インフルエンザが全ての地域・学校で流行中です。流行しているのは「A型」で、「新型」かどうか聞かれることがありますが、それ以上の検査は施行しておりません。全国のウイルス検出状況によると11月の時点ではほとんどがA/H1N1pdm(いわゆる新型)となっています。ただし、季節性のA香港型も検出されはじめていますので、混合流行になれば区別はつかなくなります。
10月最終週にいったんピークとなり、2週連続で減少してから再度増加しているのは、近隣の小中学校で休校や閉鎖処置がとられたことによるものと考えられます。感染者が子どもの3割~半数に達すると急速に減ってくるはずですが、この調子だと年明けまで続くかもしれません。
例年、この時期に多発するウイルス性胃腸炎(初冬のノロウイルス、真冬のロタウイルス)は増加傾向ですが目立ちません。数字には出てこないRSウイルスなどの乳幼児で咳がひどくなるタイプもみられていますが多くありません。
(院内報より)
※グラフは定点医療機関あたりの患者数。
「八戸」は八戸保健所管内(八戸市+三戸郡+おいらせ町)。
当院(くば小児科クリニック)も定点医療機関になっております。グラフを差し替えました(11/28)。今週(第48週)は46名で、この流行中最高となっております。
八戸では第44週(10月最終週)、第47週ともに30人に達しなかったため警報ではなく注意報に留まっていますが、第44週のときに「独自判断」で警報を発令した後、先週今週も警報レベルを超える状況が続いていて、まだピークを過ぎたとは言えないようです。