吉村昭 著 「深海の使者」を読みました。
太平洋戦争が勃発して間もない昭和17年4月22日未明、一隻の大型潜水艦がひそかにマレー半島のペナンを出港した。
3万キロも彼方のドイツをめざして…。
第二次世界大戦中、隔絶された日本とドイツの間を5度に渡り行き来した潜水艦乗りの苦闘を描いたノンフィクションです。
両国関係者の必死の努力により、連合国の封鎖下にあった大西洋を潜航し人員・情報交流が行われました。
深い海の底がつなぐ日本とドイツ。
60日間潜水し続けて酸素が欠乏した船内はまさに地獄、命を懸けた、死と隣り合わせの壮絶な航海でした。
そんな潜水艦の航海の様子に加え、それぞれの潜水艦がたどった運命
欧州大陸の戦況や日欧航空路開拓の試みなど戦中秘話が随所に書き込まれて幅広くストーリーが展開されます。
昭和の歴史の忘れられた一部を知る、また潜水艦ものの読み物としても秀作です。
この小説の満足度:☆☆☆☆☆
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