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習近平国家主席の米国国賓待遇訪問で、今後の米中関係はどう変化するだろうか

2015年09月23日 06時15分45秒 | 日記
 習近平国家主席が22日から25日まで国賓として訪米し、26日から28日まで国連本部で国連創設70周年関連首脳会議に出席する。

 日本の国内メディアの事前の報道は、かなり低評価の報道が多い。

 中国を仮想敵国として見ている安倍政権の安保法制が可決したところで、米国の習近平国家主席の国賓待遇は、なんとも整合性が取れない現実だ。

 確かに、米国側には、中国からの発信と思われるサイバー攻撃等への非難があり、今回の首脳交渉の重要な検討事項になるだろう。

 それに中国の南沙諸島の埋め立てや滑走路建設など、米国、中国間の覇権がぶつかりあう問題もある。

 そして中国の経済減速問題と首脳会談の内容は満載だ。

 しかし、米中の二大覇権国は互いの存在を尊重し、経済的にも大きな繋がりが出来ており、米国も旅客機や米国製自動車の最大級の輸出先が中国であり、相互の経済的な関係は切れなくなっている。

 習近平国家主席の訪米に合わせるかのように、ラスベガス・ロサンゼルス高速鉄道で合弁会社の設立も発表されている。日本の新幹線の売り込みと競合していた面もあり、この行方も気になるところだ。

 日本が祝日で今日まで主だった動きは見えないが、習近平国家主席の訪米は注意深くウオッチしておきたい内容が多い。 


(中国 人民網より貼り付け)

習近平主席訪米の9つの注目点
2015-09-18

 習近平国家主席が22日から25日まで訪米し、26日から28日まで国連本部で国連創設70周年関連首脳会議に出席する。今回の訪米は二国間の意味においては国家主席就任後初の国賓としての訪米だ。多国間の意味においては、初めて国連の演壇に立つ。したがって今回の訪問には並大抵でない意義があり、中国の崔天凱駐米大使の言葉を借りれば「全行程がハイライト」だ。今回の訪米の注目点を整理する。

■注目点1:国賓として初の訪米

 今回の訪米は習主席にとって就任後2回目の訪米であり、国賓としては初の訪米だ。王毅外交部長(外相)によると、習主席の今回の訪問によって両国首脳は3年続けて相手国を訪問したことになり、双方が中米関係の発展を強く重視していることがはっきりと示された。今回の訪米は信頼を強化して疑念を解消し、協力に焦点を合わせ、人々に向き合い、未来を切り開く旅となり、必ずや中米関係さらには世界の平和と発展の過程において一里塚的意義を持つ重要な訪問となる。

■注目点2:中米首脳会談

 今回の習主席の訪米は国賓待遇であり、オバマ大統領はホワイトハウスで歓迎式典を催し、公式会談を行うほか、晩餐会も催す。今回の中米首脳会談での成果も期待される。王部長によると、習主席の今回の訪米は両国協力を新たな段階へと押し上げる。双方は経済・貿易、エネルギー、人・文化、環境保護、金融、科学技術など多くの分野で重要な共通認識にいたり、計り知れない影響のあるいくつかの協力協定に署名する。双方は世界や地域の様々な紛争問題についても踏み込んで意見交換し、調整と協力を一層強化する。

■注目点3:地域問題で一層の共通認識にいたるか

 地域問題は一貫して中米両国の注視する焦点だ。今回の訪米で南中国海、台湾、イラン核全面合意の実行、朝鮮半島の非核化など地域の紛争問題において中米両国が一層の共通認識にいたることができるかどうかが注目される。

■注目点4:敏感な問題で溝を埋めることができるか

 サイバーセキュリティー、気候、人権などは中米双方にとって敏感な問題だ。中米は以前気候変動問題について「中米気候変動共同声明」を発表した。今回はさらに協力を拡大できるだろうか?王部長は「今回中米は気候変動対策について多国間交渉プロセスを推進し、両大国が尽くすべき責任を担う」と指摘した。サイバーセキュリティーなど敏感な問題で溝を埋めることができるかどうかについて、崔大使は「中米両国はサイバー攻撃の試練にいかに対処するかという問題に共に直面しており、意思疎通と協力を行う理由が一層ある」との考えを示した。

■注目点5:米実業家との交流で何を話すか

 米実業家との交流を習主席は一貫して大変重視している。早くも2012年2月の訪米時、中米実業家座談会に出席し、両国の実業家が協力の多くの潜在力を互恵・ウィンウィンの実際の成果に全面的に転化するよう言葉を寄せた。習主席は今回シアトルで実業家と懇談し、現地企業も見学する。習主席が今回の訪米で初の訪問地に米大企業本社の集まるシアトルを選んだことは、明らかに入念に計画されたものだ。

■注目点6:両国関係の位置づけに新たなブレークスルーはあるか

「新型の大国関係」は依然として中米関係の将来の発展を位置づける指針であり、今回の訪米は両国関係に新たな原動力を与えるとの認識で専門家は一致している。

■注目点7:訪米の成果はAPEC期間を上回るか

 昨年のAPEC期間、双方は排出削減協力、両軍交流の強化、テロに共同して反対、腐敗の合同取締りなど27件の共通認識や成果にいたった。今回の訪米での成果がAPEC期間時の両国会談でのものを上回るかどうかが各方面から期待されている。このうち最大の注目点は中米投資協定交渉で実質的なブレークスルーがあるかどうかだ。

■注目点8:国連首脳会議でどのような発言をするか

 国連創設70周年関連首脳会議は世界の平和と発展という二大テーマをめぐって計画を立てるもので、重大な歴史的意義を持つ。習主席が発言でどのように中国の発展理念を明らかにし、中国の発展の成果を示し、また南南協力や国際協力の面でどのような新たな措置を打ち出すか、全世界が大いに注視している。

■注目点9:国連一般討論演説で中国の政策と主張をいかに説明するか

 今回の国連総会一般討論演説には各国の首脳が出席する。第2次世界大戦終結70周年に当たることから、一般討論演説では歴史問題が重要な議題となる可能性が高い。今年9月に中国は抗日戦争勝利70周年記念軍事パレードを行った。国際社会のメインストリームの声は肯定的だが、いくつかの雑音もあった。「中国は武力を誇示している」「中国は近隣国を威嚇している」「両岸の和解にマイナス」などだ。今回の演説で習主席が正しい歴史観をどう明らかにするか、また平和的発展路線を堅持する中国の主張と外交理念をどう語るか。国際社会全体が待ち望んでいる。(編集NA)

「人民網日本語版」2015年9月18日

(貼り付け終わり)
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(ブルームバーグより貼り付け)

米中、ラスベガス・ロサンゼルス高速鉄道で合弁-習主席訪米控え合意
2015/09/17

 (ブルームバーグ):中国の企業連合と米Xプレスウェスト・エンタープライゼスが、米国のラスベガスとロサンゼルスを結ぶ高速鉄道を建設する合弁会社を設立する。米国で中国の高速鉄道が運行する初のプロジェクトとなる。

 370キロメートルの「サウスウェスト・レール・ネットワーク」は来年9月にも着工する。中国共産党中央財経領導小組の舒国増氏が声明で説明した。 4年に及ぶ交渉がまとまり、当初資本は1億ドル(約120億円)になるという。プロジェクトの想定コストと完成予定日は声明で特定されていない。

 習近平・中国国家主席の訪米を控え調印された今回の合意は、先進国に高速鉄道技術を売り込もうと取り組む中国にとって画期的。 さらに、この分野で競合する日本に対しての重要な勝利を意味する。日中はアジアでの鉄道受注を競い合っているほか、日本側は数年前にロサンゼルス・ラスベガス路線に関心を示していた。 またカリフォルニア州の高速鉄道計画でも、日中両国はいずれも車両供給の契約獲得を目指すと見込まれている。

原題:China, U.S. Reach Agreement on High-Speed Rail Before Xi Visit(抜粋)

(貼り付け終わり)