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米国でも、中国でも、オンライン販売が顕著に伸びている。食われる実店舗の販売戦略は果たして?

2015年11月28日 17時25分17秒 | 日記
 米国は、感謝祭の週末が、年末商戦の最大の売り上げ規模になるという。

 例年、この日に備えて、全米の小売店が販売のための趣向を凝らすのだ。

 しかし、最近はネットのオンライン取引が着実に増加し、実店舗の売り上げを奪っている形になっているようだ。

 日本でも、ヨーカドーやイオンが大型スーパーの売り上げ低迷で、いかにネットの利便性を、実店舗販売で取り込むかに腐心しているという。

 中国でも、アリババが2009年から続けている「独身の日(11.11)」のオンラインセールの総売上高は昨年比54%増の912億元(約1兆7億5000万円)と過去最高を更新したという。 一日に1兆7千億円も売り上げるというのだから、ネット販売だからできる技だともいえるし、改めて中国のネット人口の巨大さに驚かされる。

 筆者も、ちょっとした買い物でもアマゾンで商品検索して、ほんの数千円の商品でもオーダーを出す時代なのだ。 しかもプライム会員であると運送費はかからず、翌日には自宅に商品が届く。

 この利便性と商品の特徴や使用感なども読むことができ、実店舗の店員さんも少ない今時、商品の選択をする場合も、ネットの販売サイトは非常に助かる存在だ。

 まあもっとも、配送に携わる運送業者には、過度の負担がかかっているであろうことは、容易に推測できるが。

 筆者の個人的な経験からいっても、新鮮度を直接見て買い物をしたい生鮮食料品スーパーは、これからも客は減らないであろうが、日持ちのする加工食品や雑貨などは、ネットでの買い物に移行するのではないだろうかと思う。

 しかし、衣料品や履物などでは、フィットする商品は試着して試したいものであり、衣料品の質感や微妙な柄や色合いは、現物を見る必要があり、小生の家内が、衣料品を通販で買っては、返品をしているのを見ると、現物を見極められる実店舗に行けば良いのにと、いつも喧嘩している次第だ。

 このあたりがオンライン販売では、まだネックになっている分野だろう。しかし、急速にフィット感や色調を実物に近く表現する技術は可能になるかもしれない。

 あと一つ、実店舗では100円ショップの存在だ。 100円ショップの客足は増えていると筆者には見える。 筆者もちょっとした雑貨(特に文具や身の回りの雑貨)などは100円ショップでまず探してみるのが、最近の買い物スタイルだ。

 100円ショップで、これがどうして100円だという商品を探し出すのも楽しい時間つぶしだ。

 例えば、筆者が感心した商品では、3色ボールペン+シャープペンの一体型、しかもこれが2本で100円?。 老眼鏡もレンズにゆがみは見られず、フレームもカッコ良い出来で100円だ。 筆者の古い自転車についている発電ランプはペダルが重たくなるので、電池式のLEDライトに交換した。電池は別売だが、3本使用するので、電池代込みで150円で明るいランプに変身した。 最近購入したiPhone6sのケースカバーも100円で、ぴったりフィットする。

 そして、これらの製品はすべて中国製だ。しかも最近の製品の仕上がりは立派なものだ。改めて中国の製造コストには恐れ入った。

 なんだか話がそれてしまったが、今日はネット販売が今後も加速し、実店舗はどういう策で対抗するかという話で纏めるつもりでした。


(ブルームバーグより貼り付け)

米感謝祭の週末、実店舗販売は振るわず-ネットに客奪われる公算
2015/11/28

(ブルームバーグ):米感謝祭後の週末、小売業者の実店舗での販売は振るわないもようだ。より多くの買い物客がショッピングモールには行かず、インターネットでの購入を選択しているとアナリストは指摘する。

アドビ・システムズによれば、感謝祭の日(26日)のオンライン取引を通じた売上高は約17億3000万ドル(約2100億円)と、前年比25%増加した。27日の「ブラックフライデー」は午前11時までの集計で前年比15%増の約8億2200万ドルだった。

小売業界ウオッチャーによると、ネットでの購入が実店舗の売り上げを奪う形となっている。小売業者にとっては配送コストが増し、店舗を訪れる買い物客による衝動買いも見込めなくなる。デロイト・コンサルティングのディレクター、ジェフ・シンプソン氏がブラックフライデーに調査したノースカロライナ州のショッピングセンターでは訪問客が予想を下回った。

「全体的に客足は予想よりかなり少ない」とシンプソン氏は語った。具体的な数字には言及しなかった。

米国の小売業界団体で最大の組織である全米小売業協会(NRF)によると、感謝祭を含む週末4日間に店頭やオンライン販売で買い物する米国の消費者は約1億3580万人に上る見通し。これは前年比1.6%増に相当する数字だが、過去の例を見ると、NRFの予測は楽観的過ぎる傾向がある。昨年の予測は実際の数字より4.8%高かった。

原題:Holiday Weekend Store Sales Seen Ailing as Shoppers Buy Online(抜粋)

(貼り付け終わり)