ログアウトは両替前で ーある巫女の記録ー 

信長の野望オンラインでの体験を小説風に綴っていきます。
無印からの体験です。

古参と新参

2017-11-16 09:01:04 | 冥神真琴
古くからこの世にいる方々同士
思い出話に花を咲かせる事が増えたように見える。


「昔は~」

「自分が誕生した頃は~」

そんな話を聞きながら

あぁ。
わかる…
そうでしたね

私も頷く。


「そんな世の中だったんですかw」

「頑張れる気がしません…。」



様々な変化後ここへ誕生した方々は
その話を聞いて驚くと同時に憂鬱そうに首を振る。


古参の方々は決して もっと苦労しろ と言っているわけでは無い。
昔話を初心者に聞かせる事で 今はなんとでもなる 頑張れ と伝えたいだけ。

少なくとも私はそういう意味に聞こえている。






「昔の事とか言われてもわかんないんだよねw私達は今を生きてるんだしw」

そうだね
そうかもしれない。

一門会話から聞こえてくる声。
やっぱりこの方々は初心者だったか…。


おそらくあちこちで昔話を聞いてきたのだろう。
どんな趣旨で古参の方がこの方々に話したのかはわからないけれど
そういう意味で受け止めてしまう一門衆に私は少しだけ悲しくなった。

彼女達は何故か私が居る時
物凄くお喋りになった。
これは推測でしかないけれど
1人浅井である私をあまり眼中に置かれていなかったのではないかと思う。


聞きたくも無い話が聞こえてしまう。
首飾りを作りながら私はそのどうでもいい話を
耳に入れるしかなかった。


「そもそもさ、長く居るから偉いとかないよね。」

「うん。」

「私ここでは弱小だけど別の世界では結構な位置にいるからねw」

「へー^^」


なんだ この会話。
本当どうでもいい。


私は生産の手を止める。


もう寝ようかな…。





「まこ~。」

無線機に詩皇さんのお声が入る。
何か手伝いかな。

「うん?」

「暇~w」

「あはは^^」


詩皇さんは一門に入っていない。

「瓦でもいくか~。」

「いいよ^^」

「2人でも大丈夫だよな?白虎w」

「大丈夫だよ^^詩皇さんが攻撃してくれればね?」


私達は忍者砦へと向かう。



私はあまり人を嫌いたくない。
ただただ穏やかにこの世で生きていきたいから。


色々な方が居るのはわかっている。
昔の話ばかり聞かされる初心者さんのうんざりする気持ち
実際はそういった方々がほとんどなのかもしれない。

私は昔話を封印する事にした。




今は古神も攻撃出来る時代。
真っ白な白虎を目の前に私は深呼吸。

「負けたらごめんな^^」

「全然^^」

私達は白虎に戦いを挑んだ。



すると突然警告が入る。

この世が一時的に機能しなくなると…。


「えっ。」

「まじでw」


白虎はやる気満々で私達に襲い掛かってきてるというのに!!




「急げ!まこ!」

「うん!」



なんとか間に合えば…。


彼は腕力装備で
私は修羅装備で攻撃に加担する。
あんなに強かった白虎。
今は2人でも倒せてしまうんだね…。


元々武士道の詩皇さん。
lv差があるとはいえ私も彼も無傷とはいかなかった。


「いけるもんだな、2人でも^^」

「そうだね^^」


さて。
戻って報告かな。


「帰ろっか^^」

私は帰還の笛を鳴らそうとした。



「まこ。」

詩皇さんは私の腕を掴む。

「え?」


遮断されるまでのカウントダウン。


え。
今なんて言ったの。


心臓が止まる。
私と彼との腕は振り解かれ
それぞれ暗闇へと落ちていく。


私は聞こえてしまった。


「まこ。愛してる。ずっと一緒だ…。」


そう言った彼の声を。


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