暫定版)「地域差無し」とは言えない
2016年12月31日
http://blog.goo.ne.jp/kuba_clinic/e/c552065a58e08d9f24e5b199bc6bb170
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福島県の甲状腺がん(201612)13市と3地域郡部別比較(暫定版)「地域差無し」とは言えない

2016年12月31日 | 東日本大震災・原発事故
この表の数字(マップ化する予定ですが作業未)は、1)本格検査(2巡目)についてはまだ7〜8割の段階であることと、2)市部の個々の数字については規模によって誤差が大きくなるので、この比較だけで何か言えるわけではないことを最初におことわりしておきます。
(1)については、特に会津地域の二次検診がまだ進んでいないものと思われます。)



地域別の比較の作業を以前一度試みてみたのですが、ポリシーの一貫性がなく不首尾に終わってました。
今回は、わかりやすさと継続性を重視して、福島県内の13市と「浜通り・中通り・会津」郡部の16地域に分けて比較してみることにしました。
(浜通りの中には差があることも承知していますが、人口規模を考えると個別に比較することは難しいと思いますので)

受診者数は、市部では相馬市の4,749人から郡山市の48,034人まで幅がありますが、13市合計で217,865人。
浜通りの郡部は10,797人、中通りの郡部は29,892人、会津の郡部は11,900人でした。

この表の数字は、一次検診受診者数あたりの甲状腺がん「疑い+確定」患者数を「10万人あたり」で表したものであり、前のentryで行ったような操作(先行検査ではスクリーニング効果10倍と仮定して1/10、本格検査では検査間隔を2.5年として1/2.5)を行っていない段階の、単純な「発見率(有病率)」であることにも留意してください。

(この仮定の元で増えずに一定の割合で検出されているとすると、本格検査②は先行検査①の1/4のレベルにならなくてはいけないのですが、実際にはほぼ同じレベルに達しようとしています)

マップにしてみるともう少し何か言えるかもしれませんが(…あるいは先走った誤解を助長することになるのかもしれませんが)、少なくとも「福島県内で地域差はみられない」という委員会の中間とりまとめの結論は、否定されつつあると言えそうです。
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福島県の甲状腺がん 二巡目で確定44+疑い24=68人 有病率25.1→推定発症率10.0人/10万人(201612)

2016年12月28日 | 東日本大震災・原発事故
これまでの予想より上方修正して、単純計算でも先行検査に迫る有病率になることが予測されるようになりました。

● 先行検査(1巡目)
<2016年6月追補版>
確定101+疑い14=115人
有病率 38.3人/10万人
推定発症率 スクリーニング効果10倍として 3.83人/10万人・年

● 本格検査(2巡目)
<2016年9月>
確定34+疑い25=59人
有病率 21.8人/10万人
推定発症率 検査間隔2.5年として 8.7人/10万人・年

<2016年12月> 12/27発表
確定44+疑い24=68人(+9人)
有病率 25.1人/10万人
推定発症率 10.0人/10万人・年

グラフは以下の通りです。


ここで、12月のデータを「一次受診者の判定率と二次対象者の受診率が100%」として計算すると、
有病率 33.2人/10万人
という数字がはじき出されます。
あれほど「スクリーニング効果だから何の心配もない」と訴え続けてきた先行検査の「38.3人」に近い数字が、たった2〜2.5年で検出されようとしているわけです。

なお、依然として多くの方は先行検査と本格検査の患者数を累積して○人(今回は183人)になったと訴えているように思えますが、このグラフと上のグラフの違いをご理解ください。


累積患者数は10年20年と続けていけば増えていくのは必然で、その数字に意味はありません。
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青森山田高校のカンピロバクター食中毒記事「鶏肉の湯通しなどの加熱処理が不十分」湯通し??

2016年11月30日 | こども・小児科
細菌性食中毒でカンピロバクターが検出された(13人中2人だけにせよ)なら「鶏肉」、しかも2日連続で使っているという教科書的な事例ですが、、
鶏肉の加熱で「湯通し」はあり得ないでしょう。不十分というレベルの話ではない。
「湯通し」という単語を記者が何の手がかりもなく書いたとは思えない。まして保健所がそんなこと言う可能性はない。
記事では「同校は調理過程で湯通しなどの加熱処理が不十分だったとみている」とあるので、青森山田高校の側から出た発言。
ということは、鶏肉を湯通しだけで食べたのか?(マサカ)
保健所は何を調査したのか?(もう少し手がかりがわかるはず)

山田高調理科13人が食中毒 2016年11月26日(土)
 青森市の青森山田高校の調理科3年生13人が今月17、18日に行った調理実習の後、腹痛などを訴えていたことが25日、分かった。青森市保健所は実習の料理による集団食中毒と断定した。現在、女子生徒1人が入院しているが、快方に向かっているという。
 同保健所や同校によると、実習を行った3年生31人のうち、男子5人、女子8人が腹痛や下痢、発熱などを発症。保健所が調べたところ、2人の便から食中毒を引き起こす「カンピロバクター・ジェジュニ菌」が検出された。
 2日間の実習では鶏肉を使っており、同校は調理過程で湯通しなどの加熱処理が不十分だったとみている。同科で食中毒が発生したのは初めてで、当面は実習を自粛する。
 25日夜、記者会見を開いた同校の花田惇校長は「このような重大な事態が起きたことをおわびしたい。保健所の指導を受け、より衛生管理を徹底していく」と話した。
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「青森市長選の公報」を読んで蚊帳の外から勝手に論じるの巻

2016年11月26日 | 政治・行政
あと1日しかないし、ここに書いたことは誰かに対するメッセージなどではありません。部外者が野次馬根性で書いてるだけと御批判していただいても結構ですが、今回の青森市長選の結果は、青森市の浮き沈みだけでなく、青森県や、県内市町村の今後の方向性を左右していく分岐点になると考えてウォッチングしています。
これまで情報をチェックしたり考えたりしてこなかったので、かなりの難題なのではないかと感じてます。。青森市民が、この状況で選択して、あとで「こんなつもりじゃなかった」ということにならないか。。(←いずれの候補が当選しても)

公報PDF
https://www.city.aomori.aomori.jp/senkyo-kanri/kurashi-guide/senkyo/sityousen_top/documents/senkyokouhou.pdf

全部読み終わって → 渋谷氏の敵は小野寺氏ではなく横山氏だと思うが、陣営も支援者も小野寺氏を追いかけることばかり考えて、現実が見えてないのでは(…違ってれば良いのだが)。
隠れトランプ票と同じではないが、隠れ横山票の存在が勝敗を左右することになるのでは。。
何の根拠もない予想では、小野寺:渋谷:横山は5:4:2または4:3:2。。もちろん、何の根拠もないので外れる可能性はあります。外れる場合にどう外れるのかも予測できません。
結果として、青森市が何らかの形で踏みとどまっていくという観点では渋谷>横山>小野寺だろうと思いますが。。

(追記)予想を渋谷>小野寺≧横山に変更(11/26夜)

渋谷氏
・基本的に鹿内姿勢の継承をうたってるために、踏み込んだ政策や、前市政への批判や相違点が伝わってこない。
・特にアウガについては、最終的に鹿内さんがどう決着をつけようとしたのか曖昧なままで、一番具体策がない。
・「市民が主役」と言いつつ、市民が主役となるプロセスが提示されていない。
・自公が反対した「子供医療費無料化」についても、他候補が(選挙戦術上)批判したり撤回を公約に入れていないので、アピールポイントになっていない。
・市役所建設費について、見直しや圧縮の可能性が述べられていない。(現行予算のままということ)
・一番穏当で現実的で、なおかつ市民へのチャンネルも開かれた市政になるように思うが、鹿内後継というだけで鹿内票がそのまま入るとは思えない。

横山氏
・「駅前アウガ中心のまちづくりとの決別」や「駅舎44億円負担の撤回」だけでなく、他の政策も一番具体的で、公報・公約としては出来がいい。(その是非はともかくとして)
・上記の「駅前アウガから除雪費用へ」というのは馬鹿らしいほど単純でわかりやすい。(同上)
・独自の視点(墓地建設と県外利用者への開放など)もあり、かなり多くの人の意見を聞いて取り入れたのではないかと想像。
・ただし、これらが全部実現したら、駅前も郊外も一緒に雪の中に沈んでいく可能性大。
・青森市の生き残り戦略や将来像が不明確。主要産業は除雪、ねぶた、県庁(職員の消費)ということにならないだろうか。
・アウガ破綻処理の場合、現存施設(ホールや図書館、その他のスペース)はどうなるかよくわからない。
・コンパクトシティ構想とアウガ破綻の問題は全部一致するのか、それぞれ異なった側面があるのか、どう考えているのかわからない。(この公報を読む限り両者一体という考えと受け止められるが)

穴水氏
・青森市でフルマラソン開催という点だけ評価するが、ハーフですら悪評が絶えないのに(…参加したことはないのですが)、フルを開催できるとは思えない。
・学歴と職歴でどういう方なのか想像しにくいし、まったく知りません。
・最低限、字が潰れない原稿を提出する程度のことはすべき。
・立候補の意味も含めて不明で、医師への不信・嘲笑を増大させた。

小野寺氏
・演説の「キング牧師」で滑っていたが、公報も同様で、写真は2枚もいらない。
・自民党と広告代理店が見栄え良くつくろうとするとこうなる。
・具体的な政策は市役所アウガ移転という点だけ(「一部」とは書いてない)。
・市民はアウガに市の窓口が移転したら、不便になるでしょう。そんな(何人か市民に聞けばわかる)常識的な判断すらできない。(あるいは、わかっていてやろうとしている)
・他の項目は、読むに値しない。自分に投票する人は公報などに関係がなく、公報は害にならない程度でいいというメッセージに思える。
・強調している「リーダーシップ」とは、県知事や国会議員との合意の元で、市長から市民に発せられる号令という意味なのだろうか。
・同様に「夢(I have a dream)」は時代錯誤。。オバマさんを狙った?
・「ぶれず、真っ直ぐ、前へ進む」とどこに行き着くのか、経路と目的地が不明。。レミングスみたいに陸奥湾に真っ直ぐ進んで行くことにならなければ良いのだが。。
・公報・公約などに関わりなく、国と県と市が一体となって進んで行くのがベストと信じている方には疑う余地のない候補なのだろう。(ご本人もそう信じているなら)
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