私は昭羽さんに誘われ龍隠門へと来ていた。
「突然すみません^^」
「お手伝いありがとうございます!」
「いえいえ^^」
昭羽さん率いる一門の方々。
本当に感じの良い方ばかりだ。
私はあの日のお誘いをずっと濁している。
「それじゃいきますかね^^」
「りょーかいっ!」
「はぁ~い^^」
一門が導入されてから徒党内での会話は随分減りつつあった。
特に看板を背負う方々と戦闘に行くと
その意識は完全に一門会話へ移動する。
昭羽さんの一門の方々は全くそれが無い。
徒党内で会話が止まる事は一切無かった。
「久しぶりにきたw」
「ですねー^^」
「初めて来た時は大変でしたよねーここw」
忍者様は私の顔を覗き込む。
「本当ですね^^」
「一門の話 考えてみてくださいね?w」
「^^」
小声で耳打ちする忍者様に
私は笑顔を返した。
引き抜きの話をこの一門の方々は知っているような雰囲気。
様々な会話も実際には一門会話で済むのに
違う看板を背負う私への気遣いなのかな。
そんな優しさに感じ取れる。
こんな温かい場所に私も入れてもらえたら…。
さらって欲しい。
本当は今すぐにでも。
そんな気持ちになる自分がとても嫌だった。
「真琴さん、ゆっくりでいいですから^^」
昭羽さんは私に考える時間を与えてくれている。
その優しさが本当に痛かった。
「アタックと後は…」
昭羽さんと別れた私は突然入る一門会話に気づく。
低lvの2人が忙しそうに誰かを勧誘しているような様子だった。
もしかして何処か行くのかな。
何かお手伝い出来る事があれば…
あまり良い印象が無かった方々だったけれど
実際お会いした事は無いし
自分からも近づいていかなければいけないよね。
これをきっかけに仲良くなれたら…
アタックか…
神職枠はもう揃っているのかな。
もしあれなら眞子を手伝いに送ってもいいし。
「私で良ければお手伝い行きましょうか^^?」
お声をかける。
2人の会話が止まる。
しばしの無言。
「忍者いるね。声かけてみて。」
「了解^^」
私の言葉は2人に届かなかった。
忙しくて聞こえなかったのかもしれない。
聞こえなかったのかもしれないけれど
もうお声をかける気持ちにはなれなかった。
私はため息をつく。
何の為にここに居るのかな 私。
あ…。
またこの感じ。
体が重い。
なんだろう
最近時々来る体の異変。
眠くなる。
いつもなら眠くならない時間に。
一度体を休めた方がいいかな…。
「冥神さん。」
「はっ、はい!」
突然無線機に入るお声に思わず目が覚める。
「あの2人の様子どうですか?」
霧吹さんはそっと私に問いかける。
「お話もほとんどした事無いですし
よくわからないです…。」
私の様子に気づいた霧吹さんは
「ちょっとお話したいので深夜にまたお声かけますね~。」
と言って再び眠りについた。
霧吹さんはここの所起きている時間が短い。
けれどなるべく一門に顔を出せるよう調整してくれている。
私は霧吹さんに今の気持ちを
この一門について感じる疑問を
正直に話そうと心に決めていた。
私の我が儘だと言われるのを覚悟で。
「突然すみません^^」
「お手伝いありがとうございます!」
「いえいえ^^」
昭羽さん率いる一門の方々。
本当に感じの良い方ばかりだ。
私はあの日のお誘いをずっと濁している。
「それじゃいきますかね^^」
「りょーかいっ!」
「はぁ~い^^」
一門が導入されてから徒党内での会話は随分減りつつあった。
特に看板を背負う方々と戦闘に行くと
その意識は完全に一門会話へ移動する。
昭羽さんの一門の方々は全くそれが無い。
徒党内で会話が止まる事は一切無かった。
「久しぶりにきたw」
「ですねー^^」
「初めて来た時は大変でしたよねーここw」
忍者様は私の顔を覗き込む。
「本当ですね^^」
「一門の話 考えてみてくださいね?w」
「^^」
小声で耳打ちする忍者様に
私は笑顔を返した。
引き抜きの話をこの一門の方々は知っているような雰囲気。
様々な会話も実際には一門会話で済むのに
違う看板を背負う私への気遣いなのかな。
そんな優しさに感じ取れる。
こんな温かい場所に私も入れてもらえたら…。
さらって欲しい。
本当は今すぐにでも。
そんな気持ちになる自分がとても嫌だった。
「真琴さん、ゆっくりでいいですから^^」
昭羽さんは私に考える時間を与えてくれている。
その優しさが本当に痛かった。
「アタックと後は…」
昭羽さんと別れた私は突然入る一門会話に気づく。
低lvの2人が忙しそうに誰かを勧誘しているような様子だった。
もしかして何処か行くのかな。
何かお手伝い出来る事があれば…
あまり良い印象が無かった方々だったけれど
実際お会いした事は無いし
自分からも近づいていかなければいけないよね。
これをきっかけに仲良くなれたら…
アタックか…
神職枠はもう揃っているのかな。
もしあれなら眞子を手伝いに送ってもいいし。
「私で良ければお手伝い行きましょうか^^?」
お声をかける。
2人の会話が止まる。
しばしの無言。
「忍者いるね。声かけてみて。」
「了解^^」
私の言葉は2人に届かなかった。
忙しくて聞こえなかったのかもしれない。
聞こえなかったのかもしれないけれど
もうお声をかける気持ちにはなれなかった。
私はため息をつく。
何の為にここに居るのかな 私。
あ…。
またこの感じ。
体が重い。
なんだろう
最近時々来る体の異変。
眠くなる。
いつもなら眠くならない時間に。
一度体を休めた方がいいかな…。
「冥神さん。」
「はっ、はい!」
突然無線機に入るお声に思わず目が覚める。
「あの2人の様子どうですか?」
霧吹さんはそっと私に問いかける。
「お話もほとんどした事無いですし
よくわからないです…。」
私の様子に気づいた霧吹さんは
「ちょっとお話したいので深夜にまたお声かけますね~。」
と言って再び眠りについた。
霧吹さんはここの所起きている時間が短い。
けれどなるべく一門に顔を出せるよう調整してくれている。
私は霧吹さんに今の気持ちを
この一門について感じる疑問を
正直に話そうと心に決めていた。
私の我が儘だと言われるのを覚悟で。
私にはわからなくなりつつあります。
今私が居るこの場所は一体何なのか…。
いわゆる野良として動いていた私は
見知らぬ方への恐怖心はありません。
けれど
何をお話すれば良いのか
何をして差し上げれば良いのか
全くわからない状況におります。
ただ1つだけ確かな事は
今私に出来る事は何一つ無い。
それだけのようです。
わがままではないという八雲様のそのお言葉に
少し救われたような気がします。