ログアウトは両替前で ーある巫女の記録ー 

信長の野望オンラインでの体験を小説風に綴っていきます。
無印からの体験です。

我が儘

2017-11-21 09:40:14 | 冥神真琴
私は昭羽さんに誘われ龍隠門へと来ていた。

「突然すみません^^」

「お手伝いありがとうございます!」

「いえいえ^^」


昭羽さん率いる一門の方々。
本当に感じの良い方ばかりだ。

私はあの日のお誘いをずっと濁している。


「それじゃいきますかね^^」

「りょーかいっ!」

「はぁ~い^^」


一門が導入されてから徒党内での会話は随分減りつつあった。
特に看板を背負う方々と戦闘に行くと
その意識は完全に一門会話へ移動する。



昭羽さんの一門の方々は全くそれが無い。
徒党内で会話が止まる事は一切無かった。


「久しぶりにきたw」

「ですねー^^」

「初めて来た時は大変でしたよねーここw」

忍者様は私の顔を覗き込む。

「本当ですね^^」

「一門の話 考えてみてくださいね?w」

「^^」

小声で耳打ちする忍者様に
私は笑顔を返した。


引き抜きの話をこの一門の方々は知っているような雰囲気。
様々な会話も実際には一門会話で済むのに
違う看板を背負う私への気遣いなのかな。
そんな優しさに感じ取れる。


こんな温かい場所に私も入れてもらえたら…。


さらって欲しい。
本当は今すぐにでも。


そんな気持ちになる自分がとても嫌だった。



「真琴さん、ゆっくりでいいですから^^」

昭羽さんは私に考える時間を与えてくれている。
その優しさが本当に痛かった。







「アタックと後は…」

昭羽さんと別れた私は突然入る一門会話に気づく。
低lvの2人が忙しそうに誰かを勧誘しているような様子だった。



もしかして何処か行くのかな。
何かお手伝い出来る事があれば…

あまり良い印象が無かった方々だったけれど
実際お会いした事は無いし
自分からも近づいていかなければいけないよね。
これをきっかけに仲良くなれたら…



アタックか…
神職枠はもう揃っているのかな。
もしあれなら眞子を手伝いに送ってもいいし。



「私で良ければお手伝い行きましょうか^^?」


お声をかける。


2人の会話が止まる。

しばしの無言。



「忍者いるね。声かけてみて。」

「了解^^」



私の言葉は2人に届かなかった。
忙しくて聞こえなかったのかもしれない。

聞こえなかったのかもしれないけれど
もうお声をかける気持ちにはなれなかった。





私はため息をつく。
何の為にここに居るのかな 私。





あ…。
またこの感じ。



体が重い。
なんだろう
最近時々来る体の異変。



眠くなる。
いつもなら眠くならない時間に。



一度体を休めた方がいいかな…。



「冥神さん。」

「はっ、はい!」

突然無線機に入るお声に思わず目が覚める。


「あの2人の様子どうですか?」

霧吹さんはそっと私に問いかける。

「お話もほとんどした事無いですし
よくわからないです…。」

私の様子に気づいた霧吹さんは

「ちょっとお話したいので深夜にまたお声かけますね~。」

と言って再び眠りについた。


霧吹さんはここの所起きている時間が短い。
けれどなるべく一門に顔を出せるよう調整してくれている。



私は霧吹さんに今の気持ちを
この一門について感じる疑問を
正直に話そうと心に決めていた。


私の我が儘だと言われるのを覚悟で。

2 コメント

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こんにちは、真琴さま (真宮寺八雲)
2017-11-21 19:42:23
先日、きらり様とお話させていただきました。相変わらず、一心に姉君の事を気にかけていらして…っと、申し上げるまでもありませんね。筆頭様も苦しんでらっしゃるご様子。色々と考える事も多かったかと思います。そうですよね…誰も彼も、ただ一生懸命なだけでございましょう。そして…わがままなどでは決してありませんのに。(お身体の調子が良ろしくないご様子。何とも…歯がゆいですね)
Unknown (冥神真琴)
2017-11-21 23:32:30
仲間とは一門とは一体どんな存在なのか
私にはわからなくなりつつあります。
今私が居るこの場所は一体何なのか…。
いわゆる野良として動いていた私は
見知らぬ方への恐怖心はありません。
けれど
何をお話すれば良いのか
何をして差し上げれば良いのか
全くわからない状況におります。
ただ1つだけ確かな事は
今私に出来る事は何一つ無い。
それだけのようです。
わがままではないという八雲様のそのお言葉に
少し救われたような気がします。

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