踊る小児科医のblog

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八戸医学会における質問に対する回答 「八戸市における中学生の喫煙状況と喫煙予防教育」

2005年11月30日 | 禁煙・防煙
<抄録>
「八戸市における中学生の喫煙状況と喫煙予防教育」
 -4中学におけるアンケート調査から-
      くば小児科クリニック 久芳康朗
 八戸市と市医師会では、中学生に思春期の性と命を中心とした教育を行う「いのちをはぐくむ教育アドバイザー事業」を実施している。今年度、市内25中学のうち4校の全学年、1497名(回収率95.7%)に喫煙に関するアンケート調査を実施した。
 喫煙経験率は全学年平均で8.6%(男子10.5%、女子6.7%)と全国調査結果より低く、1か月以内の喫煙率は0.9%に留まっていた。
 家族に喫煙者がいる生徒は全体の65.4%にも達し、その内訳は父51.4%、母22.4%などであった。喫煙経験率は「喫煙家族あり」の生徒が10.7%、「なし」が4.4%であった。母や祖母、姉など女性の家族が喫煙すると喫煙経験率も女子の割合も高くなっていた。喫煙する友人がいる生徒は7.2%で、喫煙経験率は「喫煙友人あり」が37.0%、「なし」が6.4%であった。
 初回喫煙年齢は小学校入学前が11%で、小4までに4割が喫煙していた。週1日以上朝食を抜く生徒の喫煙経験率は17.7%と、毎日食べる生徒の7.2%の2倍以上の高さだった。

<質問に対する回答>

(喫煙率について)
 アンケート項目は、これまでに1本でも吸ったことがあるかという喫煙経験率、最近1か月以内に吸ったかどうかの月喫煙率、その場合の頻度・本数などの項目や、調査回収方法も、厚労省全国調査と同じ形式にして比較できるようにしてあります。その他の要因で全国平均よりも低くなった可能性は否定できませんが、具体的に特に思い当たるものはありません。できれば来年以降も調査を継続して確かめてみたいと思います。

(朝食との関連について)
 朝食抜きと喫煙率の関係は他の調査でも同様なものが出ていたので予想の範囲内の結果なのですが、直接的な原因と言うよりも、夜更かしして朝食を抜いたりする生活習慣、さらにはそのような家庭環境と喫煙開始に関連があると考えられます。朝食抜きの家庭で母親の喫煙率の高いこと、母親の喫煙と子ども(特に娘)の喫煙開始に密接な関連があることもその推測を確かめているものと思われます。

(喫煙を勧める親について)
 今回の調査は生徒だけに行ったもので親の側のデータはありませんが、そのような親を含めて、強調したいのは子どもの喫煙は家族や大人社会の問題であり、その家庭に私たちが直接踏み込むことは難しいという現実があります。それを変えていくために、様々な社会的規制や、今回の調査結果を発表してマスコミ等を通じて周知していくことなど、あらゆる手段を使っていく必要があると考えられました。

(喫煙率の傾向について)
 1996年、2000年、2004年の全国調査で、中高生の喫煙率の低下傾向がはっきりしてきたことは事実のようです。今回の結果もその流れにあるのかもしれませんが、これより前のデータがないため比較はできません。津軽地区の高校生における調査でも、高2までは2004年の全国平均を下回っていて、高3で男女とも上回っていることから、青森県あるいは津軽地区の中高生は高2高3という年齢で吸い始める生徒が多いのか、この5-6年で世代間の変化が出てきているのかもしれませんが、よくわかりません。
 いずれにしても、今回の調査結果では、喫煙経験率が予想よりも低かったということよりも、家庭内の喫煙率の高さと喫煙開始の低年齢化、家族、特に母親の喫煙の影響の大きさなどを重視していきたいと考えています。

インフルエンザの予防接種がはじまっています(院内報より)

2005年11月29日 | こども・小児科
 今年も例年通り10月中旬から接種が始まっています。接種を希望する方は、なるべく年内に2回目まで終わるように予定を立てましょう。

 なお、現在接種しているワクチンは今年度の流行予測株に対するものであり、報道などで問題になっている鳥インフルエンザが、もし人から人へと伝播する「新型インフルエンザ」に変異して大流行が始まった場合には、新たにワクチンを生産して接種しなおす必要があります。(これは仮定の話ですが、今シーズンに限った問題ではありません)

 抗インフルエンザ薬のタミフルは、いずれのタイプにも同等の効果があり、緊急事態にそなえた国家備蓄も始まっていますが、今のところ目標には程遠い量しか集まっていないようです。それとは別に今年の流行に対する量は確保されているようです。

第18回「タバコはやめて!」啓発コンクール

2005年11月28日 | 禁煙・防煙
「子どもに無煙環境を」推進協議会による第18回「タバコはやめて!」啓発コンクールで作品を募集しています。詳しくは上記リンク先をご覧いただきたいと思いますが、作品はポスター、マーク、標語・川柳・ネーミングのいずれかで、締め切りは1月24日ですから、冬休みの自主的な活動としていかがでしょうか。年齢制限はありませんので、入学前の幼児でも、大人の方でも応募できます。過去の作品も同ページに掲載されていますので、参考にしてください。
(下のポスター入選作品の画像も上記サイトへのリンクです)


百人一首 百枚覚えて とんぺー流

2005年11月26日 | ART / CULTURE
百人一首をちゃんと覚えておけばよかったと今頃になって後悔しても後の祭り。しかし、全然知らないわけではないので、今からでも暇をみて百枚逆引きに挑戦したいところです(それで何の利益もあるわけではありませんが)。
もと“イカトン”の一人として、とんぺー流でいきますか。

百人一首 とんぺー流 札早覚え法
百人一首リンク集

女性・女系天皇は天皇制の永続化か、崩壊の第一歩か

2005年11月25日 | NEWS / TOPICS
ナゼか何度も皇室のことに触れてきたのでこれで最後にするつもりですが、今回の有識者会議の報告書は、いろいろな前提を考えるとこれしかないという「あらかじめ定められた結論」だったと考えることもできます。

前提の第一は、天皇制を維持すること(今のままではすぐに崩壊する)。第二は、男系男子を維持するために必要な、側室や旧宮家の復帰はいずれも困難であること。第三は、長子優先ではなく男子優先にすれば、現在第二位の秋篠宮が即位したときに、皇位継承権の第一位が二人のお嬢様に移って愛子ちゃんが第三位に落ちるのを防ぐこと。そして第四は、現在の皇室典範のままでは眞子ちゃん佳子ちゃんが15歳を過ぎて皇室離脱するおそれがあること。第五は、黒田清子さんが結婚して皇室から離れた後に報告書を出すこと。

最大の問題は第一の天皇制維持で、確かに制度的には長子優先でほぼ永続的に維持することはできるでしょう。これで天皇国家日本も安泰。しかし、逆に考えると、女性天皇、女系天皇(これが更に女性天皇だったりする)が続くことで、天皇や皇室の相対的な位置づけは低下していくことも考えられ、反対論者が論ずるように天皇制崩壊の第一歩と位置付けることもできます。

以前から何度も書いているように、天皇制は国民からみても皇室に生まれた子どもたちの側から見ても、基本的人権の立場から問題の多い制度で、今後緩やかに崩壊していくのは必然だと思いますので、今回の結論はその流れの中で自然に得られたものととらえるべきでしょう。

[皇室典範報告]「平易に説いた男系維持の難しさ」11月25日付・読売社説
皇位「第1子優先」の適用、愛子さまの次世代から

MacOS9で使えるRSSリーダー パラボナミニ v1.2

2005年11月24日 | NEWS / TOPICS
しばらく前にRSSのことを書きましたが、MacOS9で使えるRSSリーダーが紹介されていたのでダウンロードして試しに使い始めています。他のものは知らないので比較はできませんが、小さなツールという感じで使い勝手は良く、OS9以外の方にもお勧めできるのではないかと思います。一度使い始めると、手放せなくなりますね。今までの不便さは何だったんだと言いたくなります。

この機能はメーラーに組み込んで統合すべきではないか、などと夢想。(もしかしたらもうあるのかな)

パラボナミニ v1.2 [RSSリーダー]   (update 2/14)
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一部のニュースサイトやBlogなどが採用しているRSS形式のファイルを読み込んで更新情報を表示するツールです。未読管理や、記事を分類、キーワードを設定してフィルタリングすることができます。いわゆるRSSリーダーとかアンテナと言われるツールに近いです。
    ⇒ ダウンロード Windows 版 (1.2MB)
    ⇒ ダウンロード Mac OS 9版 (787kB)
    ⇒ ダウンロード Mac OS X版 (912kB)
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「このほど記事」は二流紙の無意味な習慣

2005年11月22日 | NEWS / TOPICS
みなさんご覧の地方紙には、日付が書いていなくて「このほど~が開催された」という記事がいっぱい載ってますね。多くの方は疑問を感じないのかもしれませんが、私は初めて読んだときには「なんじゃこりゃ」と思ったし、今でもそう思い続けています。

「このほど記事」の中には、日時を特定する必要のない(あるいは特定できない)ものもあることはありますが、大半の場合は、開催日時ははっきりしているのに、翌日に掲載できず、数日後、紙面が空いた日に掲載するような場合に「このほど」となる。あるいは、他紙に掲載されて後追い記事の場合などもあるのかもしれません。(よくわかりませんが)

いずれにせよ、日時がはっきりしているのにわざと「このほど」とするのは、開催者に対しても読者に対しても失礼なだけでなく、情報としての記事の価値も半減する(いや、半分以下になる)意味のない行為で、こういうことに疑問を感じない記者や編集者や新聞社のセンスを疑わざるを得ません。大体からして、「このほど」と書くよりも「○日に」と書いた方がよほど簡潔で明瞭ではないか。何日遅れて掲載しようと、日付を書いて何が恥ずかしいことがあるのか(書かない方がよほど恥ずかしいのではないか)。

謎です。

ちなみに、そういう記事はネットには掲載されないので、例示することができません。また、『このほど記事』という言葉は他で聞いたわけではないので自分の造語だと思っていたのですが、一般的に使われているのかどうか確認できず、ネットで検索してもヒットしません。一応、ここに記しておくことでオリジナリティを主張しておきましょう。(別にどうでもいいのですが)

2005年11月19日・20日、八戸の「第九」演奏会に感謝

2005年11月21日 | ART / CULTURE


何はともあれ、この新生八戸を祝う「第九」演奏会に家族で参加できて、貴重な経験をさせていただきました。指揮の田久保先生、ソリストの方々、関係者、オーケストラ、合唱団、当日ご覧いただいた観客の皆さまに感謝します(写真では私の後ろの方の顔が隠れてしまい申し訳ありませんでした)。いろいろと書きたいことはあるのですが、想いは昨日で当面封印して、DVDが届いたらもう一度開封して気持ちを新たにするつもりです。そして、ベートーベンと『ベートーベンのおばあちゃん』にも特大の感謝を。(歌詞はこちらですが、これがどの程度実話に基づいているのでしょうか)

“細横丁”の土井晩翠(つちいばんすい)

2005年11月18日 | こども・小児科
仙台市に晩翠通りと呼ばれる通りがあります。東西に走る青葉・広瀬・定禅寺の三つの通りは有名ですが、それと直行して南北に横切る大きな通りで、以前は“細横丁”と呼ばれていました。私が大学時代に、西公園通り、青葉神社通りなどとともに愛称が定められたと記憶していますが、今でも一定年代以上の人は細横丁と呼んでいるはずで、私も“細くない細横丁”の方に愛着があるし、歴史を伝える名称として残してほしいと思います。「青葉神社通り」も長ったらしいのですが、当時は町の名前である「通町」で通用していたはず。通町と言えば、区域としての町の名前なのか、通りの名前なのか、その時によって意味を判断していたような気がします。木町通りもそうですね。通りの名称が町の名前になっている。

正確には晩翠草堂は青葉通りに面しているはずですが、荒城の月の作詞者である土井晩翠が、「どい」ではなく「つちい」だと知っている人も少ない。というか、生前から両方で呼ばれていて(「つちい」が正しいのですが)、その後「どい」の方が一般化してしまったということのようです。

東北大学の図書館には、漱石と晩翠との交流を伝える資料が残されているようです。そういえば、晩翠草堂は何度も前を通ったのに、未だに行ったことがありません。今度機会があれば。。

出典(リンク先)はいずれもフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

♪胸につけてるマークはJT~女子バレーに巣くうタバコマネー

2005年11月17日 | 禁煙・防煙

無論、これは竹下・菅山らの所属するJTマーベラスではなく、女子バレーのナショナルチームのユニフォーム。これが何を意味するかについては下記を再度引用することでおわかりいただけるかと思います。

教育委員会・東奥日報へJTディライトフォーラム共催・後援中止要請(2005年10月28日)より一部引用
 JTなどのタバコ会社の関わっているイベントの主催後援をしないでください。
 JTなどのタバコ会社は、社会的に容認されることを意図して、世界的に、さまざまな似非文化、スポーツイベント、音楽イベントを行っています。日本では、JTいきいきフォーラム、JTバレーボール教室、JT将棋大会などがそれにあたります。タバコ会社の本音は、アメリカで、タバコ会社のモデルをやっていたデイブ・ゲーリッツさんの内部告発のコメントによって明らかです。「タバコを吸う権利なんざあ、貧乏人と黒人とばかにくれてやれ。肺がんで死ぬ喫煙者の欠員補充だ。中学生くらいをねらえ」と、タバコ会社の重役達は言っているそうです(文献:悪魔のマーケティング「タバコ産業が語った真実」日経BP社、著者 ASH-Action on Smoking and Health, 2005年)。事実、タバコを売るために展開している低価格販売、さまざまな景品や懸賞キャンペーン、自販機によるタバコ販売は、子どもたちにタバコを売るための戦略であることが世界的に問題視されています。そんな本音をもつ企業がなぜ、このような似非文化活動や、スポーツ、音楽イベントを行うのかというと、「社会的によいことをしている」というイメージを植えつけ、タバコ会社の社会的認知度を高めるため、さらに、タバコ会社がターゲットにしている子ども達に、タバコ会社の良いイメージを植え付けるためと分析されています。このようなイベントに教育委員会が主催、後援などを行うことは、子どもたちに、タバコに対する良いイメージを植え付けてようとするタバコ会社にお墨付きを与えタバコ会社の宣伝活動に加担することになってしまいます。(以下省略)

紀宮『さま』から黒田清子『さん』へ

2005年11月16日 | NEWS / TOPICS
「紀宮さまご結婚」の見出しが、新聞を半分に折った状態では「まご結婚」(たまご?)となっていたのがちょっと面白かったのですが、今回の「地味婚」は好感を持って受け入れられたようです。それに限らず、現在の皇室が国民から支持されている背景には、(ある程度意識的につくられた面はあるにせよ)沖縄へのこだわりにみられるような平和主義、福祉・文化・子どもを大切にする姿勢、華美虚飾を排して国民の中に入っていこうとする謙虚な姿勢、皇太子世代の国民感覚に沿った個人での発言などがあり、決して右翼国家主義者や靖国神社天皇参拝復活論者によるものではないでしょう。

この「皇室敬語」の問題も、一般的には首相・大統領・国王などの呼称が敬称に相当するので、(話し言葉で直接的・間接的に使われる場合はともかくとして)新聞紙上で「ブッシュ大統領閣下」とか「エリザベス女王陛下」などと書かないのと同じように、日本の皇室についても簡略化していく方向ですすめるべきでしょう。報道陣が自国の元首を「総統さま」と呼ぶような国は、他国からはやはり異様に映るはずです(実際に朝鮮語でどう呼ばれているのか知りませんが)。ただし、日本語、敬語というのは生き物なので、感覚的に受け入れがたい場合もあり、杓子定規には決められないのも事実。深入りしないでおきますが、社会の右傾化の中で逆方向への圧力が高まっているようです。

今回、女性皇族が皇室を離れて民間人になるのは四十数年ぶりということで、私も生まれる前の話になるわけですが、結婚式を挙げる前は「紀宮さま」、数時間後に入籍したら「黒田清子さん」となる。。結婚前は「小和田雅子さん」、結婚したら苗字が無くなって「雅子さま」となるのはこれまでも目にしてきましたが、今回のような逆方向は同じ人に対する報道としてやはり異様な感じがしますね。

「皇室へ親しみ」、過去最高の67% 朝日新聞社世論調査(1993/05/09)
新聞の皇室報道で、特別な敬称や、敬語を使うことについては、それぞれ七割以上の人が「使った方がよい」と答え、「使う必要はない」はいずれも一割台だった。

婚姻届提出、「黒田清子さん」に

“雪降り地震”で八戸にも津波

2005年11月15日 | NEWS / TOPICS


今月に入って小さな地震が何回かありましたが、今朝の地震はちょっと大きかったので(といっても震度3)、もう少し眠っていたかったところを叩き起こされました。この辺りでは“雪降り地震”という表現があるようです。もちろん科学的に関連が証明されているわけではありませんが、八戸でもいつ雪が降ってもおかしくない寒さですから、本日タイヤ交換することにしました。(^^;

ところで今朝の津波注意報、第一波が来るまで青森県がスッポリと抜け落ちていましたが、八戸で小さな津波が観測されてあわてて青森県太平洋沿岸も付け加えられました。種市町まで注意報が出ていて階上町は何もないということは考えにくいわけですが、何を考えて青森県を抜かしたのか、気象庁のシステムに不備がないのか、ちょっと気になりますね。

三陸沖で地震、八戸で津波観測
東日本で震度3 岩手に津波、避難勧告
15日午前6時39分ごろ、三陸沖で震度3の地震が発生
北海道から東北、関東北部にかけて震度3
震源地は牡鹿半島東の三陸沖、震源の深さはごく浅い
マグニチュード(M)6・9と推定
八戸、岩手県の宮古などで10-20センチの津波を観測

今季国内マラソンの興味~東京マラソンは2007年2月

2005年11月14日 | SPORTS
というわけで、いよいよ国内のマラソンシーズンも来週の東京国際女子で幕開けとなりますが、最近ジョギングやウォーキングもサボってばかりなので、できるだけマラソン観戦時のエクササイズ(主にステッパー)は欠かさないようにしたい(と言いつつ来週はビデオ録画ですが)。女子では原、ついでに高橋(の復活)、そういえば渋井はどうした、坂本はいつ復活するんだ、大島と原の3度目の対決は…。男子は尾方がもう一度走るのかどうか、そのほかはいつもの国近や高岡の走りに注目する程度で、よくわかりません。どちらも北京に向けて新しい☆の登場に期待。

ここでも何度か取り上げた第1回「東京マラソン」は、GWではなく再来年(2007年)の2月に決まったようですが、10kmもあるけど2月じゃ北国からの一般ランナーは無理ですね。下記記事のように青梅からの抗議もありとのことで、マラソンは巨大ビジネスになっていますから一筋縄ではいかないようです。まあ、私たちはそれとは関係なく観て楽しむだけですが。

高橋、高岡らが出場 今季国内マラソンシーズン
11月20日 東京国際女子 高橋尚子
12月4日 福岡国際 藤田敦史、国近友昭
2月12日 東京国際 高岡寿成
3月12日 名古屋国際女子 原裕美子

難問山積み「東京マラソン」(藤山健二の五輪主義)
開催時期で「青梅」が「東京」に抗議

「第九」まであと1週間~ナゾの“音楽一家”

2005年11月12日 | ART / CULTURE
#今朝の地元紙に家族全員の写真つきで掲載されてしまいましたが、子どもたちがそれぞれ男声・女声の最年少メンバーであり、一家四人で参加しているのはうちだけのようなので、取材の対象になったようです(最初は子どもたちだけのはずだった)。
ただ目立たずに練習に参加しているだけで特別なことではないのですが、どうも「音楽一家」に仕立てあげたかったようで。。
(もちろん、そんな大それたものではありません)
合併についても、特別な意義など何も考えていなかったので、その場で取り繕って答えた言葉の一部だったか、、(よく覚えていない)。
「気持ちよく歌えて感動があればいい」というのも、なんか自己満足みたいに取られかねませんが、何というか、全体の中で足を引っぱらないようにしながら、それぞれの目標のレベルまで歌えて、結果として自分たちにも観客の方たちにも何らかの感動が得られ、自分がその一部になれれば良いなという意味合いで言ったのだろうと思います。実際には指導されている先生方やベテランの方たちも合唱団に入ってますから、私たちは単なる一員に過ぎませんので。。
(一応、ここにも記事を引用しておきます。?は機種依存文字か)

歓喜の歌声 高らかに -新生八戸を祝う「第九」
(2) 共に達成感味わいたい (2005/11/12)

 八戸市合唱連盟と一般公募の団員を合わせて三百人を超す市民合唱団。その中に、同市湊高台一丁目の医師久芳康朗さん(43)、妻の助産師裕子さん(44)、市立東中学校三年の長男草佑君(14)、同一年の長女実都さん(12)の一家がいる。実都さんは最年少の団員だ。
 気が向けば、家で四人の誰かがピアノを連弾、誰かが歌ってオカリナを吹く?ミニ演奏会?を催すという音楽一家。
 「この機会を逃せば、(数年後に)子供たちは進学などで親元を離れてしまう」と家族を説得、公募に応じたのは裕子さん。同市の女声コーラス「プリマベーラ」のメンバーで、新幹線開業記念のマーラー演奏会に参加した経験から、合唱の楽しさ、達成感を味わってほしいと話す。
 練習は五月から半年間の長丁場のため、抜けた団員もいる。合唱初体験の康朗さんも、ドイツ語の発音や音程の取り方に苦労し、脱落しそうになりながら、ようやくみんなのレベルに追いついてきたという。「気持ちよく歌えて感動があればいい」と本番に臨む。
 草佑君はチャレンジ精神が旺盛。昨年の新潟県中越地震の際は八戸からの民間ボランティアに加わった。「第九」の練習で日曜日はほとんどつぶれたが、「オーケストラの後ろで歌う機会はそうはない」と貴重な体験を積むことに胸躍らせる。同校ブラスバンド部員の実都さんも「とにかくステージに立ちたい」と待ち切れない様子。
 「合併の目に見える一つのシンボル」(康朗さん)である「第九」。その場に立ち会い、市民として少しばかりの貢献ができれば、というのが久芳一家の願いだ。

このブログ内の関連記事
新・八戸市民の歌は『新しい風』という曲名なのだが(2005年10月15日)
「第九」の練習も佳境へ、チケットも11日より発売(2005年10月13日)
初心者でも歌える第九(2005年05月15日)
『アランフェス』と『第九』(2005年03月04日)

第25回東北北海道小児科医会連合会報告

2005年11月11日 | 禁煙・防煙
「第25回東北・北海道小児科医会連合会総会」報告
日時:平成17年11月5日(土)~6日(日)
会場:ホテルニューオータニ札幌
主催:東北・北海道小児科医会連合会
担当:北海道小児科医会

<プログラム>
依頼講演「化学過敏症と子どもたち」
           渡辺一彦小児科医院 渡辺一彦
特別講演1「テレビ漬けがつくる言葉遅れ-しゃべらない、笑わない、遊べない、キレる、多動-」
         川崎医科大学小児科教授 片岡直樹
特別講演2「アイヌ文化と子どもたちの生活」
         札幌大学文化学部助教授 本田優子

シンポジウム「子どもの健全な成長発達を阻害する生活要因」
1.お母さんや学校の先生とタバコ
       たむら小児科医院 田村 正(北海道)
2.青森県における中高生の喫煙状況と喫煙予防活動
     くば小児科クリニック 久芳康朗(青森県)
3.こども病院における禁煙活動と今後の課題
      宮城県立こども病院 堺 武男(宮城県)
4.当院における禁煙支援の取り組みとアンケート調査結果
    佐久間内科小児科医院 佐久間秀人(福島県)
5.虐待-「育てられる時代」に「育てることを学ぶ」
       みうら小児科 三浦義孝(岩手県)
6.少年非行の現状と家庭裁判所付添人弁護士等による背景要因解析について
       山形県小児科医会 佐藤哲雄(山形県)
7.「函館・性と薬物を考える会」の生い立ち
        児島小児科医院 児島宏典(北海道)
8.子どもの不慮の事故
   さけみ小児科クリニック 酒見喜久雄(秋田県)
9.災害後の子どものこころのケアと子育て支援-中越大震災の経験を通して-
 新潟大学医歯学総合病院小児科 田中 篤(新潟県)

<シンポジウムの概要と感想>

 札幌市でも10月より「ポイ捨て」防止条例が制定され、札幌駅から大通公園やススキノを含む広い範囲が路上喫煙禁止区域となったが、実際には数名の喫煙者の姿を目にした。

 シンポジウム前半は喫煙予防関連であった。札幌市の教職員の喫煙率は男性41.6%、女性8.6%、小児科医院における調査で母親の喫煙率が28.6%等の結果が報告された。宮城県こども病院では開院当初より敷地内禁煙で、職員も非喫煙者は採用しない方針を取っているが、親の禁煙にまで結びついておらず、駐車場内の父の喫煙や行き帰りの車内での受動喫煙を防げていない現状や、両親が喫煙すれば人工乳が多くなっているなどの課題が残されていた。青森県からの発表については下記に抄録を再掲する。

 討論では、社会的規制と個人へのアプローチを車の両輪として対策を進めていかなくてはいけないことや、社会のリーダーとして医療機関の敷地内禁煙が必要であること、母親の喫煙の影響が深刻であり、喫煙予防活動も子育て支援の一環であることなどが確認された。

 函館の10代の妊娠中絶が全国の倍にも達しており、思春期の性の問題は薬物や喫煙と表裏一体であることから、医師・助産師・看護師・薬剤師等による出前授業を実施している現状と、今後はより小さいころからの少人数での系統的な教育が効果的だろうとの報告がなされた。

 秋田県における子どもの事故調査では、男児が女児の1.5倍多く、乳幼児が全体の60%を占めていることや、様々な機会における小児科医による事故防止活動などが報告された。年間100名程度いる家庭での溺死事故を防ぐために「溺水ゼロ」キャンペーンをという発言もあった。

 中越大震災では、家庭環境の変化や経済不安などによる家族のストレスの中で、一番弱い子どもにストレスが重なっていく二次被害が重要な問題であり、震災後6か月から12か月過ぎても親や子どもの精神症状は減っていないことや、支援のニーズのある場所に直接行って巡回や乳幼児健診などを行う「アウトリーチ活動」の重要性などが強調された。

 虐待や少年非行の実態から、子どもたちの健全なコミュニケーション能力が育まれず、いわゆる問題行動のベースに「厳しいしつけ」という名の虐待があることや、赤ちゃんや園児との体験学習の中で人間関係を育てる試みなどが報告された。討論の中で「赤ちゃん抱っこを全ての中学生に」という発言があり、八戸でも人数の限られる沐浴実習だけでなく、全ての中学生が赤ちゃんを抱っこして命の重さと愛おしさを感じる機会を与えられたらと感じた。

 子どもたちは、今回報告された様々な問題をかかえる家庭環境や社会環境のなかで、孤独に苦しみ助けを求めている。アウトリーチ活動は、タバコや虐待、事故予防、そのほか小児科医が行うあらゆる育児支援に必要な手段であると考えられた。

<抄録>
「青森県における中高生の喫煙状況と喫煙予防活動」     青森県小児科医会 久芳康朗

【はじめに】青森県は最短命県であるだけでなく、喫煙率もワースト1を争っている。平成13年県民健康度調査によると、30代男性の喫煙率は72.4%、20代女性は55.0%という高さであり、弘前市の看護学生の喫煙率が男性57%、女性49%という調査結果(2005年)もこれを裏付けている。また、むつ保健所の調査では妊婦の30.8%が妊娠後も喫煙しており、夫などによる受動喫煙も67.1%に達していた(2000年度)。「健康あおもり21」に掲げられた妊婦と未成年の喫煙率0%という目標は、画餅に帰することが危惧されている。

 八戸市と市医師会では、産婦人科医と小児科医が中学生に思春期の性と命を中心とした教育を行う「いのちをはぐくむ教育アドバイザー事業」を実施している。演者は与えられた時間の半分を防煙教育にあてているが、2005年度に実施した喫煙に関するアンケート調査の結果と、弘前大学で実施した津軽地域の高校における調査結果、学校禁煙化の現状などとあわせて県内の中高生の喫煙状況と課題について検討し、医療・教育・行政の連携による禁煙活動を目標とした青森県タバコ問題懇談会の活動もあわせて報告したい。

【方法】八戸市内25中学のうち4校の全学年、1497名(95.7%)にアンケート調査を実施した。方法や設問は厚生労働省研究班の調査(2000年)に沿ったものとした。

【結果】   喫煙経験率(%)
     1年 2年 3年 全学年
  男子  7.2 13.4 10.7 10.5
  女子  4.7  6.6  8.9  6.7
  合計  5.9  9.8  9.9  8.6
       月喫煙率(%)
     1年 2年 3年 全学年
  男子  0.4  2.4  0.8  1.2
  女子  0.0  0.0  2.1  0.7
  合計  0.2  1.2  1.4  0.9

 喫煙経験率は全学年平均で8.6%と予想を下回るもので、1か月以内の喫煙率は0.9%に留まっていた。しかし、家族に喫煙者がいる生徒は全体の65.4%にも達し、その内訳は父51.4%、母22.4%、祖父9.3%、祖母2.9%、兄6.2%、姉3.3%であった。喫煙する友人がいる生徒は7.2%で、喫煙経験率は「喫煙家族あり」で10.7%、「なし」で4.4%、「喫煙友人あり」で37.0%、「なし」で6.4%であった。喫煙家族の内訳による喫煙率では、母や祖母、姉など女性の家族が喫煙すると喫煙経験率も女子の割合も高くなっていた。

 初回喫煙年齢は小学校入学前が11%で、小4までに40%、小6までに70%が喫煙しており、年少児ほど家族の影響が強い傾向がみられた。週1日以上朝食を抜く生徒は12.4%で、その喫煙経験率は17.7%と毎日食べる生徒の7.2%の2倍以上の高さだった。

=参考=
アウトリーチ 【outreach】
〔広げる・伸びる意〕
(1)学習したいという意欲をもっていない人たちに学習の機会を与え,学習に対する要求や行動を誘発しようとする活動。
(2)芸術活動の一。芸術に接する機会や関心がない人々に対し,芸術への興味と関心をもたせるために芸術家・企画者側から働きかけるさまざまな活動。音楽家が学校や病院などの音楽ホール以外の場所に出張して行う演奏活動や,美術館・博物館の館外活動など。
out・reach
━━ v. …の先まで達する; 策略にかける; 広げる, 伸びる.
━━ n. 伸ばすこと; 伸ばした距離; (市民運動や福祉活動の)対象者のすそ野を広げる活動.
━━ a. (市民運動や福祉活動の)すそ野拡張の.